MISC - 上原 巌
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北海道弟子屈町川湯温泉での森林療法の計画
上原 巌
現代林業 670 1 - 6 2022年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国
全国各地で、観光や地域住民の健康増進を目的とした森林療法の導入を計画している市町村がみられる。本報では、北海道上北郡弟子屈町(てしかがちょう)での事例をとりあげた。
弟子屈町は、面積774平方キロ、人口7000人弱のまちである。1961年に町に制定された。縄文文化とアイヌ文化が色濃く残る地域であり、町内にはアイヌ文化の博物館もある。現在の主な産業は観光と酪農。町内には阿寒摩周国立公園があり、摩周湖、屈斜路湖、硫黄山のほか、コタン、和琴、川湯、摩周の4つの温泉がある。今回はそれらの名所周辺の森林の特徴から同町における森林療法の可能性を考えることになった。町を訪れたのは、コロナ禍の状況下における2020年8月下旬と2021年11月の2回である。
屈斜路湖周辺には保健保安林(1999年指定)があり、この土地の生き証人ともいえる巨木や大径木が保存されている。特にカツラ、キハダ、シナノキの大木が点在しており、いずれも萌芽更新木である。キハダは、アイヌの祭祀に使うイナウの材料にも使われ、シナノキの樹皮からは衣類も織られた。大木は、おそらくアイヌ文化によって守られてきた名残であろると考えられる。こうした木々を散策の道標として巡るだけでも、十分に森を楽しむことができる。いまなお残る大木とアイヌ文化の持つ当地の風土そのものが観光としても大きな魅力を持っている。
同町では、単なる観光ではなく、温泉と森林を活用し、来訪客だけでなく、地域住民の健康増進も計画している。町内の川湯温泉病院では、地域の自然環境と共に人々が健やかになることを目指している。 -
放置された福島の森林の新陳代謝をはかるこころみ
上原 巌
現代林業 2022年3月号 60 - 65 2022年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国林業改良普及協会
東京農業大学では、2011年より福島県の相馬地方森林組合と協働して、相馬地方の森林に複数の定点観測地を設け、継続的に放射線量の測定を行ってきた。その結果、2018年頃より観測地の林床に新たに芽生える実生や、コナラなどの落葉広葉樹の萌芽枝などからは、放射性セシウム134(半減期約2年)、137(半減期約30年)ともに検出されないケースが少しずつ増えてきた。
これらの結果を踏まえ、適切な森林保育がなされないまま放置されている相馬地方の私有林を対象として、その森林の新陳代謝をはかり、かつ林床照度を高め、自然散布樹木の導入をはかることを目的に、筆者らは放置林の間伐を実施している。
2019年には、相馬市内の約30年生のスギ林において間伐を実施し、林床の照度の回復や、約40種類の樹木の実生の芽生えを確認した。この結果を受けて、翌年の2020年には、南相馬市内の約30年生のヒノキ林においても間伐を実施した。同ヒノキ林は植栽後に枝打ちや間伐などが未実施の典型的な放置林であった。50%の本数間伐を実施したところ、林床の相対照度は間伐前の0.7%から約19%に向上した。
2019年のスギ林の間伐の際には、その森林土壌の放射性セシウムの分析も行った。深さ5㎝の土壌層では、3250ベクレル/kgのセシウム137が検出されたが、深さ10㎝の土壌層では300ベクレル/kgとその数値は10分の1以下に減少した。今回の2020年のヒノキ林間伐の際にも同様に分析を行ってみたところ、土壌の深さ5㎝から10㎝にかけては、セシウムの濃度は約40分の1に低下した。これらのことから、森林内の放射性セシウムは、林床の土壌の表層の部分に依然として滞留していることがうかがえる。原発事故のあった2011年から数年間は、林床の落葉層のセシウム濃度が高かった。しかし、その後、その落葉層の分解がすすみ、現在では、土壌にセシウムは移行をしているようである。また、当初は、森林に放射性降下物質のセシウムが蓄積され、森林から里の田畑にセシウムが流出するのでは?と危惧がされていた。しかしながら、これまでのところ、大量のセシウムが森林から流出するということはなさそうである。その大きな理由の一つは森林の土壌の構造である。隙間が多く、有機物が多く含まれる土壌だけでなく、有機物が少なく、粘土質の多い土壌にもセシウムは強く吸着されている。しかしそのため、土壌自体が大規模に流出するような台風被害や、土砂崩れなどの際には、土壌と一緒にセシウムも運ばれてしまうことが危惧される。それには、通常の森林であってもそうであるが、下層植生がある程度繁茂し、土壌流亡を防ぐことができる森林保育をしていく必要がある。今回のこころみでも、下層植生がほとんど見られなかったヒノキ林床に、間伐によって20種類樹木の芽生えを確認することができた。
