講演・口頭発表等 - 大石 祐一
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グルココルチコイド投与がラット皮膚コラーゲン代謝に及ぼす影響 国際会議
大石祐一,大貫禎成,傅正偉,加藤久典,野口忠
日本農芸化学会2001年度大会要旨集(於立命館大学) 2001年03月
開催年月日: 2001年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
我々はグルココルチコイド(GC)の皮膚コラーゲン代謝における影響を検討した。GCの1つデキサメタゾンを8日間投与したラットの皮膚を用いて,I型およびIII型コラーゲン,コラゲナーゼおよびTIMP-1,2,3のmRNA量の変化を測定した。その結果,TIMP-3以外のmRNA量は減少し,特に,III型コラーゲンmRNA量の減少が顕著だった。
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タンパク質栄養がラット皮膚コラーゲン代謝に及ぼす影響 国際会議
大石祐一,加藤久典
第167回必須アミノ酸研究協議会(於東京大学) 2001年03月
開催年月日: 2001年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
Ⅰ型およびIII型コラコラーゲンのタンパク質量およびmRNA量,その分解酵素であるコラゲナーゼ,および酵素の阻害物質TIMPsのmRNA量を測定した。その結果,8日間の無タンパク質摂取により,12%カゼイン食と比して,TIMP-3を除いて,どのmRNA量も減少した。とくに,III型コラーゲンmRNA量の減少が顕著だった。また,トロポコラーゲン量も比例して減少した。
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ストレプトゾトシン糖尿病ラットへのインスリン投与が皮膚コラーゲン代謝に及ぼす影響 国際会議
大貫禎成,大石祐一,傅正偉,加藤久典,野口忠
日本農芸化学会2001年度大会要旨集(於立命館大学) 2001年03月
開催年月日: 2001年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
インスリン(Ins)は,タンパク質合成促進などの生理作用を示す。今回,ストレプトゾトシン投与で惹起した糖尿病ラットにInsを投与し,皮膚コラーゲン代謝に及ぼす影響について検討した。その結果,栄養条件悪化や,グルココルチコイド投与と同様に,I型,III型コラーゲン,コラゲナーゼおよびTIMP-1,2のmRNA量の減少を引き起こした。
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タンパク質栄養に応答したIGFBP-1遺伝子発現制御における転写因子USFの関与 国際会議
松川忠司,井上義久,大石祐一,加藤久典,野口忠
日本農芸化学会2001年度大会要旨集(於立命館大学) 2001年03月
開催年月日: 2001年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
無タンパク質摂食は,肝臓のIGFBP-1の発現を増大させる。この発現を制御する転写因子を探索したところ,USF-1およびUSF-2が同定された。これらのタンパク質量は,無タンパク質摂食により増加した。このことから,無タンパク質摂食によるIGFBP-1発現の増大は,USF-1およびUSF-2のタンパク質レベルでの増加によると考えられた。
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タンパク質栄養がラット皮膚コラーゲン代謝に及ぼす影響 国際会議
大石祐一,大貫禎成,傅正偉,加藤久典,野口忠
日本農芸化学会2000年度大会要旨集 (於東京ビックサイト) 2000年03月
開催年月日: 2000年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
我々は栄養条件の異なるラット皮膚の細胞外マトリクスとその代謝に関わる酵素等のmRNA発現量をRNaseプロテクションアッセイ法により比較した。その結果,無タンパク質食摂食ラット皮膚では,12%カゼイン食摂取に比してIII型コラーゲンとHas2のmRNA量が顕著に減少した。本結果は栄養条件の悪化が,皮膚における細胞外マトリクスの合成量や代謝速度を減少させることを示唆していると考えられた。
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ヒト皮膚線維芽細胞より分泌されるヒアルロン酸(HA)分解酵素の性質 国際会議
吉田浩之、大石祐一、佐用哲也、酒井進吾、井上紳太郎
日本生化学会第72回大会(横浜パシフィコ) 1999年11月
