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受動的回避記憶における記憶再固定化と強化のメカニズムの解析
福島穂高、鈴木章円、喜田聡
第51回日本農芸化学会 2008.03
Event date: 2008.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:名古屋
恐怖記憶の想起後には、遺伝子発現依存的な再固定化のプロセスが存在する。マウスを用いた受動的回避反応課題を利用して記憶再固定化と消去のプロセスを区別して解析することで、再固定化及び消去それぞれの分子機構の解明を試みた。記憶想起後に蛋白質合成阻害剤を局所注入した結果から、海馬と前頭前野は記憶強化に必須であるのに対し、扁桃体は記憶強化と再固定化の両方に必須であることが示唆された。
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受動的回避記憶再固定化制御に関わる脳領域の解析
張 悦、福島穂高、喜田 聡
第51回日本農芸化学会 2008.03
Event date: 2008.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:名古屋
受動的回避記憶の再固定化の分子メカニズムを解明する端緒として、受動的回避記憶の再固定化誘導時に活性化される脳内部位の同定を試みた。免疫組織化学染色法を用いて、ニューロン活性化のマーカーであるc-fosの発現を解析した結果、固定化と類似して、海馬、前頭前野、扁桃体において顕著なc-fosの発現誘導が観察された。従って、これら領域が受動的回避記憶の再固定化に重要な役割を果たすことが示唆された。
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CREB-CBP間相互作用促進による記憶固定化能力の向上
鈴木章円、岡野絵美子、夢川琢也、福島穂高、Min Zhuo、喜田聡
第30回日本分子生物学会年会、第80回日本生化学会大会、合同大会 (BMB2007) 2007.12
Event date: 2007.12
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:横浜
転写因子CREBは記憶固定化に必須な遺伝子発現を誘導する。CREB-CBP間の相互作用能が促進された2種類の活性化型CREB変異体(CREB Y134F、CREB DIEDML)を前脳特異的に発現させた変異マウスを作製し、行動学的・生化学的解析を行った結果、両変異型マウスにおいて海馬機能が強化されていた。従って、細胞レベルにおけるCREB活性化による記憶固定化能力向上のメカニズムが明らかとなった。
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受動的回避記憶の固定化に関与する脳内部位の同定と固定化に対する役割の解析
張 悦、福島穂高、喜田聡
第30回日本分子生物学会年会、第80回日本生化学会大会、合同大会 (BMB2007) 2007.12
Event date: 2007.12
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:横浜
受動的回避記憶の固定化の分子メカニズムを解明する端緒として、受動的回避記憶が形成される際に活性化される脳内部位の同定を試みた。免疫組織化学染色法を用いて転写因子CREBの標的遺伝子であり、ニューロン活性化のマーカーであるc-fosの発現を解析した結果、海馬、前頭前野、扁桃体において顕著なc-fosの発現誘導が観察された。従って、これら領域が受動的回避記憶の固定化に関わることが示唆された。
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CaMKIV過剰発現による記憶固定化能力の向上と加齢に伴う記憶固定化能力減退の抑制
福島穂高、前田良太、鈴木良祐、鈴木章円、遠藤健悟、Zhuo Min、喜田聡
第30回日本分子生物学会年会、第80回日本生化学会大会、合同大会 (BMB2007) 2007.12
Event date: 2007.12
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:横浜
Ca2+情報伝達系の下流に存在するCaMKIVを遺伝子操作により前脳で過剰発現させたマウスを作出し、加齢に伴う記憶能力の減退について解析した。野生型マウスは加齢に伴う海馬CaMKIV発現量の低下と記憶能力の減退が観察され、両者に正の相関関係が認められた。一方、変異型マウスでは加齢に伴う記憶能力の減退は観察されなかった。従って、CaMKIV活性化が加齢に伴う記憶能力減退を抑制することが示唆された。
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Lowering the threshold of CREB-CBP interaction leads to an enhancement of memory consolidation. International conference
Akinobu SUZUKI, Emiko OKANO, Hotaka FUKUSHIMA, Kengo ENDO, Shunsuke HASEGAWA, Min ZHUO, Satoshi KIDA
Society for Neuroscience 2007 2007.11
Event date: 2007.11
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:San Diego
転写因子CREBは記憶固定化に必須な遺伝子発現を誘導する。CREB-CBP間の相互作用能が促進された2種類の活性化型CREB変異体(CREB Y134F、CREB DIEDML)を前脳特異的に発現させた変異型マウスを作製し、行動学的・生化学的解析を行った。その結果、両変異型マウスは様々なタイプの記憶課題において固定化能力の向上が観察されたことから、CREBは記憶形成の分子スイッチであると結論した。
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CaMKIV overexpression enhances formation of long-term memory and improves age-related memory deficits. International conference
Hotaka FUKUSHIMA, Ryota MAEDA, Akinobu SUZUKI, Min ZHUO, Satoshi KIDA
Society for Neuroscience 2007 2007.11
Event date: 2007.11
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:San Diego
Ca2+情報伝達系の下流に存在するCaMKIVは、転写因子CREBを活性化させ記憶固定化に必須な遺伝子発現を誘導する。CaMKIVを遺伝子操作により前脳領域で過剰発現させたマウスを作出し、記憶能力に対するCaMKIV活性化の効果を検討した結果、この変異型マウスの短期記憶は正常であったが、長期記憶は向上していた。従って、CaMKIV活性化により記憶固定化能力が向上することが示唆された。
