講演・口頭発表等 - 上原 巌
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樹木のヒーリング(Ⅲ)
上原 巌
第1回中部森林学会大会 2011年10月 中部森林学会
開催年月日: 2011年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:石川県金沢市
樹木の持つヒーリング作用やイメージ、伝承について、主にヨーロッパ、ケルト文化の視点から発表した。
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安曇野地域の里山を活用した「森の幼稚園」の1事例
上原 巌、山田季美予
第1回関東森林学会大会 2011年10月 関東森林学会
開催年月日: 2011年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:群馬県
長野県安曇野市郊外での1つの「森の幼稚園」の発足までと発足後の活動、および今後の可能性、方向性について事例発表した。
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英国BTCV・Green Gymのロンドンおよびブリストルにおける活動事例
上原 巌
第1回関東森林学会大会 2011年10月 関東森林学会
開催年月日: 2011年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:群馬県
イギリスの非営利活動団体BTCVにおける緑化活動を通した保健健康増進活動であるGreen Gymの2事例を発表した。
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福岡県柳川市の福祉作業所における森林療法の実践事例
上原 巌、覚知康博
第1回関東森林学会大会 2011年10月 関東森林学会
開催年月日: 2011年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:群馬県
福岡県柳川市にある通所の福祉作業所において、地域のヒノキ放置林を活用して療育活動を行った実践事例を報告した。
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埼玉県秩父市役所職員を対象とした森林療法ワークショップの事例
上原 巌、竹内啓恵
第1回関東森林学会大会 2011年10月 関東森林学会
開催年月日: 2011年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:群馬県
現在,心身の不調や慢性的な疲れを抱えながら毎日を過ごしているサラリーマンが多く,特にうつ傾向の人々が増えてきていることが指摘され,市役所,町役場などのおける地方公務員においてもその傾向が報告されている。そこで今回は,埼玉県秩父市役所の職員16名(男性9名,女性7名)を対象とした森林療法のワークショップを行い,地域の森林環境における保健休養効果を考察した。ワークショップでは,埼玉県秩父市の三峰高原(標高約1100m)に位置する三峰神社境内の環境を活用し,境内参道の散策(約500m),ヒノキ林内での除伐作業およびコースターづくり,林床でのリラクセーション,温泉での入浴を行い,それぞれのアクティビティ後には血圧,唾液アミラーゼの測定と,気分評価票の記入を行った。ワークショップ実施の結果から,対象者には,日常の職場空間から転地した森林療法を行うことによって,ストレス緩和などの効用が認められ,同時に,対象者の目的に応じるためには,事前のスクリーニング,グルーピングが必要とされることなどが課題として提示された。
キーワード:森林療法,ワークショップ,秩父市役所 -
クスノキの葉の抗菌作用について
上原 巌、田中 恵
第1回関東森林学会大会 2011年10月 関東森林学会
開催年月日: 2011年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:群馬県
クスノキとユーカリを供試材料とし,その葉から放出される芳香揮発成分の抗菌作用について,日常の身近な菌である大腸菌とブドウ球菌を用いて実験を行った。実験の結果,クスノキの芳香揮発成分は大腸菌に対して,一方,ユーカリの芳香揮発成分ではブドウ球菌に対して,菌体の増殖を抑制する作用が認められた。
キーワード:抗菌作用,クスノキ,ユーカリ,大腸菌,ブドウ球菌 -
森林と人間を見つめて
上原 巌
第1回日本森林保健学会 2011年06月 日本森林保健学会
開催年月日: 2011年06月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京農業大学
東日本大震災、福島第一原発事故を含む、被災、混乱期における森林の保健活動の意義について発表した。
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地域における森林保健活動のすすめ方
上原 巌
第1回 日本森林保健学会 2011年05月 日本森林保健学会
開催年月日: 2011年05月
記述言語:日本語 会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
開催地:東京農業大学、馬事公苑
1.森林保健活動とは?
