Papers - SUZUKI Makoto
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An Analysis of Traditional Private Gardens in Japan and their Concepts of You and Kei(日本における伝統的民家の庭の実態とそこにみる用と景)
鈴木 誠
The 1st Internatio- nal Symposium on Traditional Gardens of Private Residence in Korea, China and Japan 78 - 89 1998.10
Language:Japanese Publishing type:Research paper (other academic)
日本造園学会、韓国造景学会、中国園林学会の共催による国際シンポジウムにおいて発表した論文。日本における伝統的民家の庭の実態を歴史的に解説し、その庭における用と景の概念を分析考察し、説明した。pp78-89
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ランドスケープ・デザインにおける「枯山水」の考察
鈴木 誠
ランドスケープ研究 61 ( 5 ) 1998.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
「枯山水」(石庭)の用語の使われ方の近・現代における変容過程を歴史的にトレースし考察した。その結果第2次世界大戦以降に、ランドスケープ・デザイン・ボキャブラリーとしての「枯山水」がインターナショナル・スタイルの一つに組み込まれていくことを指摘した。pp.421-424
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視距離による樹木の見え方・感じ方に関する研究
横川洋 也、進士五十八
ランドスケープ研究 61 ( 5 ) 1998.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
樹木を視対象とした距離の一般化に供する基礎データの収集と、方向性を示した。結果としては200mの対象距離内では、樹木の見え方(感じ方)の変化は5段階に区分できることを実験結果から指摘した。pp609-612
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戸野琢磨日本の“ランドスケープ・アーキテクト”第1号
鈴木 誠
ランドスケープ研究 60 ( 4 ) 1997.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
日本造園学会機関誌『ランドスケープ研究』の特集「日本のランドスケープアーキテクト」の一つとしての依頼原稿。故戸野琢磨の人物、経歴、作品についてまとめた。pp.291-294
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宮澤賢治のとらえた「造園家」と「装景家」
鈴木 誠
ランドスケープ研究 0 ( 5 ) 1997.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
宮澤賢治の残した詩句草稿に検討を加え、当時賢治のとらえた「造園家」と「装景家」の意味について考察した。その結果、既に賢治はランドスケープ・アーキテクトという職能の重要性を意識していたが、その呼称として造園家、装景家など適切なものに迷っていたことを指摘した。pp.421-424
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「日本庭園」の定義に関する考察
鈴木 誠
日本庭園学会誌 ( 5 ) 1997.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
学術用語「日本庭園」の用語規定を目的として、その定義について考察。様々な検討を加えて「日本庭園」と「日本式庭園」を区別すべきこと、また類似概念をもつ用語の使用法にも言及した。原著論文であるが、日本庭園学会の基幹に関わる課題であるため、学会誌の区分「展望」として掲載。pp.16-22
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知日家欧米人の日本庭園に対す 認識とイメージに関する調査研究
鈴木誠、栗田和弥、麻生恵
ランドスケープ研究 58 ( 5 ) 1995.03
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
庭園論の基本的課題の一つ庭園観に係わり、日本人と結婚し在日する知日家欧米人その伴侶の日本庭園に対する認識・イメージをアンケート調査し比較考察した。その結果、彼らの日本庭園の体験度、理解度は日本人と大差はなく、日本庭園に対する感覚的イメージもほぼ同様であった。日本庭園関連用語などはむしろよく理解していると自認し、外国人にも日本庭園は理解できると彼我共に認めていた。「日本庭園」から彼らが連想するのは雰囲気に関する感性的なことであった。pp5-8
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アメリカ人と日本人との庭園観の国際比較調査研究
