論文 - 國井 洋一
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造園学を学ぶ大学生が体験した自然とのふれあいやものづくりに関する実態調査 (共著) 査読あり
水庭千鶴子, 荒井歩, 國井洋一, 栗田和弥, 鈴木貢次郎
東京農業大学農学集報 56 ( 2 ) 171 - 182 2011年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
造園学において、「自然とのふれあい」や「ものづくり」は、造園の計画および設計、実際の施工等を学ぶための動機付けとして極めて重要な体験である。近年、生活環境の都市化に伴い、自然とのふれあいやものづくりの体験ができる機会は減少する一方である。このような現状の中、本研究では学生に対するアンケート調査を通じ、造園学を学ぶ学生の自然とのふれあいやものづくりの体験についてその実態および現状について明らかにすることを目的とした。
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横浜開港時の日本大通りの景観に対する 3Dモデリングによる考察 (共著) 査読あり
國井洋一, 金子絵理香
東京農業大学農学集報 56 ( 2 ) 162 - 170 2011年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
神奈川県横浜市関内地区は,1859年の横浜港の開港により外国人居留地となり,一躍商業都市,貿易都市として外交の中心となった。外国人居留地とは,鎖国を続けていた日本が外国に対し,一定区域の範囲で土地を貸与し,建物の購入あるいは住宅,倉庫,商館等の建築を許可した区域である。本研究では,当時の日本大通りを3DCGにて再現することにより,横浜居留地の特徴や都市整備の状況を視覚的に表現することを目的とする。それにより,現存する資料のみでは把握が困難であった当時の日本大通りの詳細が把握できるものと考えられる。
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尾瀬国立公園のシークエンス景観に対する定量指標と主観評価の関連性について (共著) 査読あり
國井洋一,古谷勝則
ランドスケープ研究 74 ( 5 ) 633 - 636 2011年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
尾瀬国立公園には、森林、湿原、湖沼等を構成要素とする多くの景観が存在している。また、尾瀬には多くの散策路に木道が敷かれているため、来訪者は木道上の歩行による景観の移り変わり、すなわちシークエンス景観を感じることとなる。既往研究において、尾瀬における特定の位置に対する景観については、アンケート調査などの主観評価により評価が行われてきたが、シークエンス景観に対する評価事例は少ない。そのため、景観の変化による人の感覚の変化を把握することで、シークエンス景観において来訪者に影響を与えると思われる要素を推測できるものと考えられる。一方、最近では景観を定量的に評価するための指標として、フラクタル解析の技術が注目されている。尾瀬のシークエンス景観に対してもフラクタル解析による実験事例があり、池塘や拠水林といった尾瀬特有の景観構成要素や、季節の変化によってフラクタル次元が変化することが確認されている。このようなフラクタル次元と人の感覚との変化の関連性が明らかになれば、フラクタル解析が来訪者に与える景観の影響を客観的に把握可能な手法として提案できるものと推測される。以上より、本研究では尾瀬のシークエンス景観を撮影した動画像に対してフラクタル解析ならびにアンケート調査による主観調査を実施し、両者の関連性を見いだすことを目的とした。
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近代の石巻における神社境内の井内石製施設の展開 (共著) 査読あり
小林 章,國井洋一
ランドスケープ研究 74 ( 5 ) 441 - 446 2011年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
近代の石巻における神社境内の井内石製施設の展開について現地調査と文献調査を行った。井内石は各地で使われる石巻産の粘板岩であり、地元には伝統的石材産業があった。石巻には、式内社、招魂社、南朝ゆかりの神社など国家神道の要素がほぼそろっていた。石巻の神社境内の井内石製施設は明治以降のものが多かった。社号標、旗竿石、忠魂碑は近代の神社境内の施設といえるもので、鳥居は井内石に更新されたといえる。国家神道の発展期と石巻の近代化にともなう井内の石材業の発展期が重なり、神社境内の井内石制施設が展開したといえよう。井内石の黒色は文字通りの地方色を表している。
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小説『ユートピア』に描写された町並みの把握と 視覚化について(共著) 査読あり
國井洋一,藤田海菜子
ランドスケープ研究74増刊,造園技術報告集 6 130 - 133 2011年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ユートピアとは、1516年にイギリス人法律家のトマス・モアが執筆した小説の題目であり、その中で描かれた架空の理想国家の名称である。本研究では、物語の視覚的情報に着目することで、理想国家ユートピアの町並みを3DCGにより視覚化することを目的とする。
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コンピュータグラフィックスを用いた 野草地動態の3次元表現とその応用について(共著) 査読あり
國井洋一,津村 昭貴子,根本 正之