開催年月日: 1999年11月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
栄養条件の悪化に伴い、皮膚では細胞外マトリクス量が減少することが知られている。我々は栄養条件の異なるラット皮膚の細胞外マトリクスとその代謝に関わる酵素等のmRNA発現量をRNaseプロテクションアッセイ法により比較した。その結果、無タンパク質食摂食ラット皮膚では、12%カゼイン食摂取に比してIII型コラーゲンとHas2のmRNA量が顕著に減少した。本結果は栄養条件の悪化が、皮膚における細胞外マトリクスの合成量や代謝速度を減少させることを示唆していると考えられた。
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エタノールアミン誘導体のサイトカイン応答性増強作用 国際会議
井上紳太郎、大石祐一、吉田雅紀、高橋慶人
日本生化学会第70回大会(於金沢大学) 1997年09月
開催年月日: 1997年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
我々は、エタノールアミンがbFGFの応答性を増強させることによって、コラゲナーゼ産生促進作用があることを見出したが、その構造活性相関および他のサイトカインに対する応答性について検討した。その結果、本作用にはN-C-C-OHの構造が必要であることが示唆された。また、bFGFの他、血小板由来成長因子(PDGF-BB),トランスフォーミング成長因子βの応答性を増強させたが、インターロイキン-1βおよび腫瘍壊死因子αの応答性は増強させなかった。このことから、エタノールアミンおよびその誘導体はチロシンキナーゼ系あるいはセリン・スレオニンキナーゼ系のレセプターを有するサイトカインの応答性を上昇させる可能性が示唆された。
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歯周疾患罹患者歯肉溝滲出液中のTIMPs量及び Collagenase活性の動態について 国際会議
野村隆、石井礼仁、大石祐一、高馬治美、井上紳太郎、原耕二
日本歯周病学会第40回春期総会(於郡山市民文化センター) 1997年09月
開催年月日: 1997年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
歯肉における破壊にはCollagenaseとその特異的阻害物質TIMPsのバランスが重要であると言われている。健常者、歯肉炎、歯周炎罹患者の歯肉溝滲出液(GCF)のCollagenase活性とその特異的阻害物質であるTIMPs量について検討した。その結果、GCF中のTIMP-1量は歯肉における炎症の重篤度と相関していた。Collagenase活性は健常者と比して、歯肉炎および歯周炎罹患者の方が高かった。TIMP-2はどの群ともに僅少だった。本結果から、炎症歯肉局所では急激な組織は破壊を抑制しようとする生体の防御反応としてTIMP-1量の増加がおこっている可能性があることが示唆された。
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エタノールアミンのヒト線維芽細胞コラゲナーゼ産生促進の作用機構 国際会議
石祐一、吉田雅紀、井上紳太郎
日本生化学会第70回大会(於金沢大学) 1997年09月
開催年月日: 1997年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
我々は、エタノールアミン(EA)がコラゲナーゼ産生促進する機構について検討した。スキャッチャードプロット、ウエスタンブロッティング等を用いたところ、EAはその2次因子と考えられ自己分泌因子である塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)のレセプター数、親和性を変化させず、またレセプターのチロシンリン酸化に影響を与えないことがわかった。本結果から、エタノールアミンのコラゲナーゼ産生促進作用は、bFGFのシグナル伝達系を介した応答性の増強による可能性が示唆された。
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実験的歯肉炎におけるGCF中のTIMP-1及びCollagenase活性の変動 国際会議
野村隆、一戸千華子、石原二三、広瀬由香里、大石祐一、島田明美、高馬治美、井上紳太郎、原耕二
日本歯周病学会第39回春季総会(於日本大学会館) 1997年04月
開催年月日: 1997年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
