論文 - 國井 洋一
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TLSを用いた3次元測量における造園空間への応用可能性に関する研究 査読あり
菅井一樹, 國井洋一, 鈴木雅和
日本測量協会応用測量論文集 35 143 - 154 2024年08月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:公益社団法人 日本測量協会
本研究では,造園空間への3次元測量の有用性を示すことを目的とした。そのため,TLSを用いた3次元測量によって,イタリア大使館日本庭園および水戸市営七ツ洞公園の異なる2つの様式の造園空間を計測し3次元点群データを取得した。以上により取得したデータを用いて分析を行い,3次元モデルを構築した。また,構築したモデルを用いてDEMの構築や現況平面図の作成,またデジタル上における毎木調査や景観シミュレーション等の応用をおこなった。これにより,造園空間における3次元点群データを活用する重要性を示し,本データがもたらす造園業界における生産性の向上を予測した。
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Xiaohan MEI, Yoichi KUNII
2024 IEEE Gaming, Entertainment, and Media Conference (GEM) 2024年06月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:Springer Nature Singapore Pre Ltd.
Regarding the potentialities hidden in metaverse and virtual reality technology, the researchers and designers related to it have done a number of efforts, and it made the construction of metaverse and virtual reality to be a trending topic.
In the virtual world, apart from virtual architecture, virtuallandscape also plays an indispensable role. Meanwhile, although landscape in games constitutes a vital part of virtual landscape, the landscape in movie and animation visual effects also plays a prominent role in virtual landscape. Compared to the landscape in movie or animation, playing games can be considered as a subjective interaction with game landscape, which is closer to the interaction with metaverse or virtual reality (they both show subjective interaction with virtual landscape). As such, this paper will take the game as the research medium. The beautiful landscape in the game Ghost of Tsushima has obtained widespread acclaim. Therefore, this paper will base on the game
landscape of Ghost of Tsushima to analyze the correlation between both sequential and scene landscape of game landscape and subjective assessment. -
3次元点群データおよび心理分析を用いた定量指標による景観把握に関する研究 査読あり
舘川龍希 , 國井洋一
東京農業大学農学集報 68 ( 3 ) 93 - 103 2024年03月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
本研究においては,点群データを用いた景観定量指標の適用性と景観の景観構成要素と人間の心理的関連性の把握を目的としており,対象空間において地上レーザスキャナ(以下レーザスキャナ)によって取得された点群データを利用し,景観の特徴を定量化する指標として,一般的な定量指標であるフラクタル解析に対する適用性や,景観を総合的に捉える指標である各構成要素が存在する奥行きなどの情報から景観をスコアリングする評価モデルであるVQMに対する適用性の検証を行った.
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代々木公園におけるシーン景観に対する主観評価と定量指標の関連性について 査読あり
陳許斗南,國井洋一
ランドスケープ研究 86 ( 5 ) 537 - 542 2023年03月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では代々木公園において, 秋から冬に2時期を例とし,写真調査によってシーン景観の画像を取得した。その後,印象評価によりホットスポットを抽出し,ホットスポットの画像に対するフラクタル次元,多様度,蔓延度の定量指標の算出および形容詞評価を行った後,都市公園評価に対する定量指標から主観評価への説明の可能性を探究し,都市公園の計画等を策定する際に客観的な根拠を提供することを目的とした。
DOI: https://doi.org/10.5632/jila.86.537
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飯島巧介 , 國井洋一
東京農業大学農学集報 67 ( 4 ) 143 - 153 2023年03月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
本研究では,千葉県に所在する龍角寺岩屋古墳の建設において,現在の技術および古代の技術を用いた際における両者の工程表や積算についてそれぞれ検討および比較を行い,文献調査をもとに現在の建設現場に活かせる技術を推察することを目的とした。現況の龍角寺岩屋古墳に対して地上レーザスキャナによる3次元測量を実施し,形状および大きさを把握した上で,各時代の工事条件を適用することにより比較を行った。その結果,古代における施工は,現在と比較すると約3倍の時間と約46倍の人員を必要とすることが明らかとなった。また,千年以上経過した現在でも一部を除いて原型を留めていることが確認されたことから,適切かつ優れた締固め技術が使用されたと推測される。本対象地で締固めに使用された技術と道具の特定が可能であれば,現在の建設現場,とりわけ僻地や狭隘地等での活用が期待できる。
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TLS点群データを用いた戦災樹木に対する焼焦げの定量化手法と被災推定への応用 査読あり
古賀大誠, 根岸尚代, 國井洋一
日本測量協会応用測量論文集 33 47 - 56 2022年08月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:公益社団法人 日本測量協会
戦災樹木には、既往研究により焼焦げ跡や空洞、樹幹の傾斜が確認されている1)。本研究で着目した損傷は、戦災樹木の樹幹にみられる焼焦げ跡である。戦災樹木の焼焦げは焼夷弾およびその延焼による損傷であるため、焼焦げを視覚化することで戦災樹木の現況を把握することが可能であると考えられる。また、近年は戦争体験者の高齢化および減少が進んでいることからも、戦災樹木の保存やより詳細な損傷把握は急務であると考えられる。
そのため、本研究ではTLSにより取得された戦災樹木の3次元形状の保存とそこから得られる不随情報から、焼焦げ跡の抽出および定量化を目的とし、戦災樹木の現在の損傷状態についての考察を目的とする。 -
COMPREHENSIVE QUANTITATIVE UNDERSTANDING OF THE LANDSCAPE USING TLS POINT CLOUD DATA 査読あり
Ryuki TACHIKAWA, Yoichi KUNII
Int. Arch. Photogramm. Remote Sens. Spatial Inf. Sci. XLIII ( B2 ) 297 - 302 2022年05月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:The International Society for Photogrammetry and Remote Sensing
We also segmented these data into components of the point cloud data and calculated the relationship between the data and the occupancy of the components. On the other hand, focusing on environmental visual information received passively from a wide range of environments, we conducted an analysis based on panoramic images created from point cloud data. As a result, both fractal analysis and VQM showed a high correlation with previous research methods in understanding the landscape using point cloud data. In addition, the analysis of the landscape was made more efficient than the conventional photographic analysis by segmenting the components in advance at the data processing stage, demonstrating the usefulness of landscape analysis from data acquired by laser scanners.