間伐半年後の2021年6月には、林床に約20樹種の新生の実生が確認された。特にアカメガシワ、ウルシ、コシアブラなどの陽樹のパイオニア樹木や、シデ類、カエデ類などの風散布樹木、そしてチャノキ、ムラサキシキブ、クロモジなどの鳥散布樹木が確認され、間伐による自然散布樹木導入の効果がうかがえた。
これらの結果をふまえ、今後の相馬地方における森林再生の施業方策としては、間伐、除伐によって林内空間を開け、林床照度を高めることによって樹木の天然更新(風散布、動物散布等)を促進し、従来の針葉樹人工林との天然広葉樹との「針・広混交林」化をすすめる手法も選択肢の1つとして提言をしている。
2022年新春には、新たに相馬市内の広葉樹二次林の放置林においても間伐を実施した。ナラ類を主体とした広葉樹林は、キノコの原木、薪炭材として福島県にとって極めて重要な樹種であり、その再生が強く望まれる。これまで実施したスギ、ヒノキなどの常緑針葉樹とは異なり、落葉広葉樹では樹体内の新陳代謝の機構も異なる。実際、ナラ類の萌芽枝からはセシウム134,137ともに非検出のものがみられるようになってきた。引き続き広葉樹林の再生についても考究し、取り組んでいきたい。
※なお、本間伐作業にあたっては、2021年度の「大学等の「復興知」を活用した人材育成基盤構築事業」の助成を受けた。
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文学作品にみる森林浴
上原 巌
森林技術 958 30 - 32 2022年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:日本森林技術協会
1982年に時の林野庁長官秋山智英氏によって提唱された「森 「森林浴」はいまや国境を越え、“Forest bathing”として世界各国に広がっている.しかしながら、実は、国内外の文学作品の中にも、「森林浴」の要素は数多く散見される。
そこで本報では、以下の6つの作品例について取り上げた。
「車輪の下」
「西の魔女が死んだ」
「人生論ノート」
「阿弥陀堂だより」
「森の少年」
「The Giving Tree」
森林には心身の回復に供するアメニティ(豊かさ)を持っていることは、数多くの文学作品のうちに描かれている。そして、これらの文学作品に共通してみられることは、いずれも日常生活とは離れた場所に、森林の癒しの場が存在し、人間はその双方を往来することである。「車輪の下」「西の魔女が死んだ」「森の少年」「The Giving Tree」では、いずれも主人公は日常生活とは距離を置き、森の中で一人で過ごすこと、自らをリセットする時間を過ごすことが共通している。ここに森林における自立や自己再生の要素があり、また、この点にこそ、現在の森林浴、森林の保健休養機能に関するポイントもあると考えられる。その他リンク: http://www.jafta.or.jp/contents/shinringijuts/24_month2_detail.html
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連載 森と健康 みどりのリレー 第1回 雨の日に思い出すこと 招待あり
上原 巌
森林技術 957 37 - 37 2022年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 出版者・発行元:日本森林技術協会
長野県山間部の社会福祉施設に勤務していた頃の森林療法での思い出を紹介した。
その他リンク: http://www.jafta.or.jp/contents/shinringijuts/24_month1_detail.html
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森林の環境回復 放置された森林の新陳代謝をはかるこころみ
上原 巌
東京農大 東日本支援プロジェクト 2021年度 成果報告書 10 - 11 2022年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要) 出版者・発行元:東京農業大学
1.放置林の間伐実施のこころみ
東京農業大学では、2011年より相馬地方の森林に複数の定点観測地を設け、継続的に放射線量の測定を行ってきた。その結果、2018年ころより観測地の広葉樹の萌芽枝などからは、セシウム134(半減期約2年)、137(半減期約30年)ともに検出されないケースが少しずつ増え、また、自然散布による広葉樹、針葉樹の実生では、その双方が検出されない個体も徐々に増加してきた。