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Lowering the threshold of CREB-CBP interaction leads to an enhancement of memory consolidation. International conference
Akinobu SUZUKI, Emiko OKANO, Hotaka FUKUSHIMA, Kengo ENDO, Shunsuke HASEGAWA, Min ZHUO, Satoshi KIDA
Molecular and Cellular Cognition Society for Neuroscience 2007 2007.11
Event date: 2007.11
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:San Diego
転写因子CREBは記憶固定化に必須な遺伝子発現を誘導する。CREB-CBP間の相互作用能が促進された2種類の活性化型CREB変異体(CREB Y134F、CREB DIEDML)を前脳特異的に発現させた変異型マウスを作製し、行動学的・生化学的解析を行った。その結果、両変異型マウスは様々なタイプの記憶課題において固定化能力の向上が観察されたことから、CREBは記憶形成の分子スイッチであると結論した。
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CaMKIV overexpression enhances formation of long-term memory and improves age-related memory deficits. International conference
Hotaka FUKUSHIMA, Ryota MAEDA, Akinobu SUZUKI, Min ZHUO, Satoshi KIDA
Molecular and Cellular Cognition Society for Neuroscience 2007 2007.11
Event date: 2007.11
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:San Diego
Ca2+情報伝達系の下流に存在するCaMKIVは、転写因子CREBを活性化させ記憶固定化に必須な遺伝子発現を誘導する。CaMKIVを遺伝子操作により前脳領域で過剰発現させたマウスを作出し、記憶能力に対するCaMKIV活性化の効果を検討した結果、この変異型マウスの短期記憶は正常であったが、長期記憶は向上していた。従って、CaMKIV活性化により記憶固定化能力が向上することが示唆された。
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前脳特異的なCREB活性化による記憶固定化能力向上のメカニズムの解析
鈴木章円、福島穂高、Min Zhuo、喜田聡
第30回日本神経科学大会 2007.09
Event date: 2007.09
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:横浜
転写因子CREBは記憶固定化に必須な遺伝子発現を誘導する。CREB-CBP間の相互作用能が促進された2種類の活性化型CREB変異体(CREB Y134F、CREB DIEDML)を前脳特異的に発現させた変異型マウスを作製し、行動学的・生化学的解析を行った。その結果、両変異型マウスにおいて記憶固定化能力の向上が観察されたことから、CREBは記憶形成の分子スイッチであると結論した。
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受動的回避反応課題を用いた記憶再固定化と記憶強化の解析
福島穂高、鈴木章円、喜田聡
第30回日本神経科学大会 2007.09
Event date: 2007.09
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:横浜
恐怖記憶の想起後には、遺伝子発現依存的な再固定化のプロセスが存在する。受動的回避反応課題を用いて、恐怖記憶再固定化/強化の分子機構の解析を行なった。再固定化誘導時に、薬剤依存的に転写因子CREBの活性を阻害可能な遺伝子操作マウスを用いてCREBの活性を妨げた結果、恐怖記憶の破壊が観察された。従って、受動回避記憶の再固定化/強化に転写因子CREBの活性化が必須であることが示唆された。
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CaMKIV過剰発現による加齢に伴う記憶能力減衰の抑制
坂東 真一、福島 穂高、鈴木 章円、前田 良太、鈴木 良祐、遠藤 健悟、喜田 聡
日本農芸化学会2007年度大会 2007.03
Event date: 2007.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:東京
Ca2+情報伝達系の下流に存在するCaMKIVは、転写因子CREBを活性化させ記憶固定化に必須な遺伝子発現を誘導する。記憶固定化制御の分子機構を解析するために、CaMKIVを前脳領域で過剰発現させた遺伝子操作マウスを作出した。この変異型マウスでは若齢時と同等の記憶固定化能力を維持していることが明らかとなり、CaMKIV-CREB情報伝達経路活性化が加齢に伴う記憶能力減衰を抑制することが示唆された。
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受動的回避記憶固定化制御に関わる脳内部位の同定
張 悦、福島 穂高、喜田 聡
日本農芸化学会2007年度大会 2007.03
Event date: 2007.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:東京
受動的回避記憶の固定化の分子メカニズムを解明する端緒として、受動的回避記憶が形成される際に活性化される脳内部位の同定を試みた。固定化に必須な転写因子CREBの標的遺伝子であるc-fosの発現を指標として、免疫組織化学染色法を用いて受動的回避学習後に活性化された脳領域を同定した。その結果、海馬、前頭前野、扁桃体において顕著なc-fosの発現誘導が観察された。従って、これら領域が受動的回避記憶の固定化に関わることが示唆された。
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受動的回避反応課題を用いた記憶固定化、再固定化及び消去機構の解析
福島 穂高、鈴木 章円、喜田 聡
日本農芸化学会2007年度大会 2007.03
Event date: 2007.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:東京
