講演・口頭発表等 - 宮浦 理恵
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農法とアグロエコロジー:モンスーンアジアを事例として
宮浦 理恵
第57回 日本生態学会大会 講演要旨集 2010年03月
開催年月日: 2010年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
日本生態学会 企画集会 アグロエコロジー研究会の 「農生態学への誘い」における講演。持続的農業・持続的食料システムを追及していくために、モンスーンアジア地域に主軸を置きつつ、各地域での事例研究をアグロエコロジカルにとらえ、地域を越えた普遍性と特異性を掌握するための方法について論じた。宮浦理恵 p.185
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ペルー原産の植物のアレロパシー活性のサンドイッチ法による検定 国際会議
小野セシリア・宮浦理恵・長野敏英・藤井義晴・ウガス
日本雑草学会 雑草研究第52巻別号 2007年04月
開催年月日: 2007年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
ペルーは、世界の作物栽培起源センターとして知られ、海岸、アンデス山脈、アマゾンの3つの特異的な地域生態をもつ生物多様性に富んだ国である。ペルー原産の有用植物約80種を採集し、アレロパシー活性を検定した結果、マメ類や薬草等で高い活性を示す植物が検出された。
小野セシリア・宮浦理恵・長野敏英・藤井義晴・ウガス ロベルトpp.70-71 -
サンドイッチ法によるパラグアイ産植物のアレロパシー活性の検定 国際会議
仲森 前原 貴志・宮浦理恵・長野 敏英・藤井 義晴
日本雑草学会 雑草研究第52巻別号 2007年04月
開催年月日: 2007年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
南米パラグアイ自生の木本・草本植物約260種を採集し、寒天培地を用いたサンドイッチ法によりアレロパシー活性の検定を行った。その結果、数種の植物についてレタス種子発芽・伸長に阻害を及ぼす高い活性が認められた。
仲森 前原 貴志・宮浦 理恵・長野 敏英・藤井 義晴pp.72-73
(第46回講演会講演要旨・於 沖縄県男女共同参画センター・てぃるる) -
パラグアイ原産のキク科資源植物ステビアのアレロパシー活性の検定 国際会議
仲森前原貴志,宮浦理恵,長野敏英,Zahida Iqbal, Habib Nasir,藤井義晴
日本雑草学会 雑草研究51巻別号(第45回講演会講演要旨・於筑波大学) 2006年04月
開催年月日: 2006年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
天然甘味料として利用されるステビアは,甘味成分抽出後のエキスや茎葉粉末を用いたステビア農法として活用されている。ステビア抽出液が他の植物の生育に及ぼす影響,市販のステビアエキスの成長調整効果,アレロパシー活性について明らかにした。
仲森前原貴志,宮浦理恵,長野敏英,Zahida Iqbal, Habib Nasir,藤井義晴 pp.30-31
(第45回講演会講演要旨・於筑波大学) -
北ベトナムにおけるライスビーン栽培の実態と生育特性 国際会議
近藤良弘・宮浦理恵・豊原秀和・Nguyen Tat Cahn
熱帯研究 50巻(別) 2006年03月
開催年月日: 2006年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
ベトナム・ハノイで実施したライスビーンの栽培試験結果の報告。(日本熱帯農業学会第99回講演会 つくば 平成18年3月26日~27日)
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東南アジア野菜作における作付け体系と主要雑草分布 国際会議
宮浦 理恵
日本雑草学会 雑草研究48巻別号(第42回講演会講演要旨・於東京大学) 2003年04月
開催年月日: 2003年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
ベトナム、マレーシアおよびインドネシアにおける野菜作地帯における作付け体系とそこでの主要雑草分布について整理した。その結果、ベトナム北部は、主に冬季に水稲の裏作として野菜栽培が行われるのに対し、ベトナム南部からインドネシアにおいては高地で周年栽培されていた。地域が異なっても、野菜作主要雑草は、オヒシバ、Galinsoga parviflora、イヌビユなどの一年草であることが明らかとなった。宮浦理恵 p.240-241
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ペルー中央アンデス高地農村における植物資源とその利用―マンタロー盆地プカラ村を事例として― 国際会議
宮浦 理恵
日本熱帯農業学会 熱帯農業 熱帯農業 47巻別号(第93回講演会研究発表要旨・シンポジウム要旨・於日本大学) 2003年03月
開催年月日: 2003年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
ペルー・アンデス高地(標高3,500m付近)のプカラ村を事例として、土地利用と農業を概観し、当地における植物資源とその利用法および野菜作の展開と植物資源について予備的考察を行った。農民は、男女問わず植物に対する豊富な知識を有しており、除草剤を使用せず、時に積極的に雑草を利用していることが明らかとなった。しかし、近代的野菜栽培が普及すれば、在来植物資源とその利用知識体系が消滅する可能性があるので、それらを保全しつつ農業の転換を図る必要があると考えられた。
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Prospects of Introducing Legume Plants into Sustainable Vegetable Cultivation in the Tropical Highlands 国際会議
宮浦 理恵
Journal of ISSAAS (International Society for Southeast Asian Agricultural Science) ,Vol.8 No.2 2002年11月