ランドスケープ研究74増刊,造園技術報告集 6 120 - 125 2011年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では3DCG技術の植物分野における調査研究への応用可能性を探求するために、野草地における稀少種の生育を想定し、3DCGによる野草地の3次元表現および定量的測度への利用可能性について考察した。
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荒川流域における土地利用変遷の視覚化(共著) 査読あり
國井洋一,真田和幸
ランドスケープ研究74増刊,造園技術報告集 6 126 - 129 2011年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
埼玉県における荒川流域の市町村を対象とし、航空写真や文献を用いて戦後から現代までの年代毎の土地利用、都市化の状況などの土地利用変遷を調査する。それにより、植木生産地の環境や街並、景観などの変遷を明らかにし、航空写真および3DCGを用いて土地利用変遷を視覚的に表すことを目的とした。
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Quantitative Analysis for Landscape in Seated Appreciation Style Garden (共著) 査読あり
Yoichi KUNII, Kento YAGI
Jounal of Landscape Architecture in Asia 5 94 - 99 2010年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
日本庭園は、我が国が世界に誇る日本文化の一つである。日本庭園は全国各地に存在するが、京都府の日本庭園は特に知名度が高い。また京都府における日本庭園には、座敷の中の一点から景観を注視する座観式庭園が多い。座観式庭園は、鑑賞者の観られる景観が固定されるため、その景観が庭園の象徴となる場合が多く、座敷から観られる景観の評価が庭園全体の評価になると考えられる。日本庭園の景観に対する研究は、景観の形成に影響を与えた歴史背景、思想、景観構成要素、地理的要因など様々な観点から行われているが、定量データに基づき景観を評価している例は少ない。しかし、景観をより客観的に把握するためには定量データの活用が効果的だと考えられる。
そこで本研究では、日本庭園の景観に対し自然的な形態の把握手法として用いられるフラクタル解析を適用し、景観の定量的な解析を試みた。さらに、同様の景観に対しアンケートによるイメージ調査も併せて行い、両者の相関性を検討することで、景観の特質について明らかにすることを目的とした。 -
地上型3次元レーザスキャナによるキャンパス内の景観把握とその応用について (共著) 査読あり
國井洋一, 柳達弥, 山崎元也
東京農業大学農学集報 55 ( 2 ) 199 - 204 2010年09月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
地上型3次元レーザスキャナの景観分野への応用性を追究することを目的とし、東京農業大学世田谷キャンパスの景観把握を行うとともに、景観シミュレーションも試みた。すなわち、地上型3次元レーザスキャナによりキャンパス内の建物や植栽に対する3次元データの収集を行い、収集したデータをもとに3次元モデルを作成して景観を把握し、データの編集を行うことで景観シミュレーションを行うものである。
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尾瀬国立公園におけるシークエンス景観のフラクタル解析 査読あり
國井洋一
日本測量協会応用測量論文集(CD-ROM) 21 2010年07月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
尾瀬国立公園の木道上を歩行し、動画像と位置情報を取得。動画像に対するフラクタル解析によりシークエンス景観の定量的分析手法を提案した。
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フラクタル解析を用いた尾瀬国立公園におけるシークエンス景観の定量分析 (共著) 査読あり
國井洋一, 古谷勝則
ランドスケープ研究 73 ( 5 ) 585 - 588 2010年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
夏期と秋期の二時期における尾瀬の木道上を歩行し、歩行中の視線方向の景観をビデオカメラにより動画像として記録し、さらにGPS測位も同時に行った。これにより、撮影した動画像の各フレーム画像に対するフラクタル解析および位置情報の取得を行い、シークエンス景観の定量的分析手法の提案ならびにその有用性について検討を行うことを目的とした。
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フラクタル次元および高さと角度変化を用いた園路上の景観評価手法の開発-小石川後楽園・六義園を事例として- (共著) 査読あり
國井洋一, 加藤萌優美
東京農業大学農学集報 54 ( 3 ) 182 - 191 2009年12月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
回遊式庭園における園路景観の定量評価手法の開発を目的とし、江戸時代の代表的な大名庭園である小石川後楽園及び六義園を対象とし、園路の位置計測ならびに景観に対するフラクタル解析を行った。その結果、園路の位置や高さと景観の変化とは関連性が高いことが確認され、位置計測およびフラクタル次元が日本庭園における景観に対する定量的評価の指標となる可能性を示唆した。
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ビデオ画像による歩行景観の3次元解析 査読あり
國井洋一