鈴木 誠
東京農大 農学集報 38 ( 3 ) 1993.11
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
庭園論の基本的課題の一つ庭園観に係わり、アメリカ人学生と日本人学生を対象に、SD法による写真を刺激とした庭園景に対するイメージ調査を実施し、因子分析、相関分析からそのイメージ構造の共通点と相違点を彼我の庭園観として考察した。イメージ因子としては、①感性的評価、②華彩性・力動性、③整形性・自然性、④立体性・囲繞性、⑤複雑性、の5因子が彼我共に抽出された 。イメージ構造は同じであったが、それらをイメージしている強さに相違のあることが判り、具体的に指摘した。pp.148-165
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長崎オランダ商館庭園の形態変遷
鈴木 誠
造園雑誌 56 ( 5 ) 1993.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
日本の庭園史の異端長崎出島オランダ商館の庭園について、その時代毎の形態を、出島の図絵類70余点を基に調査研究した。その結果庭園の成立から終焉までは6つの時代に分けられた。その時代と特徴は①出島庭園成立初期(17世紀中頃)、②西洋式整形庭園前期(17世紀末~18世紀中頃)、③西洋式整形庭園後期(18世紀中頃~19 世紀初頭) 、④整形式から自然風景式への移行期(1829 ~1847年頃) 、⑤然風景式庭園期(19世紀中頃) 、⑥出島庭園終焉期(1854~1858年) と呼ぶことができた。
pp.13-1 -
自然材景観デザインのイメージに関する研究
竹花清、進士五十八
東京農大 農学集報 37 ( 3 ) 1993.01
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
環境デザインの観点から、田園景観の親しみ易さに代表される、自然材料による景観構成の特徴について、調査 ・実験により検証した。研究では、田園景観の一般的イメージの特徴「自然・時間性」「囲繞性」「華寂性」「快適性」「尺度性」を抽出。自然材による景観構成は、 田園イメージを支える重要な因子であることも確認した 。また自然材景観デザインは視覚的イメージから、他の人工材料などに比べ「自然で、古びた、素朴な趣」を持ち、時間経過後も評価が上がる傾向が得られた。pp210-223
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庭園景の評価構造に関する実験的研究
鈴木誠、井上学
造園雑誌 53 ( 5 ) 1990.03
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
日本庭園に関する研究課題の一つ、庭園景観に対する評価構造を、日本の代表的庭園景を10景、イギリス、イタ リア、スペイン、中国、フランスの代表的庭園景をそれぞれ5景、合計35景の35mmスライド映像を刺激として、被験者30名(学生)により視覚心理実験を実施しその景観評価を考察した。実験結果の因子分析から4つの顕著な因子軸が検出され、それらは①快適性、②囲繞性、③ 自然性、④華寂性であった。また庭園景サンプルの因子空間に占める位置が国別庭園にまとまる傾向を示し、各国庭園景に対する一定のイメージ構造が認められた。pp1-6
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外国人の日本庭園観に関する比較研究
鈴木誠、田崎和裕、進士五十八
造園雑誌 52 ( 5 ) 1989.03
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
日本庭園に関する基本的研究課題の一つ、外国人と日本人の日本庭園観について、SD法により調査し、χ2検定、因子分析を用いて分析考察した。被験者は外国人140 名。日本人155名。調査庭園は平安神宮(3) 、二条城二之丸、金地院、龍安寺、天龍寺の5庭園7か所。結論として外国人が日本庭園に明彩感・躍動感を感じているのに対して、日本人が「渋味」「わび・さび」に通じ る陰影感・静寂感を感じている等が実証でき今までの通説を科学的に裏付けることができた。pp25-30
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フランス・モーレヴリエの日本庭園
鈴木誠、河原武敏、ベルナール・ジャネル
造園雑誌 51 ( 5 ) 1988.03
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
庭園史の観点による海外の日本庭園に関する論考。20世紀初頭フランス西部、メーヌ・エ・ロワール県モーレヴリエ町に、フランス人建築家アレキサンドル・マルセルの設計になる、池泉回遊式の日本庭園が造られた。同国内でも最古かつ最大級の日本庭園でありながら、地元の人々にさえ良く知られずに、近年まで長年放置されていた。本研究では現地調査の結果をふまえ、この庭の現況と往時の姿、成立経緯と時代背景について、マルセルの他の業績と共にまとめた。pp19-24
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庭園の経年的変化に関する研究