それらの結果をふまえ、適切な森林保育がなされないまま放置されている相馬地方の私有林を対象として、その森林の新陳代謝をはかり、かつ林床照度を高め、自然散布樹木の導入をはかることを目的に、2019年10月に1回目の間伐を相馬地方森林組合に作業委託をして実施した。対象は、相馬市今田地区のスギ林で、1983年(昭和58年)に植栽されて以来、森林保育が行われていなかった36年生のスギ林である。
間伐を実施した結果、間伐率の段階ごとに林床照度には回復がみられ、間伐前の7%前後から、50%間伐区では約27%にまで相対照度が上昇した。また、間伐1年後の2020年11月に林床土壌の放射性物質濃度の測定をおこなったところ、林床の深さ5㎝の土壌からは約3250 Bq/kgのセシウム137が検出されたが、同じ場所の土壌でも深さ10㎝となると、300bq/kgと約1/10以下にその濃度が減少することが示された。林床には30樹種以上の新生の実生も確認された。
2.間伐実施後のヒノキ林の変化
前述のスギ林での間伐の結果をふまえ、2020年12月に、対象の樹種を変え、南相馬市内のヒノキ林において間伐を実施した。ヒノキ林は約30年生で、植栽後に枝打ちや間伐が未実施であり、間伐率は50%であった。
間伐を実施した結果、林床の相対照度は間伐前の0.7%から約19%に向上した。また、2020年6月に林床土壌を採取し、その放射性物質濃度の測定をおこなったところ、林床の深さ5㎝の土壌からは約21245 Bq/kgのセシウム137が検出されたが、同じ場所の土壌でも深さ10㎝となると、496bq/kgと約1/40以下にその濃度が減少することが示された。この結果から、当ヒノキ林においても、依然として土壌の表層部に放射性降下物質が滞留していることがうかがえた。間伐半年後の2021年6月には、林床には約20樹種の新生の実生が確認された。特にアカメガシワ、ウルシ、コシアブラなどの陽樹のパイオニア樹木や、シデ類、カエデ類などの風散布樹木、そしてチャノキ、ムラサキシキブ、クロモジなどの鳥散布樹木が確認され、間伐による自然散布樹木導入の効果がうかがえた。さらに、間伐に伴って野生動物の行動も活発化し、林内には果実入りの哺乳動物のフンが散見された。
以上の結果をふまえ、今後の相馬地方における森林再生の施業方策としては、間伐、除伐によって林内空間を開け、林床照度を高めることによって樹木の天然更新(風散布、動物散布等)を促進し、従来の針葉樹人工林との天然広葉樹との「針・広混交林」化をすすめる手法も選択肢の一つであると考えられた。 -
学校の先生方との研修会 -世田谷の街路を歩きながら- <連載>森林と健康 ー森林浴、森林療法のいまー 第26回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 415 4 - 12 2021年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
森林療法を1999年に提唱して以来、20年余が経過し、国内外で様々な方々と森林療法の研修会を担当することがあるが、その中でも定期的に担当する各学校の教員との研修会について報告した。
環境教育、野外体験活動、課題発見学習など、森林が学びの場となることは現在では幼児教育からすでにスタートしており、幅広い活動、プログラムが今日までに作られている。また、学校教育において、森林を活用したプログラムは比較的に設定しやすい。
しかしながら、現在では、そもそも自然体験、野外体験があまりないという若い世代の教員も増え、それに追い打ちをかけるように、様々なリスク管理、補償問題などが圧力をかけ、その活動の減少を加速させている。森林での野外体験、教育活動、レクリエーションの企画をする前に、これらの現代の諸事情が二の足を踏ませている状況もうかがえる。
しかし、不登校などの生徒へのケア、先生ご自身の保養・休養、そして教職員間の人間関係の潤滑剤としての利用なども考えると、やはり森林には大きな包容力と可能性がある。
そこで本報では、その教員研修会でも、教員免許講習会での事例を紹介、報告した。 -
地域病院が所有する里山の整備 (放置林を森林療法の場に) 招待あり
上原 巌
現代林業 662 1 - 6 2021年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国林業改良普及協会
現在、わが国では、各地域に適切な森林保育がなされないまま長期間の放置状態となっている「放置林」が増加している。それは、スギ、ヒノキ等の人工造林地のみならず、かつての里山や広葉樹二次林においても同様である。
その一方で、森林における保健休養や森林のもたらす風致作用の重要性と需要は高まりをみせている。一般のニーズはもとより、疾患や障害を抱えた人々の治療やリハビリテーションの場、環境としての需要も高まっている。
そこで本報では、東京近郊の地域病院において、約30年放置されてきた病院所有の広葉樹二次林を、保健休養のために整備した事例を取り上げた。