開催年月日: 2002年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
これまでの一連の研究で、熱帯高地環境下において雑草防除および緑肥として有望であることがわかったマメ科牧草ヘアリーベッチとコモンベッチについて、インドネシアバリ島高地での開花・結実の可能性について検討した。その結果、いずれも現地で訪花昆虫が確認され、結実することが明らかとなった。MIYAURA, Rie p.146-147
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Physical control of Potato Tuber Borer in Bali Highland, Indonesia 国際会議
Rie Miyaura, Kazuo Suayama
Journal of ISSAAS (International Society for Southeast Asian Agricultural Science), Vol.8, No.2 2002年11月
開催年月日: 2002年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
インドネシア、バリ島高地野菜作地帯におけるジャガイモの土壌害虫に対する物理的防除を確立する目的で、防根シートをジャガイモ畝の土中に埋め込み、土壌の太陽熱消毒後栽培を行った。その結果、主要土壌害虫であるケラと甲虫の幼虫の個体数および食害ジャガイモ率が著しく減少することが明らかとなった。MIYAURA, Rie and Kazuo SUYAMA, p.149-150
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野菜作における混作およびカバークロップによる代替雑草管理 国際会議
宮浦 理恵
日本雑草学会 雑草研究47巻別号(第41回講演会講演要旨・於東京農業大学) 2002年04月
開催年月日: 2002年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
混作およびカバークロップを用いた代替雑草管理法を確立することを目的として、被覆の違いによる雑草の発生と作物への影響を検討した。トウモロコシなどの草高の高い作物にコマツナを散播して混作した場合、雑草の発生が促進されることが明らかとなった。また、熱帯高地におけるラジノクローバー被覆によるハクサイ栽培は、乾季策では乾燥によるハクサイ下葉の枯れ上がりを防ぐ効果が認められた。宮浦理恵pp.130-131
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インドネシア・バリ島高地野菜作地帯におけるマメ科草種による雑草管理の試み 国際会議
宮浦 理恵
日本雑草学会雑草研究 46巻別号(第40回講演会講演要旨・於大阪府立大学) 2001年04月
開催年月日: 2001年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
インドネシア・バリ島高地野菜作地帯において,農民の雑草管理・利用方法から表出してきた技術的課題を,雑草管理をはじめとした多目的な利用が可能なマメ科植物の導入によって解決する方法を試みた試験結果を報告した。
宮浦理恵 pp.31-32 -
フィリピン・ミンダナオ島におけるアスパラガス生産の技術と経済性-多国籍企業による契約栽培の調査研究- 国際会議
藤本彰三、宮浦 理恵
日本熱帯農業学会熱帯農業 45巻別号(第89回講演会研究発表要旨・シンポジウム要旨・於東京農業大学) 2001年03月
開催年月日: 2001年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
フィリピン・ミンダナオ島における,大規模多国籍企業との契約栽培アスパラガスをとりあげ,契約栽培技術と,経済性の実態を明らかにし,このシステムが契約農家と企業双方の経営および地域環境におよぼす影響を検討した。
宮浦理恵・藤本彰三 pp.15-16 -
Prospects for Introducing Legume Crops in Highland Vegetable Area,Indonesia 国際会議
宮浦 理恵
International Society for Sotueast Asian Agricultural Science (ISSAAS)Congress,BogorAgricultural University,Bogor,Indonesia 2000年11月
開催年月日: 2000年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
インドネシア,バリ島高地野菜作地帯において,雑草管理や家畜飼料,または土壌流亡などに利用可能なマメ科作物の選定を目的とした栽培試験結果を報告した。5種類の草種の現地での生育特性を比較した結果,ヘアリーベッチがバイオマス,土壌被覆効果ともに高く,有用草種として導入できる可能性があることが明らかになった。
宮浦理恵pp.1-5 -
Farm Management Studies of Highland Vegetable Cultivation in Three Countries in Southeast Asia 国際会議
藤本彰三、宮浦 理恵
International Society for SotueastAsian AgriculturalScience(ISSAAS)Congress,Bogor Agricultural University,Bogor,Indonesia 2000年11月
開催年月日: 2000年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
持続的な野菜生産システムを推進するために,フィリピン,インドネシアおよびマレーシアの野菜作地帯で行った農家経営および栽培技術に関する実態調査結果を報告した。特に,環境保全型技術の実践状況と,採用についての可能性について言及した。
藤本彰三・宮浦理恵 pp.1-6 -
Geographical Variation in Life History Characteristics ofEleusine indica(L.)Gartn.across Temperate and TropicalAsia 国際会議
伊藤操子・宮浦 理恵
