MISC - 上原 巌
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各地の森林での研修会・ワークショップ <連載>森林と健康-森林浴、森林療法のいまー 第13回 招待あり 査読あり
上原 巌
森林レクリエーション 383 8 - 11 2019年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
現在の国民の森林での過ごし方と、森林に対する国民のイメージについて、内閣府・林野庁が行った意識調査の結果から紹介したのち、保健休養のための森づくりの実践について、各地の放置林(針葉樹人工林、広葉樹二次林の2例)を活用したワークショップを紹介した。
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都内での市民講座 <連載>森林と健康ー森林浴、森林療法のいまー 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 382 4 - 7 2019年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
東京都内における森林療法の市民講座の事例として、
①青梅市における市民講座
②世田谷区における区民講座
の2つの事例を紹介した。いずれも、住宅街に隣接する「身近な森林」を活用したこころみである。
森林浴、森林療法というと、そのための何か特別な森林環境が必要であるかのような印象が一般にあるが、その実態はイメージの世界である部分も大きい。青梅の森、成城三丁目緑地はその点において、特別な森林に出かけずとも、森林浴、森林療法の場となりうる典型例のような場であるといえる。より生態系的に優れ、多様性が高く、自然度の高い森林で過ごすこととは次元もその効用も異なる。しかしながら、都市の生活から可及的に訪れることができる森林として、また非日常の空間として、青梅の森や、成城三丁目緑地の森林は価値がある。都市部においても、そのような樹林地、緑地は点在している。
欧米には「Urban Forestry」という一分野があり、そうした都市部の緑の造成、活用、効能についての研究が進んでいる。今後、日本の都市部においてもその流れは広がっていくことと思われる。 -
フィンランドでの森林療法の研修会
上原 巌
現代林業 2019年3月号 1 - 6 2019年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国林業改良普及協会
現在、森林浴、森林療法は、国際的にも広がりを見せている。日本から発信されたこれらの言葉は、アジアだけでなく、ヨーロッパや南北アメリカ、オセアニアにまで伝わっている。本報では、その広がりの中でも、北欧のフィンランドにおける森林療法の研修会の様子を紹介した。
「Forest Therapy Days in Finland 2018」
2018年8月に、フィンランドでは初めてとなる、森林療法の国際研修会「Forest Therapy Days in Finland 2018」が、ファンランド南部のエロントゥーリ村で開催された。ヨーロッパでは、2017年9月にドイツ・ウスダムで開催された国際大会に次いで2回目となる森林療法の集会である。ちなみに、今回の研修会の発起人は、地元フィンランドの主婦2名である。
今回の国際研修会の参加者は、地元フィンランドのほか、ノルウェー、スウェーデン、ベルギー、イギリス、アイルランド、ドイツ、ポルトガルなどのヨーロッパ諸国から、またアメリカ、カナダ、シンガポール、インドなどの国々からもみられた。全員インターネットを通しての申し込みである。
研修会の講師は、スウェーデン、インド、アメリカ、シンガポール、そして日本(わたし)など、海外からの人員がほとんどであった。様々な専門家や実践者から、森林療法に関する様々なことを学び、手作りでフィンランドの森林療法を構築し、普及啓蒙していこう、という心構えの研修会であった。講師、一般参加者には、看護師、薬剤師が多いことも特徴であった。
研修会の内容は、「森林療法とは何か? フィンランドにおける可能性」という小生の基調講演と日本における事例紹介、ワークショップに始まり、各講師からヨーロッパにおける研究報告、薬用植物の講義、マインドフルネス、コーチング、そしてフィンランドにおける伝統的な民間療法、サウナ(薪、木の香り)の歴史と効用などであり、個性的なカリキュラムが並んだ。また、座学のあとは、それらを聞き流すだけではなく、復習を兼ねての実習も行われた。実習は、森林散策をはじめ、林内でのお茶や、静かな内観の時間など、「静」のプログラムが多く、昨年のドイツでのノルディックウォーキングをはじめとした「動」のプログラムとは対照的であった。
フィンランドは「森と湖の国」と称され、各地に森林と湖がある。同時に、その自然環境には、「ムーミン」を生んだ国であることからもわかるように、「森には精霊が棲んでいる」「樹木には魂が宿る」という日本と類似したアニミズムの文化もみられた。
今回の研修会で最も良かったことは、連日静かな森の中で、心静かに過ごすことができたことである。自然も人の心根も美しい。忘れがたいフィンランドでの一週間となった。 -
台湾の大学演習林と森林療法
上原 巌
森林技術 924 28 - 31 2019年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:日本森林技術協会
2013年に台湾で森林療法の著書が2冊発刊され、同年より、台湾での森林療法の研修会を定期的に担当するようになった。研修会は、台北のような都市部と地域の山村の、大きく分けて2か所の会場で行うことが多く、その参加者の傾向にも明らかな差異がある。都市部では、都市住民のメンタルヘルスや健康増進、生活習慣病の予防、健康増進など、みどりの環境を健康増進のために渇望している方が多く、山村部では、地域振興を目的とした参加者が圧倒的に多い。しかし、これは、台湾だけではなく、日本においても同じ傾向がうかがえるところである。
台湾においては、国家的な森林政策の一環としても森林での保健休養の推進に力を入れており、それは各地の大学および演習林においても同様の傾向がみられている。