対象地は、東京八王子市に位置する医療法人永寿会(恩方病院・陵北病院)が所有する広葉樹二次林(面積約6ha)である。広葉樹林は、病院の南側に隣接して、高木層はコナラ、クヌギ、クリ、ケヤキ、エノキ、ホオノキ、亜高木層はイヌシデ、ヤマボウシ、アラカシなど、低木層は、エゴノキ、ヤマグワ、ヒサカキなどで、林床にはシノチクが繁茂している。立木密度は4000~6000本/ha前後で、整備前の林内の相対照度は5~15%程度であった。
これらの状況から、踏査、植生調査のあと、整備作業を委託された(株)東京チェーンソーズの皆様が除伐および間伐作業を行った。除・間伐の対象は、ヒサカキやアオキなど、林床を暗くさせる常緑樹を中心とし、作業後、立木密度は1500本/haとなり、林内相対照度は15~30%前後にまで向上した。林内の見通しも大きく改善され、最長で70m以上の直線距離を見通すことができるようになった。しかしながら、整備後であっても林床の樹種数は40種類前後をキープしている。除伐した材は休養ベンチを作って林内に設置し、間伐材はシイタケ原木、薪炭材として利用したほか、散策路の設置にも活用した。
今後は、同病院の患者、医療スタッフの休養空間、散策路をさらに整備し、同時に森林の生産物を活用した木育や作業療法などにも活用を行っていく予定である。 -
アメニティを享受できる森林空間とは? <特集>森林アメニティ利用の新しいかたち 招待あり
上原 巌
森林技術 951 6 - 9 2021年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:日本森林技術協会
”癒しの森林”または”森林の癒し”は、現在、森林・林業界ではちょっとしたブームであるが、その森林の持つ力(アメニティ)を引き出し、享受するには、どのような手法があり、そのような森林空間にはどのようなデザインが考えられるだろうか?本報では、下記の5つの事例を取り上げ、報告した。
①市民ワークショップの事例
②認知症の方の「森林回想法」
③森林での作業療法
④学校の先生の休養場所
⑤東京郊外の病院の森林
その他リンク: http://www.jafta.or.jp/contents/shinringijuts/23_month7_detail.html
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青森の若き医師との森林療法の研修会 <連載>森林と健康ー森林浴、森林療法のいまー 第25回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 410 8 - 14 2021年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
1999年(平成11年)に日本林学会で「森林療法」という言葉が生まれてから20年以上が経過した。1982年に提唱された「森林浴」とならんで、森林療法はいまや市民権を得たといえるだろうか?その後よく使われるようになった“セラピー”という言葉も合わせると、21世紀の現在、森林療法は市民の間にもその名がある程度は定着してきていると言えそうだ。
しかしながら、もし何か市民の心にまだしっくりしないものがあるとしたら、それは森林浴とくらべて、末尾の「療法」という言葉に何か腑に落ちないものがあるのではないだろうか。
「療法」という言葉をつける以上は、その目的があり、対象者がいて、それに伴う効果がある。けれども、森林療法について、様々な効果、効用を美麗なグラフなどを度々目にすることはあっても、また様々なビジネス、投資企画でその名をみることはあっても、実際の事例報告は数少ない。
障害者、高齢者、児童などを対象とした社会福祉の面では幾つもの事例がある。しかし、医療面においては、少しずつ事例は増えてきているとはいえ、依然として森林療法、または森林そのものの活用には高いハードルがある。
そこで、本論では2015年に青森県で担当した医師会での森林療法の研修会の事例を報告した。
現在、医療での森林活用は、森林関係者の側からの事例報告が主となっている。しかしながら、このことが当の医師の側から、つまり医学会において、森林活用の事例報告が増えていけば、森林療法の普及は加速度的に広がっていくこと、特に地域病院において、地域の森林も活用した医療実践が萌芽し、その可能性が広がることに期待したい。特に現在は、全世界がコロナ禍での生活形態となってしまっているため、コロナ対応はもちろんのこと、医療従事者ご自身の保養、休養の場として、森林には高いポテンシャルがある。 -
森林を活用した障害者・高齢者の保健休養及びレクリエーションの今後の展開方向に関する実証的調査事業 招待あり
上原 巌
令和2年度 林業振興助成事業成果報告書 3 - 109 2021年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:会議報告等