DOI: https://doi.org/10.5194/isprs-archives-XLIII-B2-2022-297-2022
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地上および空中撮影による近赤外画像を用いた樹木の衰退度診断への応用 査読あり
長谷川彩季,國井洋一
ランドスケープ研究 85 ( 5 ) 427 - 432 2022年03月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
地上においては日向から樹木の側面または正面について,空中からはUAVを用いて近赤外撮影を行うこととした。これにより,地上部およびUAVを用いて撮影した近赤外画像からNDVIを算出し,目視による衰退度診断との相関関係を調査することで診断への応用の可能性を模索することとした。
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東京ディズニーリゾートにおける建物の色彩分析とエリアの特徴との関連性 査読あり
小野遥, 國井洋一
東京農業大学農学集報 66 ( 4 ) 91 - 103 2022年03月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
本研究では東京ディズニーリゾートの各パーク内にある建物の色彩分析を行い,それぞれのエリアの特徴や色彩の関連性について調査を行った. その結果,シンデレラ城は改修工事による時系列変化も含め,天候に関わらずより明瞭に見せるための工夫が施されていると考えられる.また,パーク内の建物の色彩を分析したことにより,エリア毎のコンセプトをより明確に把握することができたといえる.さらに,滞留時間の長い空間においては,時間の流れの感じ方に沿って暖色と寒色が施されていることが確認された.
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國井 洋一
計測と制御 60 ( 10 ) 730 - 734 2021年10月
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レーザスキャナを用いた浸透コンテナ栽培樹木の生育状況の把握 査読あり
國井洋一, 佐々木崇弘, 三間慎啓, 近藤盛大郎
ランドスケープ研究84増刊,技術報告集 11 184 - 187 2021年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本報告では浸透コンテナ栽培樹木の有用性を明らかにすることを目的とし、レーザスキャナを用いて浸透コンテナ栽培樹木に対する定期的な測量を実施した。さらに、地植えの同樹種に対しても同様にレーザ測量を実施し、生育の差を定量的に表すこととした。
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國井 洋一
写真測量とリモートセンシング 60 ( 3 ) 104 - 105 2021年
記述言語:日本語 出版者・発行元:一般社団法人 日本写真測量学会
DOI: 10.4287/jsprs.60.104
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APPLICATION OF 3D TREE MODELING USING POINT CLOUD DATA BY TERRESTRIAL LASER SCANNER 査読あり
Rihito KUMAZAKI, Yoichi KUNII
Int. Arch. Photogramm. Remote Sens. Spatial Inf. Sci. XLIII ( B3 ) 995 - 1000 2020年07月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:The International Society for Photogrammetry and Remote Sensing
Constructing 3D models for trees such as those found in Japanese gardens, in which many species exist, requires the generation of tree shapes that combine the characteristics of the tree's species and natural diversity. Therefore, this study proposes a method for constructing a 3D tree model with highly-accurate tree shape reproducibility from tree point cloud data acquired by TLS. As a method, we attempted to construct a 3D tree model using the TreeQSM, which is open source for TLS-QSM method. However, in TreeQSM, since processing is based on the assumption that the tree point cloud consists of data related to trunks and branches, measuring trees in which leaves have fallen is recommended.
DOI: https://doi.org/10.5194/isprs-archives-XLIII-B3-2020-995-2020
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Landscape Hazards: Destructive Build Environment Zones and Safe Areas - An American Case Study 査読あり
Yoichi Kunii, Paige O’Keefe, Jon Burley, Luis Loures and Marifaye Regina Villanueva
IntechOpen, Land Use 1 2020年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
Planners, designers, governmental organizations, and citizens are interested in creating enduring safe buildable environments. Landscape hazards such as earthquakes, wildfires, hurricanes, tornados, flooding, volcanoes, radon, air pollution, sinkholes, avalanche, landslides, and blizzards create a complex set of destructive forces that form disturbances obliterating life and structures. In our study, we examined these forces across the lower 48 states of the United States of America. We applied geographic information system (GIS) technology to identify areas of extreme hazard and areas of low risk. Our investigation indicated that most of our study area (approximately 83%) was exposed to highly reoccurring destructive forces and that only relatively small patches (Upper Midwest-portions of Michigan, Wisconsin, and Minnesota) and thin stretches (Rocky Mountain Front Range—eastern Montana, Wyoming, and eastern Colorado) of land were relatively secure from these forces. This means that in the long term, much of the study area is not safe from disturbances that will destroy much of the built environment, challenging notions of sustainability for numerous metropolitan areas, United Nations Educational, Scientific, and Cultural Organization (UNESCO) Biosphere Reserves, UNESCO World Heritage Sites, National Parks, other noted historic sites.
