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前脳領域におけるCREB情報伝達経路活性化が時間的関連付け学習に与える影響
芹田龍郎、福島穂高、喜田聡
第36回日本神経科学大会 2013.06
Event date: 2013.06
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
記憶・学習能力に対するCREB活性化の効果を明らかにするために、活性化型CREB変異体 (CREB DIEDML、CREB Y134F)、または、リン酸化によりCREB 活性化を誘導するCaMKⅣを前脳領域で発現する変異型マウスを作製、解析を行った。その結果、CREB DIEDMLマウスは、短期・長期記憶だけでなく、恐怖記憶と社会的認知記憶課題において、学習能力が向上していることが示唆された。
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リン酸化CREBとErkの発現レベルを指標とした恐怖記憶強化と消去制御に関わるニューロン集団の同定
張 悦、福島穂高、喜田聡
第36回日本神経科学大会 2013.06
Event date: 2013.06
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
受動的回避反応課題における恐怖記憶再固定化または消去誘導時のERK活性化のメカニズムを解析するために、MEK阻害剤を用いて解析した。その結果、再固定化には誘導直後のERKの活性化が必要であること、一方、消去には誘導直後と30分後の両方のタイムポイントにおけるERKの活性化が必要であることが示された。従って、ERK活性化の制御メカニズムは再固定化と消去において異なることが示唆された。
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カルシニューリンを起点とした想起後の受動回避記憶の増強
福島穂高、張 悦、金 亮、喜田聡
第36回日本神経科学大会 2013.06
Event date: 2013.06
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
受動的回避反応課題における恐怖記憶の想起後には、遺伝子発現依存的な再固定化/強化のプロセスが存在する。受動的回避反応課題における恐怖記憶想起後に、カルシニューリン阻害剤及びタンパク質合成阻害剤を海馬、扁桃体、前頭前野脳領域へ局所注入した。その結果、扁桃体におけるカルシニューリンは再固定化と強化の両方に必要であり、海馬と前頭前野におけるカルシニューリンは強化に必要であることが示唆された。
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Identification of neural network recognizing “novelty” in the social recognition task in mice International conference
Toshiyuki TANIMIZU, Kazune KADOMA, Emiko OKANO, Yue ZHANG, Hotaka FUKUSHIMA, Satoshi KIDA
The 6th Molecular Cellular Cognition Society (MCCS)-Asia Conference 2013.06
Event date: 2013.06
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
成熟マウスが幼若マウスを記憶する社会的認知記憶課題を用いて、記憶固定化後に幼若マウスが既知か新規かを認識するメカニズムを組織学的に解析した。ニューロン活性化マーカーであるc-fos及びArcの発現誘導を指標とした免疫組織化学染色法の結果から、皮質と扁桃体領域は幼若マウスが新規でも既知でも活性化されたが、海馬は新規と認識した際のみ活性化され、既知と認識した場合には活性化されないことが示唆された。
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Effects of up-regulation of CREB activity in temporal association learning International conference
Tatsurou SERITA, Hotaka FUKUSHIMA, Satoshi KIDA
The 6th Molecular Cellular Cognition Society (MCCS)-Asia Conference 2013.06
Event date: 2013.06
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
記憶形成に対するCREB活性化の効果を明らかにするために、CREB活性を増強させた複数の遺伝子操作マウスを作製、解析を行った。その結果、CREB活性の増強程度が高いほど長期記憶だけでなく短期記憶の向上も観察された。さらに、最もCREB活性が増強していたCREB DIEDMLマウスでは、長期記憶及び短期記憶の向上だけでなく、関連付け学習能力も向上していることが示唆された。
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Distinct time-dependent roles of Erk activation in the reconsolidation and extinction memory phases International conference
Yue ZHANG, Hotaka FUKUSHIMA, Satoshi KIDA
The 6th Molecular Cellular Cognition Society (MCCS)-Asia Conference 2013.06
Event date: 2013.06
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
受動的回避反応課題における恐怖記憶再固定化または消去誘導時のERK活性化のメカニズムを明らかにするために、蛍光免疫染色法を用いてERK の活性化マーカーとなるリン酸化を検出した。その結果、ERKの活性化は再固定化では誘導から早い段階で観察され、一方、消去では、早い段階と遅い段階の両方で観察された。従って、ERK活性化の制御メカニズムは再固定化と消去において異なることが示唆された。
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Enhancement of fear memory after retrieval through the activation of calcineurin International conference