地域における森林散策、森林作業、健康づくりについて、公民館を起点にした高齢者の森林散策、地域の森林公園を拠点とした社会福祉施設の方々の森林療法、地域の放置林を活用した森のようちえんの活動などを例に取り上げた。
2.進め方
必要な場所、必要なもの、必要なひと、なぜうまくいかないのか?の4点についてそれぞれKJ法を用いてワークショップを行った。
3.実地研究
馬事公苑を会場に、都市部の市民の休養についての実地ワークショップを行った。 -
ユーカリの抗菌作用について
上原 巌、田中 恵
第122回日本森林学会大会 2011年03月 日本森林学会
開催年月日: 2011年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:愛媛大学
本研究では,クスノキとユーカリを供試材料とし,その葉から放出される芳香揮発成分の抗菌作用について,日常の身近な菌である大腸菌とブドウ球菌を用いて実験を行った。実験の結果,クスノキの芳香揮発成分は大腸菌に対して,一方,ユーカリの芳香揮発成分ではブドウ球菌に対して,菌体の増殖を抑制する作用が認められた。
キーワード:抗菌作用,クスノキ,ユーカリ,大腸菌,ブドウ球菌 -
森林療法の概要と今後の可能性
上原 巌
第62回日本森林学会関東支部大会 2010年10月 日本森林学会関東支部
開催年月日: 2010年10月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:宇都宮大学
森林療法の様々な形態とその効果、および今後の可能性について報告した。
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病院隣接の公立森林公園を活用した森林療法の事例
上原 巌(東京農大)・瀧澤 紫織・高井義文・藤田 梓・藤田隼人(天竜病院)・五條 智久(浜松医大)
第62回日本森林学会関東支部大会 2010年10月 日本森林学会関東支部
開催年月日: 2010年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:宇都宮市
今日まで,山間部に位置する社会福祉施設などにおいて様々な森林療法の事例が紹介されてきている。しかしながら,病院や,地域の森林公園を活用した実践の事例はまだ少ないのが現状のところである。そこで本研究では,地域病院が,病院隣接の森林公園を活用し,定期的な散策,軽作業,およびレクリエーションから成る森林療法を行うことによって,PTSD(Post Traumatic Stress Disorder心的外傷後ストレス障害),およびトラウマ関連疾患者の症状やコミュニケーションスキルにどのような変化があらわれるのか観察・評価し,森林環境における保健休養効果を検討した。定期的な森林療法の実践の結果,対象者には,ストレス指標の検査測定値,コミュニケーション面や,ひきこもり,社会性などの行動面においても変容が認められた。これらのことから,地域病院において,地域の森林公園を森林療法の場あるいは治療の場として活用する可能性が示されたものと考えられる。
キーワード:森林療法,地域病院,公立森林公園,PTSD -
森林の保健休養効果評価の1モデル
上原 巌
第62回日本森林学会関東支部大会 2010年10月 日本森林学会関東支部
開催年月日: 2010年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:宇都宮市
森林の保健休養効果の評価方法について、3つの尺度を用い、3次元的に評価するモデルを発表した。
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九州の病院におけるスギ・ヒノキ放置林を活用した森林療法の事例
上原 巌(東京農大)・瀧澤紫織・前田 哲・岩崎 善輝・山中 良介・ 現王園 公臣・新谷 久美子・田中 祐介・出水 毅(霧島桜ヶ丘病院)
第62回日本森林学会関東支部大会 2010年10月 日本森林学会関東支部
開催年月日: 2010年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:宇都宮市
森林療法のコンセプトの1つに,人間の健康を増進するだけでなく,森林の環境条件も改善していくことがあげられる。特に身近に存在する放置林の整備を作業療法として取り込んでいくことは,その典型的な実践例であるといえる。本研究では,鹿児島県霧島市の霧島桜ヶ丘病院において,病院隣接のスギ,ヒノキの放置林を活用して行った森林療法の実践を報告する。定期的な森林療法の実践により,森林環境の変化とともに,病院職員,患者の相互にコミュニケーション面での変化や,治療面における変容がうかがえた。
キーワード:放置林,森林療法,鹿児島県,地域病院 -
北海道の病院における広葉樹二次林を活用した森林療法の事例
上原 巌(東京農大)・瀧澤紫織・菊池知子(植苗病院)・草苅 健(北海道開発公団)
第62回日本森林学会関東支部大会 2010年10月 日本森林学会関東支部
開催年月日: 2010年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:宇都宮市
森林療法は,心身の健康増進をめざす自然療法の1つであり,身体的,精神的なリハビリテーションもそのうちの大きな1つの柱である。全国各地で,身近な森林環境を利用しての森林療法の試みが行われ,社会福祉施設や病院などにおける事例なども報告されてきている。しかしながら,いずれの社会福祉施設や病院周辺で療法を実践するにあたり好適な森林環境が整っていることは稀である。そこで本研究では,北海道苫小牧市の地域病院において,病院周辺のミズナラを中心とした広葉樹二次林を活用し,実践を行った森林療法の事例を報告する。森林散策をはじめ,林内でのグループ交流,風倒木などの除去やその玉伐り丸太を作業療法に活かすなどの定期的な森林療法の実践により,参加した患者には,コミュニケーションの活性化や,疾患に対する姿勢の変化などがうかがえた。
キーワード:広葉樹二次林,森林療法,病院,北海道,リハビリテーション -
山村の植物の薬用利用(Ⅱ)
上原 巌
第59回日本森林学会中部支部大会 2010年10月 日本森林学会中部支部
開催年月日: 2010年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:三重大学