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粟野 隆, 榎原 健太郎, 武藤 雅斗, 國井 洋一, 森永 寿久, 進士 五十八
日本庭園学会誌 2020 ( 34 ) 34_1 - 34_11 2020年
記述言語:日本語 出版者・発行元:日本庭園学会
金栄山妙成寺(石川県羽咋市)は、北陸における日蓮宗本山であり、加賀藩前田家の菩提寺のひとつである。本論文は、妙成寺書院にともなう庭園について3次元測量と直接計測、一部の試掘調査をおこない、庭園の地割と意匠の客観的な把握に努め、空間と景観構成の特色の把握を目的とした。研究の結果、庭園の地割としては、(1)平地、(2)池泉、(3)鶴石組、(4)亀石組、(5)斜面、の大きく5つによって構成されていた。さらに、鶴と亀の祝儀の庭を基本としつつ、祖師堂と五重塔を大胆に庭園に取り込んだ主要伽藍の借景に特徴が認められ、池泉東岸正面の平石と寿福院墓とが一直線上に並ぶという、興味深い空間と景観の構成を有していることが分かった。
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千葉県の海岸盛土造成地におけるクロマツの根系伸長特性 査読あり
橘隆一, 小野賢二, 小森谷あかね, 宇川裕一, 福永健司, 國井洋一
水利科学 0 ( 370 ) 2019年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では,耕起した場合としなかった場合の2 箇
所の盛土造成地において,植栽後約20年が経過したクロマツの根系伸長を調査し,深度ごとの土壌硬度との関係を考察した。 -
TLSによる原爆被爆樹木に対する3Dモデル構築手法の提案 査読あり
熊崎理仁, 國井洋一, 鈴木雅和
応用測量論文集 30 ( 1 ) 129 - 140 2019年07月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では,被爆樹木をTLSにて取得したデータから,被爆樹木に見られる樹形異常をとらえ,その3次元データから3D樹木モデルを構築することを目的とする。
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VQM に対する深層学習および距離画像の応用による定量的景観評価手法の提案 査読あり
國井洋一
ランドスケープ研究 82 ( 5 ) 563 - 566 2019年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では VQM における構成要素の分類に対してSemantic Segmentation,奥行きの把握においては写真測量によって得られる距離画像をそれぞれ応用し,VQM による景観評価を効率化する手法の開発を行った。さらに,開発した手法の妥当性を検証するために,VQM による従来の手動で求められた評価との比較も行うこととした。
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UAV(ドローン)を用いた造園空間に対する写真測量精度検証と3次元計測 査読あり
國井洋一, 久本優希, 諸橋弘樹
ランドスケープ研究82増刊,技術報告集 10 104 - 107 2019年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本報告では造園空間にてUAVによる測量を適用する際に、適切な計測精度を担保しつつ、撮影における労力をできる限り軽減させることを目的とし、対地高度や撮影枚数の変化に対する計測精度を検証することとした。さらに、得られた成果を用いて都市の広場および丘陵地帯における3Dモデリングを試みた。
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Utilization of Unmanned Aerial Vehicle for Accurate 3D Imaging 査読あり
Yoichi Kunii
IntechOpen, Advanced Remote Sensing Technology for Synthetic Aperture Radar Applications, Tsunami Disasters, and Infrastructure 1 2018年12月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
In order to acquire geographical data by aerial photogrammetry, many images should be taken from an aerial vehicle. After that, the images are processed with the help of the structure-from-motion (SfM) technique. Multiple neighboring images with a high rate of overlapping should be obtained for high-accuracy measurement.
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UAV(ドローン)による垂直画像を用いた 写真測量手法の開発 査読あり
國井洋一, 熊崎理仁
東京農業大学農学集報 63 ( 2 ) 57 - 65 2018年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
本研究ではUAV(Unmanned Aerial Vehicle)を用いた空中写真測量において,通常よりも少ない枚数の写真撮影および容易な飛行方法での手法を開発することとした.具体的には,対象地においてUAVを垂直方向に上昇させ,異なる対地高度で撮影された少枚数の写真によって写真測量を可能とする手法である.開発した手法は,通常は平行撮影された2枚の写真に対して行う相互標定を,垂直方向に並んだ写真に対して適用できるよう変形し,さらに最終標定として各標定要素および計測点の3次元座標を全て未知量として標定を実施するものとした.本開発手法はUAVによる空中写真測量の効率化が見込まれるため,土工現場の測量や災害時の現況把握などにおいて,有用なツールとなることが期待される.
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DEVELOPMENT OF UAV PHOTOGRAMMETRY METHOD BY USING SMALL NUMBER OF VERTICAL IMAGES 査読あり 国際誌
Yoichi KUNII
ISPRS Annals of the Photogrammetry, Remote Sensing and Spatial Information Sciences IV ( 2 ) 169 - 175 2018年06月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
This new and efficient photogrammetric method for unmanned aerial vehicles (UAVs) requires only a few images taken in the vertical direction at different altitudes. The method includes an original relative orientation procedure which can be applied to images captured along the vertical direction. The final orientation determines the absolute orientation for every parameter and is used for calculating the 3D coordinates of every measurement point. The measurement accuracy was checked at the UAV test site of the Japan Society for Photogrammetry and Remote Sensing. Five vertical images were taken at 70 to 90 m altitude. The 3D coordinates of the measurement points were calculated. The plane and height accuracies were ±0.093 m and ±0.166 m, respectively. These values are of higher accuracy than the results of the traditional photogrammetric method. The proposed method can measure 3D positions efficiently and would be a useful tool for construction and disaster sites and for other field surveying purposes.
DOI: https://doi.org/10.5194/isprs-annals-IV-2-169-2018, 2018
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拡張現実(AR)技術による景観シミュレーション -東京農業大学世田谷キャンパス 新研究棟を事例として- 査読あり
國井洋一, 大輪 叡史
東京農業大学農学集報 62 ( 1 ) 40 - 46 2017年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
本研究では,新研究棟の建築計画が進められている東京農業大学世田谷キャンパスのユリノキ広場を対象地とし,拡張現実(Augmented Reality:AR)技術を用い,スマートフォンのカメラ機能を用いてユリノキ広場に仮想の新研究棟の3DCGモデルを表示させることで新研究棟竣工時の景観シミュレーションを行った.新研究棟には現状の2号館,7号館,10号館,11号館,13号館,18号館に属する各学科の研究室や演習室等が移転する予定である.そのため,それら現状の建物の延床面積の総計を算出し,新研究棟の延床面積はその値を上回るように設定して3DCGモデルの作成を行った.また,新研究棟の外観形状には様々なものが想定されるため,本研究では計5種類の3DCGモデルを作成してシミュレーションを実施した.その結果,新研究棟が建てられた後の景観に対し現実に近い形でのシミュレーションが達成され,眺望の確認や圧迫感の度合い等を確認することが可能となった.