Hotaka FUKUSHIMA, Yue ZHANG, Ryang Kim, Satoshi KIDA
The 6th Molecular Cellular Cognition Society (MCCS)-Asia Conference 2013.06
Event date: 2013.06
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:京都
受動的回避反応課題における恐怖記憶の想起後には、遺伝子発現依存的な再固定化/強化のプロセスが存在する。受動的回避反応課題における恐怖記憶想起後に、カルシニューリン阻害剤及びタンパク質合成阻害剤を海馬、扁桃体、前頭前野脳領域へ局所注入した結果から、扁桃体におけるカルシニューリンは再固定化と強化の両方に必要であり、海馬と前頭前野におけるカルシニューリンは強化に必要であることが示唆された。
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社会的認知記憶固定化及び再固定化制御機構に関わる脳領域の同定
谷水俊之、門間和音、岡野絵美子、張悦、福島穂高、喜田聡
第35回日本分子生物年会 2012.12
Event date: 2012.12
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:福岡
社会的認知記憶課題を用いて、成熟マウスが幼若マウスを記憶する社会的認知記憶固定化、さらに、既知のマウスの社会的認知記憶再固定化のメカニズムを組織学的に解析した。初期応答遺伝子c-fos及びArcの発現誘導を指標とした免疫組織化学染色法を用いた解析結果から、海馬はマウスの新規性を認識する機構に関与しており、既知のマウスと認識した場合には活性化されないことが示唆された。
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Distinct neuron populations in the enhancement/reconsolidation and extinction phases of reactivated inhibitory avoidance memory in the hippocampus, amygdala and mPFC International conference
Yue Zhang、Hotaka Fukushima、Satoshi Kida
Society for neuroscience 2012.10
Event date: 2012.10
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:New Orleans
受動的回避反応課題における恐怖記憶強化と消去を制御するニューロン集団の同定するために、蛍光二重免疫染色法を用いてCREB 及びERK の活性化マーカーとなるリン酸化を解析した。その結果、CREBが活性化したニューロンは再固定化と消去の両方において観察された。一方、ERKが活性化したニューロンは、消去においてのみ観察された。従って、ERKは消去特異的な制御を受けることが示唆された。
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Distinct neuron populations in the enhancement/reconsolidation and extinction phases of reactivated inhibitory avoidance memory in the hippocampus, amygdala and mPFC International conference
Yue Zhang、Hotaka Fukushima、Satoshi Kida
The 11th Annual Molecular Cellular Cognition Society (MCCS) meeting 2012.10
Event date: 2012.10
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:New Orleans
受動的回避反応課題における恐怖記憶強化と消去を制御するニューロン集団の同定するために、蛍光二重免疫染色法を用いてCREB 及びERK の活性化マーカーとなるリン酸化を解析した。その結果、CREBが活性化したニューロンは再固定化と消去の両方において観察された。一方、ERKが活性化したニューロンは、消去においてのみ観察された。従って、ERKは消去特異的な制御を受けることが示唆された。
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タンパク質分解を介する想起後の受動回避記憶制御機構の解析
福島穂高、張 悦、喜田 聡
第35回日本神経科学大会 2012.09
Event date: 2012.09
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:名古屋
受動的回避反応課題における恐怖記憶の想起後には、遺伝子発現依存的な再固定化/強化のプロセスが存在する。受動的回避反応課題における恐怖記憶想起後に、プロテオソーム依存的タンパク質分解阻害剤またはタンパク質合成阻害剤を特定脳領域へ局所注入した結果から、扁桃体は受動回避記憶想起後の再固定化と強化両者の責任領域であること、一方、海馬と前頭前野は強化の責任領域であることが明らかとなった。
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前脳領域におけるCREB情報伝達経路活性化による高次学習能力の向上
芹田龍郎、福島穂高、喜田聡
第35回日本神経科学大会 2012.09
Event date: 2012.09
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:名古屋
記憶形成に対するCREB活性化の効果を明らかにするために、2種類の活性化型CREB変異体 (CREB DIEDML、CREB Y134F)、または、リン酸化によりCREB 活性化を誘導するCaMKⅣを前脳領域で発現する変異型マウスを作製、解析を行った。その結果、CREB DIEDMLマウスにおいてのみ、長期記憶及び短期記憶の向上だけでなく、関連付け学習能力も向上していることが示唆された。
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CREBとERKのリン酸化を指標とした恐怖記憶強化と消去制御に関わるニューロン集団の同定
張 悦、福島穂高、喜田 聡
第35回日本神経科学大会 2012.09
Event date: 2012.09
