講演・口頭発表等 - 上原 巌
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教員対象の森林療法ワークショップの試み
上原 巌
日本森林学会中部支部 第57回大会 研究発表会講演要旨集 2008年10月
開催年月日: 2008年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
今日、学校現場で働く教員のストレスは高く、その緩和と同時に、日常空間を離れ、日頃の生活と自己を静かにじっくり振り返る機会が必要とされる。その転地の場、日常生活と自己を振り返る静穏な場として、森林環境が1つの場となりうることが期待される。本研究では、甲信越の中学校、高校それぞれ1校ずつから森林療法ワークショップの依頼を受け、試みの実践を行った結果を報告する。ワークショップはいずれも半日、学校近くの森林環境を利用して、森林散策、ストレッチ・体操、林冠下でのリラクセーション、「自分の木と静かに過ごす」などのプログラムを行った。また、ストレス数値の変化尺度として、ワークショップの前後に、ストレスを受けるとその数値が上昇するといわれている唾液アミラーゼの測定、気分の変化として気分評価表の記入を全員にしてもらった。
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奥信濃地域におけるカシノナガキクイムシの被害状況
上原 巌
日本森林学会中部支部 第57回大会 研究発表会講演要旨集 2008年10月
開催年月日: 2008年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
2004年に長野県で初めてカシノナガキクイムシ(Platypus quercivorus)の発生が報告されてから、現在ではその被害本数は6倍以上に増加してきている。そこで本調査では、特に大きな被害の報告されている飯山市をはじめ、野沢温泉村、信濃町などの奥信濃地域での被害状況の特徴を、近年の平均気温、降水量、被害地の標高、林分の状況、被害木の樹齢などから考察した。
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2007年台風9号による長野県軽井沢町における風倒木被害状況
上原 巌
日本森林学会中部支部 第57回大会 研究発表会講演要旨集 2008年10月
開催年月日: 2008年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
2007年9月6日未明に軽井沢町を襲った台風により、町内では山間部、別荘地などを含め、約1万本前後の風倒木被害が出たと推量されている。今回の台風被害の特徴は、大面積の一様の被害ではなく、局所的に発生していることでもあった。そこで、本調査では、軽井沢町内でも特に被害の大きかった追分地区の国有林での風倒被害を調べ、その状況の特徴を考察した。調査地における風倒被害木はいずれも45年生前後のカラマツ、ストローブマツ、アカマツの3樹種が主で、その被害の大部分が一斉方向(南西)への根返り倒伏であり、被害木はいずれも根系が浅根であったことが特徴であった。これらの被害は、豪雨によって土壌中の水分がまず飽和状態になり、浅根の造林木の支持力を低下させ、強風によってもたらされたものと推察された。
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寺崎氏の樹型級および間伐種分類に至るまでの経緯について
上原 巌
第60回日本森林学会関東支部大会 研究発表会講演要旨集 2008年10月
開催年月日: 2008年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
間伐は、林業の施業上重要な保育作業であるが、我が国の間伐作業にあたっては、寺崎渡氏の樹型級が定性間伐のみならず、定量間伐の際にも広く用いられている。しかしながら、その編成にあたるまでの経緯は,
今日ではあまり知られていない。そこで、現在における間伐のあり方を再考する上においても、寺崎氏の樹型級の編成、また間伐種の分類に至るまでの経緯を改めて知ることは意義のあることと考え、本研究では、寺崎氏の残した文献から、その経緯を考察した。その結果、寺崎氏が当時の諸外国、特にドイツ、オーストリア、フランス、スイス、デンマークなどのヨーロッパ諸国における間伐方法や文献をふまえながら、日本国内においてカラマツ、アカマツ、スギ、ヒノキ林の計14箇所での間伐試験を実施し、その結果から、自らの樹型級の編成と間伐種の分類に至った経緯が明らかになった。 -
病院隣接の二次林を再生活用した森林療法の事例
上原 巌、瀧澤紫織、坂本秀介、大久保真司、草苅 健
第119回日本森林学会大会学術講演集(CD-R) 2008年03月
開催年月日: 2008年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
身近な森林環境を利用しての森林療法の試みでは、これまでに社会福祉施設や病院周辺の森林環境を活用した事例が報告されてきているが、施設や病院周辺に、最初から療法を実践するのに好適な森林環境があるケースは少ない。そこで本研究では、身近な場所での森林療法の環境の確保や現地調査、環境整備を行いながら、療法空間を作り、森林療法を実践した病院の取り組みの事例を報告した。
1.森林療法実践のための環境整備
研究対象となった病院は周辺を落葉広葉樹の二次林によって囲まれており、森林はミズナラ、コナラを主とした高木層(平均樹高約13m、平均胸高直径約20cm)と、コブシ、アオダモなどの中・下木層で形成され、30種類前後の樹種がみられた。同林分は、約40年前まで薪炭林として利用されていた。森林療法計画当初の林分の密度は2500本/ha前後であり、森林療法を行うためには除・間伐によって密度を下げることが必要であった。また、風倒木や懸かり木、枯損木等もみられたため、安全配慮の面からそれらの除去も行い、結果的に1500本/ha前後にまで密度を下げながら、林分の整備を行った。
2.森林療法の環境設定