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レーザ計測による樹木の3Dモデリングへの応用に関する研究(共著) 査読あり
熊崎理仁, 國井洋一
ランドスケープ研究 80 ( 5 ) 465 - 468 2017年03月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
庭園での点群データを使用することで,航空レーザによって得られる樹木点群よりも高密度な点群データがえられることと,庭園での計測では森林と異なり開けた植物の存在する空間であることから,全体が詳細に取得されている樹木点群が多く取得することができる.よって,その樹木点群を使用し,詳細な3D樹木モデルの作成が可能となることを,本研究で示した.
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2020年東京オリンピックマラソンコースの動画像による景観分析 査読あり
國井洋一
ランドスケープ研究 80 ( 5 ) 615 - 620 2017年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
2020年東京五輪マラソンコースを自転車で走行しながら動画像を撮影し,撮影した動画像の各フレーム画像に対して緑を軸としてフラクタル解析ならびに多様度,蔓延度の算出を実施し,東京五輪マラソンコースにおけるシークエンス景観の現況について分析を行うこととした。
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尾瀬国立公園のシークエンス景観に対する複数の定量指標による比較分析 査読あり
國井洋一
ランドスケープ研究 79 ( 5 ) 579 - 584 2016年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では代表的な自然公園として尾瀬国立公園を対象地とし,歩行中に記録したシークエンス景観の動画像に対してフラクタル次元,多様度および蔓延度を求め,それらの指標による景観の定量分析の可能性について検討を行った。
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Development of 3D Measurement Method for Historical structure by using Smartphone 査読あり
Yoichi KUNII
ICOMOS 18th General Assenbly Heritage and Landscape as Human Values - Conference Proceedings 586 - 590 2015年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
Software has been developed in this investigation that can conduct 3D measurements of historical structures. Its algorithm is constituted by photogrammetric theory, and measurements are done by using a smartphone. Therefore, a field survey of a historical structure was performed by using only a smartphone. The conventional techniques of photogrammetry require some ground control points or indication of scale. Nevertheless, the developed software can be operated by using only taken images and GPS positioning data.
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日本庭園における地上型3Dレーザスキャナによる図化および景観シミュレーションに関する研究(共著) 査読あり
熊崎理仁, 國井洋一
東京農業大学農学集報 60 ( 2 ) 93 - 102 2015年09月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
近年,レーザ計測技術の利用が浸透していることから,本研究では造園分野における利用法について検討した.庭園での地上型レーザスキャナの利用は得られた3次元点群データによるアニメーション等,視覚的利用が主流であるが,本研究では平面図の作成,等高線の抽出,ポリゴンモデル作成等による景観シミュレーションを3次元点群データから導き出すことを研究した.まず,3次元点群データはオルソ平面へ書き出しを行うことにより,平面図の作成が可能である.さらに,3次元点群データの持つ位置座標の情報を利用して等高線の抽出を行い,平面図に盛り込むことが可能となる.以上2つの作業から,地上型レーザスキャナの庭園での応用においてこれまで多くの労力を必要とした平面図と等高線の作成のための調査の労力やコストを軽減することができる.また,専用ソフトを利用することで3次元点群データの編集作業を容易に行うことができるため,3次元データ上にて樹木の伐採,抽出,ポリゴンモデルの作成が可能となり,具体的な景観シミュレーションを行うことができる.結果として,造園分野でのレーザ計測技術の活用が,庭園の詳細な内部構造を視覚的に残すことや,平面図作成による庭園の現況の記録への応用に期待できる.
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失われた建造物に対する1枚の古写真のみを用いた3次元情報の取得に関する研究―旧帝国劇場を事例として―(共著) 査読あり
國井洋一, 坂本遼
東京農業大学農学集報 60 ( 2 ) 85 - 92 2015年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
本研究では,現存しない歴史的建造物を復元するための3次元情報取得を目的とし,建造物が写し込まれている1枚の古写真を用いての3次元形状把握を行った.通常,写真測量の原理を用いて対象物の3次元情報を取得するためには,2枚以上の写真を必要とするが,本研究は1枚の写真のみから対象とする建造物の幾何学情報を抽出し,3次元情報の取得を試みるものである.対象とした建造物は,写真上において遠近法の二点透視法に近い構成で写し込まれている旧帝国劇場である.旧帝国劇場の写真上からは2点の消失点を推定し,さらに画角の推定や長さの指標としての人物の身長の利用により,撮影に用いたカメラの画面距離,撮影点から対象物までの奥行き距離等の推定値を順次求め,それらの推定値より旧帝国劇場の表面の各点に対する3次元座標を算出した.