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:名古屋
恐怖記憶強化と消去を制御するニューロン集団の同定を行うために、蛍光二重免疫染色法を用いてCREB 及びERK の活性化マーカーとなるリン酸化を検出した。その結果、海馬では、強化誘導時には、CREBのみがリン酸化されたニューロン集団が観察され、消去誘導時にはERKのみがリン酸化されたニューロン集団が観察された。従って、海馬では、再固定化と消去における分子メカニズムが異なることが示唆された。
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プロテオソーム依存的タンパク質分解と新規遺伝子発現を介した想起後の受動回避記憶強化
福島穂高、張 悦、喜田 聡
第56回日本農芸化学会大会 2012.03
Event date: 2012.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:京都
恐怖記憶の想起後には、遺伝子発現依存的な再固定化のプロセスが存在する。受動的回避反応課題を用いて、想起後の恐怖記憶制御機構の解析を行った結果、免疫組織化学染色法及び各種阻害剤を用いた解析から、プロテオソーム依存的タンパク質分解により既存のタンパク質群を分解し、その一方、遺伝子発現を誘導して新規タンパク質群を合成することで、再固定化と強化が進行するダイナミックな分子基盤の存在が強く示唆された。
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CREBとErkの活性化を指標とした恐怖記憶強化及び消去を制御するニューロン集団の同定
張 悦、福島穂高、喜田 聡
第56回日本農芸化学会大会 2012.03
Event date: 2012.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:京都
恐怖記憶強化と消去を制御するニューロン集団の同定を行うために、蛍光二重免疫染色法を用いてCREB 及びERK の活性化マーカーとなるリン酸化を検出した。その結果、扁桃体では、強化誘導時にはCREBのみがリン酸化されたニューロン集団が観察され、一方、消去誘導時にはCREBのみがリン酸化されたニューロン集団とCREBとERKの両者がリン酸化されたニューロン集団が観察された。
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転写因子CREB 情報伝達系活性化による学習能力の向上
芹田龍郎、福島穂高、喜田聡
第56回日本農芸化学会大会 2012.03
Event date: 2012.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:京都
転写因子CREBは長期記憶形成の正の因子として捉えられてきた。記憶形成に対するCREB活性化の効果を明らかにするために、活性化型CREB変異体 (CREB DIEDML) を前脳領域で発現する変異型マウス(DIEDMLマウス)を作製、解析を行った結果、DIEDMLマウスは痕跡恐怖条件付け課題だけでなく、社会的認知記憶課題においても、関連付け学習能力が向上していることが示唆された。
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社会的認知制御記憶固定化および社会性認知記憶に基づいた新規性認知機構の組織学的解析
谷水俊之、門間和音、岡野絵美子、張悦、福島穂高、喜田聡
第56回日本農芸化学会大会 2012.03
Event date: 2012.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:京都
社会的認知制御記憶固定化および社会性認知記憶に基づいた新規性認知機構について、ニューロン活性化マーカー遺伝子c-fosの発現を指標にして組織学的解析を行った。その結果、固定化誘導時に複数の脳領域にまたがるネットワークが形成されることが示唆された。特に、海馬はマウスの新規性を認識する機構に関与しており、新規のマウスと認識した場合のみ活性化されることが示唆された。
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タンパク質合成と分解を介した想起後の受動回避記憶の強化
福島穂高、張悦、喜田聡
第34回日本分子生物学会年会 2011.12
Event date: 2011.12
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:横浜
恐怖記憶が想起されると不安定化が誘導され、その後、遺伝子発現依存的な再固定化のプロセスが誘導される。受動的回避反応課題における恐怖記憶想起後に、タンパク質分解または合成阻害剤を局所注入した。その結果、扁桃体におけるタンパク質分解、合成を介して恐怖記憶不安定化、再固定化がそれぞれ誘導されることが示唆された。一方、海馬と前頭前野では、これら生化学的変化を介して、記憶強化が誘導されることが示唆された。
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社会的認知記憶固定化を制御する脳領域の同定
谷水俊之、門間和音、岡野絵美子、張悦、福島穂高、喜田聡
第34回日本分子生物学会年会 2011.12
Event date: 2011.12
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:横浜
短期記憶は新規遺伝子発現依存的な固定化を経て長期記憶となる。社会的認知記憶形成のメカニズムを解明する端緒として、前脳領域における転写因子CREB活性化の必要性について解析した。遺伝子操作マウスを用いてCREB活性を妨げた結果、社会的認知記憶固定化が阻害された。従って、社会的認知記憶固定化に海馬、前頭前野、扁桃体を含む前脳領域における転写因子CREBの活性化が必須であることが示唆された。
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転写因子CREB活性化による海馬依存性学習の向上
芹田龍郎、福島穂高、喜田聡
第34回日本分子生物学会年会 2011.12
Event date: 2011.12
Language:English Presentation type:Poster presentation
Venue:横浜
長期記憶形成には転写因子CREBが必須である。記憶形成に対するCREBのgain of functionの効果を明らかにするために、活性化型CREB変異体 (CREB DIEDML) を前脳領域で発現する変異型マウス(DIEDMLマウス)を作製、解析を行った結果、DIEDMLマウスは痕跡恐怖条件付け課題の学習難易度を高めた条件下において、関連付け学習能力が向上していることが示唆された。