本報では、2013年、2018年に訪問した、国立中興大学、国立台湾大学の二つの大学演習林と当地での森林療法の研修会の様子を紹介した。 -
海外における森林療法の概況(1)-アジア諸国編- 査読あり
上原 巌
森林科学 85 40 - 44 2019年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:日本森林学会
現在、森林浴(Shinrin-yoku)、森林療法(Shinrin-ryoho)は、国際的にも広がりを見せ、これらの言葉は、アジアだけでなく、いまやヨーロッパや南北アメリカ、オセアニアにまで拡大し、それぞれの地域において、国際シンポジュウム、セミナーなども活発に行われるようになってきた。
本報では、各国で最近開催された森林と人間の健康を考える国際会議、シンポジュウムを中心に、森林浴、森林療法の現在の国際的な趨勢についてアジアとヨーロッパの2回に分けて報告し、前半である本論ではアジア諸国(韓国、中国:台湾)における現況を報告した。 -
森林と人間の健康を考える国際会議(ドイツ、韓国、台湾)連載 森林と健康 -森林浴、森林療法のいま- 第11回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 376 4 - 7 2018年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
2017年にヨーロッパ、アジアで開催された、森林と人間の健康を考える国際会議について報告した。
1.ヨーロッパ:ドイツ
2017年9月13日、14日に、ドイツ:Usedamで開催された「1st International Congress The Forest and its Potential for Health」について報告した。
2.アジア:韓国
2017年10月25日~26日に韓国・榮州市で開催された森林療法の国際シンポジウムについて報告した。
3.アジア:台湾
台北市の台湾林務局:国際会議場で開催された、森林と人間の健康を考える国際会議「森林療癒 國際検討會 2017 International Conference of Forest Human Health and Well-being 2017」について報告した。 -
ミシガン州立大学森林科での森林療法の講義・実習 連載「森林と健康-森林浴、森林療法のいま-” 第10回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 375 4 - 8 2018年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
2017年8月21日~10月21日の2か月間、アメリカ・ミシガン州立大学農学部林学科において行った講義、実習について、報告した。
報告内容は、主に、ミシガン州立大学と林学科(Department of Forestry)の歴史、現在の概要、自分の担当した授業・実習「Forest Amenities and forest therapy」の概要、大学演習林などについてである。 -
森林のアメニティ <連載>森林と健康 -森林浴、森林療法のいま- 第9回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 374 4 - 10 2018年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
以下の6つのトピックスについて、各地の事例をふまえながら、記述・報告した。
1.アメニティとは
2.現代のストレス社会とアメニティ
3.健康と森林
4.ヒーリング
5.森林のアメニティ
6.森林アメニティの今後の展望”地森地健:ちしんちけん” -
森林・樹木と数学 行列(マトリックス) 連載:サイエンス講座
上原 巌
現代林業 2018年6月号 56 - 63 2018年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要) 出版者・発行元:全国林業改良普及協会
数学の行列(マトリックス)を利用した森林・林業の施業のあり方を基本的に紹介し、さらに多次元的な活用の可能性について記述した。
また、基本的なデータの処理方法として、差の検定(t検定)と相関係数の2つを紹介し、林学と数学とのコラボレーションについて解説した。 -
ドイツにおける森林での保健休養 -森林と健康の国際会議- 査読あり
上原 巌
森林技術 915 26 - 29 2018年06月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:日本森林技術協会
ドイツにおける森林を活用した保健休養について、
①ドイツの保養地の環境条件
②保健休養と木材生産の両立
の2点について記述し、あわせて、
③森林と健康に関する国際会議(1st International Congress The forest and its Potential for Health)の様子をいずれも写真を交えて、報告した。 -
中国・台湾における森林療法の研修会 <連載>森林と健康 -森林浴、森林療法のいまー 第8回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 373 4 - 7 2018年06月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
2013年から行っている、台湾、中国での森林療法の研修会について報告した。
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森林調査の数学的アプローチ 連載:サイエンス講座
上原 巌
現代林業 2018年5月号 54 - 62 2018年05月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国林業改良普及協会