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近代日本画家横山大観の上野池之端邸(住宅画室)庭園の特徴に関する考察(共著) 査読あり
天野 公太朗, 松本 恵樹, 國井 洋一, 鈴木 誠
ランドスケープ研究 78 ( 5 ) 493 - 496 2015年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では,横山大観がこだわりを持ったこの庭園の特徴を明らかにすることにした。
研究方法としては,庭園の実測調査,横山大観の経歴・絵画作品と彼の庭園との関係分析,そして庭園の修復に関わった藤井二郎氏と横山大観の孫であり横山大観記念館館長である横山隆氏へのヒアリング調査を行った。これをふまえ,近代日本画家横山大観の住宅画室としての庭園の特徴と,池之端に立地した場所の意味について考察を加えた。 -
個人庭園における平板測量との比較による地上レーザ計測の有用性の検証 査読あり
國井洋一, 金井大輔
ランドスケープ研究78増刊,造園技術報告集 8 82 - 85 2015年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では個人庭園に対して平板測量およびレーザ測量にてそれぞれ測量を行うことで、両者の比較により差異を見出すことを目的とした。また、平板測量とレーザ測量との比較により両者の特性を確認することで、図面作成を効率的に行うための手法を検討し、個人庭園に対する図面による記録の簡便化を追究し、レーザ測量の利用価値向上を図ることとした。
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旧齋藤氏別邸庭園を事例とした近代和風庭園の保存のための調査・計画手法(共著) 査読あり
粟野隆, 松本恵樹, 國井洋一, 土沼隆雄, 土沼直亮, 鈴木誠
ランドスケープ研究78増刊,造園技術報告集 8 92 - 97 2015年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
平成25年3月に登録記念物(名勝地関係)に登録された旧齋藤氏別邸庭園(新潟県新潟市)を対象に行った、庭園の価値の立証から、保存管理・整備の計画作成に至るまでを提示し、今後わが国において案件が増えてゆくであろう近代和風庭園の保存に資する調査・計画手法として提示することを目的とする。
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シークエンス景観画像のフラクタル解析による尾瀬ヶ原の経年比較 査読あり
國井洋一
ランドスケープ研究 77 ( 5 ) 511 - 514 2014年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では2009年に尾瀬国立公園にてビデオカメラにより歩行中のシークエンス景観を撮影した動画像に加え,2013年の同時期に同じルートのシークエンス景観をタブレット端末によって撮影した。これにより,撮影した両年の動画像に対するフラクタル解析を実施し,両者を統計的に比較することでシークエンス景観の経年変化を把握することを目的とした。さらに,装置の違いによる調査結果への影響についても考察することとした。
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スマートフォンを用いた歴史的建造物に対する簡便調査用ソフトウェアの開発 査読あり
國井洋一
ランドスケープ研究 76 ( 5 ) 489 - 492 2013年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では,スマートフォンによって撮影された写真ならびにGPS測位情報を活用し,現地調査において歴史的建造物に一切接触せず簡易な計測するためのソフトウェアを開発した。さらに,スマートフォンを用いて歴史的建造物の現地調査を行った後,開発したソフトウェアによって求められた3次元座標を検証し,ソフトウェアの実用性および将来性について考察した。
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地上型3Dレーザスキャナを用いた酒匂川かすみ堤の計測および機能性の把握(共著) 査読あり
國井洋一,石﨑芽衣,井上三男
ランドスケープ研究76増刊,造園技術報告集 7 134 - 137 2013年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では、レーザスキャナを用いてかすみ提全体を計測し、その点群データから3次元モデルを作成した。これにより、かすみ堤の形状を様々な角度から容易に把握することが可能となった。また、作成した3次元モデルを応用し、堤防内の遊水量を算出した。これにより、地域住民に洪水時におけるかすみ堤の重要性を示し、地域住民に対する水防の意識向上ならびに行政等にかすみ堤の維持管理等を促進することを目的とした。
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3DCGを用いた国立市大学通りの景観再現について(共著) 査読あり
國井洋一,木内のどか
ランドスケープ研究76増刊,造園技術報告集 7 130 - 133 2013年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では国立市が都市開発された大正14年頃の大学通りを3DCGで再現し、写真では全景の把握が困難であった当時の駅前から大学通りにかけての景観を視覚化することを目的とする。それにより、作成した3DCGは現在の景観との容易な比較を可能とし、今後の国立駅周辺の景観の見直しや景観づくりに役立つと考える。
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清閑亭庭園を対象とした3次元測量と直接計測との併用による歴史的庭園の調査技術 (共著) 査読あり
粟野隆,國井洋一
ランドスケープ研究76増刊,造園技術報告集 7 126 - 129 2013年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
報告では、3次元測量に直接計測(現地における地物観察と鋼製巻尺による位置および形状の特定)を併用し、今後の歴史的庭園の調査方法の確立にあたっての試論的検討を行うことを目的とした。
調査対象は、明治期に貴族院副議長などをつとめた政治家・黒田長成が大正初期から昭和初期に築造したと推定される清閑亭庭園(神奈川県小田原市)である。本報告では、上記の調査を通じて、本庭園の地割構成の把握と保存管理の課題の明確化を試み、庭園の調査技術および調査方法論としての妥当性を検討した。 -
造園分野への拡張現実感(AR)の利用と展開性について (共著) 査読あり
吉川皓唯, 國井洋一
東京農業大学農学集報 57 ( 3 ) 185 - 195 2012年12月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
近年,拡張現実感(Augmented reality,AR)の技術が利用されつつある。本研究では拡張現実感技術を造園分野にて利用することは有益であると推測し,造園分野での拡張現実感の利用法について検討した。まず,視覚ARが既に活用されている応用事例50例を調査し,実例の傾向を把握した。さらに,視覚ARが利用者に与える印象の調査として視覚ARプログラムを作成し,それを被験者32名に体験してもらいSD法による印象評価と聞き取り調査を行った。以上2種類の調査より,視覚ARの利点は現実空間に情報を追加できる「付加性」,物理法則に縛られずに現実空間に物体を表示できる「配置性」,プログラムによって表示物の色,大きさ,形の変更ができる「変化性」の3点に集約できると判断した。さらに,造園における視覚ARの利用法として,「情報提供」「作業支援」「予測の視覚化」の3種の利用形態を提案した。結果として,今後普及の可能性がある拡張現実感および拡張現実感技術が作り出す社会の存在を明らかにし,造園分野での利用可能性を示すことができたといえる。
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群落での光環境データを導入した植物の3DCG生育モデリング(共著) 査読あり
國井洋一,山﨑千聖,根本正之