鈴木 誠
造園雑誌 50 ( 5 ) 1987.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
歴史的日本庭園の経年的時間変化を課題とした。本研究では造園空間の時間変化に係わる基本問題を整理し変化を知るための過去における庭園の視覚的実態記録について考察、写真の有効性をみた。そして、昭和初期の庭園写真資料を基に、同一アングルの写真を撮影し両者の比較から変化要素の概要を得ると同時に、この方法による研究と景観管理の有効性、並びに課題を指摘した。pp.36-41
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住宅庭園観と庭園形式に関する研究生活者意識にみる住宅庭園の必要性と庭園像の分析
鈴木 誠
東京農大 農学集報 31 ( 2 ) 1986.11
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
庭園設計の基礎的資料を得る為、住宅庭園に対する庭園観を生活者意識に求め、アンケート調査を実施し①住宅庭園の必要性の度合い、②住宅庭園の役割認識、③現代住宅庭園に認識されるタイプについて特に明快な結論を得た。必要性では9割の人々が認め、役割認識では住宅 庭園のもつ精神性、居住性、観賞性、生活性緩衝性、自然性などが認められた。住宅庭園のタイプは4つ抽出さ れ「実用型」「戸外室型」「園芸・植栽型」「観賞・作品型」であった。pp.121-139
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近年の社会状況と景観問題
鈴木誠、進士五十八、木原啓吉、五十嵐康之
造園雑誌 49 ( 5 ) 1986.03
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
環境デザインの主要概念“景観”については、町並み景観、歴史的景観、都市景観、自然景観等の用い方が一般化し、その社会的意味が多用化してきている。本研究ではその景観のもつ社会的意味を、自治体の景観施策よりみた。具体的には282の自治体から回収した調査票と、868点の添付資料をもとに①行政の部局体制、②実施目的、③景観行政の目標、④景観に係わる行政対応、⑤景観行政の動向、⑥実施上の問題点などを分析し、“景観 ”をとりまく社会状況を考察した。
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旧伏見宮家別邸銚子瑞鶴荘の庭について
鈴木 誠
造園雑誌 48 ( 5 ) 1985.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
20年以上放置され荒廃した明治期の歴史的日本庭園、旧伏見宮家別邸銚子瑞鶴荘の庭を発掘調査し、実測、文献、ヒアリングにより往時の姿を推定した。特に主庭部分については旧景観の図上復元を試みた結果、明治期の庭園の特徴とされる自然を生かした借景庭園であることがわかった。また、千葉県銚子犬吠埼という庭の立地の意味するものもあわせて考察した。
pp.61-66 -
学校造園の樹木に関する調査研究
清水昇
造園雑誌 47 ( 5 ) 1984.03
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
より良い学校造園の為の樹木はどの様なものであるか。 埼玉県内の高校生を対象に知っている樹木を調査し、更にそれらの樹木を植物に詳しい専門家を対象としたイメ ージ調査により分析した。その結果、学校造園の樹木に適すると思われる「屋敷周辺の樹木」「花木園・庭園の 樹木」、その他の分類をした。また学校造園に用いる樹木としての条件検討等を行い調査結果の妥当性をみた。pp147-152
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日本庭園の特質に関する研究特に園路の曲率分析と庭園形式について
進士五十八、青木善二
造園雑誌 47 ( 5 ) 1984.03
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
歴史的日本庭園の空間構造、特に平面的なパターン構成 の特徴表現である非幾何学的園路形態の特性把握の方法として、園路を曲率の連続的集合と考え①庭園面積、② 平均曲率半径、③平均円弧長を図上で計測し、それぞれの相関関係を求めた。その結果①と②の関係では凡そ3つの庭園形式に類型化できること、②と③の関係では、 Y=-0.42+1.92X に回帰することがわかった。pp43-48
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造園学における電算機利用の基礎的研究
麻生恵、浜野周泰
東京農大 農学集報 28 ( 1 ) 1983.09
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
造園学における電算機利用の動向と、その将来方向、並 びに現時点での有効利用方法について、関連学会の研究手法別分析、海外の研究教育機関における利用の実態調査、電算機を利用した研究報告の内容の分析及び考察などを通してまとめた。当該分野における、コロキアム的研究としての評価を受けている。pp103-117