林分の毎木調査、林分密度管理図(樹高、DBH,密度、収量など)、立木材積表、丸太の材積計算、樹幹解析などを取り上げながら、対数やロジスティック理論などを解説した。また、ベクトルを利用した樹木、林分生長の予想についても報告した。
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森林・樹木と数学 査読あり
上原 巌
現代林業 2018年4月号 42 - 49 2018年04月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国林業改良普及協会
雑誌「現代林業」のサイエンス講座(不定期連載)にて、「森林・樹木と数学」をテーマにて、解説した。
主な内容は、
・フィボナッチ数
・フラクタル
・円周率 π
・コンストラクタル法則
・フラーレン構造
・葉の曲率
などにふれながら、主に樹形の変化について、施業と関連付けながら解説をおこなった。 -
海外における森林の保健休養の事例 : イギリス <連載> 森林と健康 -森林浴、森林療法のいま- 招待あり 査読あり
上原 巌
森林レクリエーション 371 4 - 7 2018年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
海外における森林の保健休養の事例として、イギリスにおけるグリーンジムの事例を、ロンドン郊外ハムステッド、ブリストル市の2か所の例を取り上げながら、報告した。
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森林・樹木・人間・未来をつなぐ 招待あり
上原 巌
Aroma Research 19 ( 1 ) 8 - 9 2018年03月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:フレグランスジャーナル社
東京農業大学・造林学研究室における樹木の芳香研究について、下記の内容で報告した。
1.造林学研究室の概要
2.研究の紹介
3.研究プロジェクト
4.香りの研究
5.今後の展望 -
海外における森林の保健休養の事例 連載 森林と健康 森林浴、森林療法のいま 第6回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 370 4 - 8 2018年03月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
海外における森林療法の事例地を下記のとおり、報告した。
1.ドイツ
ドイツの保養地の特徴
ドイツの保養地の環境条件
海浜保養地ゲーレン
ゲーレンのブナ林
クナイプ療法の国際シンポジュウム
2.イギリスにおける保養地の事例
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森林と人間の健康を考える国際会議 査読あり
上原 巌
現代林業 2018年2月号 1 - 6 2018年02月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要) 出版者・発行元:全国林業改良普及協会
ドイツは、国民的に森林散策が好まれている国であり、現在ではその健康増進目的での森林散策も再注目されている。本報告では、2017年9月に、ドイツ北部Usedamで開催された、森林と健康の国際会議「1st International Congress The Forest and its Potential for Health”を報告した。
また、おとなりの台湾においても、現在、森林療法、森林を活用した健康増進がにわかに脚光を浴び、国家的にも推進されている。2017年11月に台北市で開催された森林療法の国際シンポジュウム、および国立の保健休養林にて開催されたワークショップの様子もあわせて報告した。
日本の里山がそのまま、「satoyama」として今や欧米で受け止められているように、森林療法もまた、「shinrin-ryoho」として、各国で発展していくこと、特に自然・森林環境と健康増進がより正しい方向性,可能性を持って広がっていくことを期待している。 -
ミシガン州立大学・林学科での講義・実習を担当して(下) 査読あり
上原 巌
森林技術 911 32 - 33 2018年02月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:日本森林技術協会
2017年8月~10月の2か月間、米国ミシガン州立大学農学部林学科において担当した「FOR491:Forest Amenities and Forest Therapy」の講義・実習について、あわせて学生の様子や、大学構内の演習林、ミシガン州の林業の現況、ホストファミリーについても報告した。
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「森林と人の健康を科学する」ということ 招待あり
上原 巌
山林 1605 2 - 9 2018年02月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:大日本山林会
現在、森林の持つ保健休養効果について、特に健康増進面における情報が著しく増加している。
本論では、その健康増進面における情報過多の中、「科学的」という言葉をまず検証し、森林と人間相互の持つ多様性について考察した。
そして、現在は、森林の保健休養機能の科学的研究は、いまなお事例蓄積の段階途上にあることを報告した。 -
<連載 森林と健康 -森林療法のいま- 第5回> 近隣諸国における森林の保健休養の事例 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 369 4 - 7 2018年02月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
現在、「森林浴:Shinrin-yoku」「森林療法:Shinrin-ryoho」は、日本国内だけではなく、アジアの近隣諸国においても、近年脚光を浴び、急激に浸透している。
本報では、韓国、台湾、中国における、森林を活用した保健休養の現況を報告した。