障害者を含むすべての人々が同等に生活し活動する社会を目指す「ノーマライゼーション」の理念に基づき、障害等の有無にかかわらず国民の誰もがその人格と個性を尊重し、支え合う「共生社会」の実現が求められている。
このような社会背景の中、身体障害者(肢体不自由(上肢・下肢および欠損、麻痺)、脳性麻痺、視覚障害、知的障害)を対象とした世界最高峰の障害者スポーツの総合競技大会であるパラリンピックが、新型コロナウイルス感染症の影響により1年延期されたが、2021(令和3)年に開催されることとなった。1998(平成10)年の長野パラリンピック冬季大会の際と同様に、同大会が開催されることを契機に、障害者全体への理解へと繋げていくことが期待されている。
また、我が国の高齢化率は急速に上昇し、65歳以上の人口は29%弱(2020年)に達し、2040年には35.3%になると見込まれている。高齢者は身体の衰えなどの問題を抱えている場合が多く、活動が制限されることから、健康、医療、介護に対する関心が高まっている。
これらの課題に対応し、障害者及び高齢者(以下「障害者等」という。)への理解の深化と社会参加の実現のためには、様々な分野、機会を通じて必要な措置を講ずる努力をしていくことが重要である。
森林は、木材生産をはじめ、災害防止、水源涵養、生物多様性の保全など、様々な機能を有しているが、近年は森林の保健休養機能として、森林浴や森林療法など、人々の健康増進をはじめ、医療、福祉においてもその活用が広がり、高まりをみせている。また、近年では、トレイルラン、マウンテンバイクなど、郊外の森林環境を活用したアウトドア・スポーツもその人気を高めている。しかしながら、障害等の有無にかかわらず、すべての人が森林を活用し、その保健休養効果やスポーツ、レクリエーション由来の恩恵を享受できるためには、環境・施設の整備や、利用プログラム・ソフトの開発、そしてそれらをサービス・供給する体制の構築及び人材を育成が課題となっている。
さらに、新型コロナ感染症の感染防止の観点から人流の抑制や行動の制限が長期化し、日常生活においても相当のストレスを受けている現状を踏まえ、障害者等をはじめとする方々に対する森林での保健休養のストレス軽減の効果についても期待が高まっている。
本事業では、わが国における障害者等の森林利用の現状の調査分析及び障害者等の森林利用に関する調査・研究事例の収集を行うとともに、わが国におけるバリアフリー・ユニバーサルデザインに関わる法制度等の整備の流れを整理し、障害者等の森林利用の実態を明らかにすることを目的とした。また、これらの実態を踏まえ、障害者等が保健休養やスポーツ、レクリエーションの場として、森林空間の積極的な利用のために必要とする利用プログラムを開発するために必要な事項を明らかにし、その活動を支援する人材育成及び体制づくりを検討した。
これらの検討を通じて、障害者や身体に支障のある高齢者の森林を活用した保健休養及び森林レクリエーションの普及を図ることを目的としたが、コロナ禍において、障害者等の森林レクリエーションの課題や森林の保健休養機能が障害者等にもたらすストレス軽減等の効果を検証し、コロナ禍における森林の保健休養効果の障害者等への有効性についても検討をおこなった。
報告書の「Ⅱ バリアフリー、ユニバーサルデザインとは?」(3-21頁)
「Ⅳ 森林を活用した保健プログラムの立案・作成について」(59-109)を担当し、報告した。 -
放置された里山の整備と医療利用 <連載>森林と健康 ー森林浴、森林療法のいまー 第24回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 409 8 - 13 2021年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
森林に市民がより親しむことは健康増進だけでなく、地域の森林を見直し、その健全度を高める上でも大きな意義を持っている。実際のところ、市民からみた森林の人気、またはイメージは肯定的に高まっていると思われるが、市民からはそれぞれの地域の森林の姿はどのように映っているのだろうか?もしかしたら、森林の実態よりもイメージだけが先行し、いわゆる「癒し」のイメージを持って森林を眺め、あるいは意識、想像している市民が多いことも考えられる。
しかしながら、わが国では、各地域に適切な森林保育がなされないまま長期間の放置状態となっている「放置林」が増加している。市民の森林の癒しのイメージの高まりの一方で、放置林も増加していることは、考えてみれば奇異なことである。また、放置林の増加は、スギ、ヒノキ等の人工造林地のみならず、かつての里山や広葉樹二次林においても同様にみられている。森林の人気が高まる一方で、放置される森林も増える。このことからは、現在の森林人気が、イメージ先行によるものであることを示唆しているともいえるだろうか。
けれども、森林における保健休養や森林のもたらす風致作用の重要性と需要の高まりは、一般のニーズはもとより、疾患や障害を抱えた人々の治療やリハビリテーションの場、環境としての需要でも高まりをみせている。