ランドスケープ研究 72 ( 5 ) 627 - 630 2009年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
測量機器等を使用せず、歩行者が進行方向に向かって撮影したビデオ画像のみを用いて3次元計測を行う手法について検討を行い、さらに景観シミュレーションへの応用に向けた3次元モデリングも試みた。
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金沢における胴割石積みの利用の展開 (共著) 査読あり
小林章, 本田祐一, 國井洋一
造園技術報告集 5 204 - 209 2009年02月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
金沢に特有の石積みである胴割り石積みは、近世の兼六園庭園など金沢市内に多くの事例があって普遍的であり、現在も河川・用水の護岸などに用いられて都市景観に寄与しているが、詳しい報告はされていなかった。胴割石積みの石材、築造技術、技術者などについて報告し、論評した。
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デジタルスチルカメラを用いた簡便的測量手法の開発および文化財への応用 査読あり
國井洋一
造園技術報告集 5 174 - 177 2009年02月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
近年、歴史的建造物に対するデジタル・アーカイブ化が行われている。最近では高精度かつ効率的に3次元測量を行うための機器として、ノンプリズム型トータルステーションやレーザースキャナの開発が進んでいるが、一方では機器の価格面やデータ取得の簡便さ等の観点から、民生用デジタルスチルカメラによる写真測量技術が注目されている。そこで、本研究ではデジタルスチルカメラによる撮影画像枚数を増加させることで、地上基準点を必要せず3次元測量を行う手法を開発し、開発した手法の性能評価および文化財計測への応用性について検討を行った
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歩行者の進行方向連続画像による3次元計測システムの開発 査読あり
國井洋一
写真測量とリモートセンシング 47 ( 6 ) 22 - 29 2009年01月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
わが国における山岳性自然公園は、散策中に様々な眺望や景観を楽しむことができる貴重な資源である。そのような現地の雰囲気を記録する方法として、歩行中の眺望の撮影が考えられる。本研究では歩行者が進行方向に向かって撮影したデジタルカメラ画像のみを用いて3次元計測を行う手法について検討を行い、さらに景観シミュレーションへの応用に向けた3次元モデリングも試みた。
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デジタルスチルカメラのキャリブレーションにおける最適状況の検討 (共著) 査読あり
國井洋一, 村井俊治
写真測量とリモートセンシング 47 ( 1 ) 44 - 51 2008年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
デジタルスチルカメラのキャリブレーションを高精度でかつ効率的に行うための最適な状況を検討するために、テストターゲットの撮影手法を変化させて様々な状況に対するカメラキャリブレーションを行い、それぞれの状況におけるキャリブレーション結果(内部標定要素)に対する比較検討を行った。さらに、得られた内部標定要素を用いて3次元実計測を試みた場合の精度検証も試みた。
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動画像を用いた建物抽出と都市空間モデリングの効率化について (共著) 査読あり
國井洋一, 近津博文
応用測量論文集 17 69 - 76 2006年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
市街地上空からビデオカメラにより撮影された動画像を利用し、建物の効率的な抽出手法を示したものである。従来当人が取り組んでいた抽出手法は直線要素のみで構成される建物のみを対象とするものであったが、本論文では曲線要素で構成される建物の抽出も試みた。また、抽出された建造物に対する3次元データを取得し、取得された3次元データからの都市空間モデリング手法についても検討を行った。
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3D測量シミュレータを用いた測量教育について(共著) 査読あり
近津博文, 大嶽達哉, 小野邦彦, 國井洋一
応用測量論文集 17 13 - 24 2006年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
測量教育を効率的・効果的に行うためのツールとして、ソフトウェア「3D測量シミュレータ」の開発を行った。さらに、本ソフトを使用した学生に対するアンケート調査を実施し、3D測量シミュレータの有用性の検証を行った。
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文化財の3Dモデリングに対する動画像解析の応用 (共著) 査読あり
國井洋一, 近津博文
システム制御情報学会論文誌 17 ( 11 ) 21 - 29 2004年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
市販デジタルビデオカメラを用いて重要文化財(歴史的建造物)の撮影を行い、撮影された画像からの効率的3次元データ取得手法についての検討をまとめたものである。また、得られたデータから自動的に3次元モデリングを行う手法についても検討を行った。