1)休養空間としての整備 上記1.の環境整備を行いながら、林分内に約3~4m四方のカウンセリング空間を数箇所設け、さらにササ刈りをしてそれにつながる歩行路も設定した。林分は病院にも近いことから利用者にとってもこのような空間は不安感が低く、また林内の色彩、芳香、微風、遮光などの風致を体感でき、数人での林内グループワークにも提供できるように意図して設定した。林内の枯損木、風倒木などは玉伐りされ、ベンチとして利用された。
2)作業療法の場所としての整備 林内の枯損木、枯枝などを利用者が運搬しやすい長さに玉伐った後、あらかじめ林内に無作為に置き、運搬の作業療法に供した。
当人が主たる実施者
上原 巌、瀧澤紫織、坂本秀介、大久保真司、草苅 健 -
地衣類を指標とした森林保養地の大気汚染度診断の試み
上原 巌
第56回日本森林学会中部支部大会 研究発表会講演要旨集.p.30. 2007年10月
開催年月日: 2007年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
森林環境を利用した健康増進を図る保養地が全国の各地で企画、形成されてきている。しかしながら、その大気環境指標については明確な共通評価項目や基準が作られていないのが現状である。そこで今回は大気中の二酸化硫黄濃度などに敏感で、大気汚染の指標ともされるウメノキゴケ科(Parmelia)の出現度および被度を、大気汚染を推察する1つの判断尺度とし、長野県内5箇所の森林保養企画地における8つの散策路において、大気汚染度の考察を試みた結果を報告した。
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森林ワークショップにおける生理、心理変化 東京都分収林を利用しての事例
上原 巌
第56回日本森林学会中部支部大会 研究発表会講演要旨集p.29. 2007年10月
開催年月日: 2007年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
東京都高尾の分収林(主に約50年生のスギ・ヒノキ林のほか、広葉樹林)を利用して、17人の参加者を対象に、森林でのリラクセーション、歩道作り作業等の1泊2日のワークショップを行った。ワークショップによる生理変化の指標として、参加者には計13回の唾液アミラーゼの測定、心理指標として、「興奮と緊張」「爽快感」「疲労感」「抑鬱感」「不安感」の5つのカテゴリーからなる気分評価表(坂野雄二 1994)の記入を計5回行ってもらった。調査の結果、参加者には、ワークショップでの休養や作業に伴った、生理、心理変化がそれぞれ認められ、トータル的に休養効果が示された。
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長野県軽井沢町における2007年のコブシの落葉症状について
上原巌,宮坂裕美,矢口行雄,沼倉由香里,足達太郎
第56回日本森林学会中部支部大会 研究発表会講演要旨集.p.14. 2007年10月
開催年月日: 2007年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
2007年の梅雨期の前後より、長野県軽井沢町の市街地においてコブシが変色し、落葉する光景がみられた。本調査では、軽井沢町の中心部を中心に、コブシの落葉状況を調べ、またその落葉から病菌や害虫の検出を試みた。調査の結果、コブシ環紋葉枯病(病原菌:Grovesinia pyramidails M Cline, Crain et S.Cline)、コブシ斑点病(病原菌:Phyllosticta cookei Saccardo)の罹病と、マルタカイガラムシ科(Diaspididae)、カタカイガラムシ科(Coccidae)の付着が認められた。これらは、梅雨期の低い日照率や降雨、低気温による気象条件によって誘引されたものと推察された。
当人が主たる実施者
上原 巌、宮坂裕美、矢口行雄、夏秋啓子、足達太郎 -
森林公園を利用した森林療法ワークショップの事例 都市部ビジネスマンを対象としてー
上原 巌
日本森林学会中部支部大会 研究発表会講演要旨集.p.29. 2007年10月
開催年月日: 2007年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
都市部で働くビジネスマンを対象とし、都市近郊の公立森林公園を利用して、リラクセーション、自己カウンセリング、グループワークなどの森林療法のワークショップを行った。参加者は森林での休養を希望する12名。心理指標として、「興奮と緊張」「爽快感」「疲労感」「抑鬱感」「不安感」の5つのカテゴリーからなる気分評価表(坂野雄二 1994)の記入と、ワークショップに対する評価として、自己の悩みや問題、体調の変化などをプラスマイナス2対のそれぞれ4段階で評価をしてもらった。ワークショップの結果、心理的には特に不安感の減少が著しく、ワークショップに対する評価では森林環境下での話し合い、コミュニケーションの活発化などが高く評価される結果となった。
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Forest Therapy in Japan - The Concepts and Realizations 国際会議
Iwao UEHARA
Kneippbund : Kneippiade 2007 2007年05月
開催年月日: 2007年05月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(招待・特別)
開催地:Goeren, Germany
日本の社会・健康問題を取り巻く課題と、森林環境の現状についてまず報告し、その後、それらの背景をふまえた森林療法の福祉分野、医療分野、メンタルへルス分野における実践事例と効果について報告した。また、ドイツの自然療法との共通点や、日本の自然保養地における今後の可能性についても報告を行った。
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大学における自然観察プログラムの構築
上原 巌
日本環境教育学会第18回大会(鳥取)研究発表要旨集 pp.148. 2007年05月
開催年月日: 2007年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
環境教育の指導者養成に取り組む教育研究機関が増えてきている。本学短期大学部環境緑地学科でも、平成14年度より「自然観察及び指導法」(2単位)という講義課目を設けており、本研究では、同科目における自然観察プログラム作成の内容を報告した。