そこで本報では、東京近郊の地域病院において、約30年以上放置されてきた病院所有の広葉樹二次林を保健休養のために整備した事例を報告した。 -
「自然の中の数学」展の開催 ー東京農業大学「食と農」の博物館ー
上原 巌
森林技術 949 32 - 35 2021年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要) 出版者・発行元:日本森林技術協会
数学は、農学の各分野をはじめ、自然科学に携わる上であらためて言うまでもなく、欠かすことができない。得手、不得手にかかわらず、栽培面積、収穫量、経営面での収益、複利計算、そして実験実習での統計計算など、とかく農学と数学・数字には切っても切れない縁がある。森林に目を向けた場合にも数学は文字通りその森羅万象のすべてに存在していることが俯瞰できる。
そこで、身近な自然の中に存在する数学を紹介し、数学が苦手という方にとっても、トリビア的に魅かれるような博物館展示をこの度企画し、開催したので、その内容を報告した。企画では、フィボナッチ数列、フラクタル図形、対称性、コンストラクタル法則、樹形モデル、円周率、ベクトル、パターン、素数などの各数学テーマを、「スギやヒノキの枝葉には、こんなふうに自己相似形がみられる」「年輪にはこんなパターンがある」などと、それぞれ実物の素材を使って展示したことが特徴である。ちなみに、全国的にも数学を扱った企画展示そのものが珍しいとのことであった。
<展示内容の紹介>
①フィボナッチ数列
②フラクタル図形
③対称性
④コンストラクタル法則
⑤樹形モデル
⑥円周率
⑦ベクトル
⑧パターン
⑨素数
⑩自然界の様々な造形・理論
森林・林業研究では、調査データから、近似曲線を引いたり、相関係数を求めたりすることが多い。森林、林学の学生の卒論、修論などでも、研究データの締めとして、近似式、危険率などを導き出して提示する、帰納法的な手法が一般的におこなわれている。しかしながら、同じ帰納法であっても、森林における現象や事象に潜んでいる法則性、規則性を見つける、あるいはそれらを施業や管理に活かすなどの演繹法的な手法も考えられる。
森林の世界が広く豊かなように、数学の世界も広く豊かである。相互の世界の魅力をより深く知ることによって、森林、林業にも新たなフェイズを見出すことができることと思われる。
その他リンク: http://www.jafta.or.jp/contents/shinringijuts/23_month5_detail.html
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「森林療法」で広がる森林環境、地域資源の新しい可能性 招待あり
上原 巌
森林保護学の基礎 (農文協 農学基礎シリーズ) 1 22 - 22 2021年04月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(その他) 出版者・発行元:農山漁村文化協会(農文協)
小池孝良・中村誠宏・宮本敏澄編著「森林保護学の基礎」におけるコラム「「森林療法」で広がる森林環境、地域資源の新しい可能性」を担当執筆した。
その内容は、以下の通り。
・森林療法の定義
・森林療法の2つのタイプ
・「地森地健」で農山村の再生へ -
「自然の中の数学」展の開催 -東京農業大学「食と農」の博物館-
上原 巌
現代林業 658 1 - 6 2021年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国林業改良普及協会
東京農業大学の「食と農」の博物館(世田谷)において、「自然の中の数学展」という企画展を開催したことを報告した(開催期間は2020年10月9日~2021年4月11日まで)。
同展では、身近な自然の中に存在する数学を実物と共に展示し、数学が苦手という方にとっても、トリビア的に魅かれるような展示を心掛けた。ちなみに、全国的にも数学を扱った博物館展示は珍しいとのことである。
本展示では、様々な数学のテーマを、自然の素材を使って紹介したことが特徴である。たとえば、落葉広葉樹の樹形をはじめ、スギ、ヒノキなどの枝葉、シダ植物、海岸線、霜の形、植物の根系、血管・神経系、菌の形態に至るまで、自然界の様々な形には、自己相似の形のくりかえしがみられる。このくりかえしによる造形のことを「フラクタル」と呼ぶ。
また、対称性(シンメトリー)は子どもでもわかるカテゴリーであるが、林業上では、あまりにも左右非対称な樹形や、樹冠の偏平が見られる場合、その立地や密度の環境状態を示していることが多い。つまり対称形、非対称形は、林木の一つの環境指標ともなっている。
また、コンストラクタル法則とは、自然界の様々なところで見られる枝分かれの法則、流れの法則のことである。樹木の枝条、葉の葉脈、植物の根系などに、この流れの法則がみられる。
