講演・口頭発表等 - 内野 昌孝
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小麦アレルギーを引き起すライ小麦の検出用プライマーの開発
吉川知宏, 山岸亨, 内野昌孝, 高野克己
日本食品保蔵科学会大会講演要旨集 2015年06月
開催年月日: 2015年06月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
小麦アレルギーを引き起すライ小麦の検出用プライマーの開発
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耐熱性Geobacillus sp.のプルラナーゼ遺伝子の取得と大腸菌での発現について
内野昌孝, 高野克己, 入澤友啓
日本農芸化学会大会講演要旨集 2015年03月
開催年月日: 2015年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
耐熱性Geobacillus sp.のプルラナーゼ遺伝子の取得と大腸菌での発現について調べた。GeobacillusのDNAを情報に従い抽出、精製しプルラナーゼ共通のプライマーによりPCRで該当遺伝子の増幅を行い、これを発現ベクターpET21aに組入れた。このベクターを大腸菌に形質転換し、大量発現を行い、精製した。その結果、目的酵素の活性の確認はできたものの、期待された耐熱性を確認することができなかった。
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小麦デンプン発酵過程における鎖長の変化
丸山慶輔, 野口治子, 内野昌孝, 高野克己
日本農芸化学会大会講演要旨集 2015年03月
開催年月日: 2015年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
久寿餅の製造過程において、原料である小麦デンプン発酵過程があり、その過程における鎖長の変化についてHPLCなどを用いて調べた。その結果、時間とともに、アミロペクチン側鎖の鎖長が分解により短鎖化していることが確認された。これは製造過程中に増殖した微生物により、各種酵素が生産され、これが長期熟成期間に十分に反応した結果と判断された。この分解産物が久寿餅の独特な物性を形成しているものと考えられた。
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乳酸菌株資源の高付加価値化に向けて
田中尚人, 岡田早苗 , 鈴木智典, 梶川揚申, 内野昌孝, 佐藤英一, 岡田早苗, 冨田理, 五十君靜信
日本微生物資源学会誌 2014年12月
開催年月日: 2014年12月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
乳酸菌株資源の高付加価値化に向けて研究を進めた。すなわち、菌株保存室に保存されている数千株の中で低温性の乳酸菌約300株を供試菌として各種機能性の確認とデータベース化に対する試みについて発表を行った。機能性については免疫賦活効果、ヒトの健康に関与する乳酸菌細胞壁成分の定量、他の微生物を殺す能力を持つバクテリオシン生産量について調べ、それを入力し、目的に応じた結果を出すためのユーザーインターフェースの深化も含めたデータベース構築について報告した。
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発酵小麦デンプン製造過程より分離されたプロテアーゼおよびセルラーゼ生産菌について
丸山慶輔, 野口治子, 内野昌孝, 高野克己
日本食品科学工学会大会講演集 2014年08月
開催年月日: 2014年08月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
発酵小麦デンプン製造過程より分離されたプロテアーゼおよびセルラーゼ生産菌について 調べた。これは、小麦デンプンに内在するタンパクの分解によるデンプン粒の変化、小麦デンプンに混在する繊維質の状況を確認するためである。その結果、分離菌の一部はプロテアーゼまたはセルラーゼの高い活性を示しており、これらの菌が発酵過程中に働き、製品に影響すると考えられた。
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伝統後発酵茶「碁石茶」茶液の一般成分および機能性成分
内野昌孝, 伊藤瑞希, 高野克己
日本食品保蔵科学会大会講演要旨集 2014年06月
開催年月日: 2014年06月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
伝統後発酵茶「碁石茶」茶液の一般成分および機能性成分について調べた。すなわち、茶液の全糖量、還元糖量、タンパク質量、ポリフェノール含量、抗酸化性などについて試験したところ、日本茶に比べて数値の異なる成分が確認された。そのため、碁石茶は機能性の高いお茶であることが明らかとなった。このことから、お茶の機能性を高めるには適切なカビと乳酸菌を併用して処理を行うことが一つの手段として提案可能であることが分かった。