ランドスケープ研究 75 ( 5 ) 407 - 410 2012年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では対象植物の光環境に対する生長量のデータを取得し,そのデータを3 次元モデルに反映させ,従来よりも信頼性の高い植物の生育状況の推測を実施する。これにより,草本群落における植物の生育を知るための手段として,数値による定量データだけでなく,視覚的な情報も得られることとなる。すなわち,生育状況の把握が従来よりも高信頼度かつ容易に実施可能になるものと推測され,競合関係にある植物を含めた生育シミュレーションの支援に寄与できるものと考えられる。
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利用者の快適性・安全性を考慮した歩行者系舗装の構造設計法の提案(共著) 査読あり
竹内康, 青木政樹, 國井洋一, 佐藤研一, 柳沼宏始
土木学会論文集E1(舗装工学) 67 ( 3 ) I1 - I8 2011年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究は、土木学会舗装工学委員会歩行者計舗装小委員会が実施した舗装路面の硬さ試験、小型FWD試験結果とアンケート調査結果から、歩行者計舗装の理論的構造設計法について検討を行ったものである。
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造園学を学ぶ大学生が体験した自然とのふれあいやものづくりに関する実態調査 (共著) 査読あり
水庭千鶴子, 荒井歩, 國井洋一, 栗田和弥, 鈴木貢次郎
東京農業大学農学集報 56 ( 2 ) 171 - 182 2011年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
造園学において、「自然とのふれあい」や「ものづくり」は、造園の計画および設計、実際の施工等を学ぶための動機付けとして極めて重要な体験である。近年、生活環境の都市化に伴い、自然とのふれあいやものづくりの体験ができる機会は減少する一方である。このような現状の中、本研究では学生に対するアンケート調査を通じ、造園学を学ぶ学生の自然とのふれあいやものづくりの体験についてその実態および現状について明らかにすることを目的とした。
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横浜開港時の日本大通りの景観に対する 3Dモデリングによる考察 (共著) 査読あり
國井洋一, 金子絵理香
東京農業大学農学集報 56 ( 2 ) 162 - 170 2011年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
神奈川県横浜市関内地区は,1859年の横浜港の開港により外国人居留地となり,一躍商業都市,貿易都市として外交の中心となった。外国人居留地とは,鎖国を続けていた日本が外国に対し,一定区域の範囲で土地を貸与し,建物の購入あるいは住宅,倉庫,商館等の建築を許可した区域である。本研究では,当時の日本大通りを3DCGにて再現することにより,横浜居留地の特徴や都市整備の状況を視覚的に表現することを目的とする。それにより,現存する資料のみでは把握が困難であった当時の日本大通りの詳細が把握できるものと考えられる。
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尾瀬国立公園のシークエンス景観に対する定量指標と主観評価の関連性について (共著) 査読あり
國井洋一,古谷勝則
ランドスケープ研究 74 ( 5 ) 633 - 636 2011年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
尾瀬国立公園には、森林、湿原、湖沼等を構成要素とする多くの景観が存在している。また、尾瀬には多くの散策路に木道が敷かれているため、来訪者は木道上の歩行による景観の移り変わり、すなわちシークエンス景観を感じることとなる。既往研究において、尾瀬における特定の位置に対する景観については、アンケート調査などの主観評価により評価が行われてきたが、シークエンス景観に対する評価事例は少ない。そのため、景観の変化による人の感覚の変化を把握することで、シークエンス景観において来訪者に影響を与えると思われる要素を推測できるものと考えられる。一方、最近では景観を定量的に評価するための指標として、フラクタル解析の技術が注目されている。尾瀬のシークエンス景観に対してもフラクタル解析による実験事例があり、池塘や拠水林といった尾瀬特有の景観構成要素や、季節の変化によってフラクタル次元が変化することが確認されている。このようなフラクタル次元と人の感覚との変化の関連性が明らかになれば、フラクタル解析が来訪者に与える景観の影響を客観的に把握可能な手法として提案できるものと推測される。以上より、本研究では尾瀬のシークエンス景観を撮影した動画像に対してフラクタル解析ならびにアンケート調査による主観調査を実施し、両者の関連性を見いだすことを目的とした。
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近代の石巻における神社境内の井内石製施設の展開 (共著) 査読あり
小林 章,國井洋一
ランドスケープ研究 74 ( 5 ) 441 - 446 2011年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
近代の石巻における神社境内の井内石製施設の展開について現地調査と文献調査を行った。井内石は各地で使われる石巻産の粘板岩であり、地元には伝統的石材産業があった。石巻には、式内社、招魂社、南朝ゆかりの神社など国家神道の要素がほぼそろっていた。石巻の神社境内の井内石製施設は明治以降のものが多かった。社号標、旗竿石、忠魂碑は近代の神社境内の施設といえるもので、鳥居は井内石に更新されたといえる。国家神道の発展期と石巻の近代化にともなう井内の石材業の発展期が重なり、神社境内の井内石制施設が展開したといえよう。井内石の黒色は文字通りの地方色を表している。
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小説『ユートピア』に描写された町並みの把握と 視覚化について(共著) 査読あり
國井洋一,藤田海菜子
ランドスケープ研究74増刊,造園技術報告集 6 130 - 133 2011年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ユートピアとは、1516年にイギリス人法律家のトマス・モアが執筆した小説の題目であり、その中で描かれた架空の理想国家の名称である。本研究では、物語の視覚的情報に着目することで、理想国家ユートピアの町並みを3DCGにより視覚化することを目的とする。
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コンピュータグラフィックスを用いた 野草地動態の3次元表現とその応用について(共著) 査読あり
國井洋一,津村 昭貴子,根本 正之
ランドスケープ研究74増刊,造園技術報告集 6 120 - 125 2011年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では3DCG技術の植物分野における調査研究への応用可能性を探求するために、野草地における稀少種の生育を想定し、3DCGによる野草地の3次元表現および定量的測度への利用可能性について考察した。
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荒川流域における土地利用変遷の視覚化(共著) 査読あり
國井洋一,真田和幸
ランドスケープ研究74増刊,造園技術報告集 6 126 - 129 2011年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
埼玉県における荒川流域の市町村を対象とし、航空写真や文献を用いて戦後から現代までの年代毎の土地利用、都市化の状況などの土地利用変遷を調査する。それにより、植木生産地の環境や街並、景観などの変遷を明らかにし、航空写真および3DCGを用いて土地利用変遷を視覚的に表すことを目的とした。
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Quantitative Analysis for Landscape in Seated Appreciation Style Garden (共著) 査読あり
