Papers - UCHINO Masataka
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Emendation of Pseudomonas stramnea Iizuka & Komagata 1963 Reviewed
Uchino, M., Kosako, Y., Uchimura, T. and Komagata, K.
Int. J. Syst. Evol. Microbiol. 50 ( 4 ) 1513 - 1519 2000.07
Authorship:Lead author Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
Pseudomonas straminea は新種として発表されて以来、分類学的な研究が乏しくその分類学的位置付けが不明瞭であった。そこで、類縁菌種を含めて表現性状、化学分類学的性状、DNA類似度を調べた。その結果、P. stramineaの各菌株はまとまっており、ほかのPseudomonas属の菌種からは独立していた。
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Pseudomonas属細菌の同定に用いるゼラチン液化試験とカゼイン分解試験の比較 Reviewed
内野昌孝、大須田麻紀子、内村泰、駒形和男
日本微生物資源学会誌 16 ( 1 ) 3 - 11 2000.06
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
Pseudomonas属細菌の同定において,通常用いられるゼラチンの代わりに,カゼインを用いる方法を検討した。ゼラチン液化試験5種類及びカゼイン分解試験3種類を行った結果,穿刺培養による肉汁ゼラチンの分解及び画線培養による肉汁スキムミルク寒天平板のスキムミルクの分解をそれぞれ最適な方法として選択した。標記菌15種156株を用いてこれらの試験を行った結果,約2%の差は存在したものの,判定の確実性及び実験の簡便性の点で,カゼインの分解はゼラチン液化の代わりに用いることが可能であった。
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Pseudomonas fragiとPseudomonas taetrolensを中心としたPseudomonas属細菌の低温下におけるタンパク質分解能 Reviewed
内野昌孝、小原直弘、内村泰、駒形和男
日本食品保蔵科学会誌 25 ( 5 ) 239 - 244 1999.10
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
低温下でリパーゼ活性が強い標題菌が食品の変敗に関与するかを検討した。シュードモナス属細菌計43株を4〜37℃に3週間培養した。生育状況と蛋白質分解能をスキムミルク培地上のクリアゾーン形成による判定を用いて検討した。3日目に低温で生育する菌株が多く,数株がクリアゾーンを形成した。7日目では4℃でクリアゾーンを形成する菌株がみられ,温度域を広げると全供試菌株の30%に達した。P.putidaは形成しなかった。以上より標題属細菌には低温条件下で蛋白質分解能を有する菌株が含まれ,低温保蔵中の食品の変敗に関与することが示唆された。
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純水中における微生物の生残性について Reviewed
内野昌孝、内村泰、駒形和男
日本食品保蔵科学会誌 25 ( 4 ) 161 - 167 1999.08
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
食品中の微生物の生残を調べるためPseudomonas属細菌を中心とした微生物を純水中に保存、1、4年後に菌数を測定した。その結果、多くの菌株において生残性が認められ、さらにその菌数も多かった。このことから、食品の長期保蔵には微生物の影響を常に考慮しなければならないと結論づけた。