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食中毒菌に対するLactobacillus sakei培養物の抗菌効果
金井大樹, 河村沙也加 , 田中直人, 岡田早苗, 内野昌孝, 高野克己
日本食品保蔵科学会大会講演要旨集 2014年06月
開催年月日: 2014年06月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
食中毒菌に対するLactobacillus sakei培養物の抗菌効果について調べた。指標菌としてミクロコッカスルテウスを用い、アガーウェルディフュージョン法にて試験した。その結果、多くの乳酸菌で対象菌の生育阻止の結果である阻止円を観察した。また、乳酸菌が生産する乳酸による生育阻害も考えられたため、乳酸量を確認したが、乳酸量と生育阻害性に対する関連性は見られなかった。
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発酵小麦デンプンの特性形成における糖質分解酵素の関与について
丸山慶輔 (東京農大 大学院), 野口治子, 内野昌孝, 高野克己 (東京農大 応生)
日本食品保蔵科学会大会講演要旨集 2014年06月
開催年月日: 2014年06月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
くずもちの原料となる発酵小麦デンプンの特性形成における糖質分解酵素の関与について 調べた。その結果、発酵前の小麦デンプンに対して異なる糊化・老化物性挙動を示し、これらが微生物が生産する酵素による作用であることを確認した。なお、酵素を生産する主な微生物種はカビと細菌であり、それぞれ小麦発酵過程と同じ低pHでも高い活性を示したため、他の結果を含めて酵素の関与性が証明された。
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フォスフォリパーゼA2(PLA2)によるベーカリー製品の品質改良効果について
伊賀大八, 井上好文 , 西本幸史, 渥美裕太, 山口仁美, 白坂直輝 , 野口智弘, 内野昌孝, 高野克己
日本食品保蔵科学会大会講演要旨集 2014年06月
開催年月日: 2014年06月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
パンを製造する際にその製パン特性を高めるために添加物を入れることが一般的である。通常はアミラーゼやアスコルビン酸などを入れるが、油脂中に含まれるリン脂質の改良により、品質改良が見込まれるため、リン脂質を加水分解する酵素の一つであるフォスフォリパーゼA2(PLA2)によるベーカリー製品の品質改良効果について調べた。その結果、本酵素を添加することにより、生地発酵過程で状態が変化し、製パン性が向上することが確認された。
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Aspergillus niger 休止菌体を利用したエチル-α-グルコシドの生産性向上について
兼重 知尚、戸倉 慶大、内野 昌孝、高野 克己、中西 載慶
日本農芸化学会2014年度大会 2014年03月
開催年月日: 2014年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
エチル-α-グルコシドは美肌効果、味質改善効果、体重増加抑制効果が期待できる糖誘導体であり、グルコシダーゼを用いて生産することができる。Aspergillus nigerの同酵素は本物質の生産性に優れているが、本菌株から酵素を分離すると酵素の安定性が極めて低くなるため、Aspergillus niger 休止菌体を利用したエチル-α-グルコシドの生産性向上について調べた。その結果、休止菌体では反応後に高活性が80%以上残存するため、実用化に向けて有効であることが明らかとなった、。
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Aspergillus oryzae RIB 40 形質転換体を用いた機能性糖エチルグルコシド生産性について
内野 昌孝、兼重 知尚、阿部 有希子、戸倉 慶大、中西 載慶、高野 克己
日本農芸化学会2014年度大会 2014年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2014年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:明治大学
エチル-α-グルコシドは美肌効果、味質改善効果、体重増加抑制効果が期待できる糖誘導体であり、グルコシダーゼを用いて生産することができる。今回、ゲノム解析が終了したAspergillus oryzae RIB 40 にAspergillus kwachiiのグルコシダーゼ遺伝子を染色体組込み型プラスミドpPTR1に挿入し、形質転換した菌株の機能性糖エチルグルコシド生産性について調べた。その結果、本形質転換体は充分なエチルグルコシドの生産性が確認された。