Yoichi KUNII, Kento YAGI
Jounal of Landscape Architecture in Asia 5 94 - 99 2010年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
日本庭園は、我が国が世界に誇る日本文化の一つである。日本庭園は全国各地に存在するが、京都府の日本庭園は特に知名度が高い。また京都府における日本庭園には、座敷の中の一点から景観を注視する座観式庭園が多い。座観式庭園は、鑑賞者の観られる景観が固定されるため、その景観が庭園の象徴となる場合が多く、座敷から観られる景観の評価が庭園全体の評価になると考えられる。日本庭園の景観に対する研究は、景観の形成に影響を与えた歴史背景、思想、景観構成要素、地理的要因など様々な観点から行われているが、定量データに基づき景観を評価している例は少ない。しかし、景観をより客観的に把握するためには定量データの活用が効果的だと考えられる。
そこで本研究では、日本庭園の景観に対し自然的な形態の把握手法として用いられるフラクタル解析を適用し、景観の定量的な解析を試みた。さらに、同様の景観に対しアンケートによるイメージ調査も併せて行い、両者の相関性を検討することで、景観の特質について明らかにすることを目的とした。 -
地上型3次元レーザスキャナによるキャンパス内の景観把握とその応用について (共著) 査読あり
國井洋一, 柳達弥, 山崎元也
東京農業大学農学集報 55 ( 2 ) 199 - 204 2010年09月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
地上型3次元レーザスキャナの景観分野への応用性を追究することを目的とし、東京農業大学世田谷キャンパスの景観把握を行うとともに、景観シミュレーションも試みた。すなわち、地上型3次元レーザスキャナによりキャンパス内の建物や植栽に対する3次元データの収集を行い、収集したデータをもとに3次元モデルを作成して景観を把握し、データの編集を行うことで景観シミュレーションを行うものである。
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尾瀬国立公園におけるシークエンス景観のフラクタル解析 査読あり
國井洋一
日本測量協会応用測量論文集(CD-ROM) 21 2010年07月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
尾瀬国立公園の木道上を歩行し、動画像と位置情報を取得。動画像に対するフラクタル解析によりシークエンス景観の定量的分析手法を提案した。
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フラクタル解析を用いた尾瀬国立公園におけるシークエンス景観の定量分析 (共著) 査読あり
國井洋一, 古谷勝則
ランドスケープ研究 73 ( 5 ) 585 - 588 2010年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
夏期と秋期の二時期における尾瀬の木道上を歩行し、歩行中の視線方向の景観をビデオカメラにより動画像として記録し、さらにGPS測位も同時に行った。これにより、撮影した動画像の各フレーム画像に対するフラクタル解析および位置情報の取得を行い、シークエンス景観の定量的分析手法の提案ならびにその有用性について検討を行うことを目的とした。
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フラクタル次元および高さと角度変化を用いた園路上の景観評価手法の開発-小石川後楽園・六義園を事例として- (共著) 査読あり
國井洋一, 加藤萌優美
東京農業大学農学集報 54 ( 3 ) 182 - 191 2009年12月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
回遊式庭園における園路景観の定量評価手法の開発を目的とし、江戸時代の代表的な大名庭園である小石川後楽園及び六義園を対象とし、園路の位置計測ならびに景観に対するフラクタル解析を行った。その結果、園路の位置や高さと景観の変化とは関連性が高いことが確認され、位置計測およびフラクタル次元が日本庭園における景観に対する定量的評価の指標となる可能性を示唆した。
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ビデオ画像による歩行景観の3次元解析 査読あり
國井洋一
ランドスケープ研究 72 ( 5 ) 627 - 630 2009年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
測量機器等を使用せず、歩行者が進行方向に向かって撮影したビデオ画像のみを用いて3次元計測を行う手法について検討を行い、さらに景観シミュレーションへの応用に向けた3次元モデリングも試みた。
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金沢における胴割石積みの利用の展開 (共著) 査読あり
小林章, 本田祐一, 國井洋一
造園技術報告集 5 204 - 209 2009年02月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
金沢に特有の石積みである胴割り石積みは、近世の兼六園庭園など金沢市内に多くの事例があって普遍的であり、現在も河川・用水の護岸などに用いられて都市景観に寄与しているが、詳しい報告はされていなかった。胴割石積みの石材、築造技術、技術者などについて報告し、論評した。
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デジタルスチルカメラを用いた簡便的測量手法の開発および文化財への応用 査読あり
國井洋一
造園技術報告集 5 174 - 177 2009年02月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
近年、歴史的建造物に対するデジタル・アーカイブ化が行われている。最近では高精度かつ効率的に3次元測量を行うための機器として、ノンプリズム型トータルステーションやレーザースキャナの開発が進んでいるが、一方では機器の価格面やデータ取得の簡便さ等の観点から、民生用デジタルスチルカメラによる写真測量技術が注目されている。そこで、本研究ではデジタルスチルカメラによる撮影画像枚数を増加させることで、地上基準点を必要せず3次元測量を行う手法を開発し、開発した手法の性能評価および文化財計測への応用性について検討を行った
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歩行者の進行方向連続画像による3次元計測システムの開発 査読あり
國井洋一
写真測量とリモートセンシング 47 ( 6 ) 22 - 29 2009年01月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
わが国における山岳性自然公園は、散策中に様々な眺望や景観を楽しむことができる貴重な資源である。そのような現地の雰囲気を記録する方法として、歩行中の眺望の撮影が考えられる。本研究では歩行者が進行方向に向かって撮影したデジタルカメラ画像のみを用いて3次元計測を行う手法について検討を行い、さらに景観シミュレーションへの応用に向けた3次元モデリングも試みた。
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デジタルスチルカメラのキャリブレーションにおける最適状況の検討 (共著) 査読あり
國井洋一, 村井俊治
写真測量とリモートセンシング 47 ( 1 ) 44 - 51 2008年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
デジタルスチルカメラのキャリブレーションを高精度でかつ効率的に行うための最適な状況を検討するために、テストターゲットの撮影手法を変化させて様々な状況に対するカメラキャリブレーションを行い、それぞれの状況におけるキャリブレーション結果(内部標定要素)に対する比較検討を行った。さらに、得られた内部標定要素を用いて3次元実計測を試みた場合の精度検証も試みた。
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動画像を用いた建物抽出と都市空間モデリングの効率化について (共著) 査読あり