講義は、自然観察に関する座学や、KJ法の後、農大キャンパス内、学外の都市公園においての実習を行い、4人1組のグループ毎にプログラムを作成、全員でその各プログラムを体験、評価するものとした。
その結果、作成されたプログラムは、学習型、体験型、レクリエーション型、休養型の4タイプに類別された。また、プログラムを作成し、体験を共有することによって、学生相互の他者理解や自己理解、連帯感などが促進されることも学生の感想からうかがえた。 -
医療関係者とのワークショップによる森林療法プログラムの構築
上原 巌
第118回 日本森林学会大会学術講演集(CD-R) 2007年04月
開催年月日: 2007年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
健康増進をはじめ、生活習慣病の予防、メンタルヘルスなどの一方策としても、森林療法の活用が期待されている。しかしながら、医療分野における具体的なそのプログラムの検討については、あまりなされてきていない。そこで本研究では、医療関係者を対象に、実際の森林環境を使ってのワークショップを行い、医療現場における森林療法の導入の可能性の考察と、具体的なプログラムの構築を行った。
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住宅地の二次林再生と森林療法の融合の試み-神戸市北区の社会福祉施設の事例
上原 巌
第57回日本森林学会関西支部大会発表要旨集 2006年10月
開催年月日: 2006年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
神戸市郊外の社会福祉施設において、施設隣接のアカマツ・コナラ林の二次林を活用しながら、知的障害、精神障害者が定期的に療育活動を行った結果、心理面、行動面、社会生活面で良好な変容があらわれたことを報告した。
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長野県信濃町における森林療法の展開
上原 巌
第55回日本森林学会中部支部大会発表要旨集 2006年10月
開催年月日: 2006年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
長野県信濃町において、森林療法を根幹とした保養事業の展開と町づくり、これまでの保養客の保養事例、効果などについて報告した。
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職場のメンタルヘルスのための森林療法の事例-奈良県立矢田山森林公園における事例
上原 巌
第57回日本森林学会関西支部大会発表要旨集 2006年10月
開催年月日: 2006年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
関西の1企業の従業員を対象にして、郊外の森林公園を活用し、森林療法のワークショップを実施した。活動前後の気分評価、および活動後の参加者の自己評価、活動中の参加者の変化から、森林公園を利用した保健休養においても、企業におけるメンタルヘルスを推進していくことのできる可能性を報告した。
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著名人の森林保養、森林散策の事例-夏目漱石、神谷美恵子、ベートーベンの事例から
上原 巌
第55回日本森林学会中部支部大会発表要旨集 2006年10月
開催年月日: 2006年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
夏目漱石のスコットランドでの神経衰弱の保養、神谷美恵子の軽井沢での結核療養、ベートーベンのウイーン郊外の温泉保養地での3つの事例を取り上げ、森林散策および保養における効果を考察した。
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森林環境を使ったカウンセリング・ワークショップ-都市近郊林を活用した医療・福祉関係者の研修会の試み
上原 巌
日本カウンセリング学会第39回大会発表論文集 2006年08月
開催年月日: 2006年08月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
東京・高尾の雑木林を利用して、医療・福祉関係者対象のカウンセリング・ワークショップを行った結果を報告した。
pp.271 -
森林療法の現況と今後の展望
上原 巌
日本アロマセラピー学会関西地方総会 2006年05月
開催年月日: 2006年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:京都府立医科大学
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住宅地における里山の再生と福祉利用の試み
上原 巌
第117回日本森林学会学術講演集(CD-R) 2006年04月
開催年月日: 2006年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
神戸市郊外の住宅地に残存したアカマツ・コナラ林の二次林を、社会福祉施設利用者・職員と地域住民が協同で再生活動を行い、その結果、心理的、社会的な効果が得られたことを報告した。
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身近な森林環境を利用したトラウマ関連疾患治療の試み-浜北市天竜病院の森林療法プロジェクト
瀧澤紫織,五條智久,清水梓,白川美也子,山崎知克,他5名
第116回日本森林学会学術講演集(CD-R) 2005年04月
開催年月日: 2005年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
病院隣接の森林環境における定期的な森林散策を行った結果、トラウマ関連疾患の患者(児童)に回復がみられた事例を報告した。
担当部分:共同研究であるが、指導的に関与し、筆頭者で代表発表を行った。
上原 巌、瀧澤紫織、五條智久、内山 敏、清水 梓、白川美也子、山崎知克、黒田絵美、高井義文、水谷啓子、清水光弘