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ダイジョ(Dioscorea alata L.)の葉における色素変異
飯島 健、上村 昴大、バビルパチャキル、川原 玲香、野口治子、内野 昌孝、児玉 浩明、高野 克己
日本農芸化学会2014年度大会 2014年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2014年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:明治大学
ダイジョ(Dioscorea alata L.)は同じ品種であっても個体により赤色色素の生産性が異なり、世代交代により色の発現の有無に違いがある。また、まれに個体によっては一個体中で赤色の葉と非赤色の葉が存在することも確認されている。そのため、ダイジョの葉における色素変異について調べた。次世代シークエンサーを利用して色素に関与する遺伝子群の発現パターンを両者で比較したところ、非赤色の葉は赤色色素に関連する一部の遺伝子の発現が低下していた。そのため、非赤色の葉は何かの因子により負の制御がされていることが推定された。
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E.coli O157 :H7 の生育に対する各種食品添加物の影響
河村 沙也加、内野 昌孝、高野 克己
日本農芸化学会2014年度大会 2014年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2014年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:明治大学
E.coli O157 :H7 は少ない菌数でヒトを疾病に陥らせ、最悪の場合に死に至る問題を抱えた菌である。食品衛生の観点から、この菌を制御する方法を確立することが望まれているため、そのひとつの方法として、日本で認可されている各種食品添加物を用いて本菌への抗菌作用を確認した。論文などの情報に基づき、約30種類の食品添加物について有効性を調べた結果、多くの添加物で菌数の低減や殺菌効果、増殖抑制効果は確認されなかったが、2つの添加物で菌数の増殖抑制効果が確認された。
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小麦デンプン発酵過程の微生物叢とアミラーゼ生産菌の探索
野口 治子、内野 昌孝、高野 克己
日本農芸化学会2014年度大会 2014年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2014年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:明治大学
くずもちの原料は小麦デンプンを発酵したものであり、これまでの研究で発酵過程中に複数の菌が存在していることが明らかとなった。そこで、今回、小麦デンプン発酵過程の微生物叢とアミラーゼ生産菌の探索を行った。その結果、発酵過程のpHであるpH4でカビと細菌が分離された。また、デンプンの分解が確認されたため、デンプン分解酵素であるアミラーゼ生産性を確認したところ、その一部の菌が生産していた。そのため、このアミラーゼ生産菌が発酵過程中に増殖、アミラーゼを生産し、本酵素がデンプンを分解し、これが特徴的な
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小麦登熟過程におけるPDI およびEro1 の発現量解析
徳本 脩、塩野 弘二、岡 大貴、野口 治子、内野 昌孝、野口 智弘、高野 克己
日本農芸化学会2014年度大会 2014年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2014年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:明治大学
小麦生地形成における各種結合には二分子のシステインがSS結合を形成するタイプが含まれている。そのため、この形成に関与するPDIおよびERO1に着目した。今回、これら酵素が小麦登熟過程においてどの時期に発現し、酵素が生産されるかを調べるためRT-PCR法を用いてPDI およびEro1 発現量を解析した。その結果、登熟前期より両酵素の活性が確認され、登熟後期にもその発現が継続していた。そのため、これら酵素の生産に対する制御は難しいことが明らかとなった。
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ミカン科果実における食品原材料検出法の開発
河村沙也加、宝関慎也、小笠原啓人、内野昌孝、高野克己
(公社)日本食品科学工学会平成26 年度関東支部大会 2014年03月 (公社)日本食品科学工学会平成26 年度関東支部
開催年月日: 2014年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京農業大学