國井洋一, 近津博文
応用測量論文集 17 69 - 76 2006年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
市街地上空からビデオカメラにより撮影された動画像を利用し、建物の効率的な抽出手法を示したものである。従来当人が取り組んでいた抽出手法は直線要素のみで構成される建物のみを対象とするものであったが、本論文では曲線要素で構成される建物の抽出も試みた。また、抽出された建造物に対する3次元データを取得し、取得された3次元データからの都市空間モデリング手法についても検討を行った。
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3D測量シミュレータを用いた測量教育について(共著) 査読あり
近津博文, 大嶽達哉, 小野邦彦, 國井洋一
応用測量論文集 17 13 - 24 2006年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
測量教育を効率的・効果的に行うためのツールとして、ソフトウェア「3D測量シミュレータ」の開発を行った。さらに、本ソフトを使用した学生に対するアンケート調査を実施し、3D測量シミュレータの有用性の検証を行った。
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文化財の3Dモデリングに対する動画像解析の応用 (共著) 査読あり
國井洋一, 近津博文
システム制御情報学会論文誌 17 ( 11 ) 21 - 29 2004年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
市販デジタルビデオカメラを用いて重要文化財(歴史的建造物)の撮影を行い、撮影された画像からの効率的3次元データ取得手法についての検討をまとめたものである。また、得られたデータから自動的に3次元モデリングを行う手法についても検討を行った。
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民生用デジタルスチルカメラによるデジタル写真測量システム“3DiVision”の構築 (共著) 査読あり
近津博文, 國井洋一, 中田隆司, 大嶽達哉
写真測量とリモートセンシング 42 ( 3 ) 6 - 16 2003年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
市販の民生用デジタルスチルカメラを用いた3次元計測の可能性を学術的に検証し、十分適用可能であることを示したものである。また、デジタル写真測量ソフトウェア“3DiVision”の開発も併せて行った。
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動画像解析による効率的建造物の抽出と三次元都市モデルの構築について (共著) 査読あり
國井洋一, 近津博文
写真測量とリモートセンシング 42 ( 1 ) 12 - 20 2003年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
市街地上空からビデオカメラにより撮影された動画像を利用し、建造物の効率的な抽出手法を示したものである。また、抽出された建造物に対する3次元データを取得し、取得された3次元データからの都市空間モデリング手法についても検討を行った。
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民生用デジタルスチルカメラにおける解像度の変遷 (共著) 査読あり
國井洋一, 近津博文, 村井俊治
写真測量とリモートセンシング 40 ( 6 ) 55 - 59 2002年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
民生用デジタルスチルカメラが世界で初めて登場した1988年からの解像度の変遷を調査し、各年代での最高画素数ならびにその機種について述べた。また、解像度の変遷に伴うハードウェアデバイスの向上についても調査を行った。
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Application of 3-Million Pixel Amateur Camera for the 3D Modelling of Historical Structure (共著) 査読あり
Yoichi KUNII, Hirofumi CHIKATSU
Asian Journal of GEOINFORMATICS 2 ( 1 ) 39 - 47 2001年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
市販の民生用デジタルスチルカメラを用いた3次元計測の可能性を学術的に検証するために、計12種類の解像度の異なる民生用デジタルスチルカメラを用いて計測精度の比較検討を行ったものである。さらに、応用事例として民生用デジタルスチルカメラを用いた文化財の計測例も示した。
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デジタル写真測量からみた300万画素デジタルスチルカメラの精度検証 (共著) 査読あり
近津博文, 國井洋一, 中田隆司
写真測量とリモートセンシング 40 ( 2 ) 33 - 38 2001年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
市販の民生用デジタルスチルカメラを用いた3次元計測の可能性を学術的に検証するために、計12種類の解像度の異なる民生用デジタルスチルカメラを用いて計測精度の比較検討を行ったものである。
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オプティカルフローを用いた建造物のモデリング手法に関する研究 (共著) 査読あり
國井洋一, 近津博文
応用測量論文集 12 75 - 82 2001年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
近年、デジタル国土の構築や文化財の保存等の目的から建造物の3次元データの効率的な取得および視覚化に関する研究が注目されている。一般的に、画像情報から建造物や室内空間などの3次元データを取得するためにはステレオ画像を用いて対応点のマッチングを行う必要があり、さらに対象物のモデリングや視覚化を行う際には対象物表面を微小多角形で覆う方法が取られている。すなわち、点から線、線から面を構成していく方法である。しかしながら、面は線分の結合として構成され、さらに建造物等のプリミティブな3D表現では線分を用いた、いわゆるワイヤーフレームモデルが採用されていることを考慮すると、建造物の効率的モデリングのためには最初から建造物を構成する線分要素に着目する方が合理的であると考えられる。
このような背景から、本研究ではオプティカルフロー推定によるラインマッチングの自動化および建造物のモデリング手法について検討を行った。 -
動画像解析による都市空間データの効率的取得と3次元モデリング手法に関する研究 (博士論文)
國井洋一
東京電機大学博士論文 2005年01月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
ビデオカメラによる動画像からの3次元計測手法をまとめた当人の学位論文。主な内容は、市街地上空から撮影された動画像に対し、さまざまな動画像解析処理を行うことにより都市空間の3次元データ取得を目指すものである。また、得られたデータを視覚的に把握するための3次元モデリング手法についても検討を行い、さらに、本手法の文化財への応用事例も紹介している。
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オプティカルフローを用いた構造物の自動3Dモデリングに関する研究(修士論文)
國井洋一
東京電機大学修士論文 2001年03月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
市販デジタルビデオカメラを用いて建造物の撮影を行い、撮影された画像からの効率的3次元データ取得手法についての検討をまとめたものである。また、得られたデータから自動的に3次元モデリングを行う手法についても検討を行った。