歯肉における破壊にはCollagenaseとその特異的阻害物質TIMPsのバランスが重要であると言われている。今回は実験的に誘発した歯肉炎とその後ブラッシングによる炎症の軽減に伴う歯肉溝滲出液(GCF)中のTIMP-1量及びCollagenase活性の変化について検索した。その結果、歯肉炎誘発によって、GCF中のTIMP-1量が増加し、Collagenase活性は減少した。本結果より、炎症歯肉では急激な組織破壊を抑制する生体の防御反応としてTIMP-1量が増加し、Collagenase活性を阻害する可能性があることが示唆された。
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Increased TIMP-1 Protein in GCF during Experimental Gingivitis. 国際会議
野村隆、一戸千華子、石原二三、広瀬由香里、大石祐一、島田明美、井上紳太郎、原耕二
国際歯科学会第74回大会(サンフランシスコ) 1996年03月
開催年月日: 1996年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
実験的歯肉炎での歯肉溝滲出液(GCF)中のコラゲナーゼ活性および組織由来マトリクス金属プロテアーゼ阻害物質(TIMP)-1蛋白質量について検討した。コラゲナーゼ活性はほとんど変化なかったが、TIMP-1量は増加した。本結果は、急性炎症による組織破壊に反応してTIMP-1が増加することを示唆した。
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エタノールアミンのヒト線維芽細胞コラゲナーゼ産生促進およびコラーゲン合成抑制効果の作用機構 国際会議
吉田雅紀、佐用哲也、大石祐一、井上紳太郎、外村幹雄
日本生化学会第67回大会(於大阪学院大学) 1994年09月
開催年月日: 1994年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
エタノールアミンは細胞膜にフォスファチジル化した形で存在する。我々は、エタノールアミンがコラーゲン合成を抑制し、プロコラゲナーゼ産生を促進する作用機構について検討した。その結果、自己分泌因子の関与が示唆され、様々なサイトカイン抗体を用いることにより、その因子として塩基性線維芽細胞成長因子が考えられた。また、プロコラゲナーゼ産生促進とエタノールアミンの膜への取りこみの程度とが一致した。
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没食子酸プロピルのコラゲナーゼ阻害作用機構と構造活性相関 国際会議
大石祐一、太田英子、島田明美、井上紳太郎
日本生化学会第67回大会(於大阪学院大学) 1994年09月
開催年月日: 1994年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
コラゲナーゼはコラーゲン分解に関わる律速酵素である。我々は、その阻害物質として天然素材であるタンニン酸、その構成単位である没食子酸およびそのアルキルエステル体を見出した。そのうち没食子酸プロピルは、コラゲナーゼを含むマトリックス金属プロテアーゼを特異的に阻害した。また、コラゲナーゼを非拮抗的に阻害すること、本酵素の阻害にはベンゼン環に隣接して存在する3個の水酸基が必要であることがわかった。
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温泉水の皮膚コラーゲン代謝に及ぼす影響(第2報)-ヒト皮膚線維芽細胞コラゲナーゼの産生促進作用- 国際会議
中田正典、神尾美智子、大石祐一、井上紳太郎、松田誠司、石田隆男
日本温泉気候物理医学会第59回総会(於前橋市民文化会館) 1994年04月
開催年月日: 1994年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
温泉水は皮膚線維芽細胞を刺激してコラーゲン代謝に関わるコラゲナーゼの産生を促進する。その作用機構について検討した。抗体を用いた中和実験の結果、増殖因子の1つである塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)が最も関与していることがわかった。
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没食子酸プロピルのラット歯肉組織創傷に対する治療効果 国際会議
野村隆、久保田健彦、一戸千華子、小川伸之、大石祐一、井上紳太郎、高橋徳也、原耕二
日本歯周病学会第37回春季大会(於仙台市民会館) 1994年04月
開催年月日: 1994年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
コラーゲン分解に関わる律速酵素であるコラゲナーゼを阻害する没食子酸プロピルのラット歯肉組織創傷に対する治療効果についてⅠ型、Ⅲ型collagenを組織学的に検索した。その結果、没食子酸プロピル投与群において細胞浸潤が少なかった。Ⅰ型、Ⅲ型collagen線維が基剤群よりも多く存在している傾向が認められた。本結果から、没食子酸プロピルは創傷治癒を促進する可能性があることが示唆された。