食の安心の観点から加工食遺品に含まれる食品原材料を迅速かつ正確に検出することは重要である。今回、近年品種が増加し、生産量も高い状態で維持されているミカン科果実における食品原材料検出法の開発を行った。各種ミカン科試料からDNAを抽出し、DNAデータバンクに登録されているミカン科のITS遺伝子領域から構築したミカン科特異的プライマーを用いてPCR増幅性の確認を行った。その結果、試験に用いたすべてのミカン科試料は陽性となる一方、ミカン科以外の試料は陰性であった。このことから、本実験法はミカンが食品中に含まれるか否かを判断する方法として利用できることが明らかとなった。
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形質転換体によるアルキルシュガーの生産性について
兼重知尚,佐藤 望,内野昌孝、中西載慶、高野克己
(公社)日本食品科学工学会平成26 年度関東支部大会 2014年03月 (公社)日本食品科学工学会平成26 年度関東支部
開催年月日: 2014年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京農業大学
エチル-α-グルコシドは美肌効果、味質改善効果、体重増加抑制効果が期待できる糖誘導体であり、グルコシダーゼを用いて生産することができる。本研究では形質転換体によるアルキルシュガーの生産性について調べた。その結果、形質転換した遺伝子の由来菌株に対してエチルグルコシドの生産量が少ないものの、宿主菌株より優位に高い量を生産していた。このことから、本形質転換体は挿入遺伝子のすべての形質を取得していないものの、エチルグルコシド生産性を高めるための起源になりうることが明らかとなった。
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色素の異なるダイジョ(Dioscorea alata L.)の粘質物の性状
飯島 健、深沢龍太郎、野口治子、内野昌孝、高野克己
(公社)日本食品科学工学会平成26 年度関東支部大会 2014年03月 (公社)日本食品科学工学会平成26 年度関東支部
開催年月日: 2014年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京農業大学
ダイジョ(Dioscorea alata L.)は同じ品種であっても個体により赤色色素の生産性が異なり、世代交代により色の発現の有無に違いがある。また、まれに個体によっては一個体中で赤色の葉と非赤色の葉が存在することも確認されている。そのため、ダイジョの葉における色素変異について調べた。そこで今回、色素の異なるダイジョ(Dioscorea alata L.)の粘質物の性状について調べた。その結果、粘質物のタンパク量や糖質量に大きな差は見られなかったものの、色素を含有している方が粘度が低い傾向が確認された。
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小麦登熟過程におけるプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の発現解析
徳本 脩、塩野弘二、岡 大貴、野口治子、内野昌孝、野口智弘、高野克己
(公社)日本食品科学工学会平成26 年度関東支部大会 2014年03月 (公社)日本食品科学工学会平成26 年度関東支部
開催年月日: 2014年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京農業大学
小麦生地形成における各種結合には二分子のシステインがSS結合を形成するタイプが含まれている。そのため、この形成に関与するPDIおよびERO1に着目した。今回、小麦登熟過程におけるプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の発現解析を行った。その結果、本酵素遺伝子は登熟前期から後期まで発現し、さらにその発現遺伝子は4-1が主流であることが明らかとなった。そのため、4-1遺伝子を制御することで生地特性の異なる小麦の育種に
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ダイジョ(Dioscorea alata L.)の葉における色素変異
飯島健, 上村昴大, 野口治子, 内野昌孝, 高野克己, BABIL P.K., 川原玲香, 児玉浩明
日本農芸化学会大会講演要旨集 2014年03月
開催年月日: 2014年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
ダイジョ(Dioscorea alata L.)は同じ品種であっても個体により赤色色素の生産性が異なり、世代交代により色の発現の有無に違いがある。また、まれに個体によっては一個体中で赤色の葉と非赤色の葉が存在することも確認されている。そのため、ダイジョの葉における色素変異について調べた。今回、ダイジョ(Dioscorea alata L.)の葉における色素変異 について調べた。その結果、アントシアニン合成酵素の発現が色素発現試料で非発現試料に極めて優位に高かったため、この遺伝子が色素生産に大きく関与していることが明らかとなった。