そのほか、素数、円周率、ベクトル、パターンなど、また、雪や塩の結晶、流線形や渦巻き、らせん状の構造など、自然界における様々な事象を数学的に紹介した。
森林、自然の中には様々な理論があり、また未発見の数多くの理論も同時に存在している。 -
コロナ禍における生活から森林レクリエーションを考える 連載:森林と健康 -森林浴と森林療法のいまー 第23回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 405 8 - 13 2021年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
以下のような内容で、コロナ禍の生活における森林レクリエーションのあり方や可能性、特徴について報告した。
1.新型コロナウイルスの全世界的流行
2.森林、緑地の活用ニーズの高まり
3.公園緑地や寺社林のメリット
4.ヒトとサルの違い
コロナ禍における森林、緑地での人々の過ごし方 -
森林の環境回復 放置された森林の新陳代謝をはかるこころみ
上原 巌
東京農大東日本支援プロジェクト 浜通り地方の復興から地域創生への農林業支援プロジェクト 2020年度 成果報告書 5 - 6 2021年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要) 出版者・発行元:東京農業大学
1.森林における放射性物質濃度のモニタリングから間伐の実施へ
福島県の相馬地域の森林では、2011年3月の福島第一原発の事故以来、放射性物質濃度が高い場所があることが報告されている。しかしながら、その実情はいまだに明らかにされていないことが多く、地元、近隣住民からの精査の要望がいまなお高い。
そこで、東京農業大学では、2011年より相馬地方の森林に複数の定点観測地を設け、継続的に放射線量の測定を行ってきた。観測地の広葉樹の萌芽枝などからは、セシウム134(半減期約2年),137(半減期約30年)ともに検出されないケースが少しずつ増え、また、自然散布による広葉樹、針葉樹の実生では、その双方が検出されない個体も徐々に増加してきている。そこで、それらのモニタリング結果をふまえつつ、適切な森林保育がなされないまま放置されている相馬地方の私有林を対象として、その森林の新陳代謝をはかり、かつ林床照度を高め、自然散布樹木の導入をはかることを目的に、3段階(15%、30%、50%)の間伐を相馬地方森林組合に委託し、2019年10月に相馬市今田地区のスギ林において間伐が実施された。対象は、1983年(昭和58年)に植栽されて以来、森林保育が行われていなかったスギ林である。
2.間伐実施後のスギ林の変化
間伐を実施した結果、間伐率の段階ごとに林床照度の回復がみられ、その相対照度は間伐前の7%前後から、50%間伐区では約27%にまで回復しした。間伐1年後の2020年11月に、林床土壌の放射性物質濃度の測定をおこなったところ、林床の深さ5㎝の土壌からは約3250 Bq/kgのセシウム137が検出されたが、同じ場所の土壌でも深さ10㎝となると、300bq/kgと約1/10以下にその濃度が減少することが示された。この結果から、山林内においては、依然として土壌の表層部に放射性降下物質が滞留していることがうかがえた。
また、林床には30樹種以上の新生の実生が確認された。特にアカマツ、ウルシなどの陽樹のパイオニア樹木や、シデ類、カエデ類などの風散布樹木、そしてガマズミ、ムラサキシキブなどの鳥散布樹木が確認され、間伐による自然散布樹木導入の効果がうかがえた。確認された樹木は下記の通りである。
≪間伐1年後にスギ林床で確認された樹種一覧 2020年11月現在>
(落葉広葉樹)キブシ、ウリカエデ、ツクバネ、ハリギリ、ウルシ、アオハダ、クロモジ、マルバアオダモ、ヤブムラサキ、ムラサキシキブ、ナガバノコウヤボウキ、サワフタギ、アカシデ、コハウチワカエデ、ヤマモミジ、イロハモミジ、バイカウツギ、マンサク、ガマズミ、オトコヨウゾメ、コナラ、リョウブ、ヤマフジ、ヤマツツジ、コゴメウツギ、クリ、コナラ
(常緑広葉樹)イヌツゲ、シャリンバイ
(常緑針葉樹)アカマツ、ヒノキ、スギ、モミ
これらの結果をふまえ、今後の相馬地方における森林再生の施業方策としては、間伐、除伐によって林内空間を開け、林床照度を高めることによって樹木の天然更新(風散布、動物散布等)を促進し、従来の針葉樹人工林との天然広葉樹との「針・広混交林」化をすすめることが現実的であると考えられる。
3.ヒノキ放置林における間伐の期待
2020年には、前年の相馬市のスギ林における間伐実施と同様に、南相馬市原町区のヒノキ放置林において間伐を計画した(※本報告書作成時は、未実施)。同林分も相馬市のスギ林同様に約30年生の林分であり、植栽後の間伐、枝打ちなどの保育作業が現在まで行われていない。林内は暗く、その相対照度は平均1%未満であり、林床植生もほとんどみられない。ちなみに、この林分の横を流れる小川の放射性物質濃度の測定をおこなったところ、セシウム134、137ともに非検出であった。この放置林分が間伐によってどのように変化をしていくか、その結果が期待される。