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没食子酸およびそのアルキルエステル類のヒトコラゲナーゼ(MMP-1)阻害作用 国際会議
太田英子、大石祐一、島田明美、井上紳太郎
日本薬学会第114年会(於東京薬科大学) 1994年03月
開催年月日: 1994年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
我々は、種々の天然素材からコラーゲン分解の律速酵素であるMMP-1の阻害物質を探索した。その結果、タンニンの構成単位である没食子酸およびそのアルキルエステル体に活性を見出した。没食子酸プロピルについて詳細に検討したところ、MMP-1を非拮抗的に阻害し、またマトリックス金属プロテアーゼ特異的に阻害した。
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温泉水の皮膚コラーゲン代謝に及ぼす影響-ヒト線維芽細胞コラゲナーゼの産生促進作用- 国際会議
中田正典、神尾美智子、大石祐一、早瀬基、井上紳太郎
日本温泉気候物理医学会第58回大会(於札幌テルメインターナショナルホテル) 1993年06月
開催年月日: 1993年06月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
コラーゲンの代謝回転は加齢とともに低下すると考えられている。今回、温泉水がコラーゲン代謝に関わる酵素コラゲナーゼ産生にどのような影響を与えるかについて検討した。その結果、熱海温泉水12.5%添加によって、産生量が約4倍促進し、それはmRNAレベルでも認められた。本結果から、温泉水は老化によって低下したコラーゲン代謝を活性化する可能性が示唆された。
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増殖促進因子エタノールアミンのヒト線維芽細胞に対するコラゲナーゼ産生促進およびコラーゲン合成抑制作用 国際会議
吉田雅紀、中田正典、大石祐一、井上紳太郎
日本生化学会第65回大会(於九州大学) 1992年10月
開催年月日: 1992年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
生体内に存在するエタノールアミン(EA)は線維芽細胞や表皮細胞の増殖因子として知られている。我々は、EAがプロコラゲナーゼ産生を0.1?10mMにおいて用量依存的に促進し、コラーゲン合成を抑制することを見出した。この時、コラゲナーゼインヒビターの産生量は変化せず、また細胞数や細胞内蛋白質合成は全く変化しなかった。このことから、EAが特異的に結合組織中のコラーゲンを減少させる可能性が示唆された。また、本作用には2次的な因子を介していることが予想された。
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3. 線維芽細胞の加齢によるプロコラゲナーゼ及びコラゲナーゼインヒビター産生の変動 国際会議
中田正典、大石祐一、早瀬基、三嶽孝予、井上紳太郎、松井正
日本結合組織学会第23回総会(於徳島) 1991年10月
開催年月日: 1991年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
有限増殖するヒト皮膚由来線維芽細胞を用いて、加齢に伴いコラーゲンの代謝に関わる酵素前駆体プロコラゲナーゼおよびそのインヒビターがどのように変動するかについて検討した。その結果、細胞の加齢に伴い、それぞれ約25%、50%産生が減少することがわかった。このことから、プロコラゲナーゼ産生と、加齢に伴うコラーゲン代謝回転低下には関連性があることが示唆された
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細胞のin vitro加齢におけるプロコラゲナーゼ産生低下 国際会議
中田正典、大石祐一、早瀬基、三嶽孝予、井上紳太郎、松井正
日本生化学会 第64回大会(於東京大学) 1991年10月
開催年月日: 1991年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
加齢に伴い、コラーゲンの代謝回転は低下し、分子間架橋が増加する。我々は、線維芽細胞を用いて、細胞レベルで加齢させ、コラーゲン分解酵素前駆体であるプロコラゲナーゼの産生をノーザンブロッティングおよびELISAを用いて、mRNA、蛋白質レベルで検討した。その結果、細胞の加齢により、プロコラゲナーゼ量は両レベルで低下し、加齢に伴うコラーゲン代謝回転に本酵素前駆体の産生が関連している可能性が示唆された。また、加齢に伴う本酵素前駆体産生低下は可逆的であることが示唆された。