Abstracts, Weeds and Environmental lmpact, The 17th Asian-Pacific WeedScience Society Conference (APWSS),In Bangkok,Thailand 1999年11月
開催年月日: 1999年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
タイのバンコクで開催された第17回アジア太平洋雑草学会において,ポスター発表を行った。温帯から熱帯アジアに分布しているオヒシバの種子を用いて,日本とインドネシアで行った栽培試験結果を,生活史特性の中でも特に,種子発芽特性,出穂反応,形態形質および生育期間についてまとめた。宮浦理恵・伊藤操子
担当部分:伊藤の助言を得て,宮浦が実施p.78 -
アジア地域におけるオヒシバの変異-温帯と熱帯におけるオヒシバの生活史特性- 国際会議
宮浦 理恵
日本雑草学会第38回講演会・小集会(雑草生物学の展開第12回)・於帯広畜産大学 1999年08月
開催年月日: 1999年08月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
日本雑草学会小集会「第12回雑草生物学の展開」において,同一の種が自然環境の違いによって生活史にどのような分化が生じているかを総括的にまとめて報告した。世界中の温帯から熱帯地域にかけて広く分布し,特に熱帯地域で主要な畑雑草として位置づけられるオヒシバを取り上げた。温帯と熱帯での相互移植実験の結果から示される生活史特性から,アジア各地でのオヒシバの生育実態を解説した。
宮浦理恵配付資料なし -
Transformation of highland Agricultural systems in Indonesia:Farming system research of vegetable cultivation in Cipanas,West Java 国際会議
Rie Miyaura
Proceedings of International Symposium on World Food Security and Crop Production Technologies for Tomorrow, The Crop Science Society of Japan 1999年03月
開催年月日: 1999年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
日本作物学会主催の国際シンポジウムの招待報告として,インドネシア,西部ジャワ高地における温帯野菜栽培の農法と土地利用の歴史的な展開を論じた。とくに,農業変化を集約化の過程として位置付け,野菜の単作から混作への移行,地域内の混作作物数の頻度分布の違いを明らかにしたうえで,野菜の混作技術を「時空間共有技術」と捉えた。p109-112
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Comparative study of weed distribution in West Java and Bali highlands:A preliminarystudy of sustainable vegetable farming systems in Indonesia 国際会議
Rie Miyaura
Proceedings of International Seminar on Development of Agribusiness and itsImpact on Agricultural Production in Souseast Asia(DABIAⅢ),JSPS-NRCT-ISSAAS 1999年03月
開催年月日: 1999年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
拠点大学事業・東南アジア国際農学会国際セミナーにおいて,インドネシア,西部ジャワとバリ島における野菜畑の雑草分布と農民による雑草の認識と利用法を明らかにした。これは,東南アジア高地で展開している温帯野菜栽地帯の耕地生態の指標となる雑草分布の地域的差異を明らかにすることを目的とした。最優占雑草は両地域とも共通しているが,種によっては分布頻度に偏りがみられた。また,バリの農民は雑草特性を理解し,機能を生かした利用法を採用していることがわかった。このことは,生態系保全農業を展開する上で重要な基礎となると考えられた。p444-449
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Transformation of Highland Agricultural Systems in Indonesia:Farming System Research if VegetableCultivation in Cipanas, West Java 国際会議
宮浦 理恵
日本作物学会 日本作物学会記67巻別号2(第206回講演会要旨・資料集・於国立京都国際会館) 1998年10月
開催年月日: 1998年10月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
作物学会国際シンポジウム”World FoodSecurity and Crop Production Technologies for Tomorrow”のミニシンポジウムでの報告である。熱帯高冷地農業の歴史的変容を,インドネシア,西ジャワの事例に基づいて,ファーミングシステム,土地利用および栽培技術の観点から論じた。当地の農民が混作栽培という,栽培的経済的に有利な技術の展開によって,野菜栽培を国内最大の産地として存続させていることを明らかにした。
宮浦理恵 pp.230-231 -
バリ高地野菜地帯における雑草フロラと農民の雑草認識 国際会議
宮浦 理恵
第8回日本熱帯生態学会大会講演要旨集(於北海道大学) 1998年06月
開催年月日: 1998年06月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
インドネシア高地野菜地帯での主要野菜畑内の雨季と乾季の雑草植生と分布の現状を解明した。さらに,これらの雑草を農民がどのように認識し,取り扱っているかを聞取り調査により明らかにした。優占草種は短命の種子繁殖型の草種が多いことが特徴で,これらは「よい草」であると考えられているのに対し,「わるい草」は栄養繁殖器官を持つ再生力の強い草種をあげ,積極的な除草がなされていた。これらの雑草認識が現在植生を形成させる一要因になっていると考えられた。
宮浦理恵 p.35