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原発災害後の福島の山林の再生を目指して 間伐・針広混交林化のこころみ 招待あり
上原 巌
現代林業 2021年1月号 1 - 6 2021年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国林業改良普及協会
福島県の相馬地域の森林では、2011年3月の福島第一原発の事故以来、放射性物質濃度が高い場所があることが報告されている。しかしながら、その実情はいまだに明らかにされていないことが多く、地元、近隣住民からの精査の要望がいまなお高い。そこで、東京農業大学では、2011年より特にその放射線量が高いといわれる同地方を中心とした森林に複数の定点観測地を設け、継続的に放射線量の測定を行ってきた。
2019年9月現在、観測地の広葉樹の萌芽枝などからは、セシウム134(半減期約2年),137(半減期約30年)ともに検出されないケースが増え、また、自然散布による広葉樹、針葉樹の実生では、共にその双方が検出されない個体も増加してきた。そこで、それらのモニタリング結果をふまえつつ、適切な森林保育がなされないまま放置されている相馬地方の私有林を対象とし、その森林の新陳代謝をはかり、林床照度を高めることを目的にして、3段階(15%、30%、50%)の間伐を相馬地方森林組合に委託し、2019年10月に実施した。対象は、1983年(昭和58年)に植栽されたスギ林で、コナラも混交している林分である。立木密度は2000本~2400本前後であり、樹高はスギ、コナラともに8~14m、胸高直径(DBH)は、双方とも15~25㎝であった。
間伐を実施した結果、間伐率の段階ごとに林床照度の回復がみられ、その相対照度は間伐前の7%前後から、50%間伐区では約27%にまで回復した。また、放射性物質濃度の測定では、林床の深さ5㎝の土壌から、2020年11月現在、約3250 Bq/kgのセシウム137が検出されたが、同じ場所の土壌でも深さ10㎝となると、300bq/kgと約1/10以下に放射性物質濃度が減少することが示された。この結果から、山林内においては、依然として土壌の表層部に放射性降下物質が滞留していることがうかがえる。
今後の相馬地方における森林再生の施業方策としては、間伐、除伐によって林内空間をあけ、林床照度を高めることによって樹木の天然更新(風散布、動物散布等)を促進し、従来の針葉樹人工林との天然広葉樹との「針・広混交林」化をすすめることが現実的であると考えられる。今回の間伐から1年後の2020年11月には、林床には約30種の新生実生が確認された。
今後は、スギ林に混交するコナラを残存しつつ、林床に芽生え、生育しているクロモジ、ハリギリ、アオダモ、カエデ類などの有用広葉樹のモニタリングと、分布密度を調べ、それらの育成も同時に行っていく予定である。 -
森林アメニティのすすめ -私たちの健康と森林ー 連載第11回 保健休養の傾向 招待あり
上原 巌
グリーンパワー 2020年12月号 8 - 9 2020年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:森林文化協会
連載「森林アメニティのすすめ -私たちの健康と森林-」の最終回として、
・現在の森林のアメニティの様相と傾向
・事例研究の積み重ねの大切さ
・森林の保健休養機能の今後の方向性
の3点について報告、記述した。 -
海外の森林療法の事例 ベルギー(2) <連載>森林と健康 -森林浴、森林療法のいま- 第22回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 403 8 - 13 2020年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
ベルギーにおける森林療法の現地事例として、
①ソワーニュの森
②ゲント大学演習林
③NGO団体による実践事例
の3つについてを中心に報告した。 -
海外の森林療法の事例 ベルギー(1) <連載>森林と健康 -森林浴、森林療法のいまー 第21回 招待あり
上原 巌
森林レクリエーション 402 4 - 8 2020年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:全国森林レクリエーション協会
ベルギーにおける森林療法の事例について、下記のとおり報告した。
1.市民の森と保健休養(Gent市)
2.自然の要素を取り入れた地域病院(Antwarp市)
3.王室樹木園とブナとオークの森林公園(ブリュッセル市)