恐怖記憶再固定化と消去のプロセスを区別して解析するために、受動的回避反応課題を用いて解析した。その結果、受動回避記憶の想起後には、遺伝子発現依存的な再固定化/強化のプロセスが存在することが示唆された。さらに、各種阻害剤を用いた結果から、CB1は消去のみに必要であるのに対し、L型電位依存性カルシウムチャネルは再固定化にも必要であることが明らかになった。従って、再固定化と消去の分子メカニズムが異なることが示唆された。
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Memory reconsolidation and extinction in passive avoidance task
Hotaka FUKUSHIMA, Akinobu SUZUKI, Satoshi KIDA
第29回日本神経科学大会 2006.07
Event date: 2006.07
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
恐怖記憶固定化、再固定化、消去のプロセスを区別して解析するために、明箱と暗箱に分かれた解析装置からなる受動的回避反応課題を用いて解析した。L型電位依存性カルシウムチャネル及びカナビノイド受容体CB1の阻害剤を用いた解析から、CB1は消去のみに必要であるのに対し、L型電位依存性カルシウムチャネルは再固定化にも必要であることが明らかになった。一方、固定化には阻害剤投与の影響は観察されなかった。従って、固定化、再固定化、消去の分子メカニズムが異なることが示唆された。
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Analysis of brain regions activated during memory consolidation in passive avoidance task
Yue Zhang, Hotaka Fukushima, Satoshi KIDA
第29回日本神経科学大会 2006.07
Event date: 2006.07
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
受動的回避記憶の固定化の分子メカニズムを解明する端緒として、受動的回避記憶が形成される際に活性化される脳内部位の同定を試みた。固定化に必須な転写因子CREBの標的遺伝子であるc-fosの発現を指標として、免疫組織化学染色法を用いて受動的回避学習後に活性化された脳領域を同定した。その結果、海馬、前頭前野、扁桃体において顕著なc-fosの発現誘導が観察された。従って、これら領域が受動的回避記憶の固定化に関わることが示唆された。
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Temporal and biochemical signatures of reconsolidation and extinction in passive avoidance task
Hotaka FUKUSHIMA, Akinobu SUZUKI, Satoshi KIDA
The 29th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan and The 79th Annual Meeting of the Japan Biochemical Society 2006.06
Event date: 2006.06
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
恐怖記憶固定化、再固定化、消去のプロセスを区別して解析するために、明箱と暗箱に分かれた解析装置からなる受動的回避反応課題を用いて解析した。各種阻害剤を用いた結果から、カナビノイド受容体1は消去のみに必要であるのに対し、L型電位依存性カルシウムチャネルは再固定化にも必要であることが明らかになった。また、固定化には、これら阻害剤投与の影響は観察されなかった。従って、固定化、再固定化、消去の分子メカニズムが異なることが示唆された。
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Analyses of brain regions showing CREB activation in reconsolidation and extinction phases of contextual fear memory
Nori MAMIYA, Akinobu SUZUKI, Hotaka FUKUSHIMA, Yue ZHANG, Satoshi KIDA
The 29th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan and The 79th Annual Meeting of the Japan Biochemical Society 2006.06
Event date: 2006.06
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
恐怖記憶想起後の再固定化と消去のメカニズムを明らかにするために組織学的解析を行った。免疫組織化学染色法によりCREB活性化の指標である133番目のセリンのリン酸化を検出した結果、再固定化誘導時には海馬と扁桃体においてリン酸化CREBレベルの上昇が観察され、一方、消去誘導時では前頭前野と扁桃体において観察された。従って、これらの領域の再固定化と消去の相互作用への関与が示唆された。
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受動的回避反応解析を用いた記憶固定化、再固定化、及び消去機構の解析
福島 穂高、鈴木 章円、本間 清一、喜田 聡
日本農芸化学会2006年度大会 2006.03
Event date: 2006.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:京都
再固定化と消去のプロセスを区別して解析するために、明箱と暗箱に分かれた解析装置からなる受動的回避反応課題を用いた。タンパク質合成阻害剤を用いた結果から、この実験系では、明箱で記憶を想起させた場合には再固定化が誘導され、明箱から暗箱に移動すると消去が誘導されることが示された。従って、本課題を用いることにより、再固定化と消去のプロセスを分離して解析できることが示唆された。さらに、L型電位依存性カルシウムチャネルが再固定化と消去の両方に必須であることが示唆された。
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CREB リン酸化を指標とした記憶再固定化と消去を制御する脳内領域の同定
間宮 則、鈴木 章円、福島 穂高、張 悦、本間 清一、喜田 聡
日本農芸化学会2006年度大会 2006.03
Event date: 2006.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:京都
恐怖記憶想起後の再固定化と消去のメカニズムを明らかにするために組織学的解析を行った。再固定化または消去を誘導後、免疫組織化学染色法によりCREB活性化の指標である133番目のセリンのリン酸化を検出した結果、再固定化誘導時には海馬と扁桃体、消去誘導時では前頭前野と扁桃体においてリン酸化CREBレベルの上昇が観察され、これらの領域の再固定化と消去の相互作用への関与が示唆された。