全国各地に身近な植物を活用した薬用の利用が民間療法として伝承されている。身近な植物の薬用利用は,先人たちの残した健康づくりの知恵としてだけでなく,山村資源の有効な活用であり,またその地域に残る生活文化の伝承でもある。特に現代のような医療機関がなく,簡単に医薬品が入手できず,交通手段の未発達だった時代においては,その地域の暮らしにおける健康維持のための重要な産物として,各地で世代を越えて伝承が行われてきたことが推察される。そこで本調査では,長野県内の山地,里山でみられる草本植物の薬用利用について,民間療法として伝承されている利用方法の観点から文献調査を行った。調査の結果から,長野県内の草本植物の薬用利用には,健胃剤,滋養強壮などの役割と,下痢止め,神経痛,鎮咳,去痰,やけど,止血,腫れ物などに供するものなどに分類され,いずれも薬効成分を含む植物を民間伝承的に使用してきていることが確認された。
キーワード:山村,薬用利用,草本植物,民間療法,生活文化
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地域の公立森林公園を活用した障がい者施設の森林療法の1事例
上原 巌
第59回日本森林学会中部支部大会 2010年10月 日本森林学会中部支部
開催年月日: 2010年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:三重大学
地域の森林を活用した森林療法の実践が各地で報告されている。しかしながら,障がい者の療育活動において,公的な森林公園における伐採や作業活動を伴った公的な森林公園における療育の試みはあまり報告されてきていない。そこで本研究では,山梨県甲府市の県立森林公園において,地域の障がい者福祉施設の利用者が定期的に作業を伴う療育活動を行った1事例を報告する。定期的な森林療法の実践の結果,対象者には,身体面や生活習慣などの観点で向上的な変化がみられた。この結果から,地域の森林公園を活用した福祉活動の可能性が示されたとものと考えられる。
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樹木のヒーリング(Ⅱ)
上原 巌
第59回日本森林学会中部支部大会 2010年10月 日本森林学会中部支部
開催年月日: 2010年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:三重大学
ヒーリングとは,治療,治癒,回復,癒し等を意味する言葉であり,自然療法,民間療法としての意味合いも同時に有している。本論では,民間伝承,民間療法の形態,現代の自然療法などの各観点から,ドイツにおける樹木のヒーリングについて考察した。ドイツにおける樹木のヒーリングはゲルマン文化に源を発する民間伝承,宗教性が基盤となり,その上に民間療法が伝承され,一部は現代医療,保養にも継承されていることが明らかになった。
キーワード:ドイツ,樹木,ヒーリング,民間療法,自然療法 -
身近な緑地を活用した自己カウンセリングの検討
上原 巌
日本カウンセリング学会第43回大会 2010年09月 日本カウンセリング学会
開催年月日: 2010年09月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:筑波大学
都市部の身近な緑地を活用したカウンセリングの効用、可能性について、事例を通して発表した。
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地域の森林公園を活用した障がい者療育活動のこころみ
上原 巌
第121回日本森林学会大会学術講演集(CD-ROM) 2010年04月
開催年月日: 2010年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
地域の森林を活用した森林療法の実践は各地で報告されるようになった.しかしながら、障がい者の療育活動,特に伐採や作業活動を伴った公的な森林公園における療育の試みはあまり報告されてきていない.そこで本研究では,山梨県甲府市の県立公園において,地域の障がい者福祉施設の利用者が定期的に作業を伴う療育活動を行い,どのような効用,効果が得られるかを長期的に考察することを目的に行った.
森林公園における療育活動を通して,利用者には,行動面,コミュニケーション面,生活習慣などの尺度で変化がみられた.しかしながら,その個人差は大きく,個人別の評価のバランスも様々であった.活動中の利用者には,室内での通常の生活ではみられない豊かな表情の変化や,鋸や道具を使った作業に対する能動性がみられる場面があり,活動中には感情の高揚もうかがえた.また,活動を重ねるうちに,日常的にも積極的に歩くようになるなどの生活習慣の変化や,作業中,活動中の利用者相互のコミュニケーションの活性化,障害面における変化としては,多動性,固執性の緩和や感情の安定化などがうかがえた.活動を行うことによって新たに発見できた面としては,新しい活動,作業に対して関心を持ち,能動的な姿勢を示す利用者がいること,授産施設で働いている利用者にとっては,通常の施設から離れ,息抜きや気分転換を図ることができる時間にもなったことが明らかになった.
活動における課題面としては,障がい者の療育活動に対して不慣れな受け入れ側の体制をはじめ,個々の利用者の障がい及び希望に即したプログラムの設定が難しかったことがあげられる.
しかしながら,本事例は,公的な森林公園を社会福祉施設(知的障害者施設)が活用した実践であり,森林公園職員と社会福祉職の連携のこころみであったことが特徴である.活動の滑り出しの際には,公的なサポートやコーディネート,専門家の指導などが必要となるが,今後の各地における地域福祉の問題などをふまえ,このような地域の公的共有空間である森林公園を活用した福祉活動の可能性も示されたとものといえる. -
放置林を活用した森林療法ワークショップの事例
上原 巌
日本森林学会関東支部大会研究発表要旨集 2009年10月
開催年月日: 2009年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
森林療法の基本的なコンセプトの1つとして、地域の森林の保育活動を作業療法として取り入れることが上げられる。そこで本研究では、奥多摩源流の山村である山梨県小菅村の約30年生のヒノキ人工林の放置林をフィールドとし、一般企業人を対象として、林内風致評価、間伐作業、林内散策などのワークショップを行い、活動前後の気分評価やストレス指標である唾液アミラーゼの測定なども行いながら、心身の変化を考察した。ワークショップの実施の結果、放置林の整備作業を行うことによって被験者には安心感が得られていくこと、しかしながら、唾液アミラーゼ数値のばらつきは大きく、ストレス変化には個人差が大きいことなどが示された。