講演・口頭発表等 - 服部 一夫
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牛乳グリコマクロペプチドによる腸管感染症予防効果 国際会議
田村憲美津、中島耕平、服部一夫、好田正、小西良子、服部誠
第79回日本農芸化学会 (於札幌コンベンションセンター) 2005年03月
開催年月日: 2005年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
牛乳グリコマクロペプチドを用いて、in vitroでの腸管出血性大腸菌O157:H7感染に対する効果を調べた。本アッセイを行うため、O157の接着に対する阻害能を測定するin vitro実験系を確立した。この系を用い、牛乳グリコマクロペプチドが、O157の腸管細胞への接着を抑制することを示した。
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EFFECT OF TRIBUTYLTIN CHLORIDE ON NATURAL IMMUNODEFENSES IN THE F1 GENERATION IN MICE 国際会議
KIMURA K, KOBAYASHI K, SUZUKI Y,TSUNODA M AND SUGITA-KONISHI Y
The Society of Toxicology(於New Orleans) 2005年03月
開催年月日: 2005年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
母マウスに15 ppm, 50 ppmの塩化トリブチルスズ (TBTCl) 溶液を17日間自由摂取させ、授乳を介してTBTClに暴露させた子マウス (15 ppm F1, 50 ppm F1) の感染防御能 (非病原性大腸菌に対する) を調べた。その結果、15 ppm F1の腹腔内および脾臓における菌のクリアランス能が低下していた。これは、好中球のkilling activityの低下に関連していることが示唆された。本研究は、授乳期におけるTBTClの暴露は、子の自然免疫防御能を損なう可能性があることを示唆する。
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高脂肪食ラットの体脂肪動態に及ぼすキサンチンメチル誘導体投与の影響 国際会議
堀内有美、井上広子、小林一夫、滝田聖親
第51回日本栄養改善学会 (於金沢都ホテル) 2004年10月
開催年月日: 2004年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
ラットに0.025%のキサンチン、カフェイン、テオフィリン、テオブロミンを含む高脂肪食 (ラード20%) を12週間摂取させ、体脂肪への影響を調べた。その結果、カフェインが体重。腹部脂肪組織重量、体脂肪率を低下し、さらに血清中の総コレステロール、トリグリセリドの濃度も低下した。
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ラットの血糖レベルに及ぼす苦瓜水溶性成分の影響 国際会議
坂本達昭、渡部真樹、小林一夫、滝田聖親
第51回日本栄養改善学会 (於金沢都ホテル) 2004年10月
開催年月日: 2004年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
これまでにニガウリの摂取により、ラットの血糖値が低下することを報告してきた。今回は、ニガウリから抽出した水溶性画分の効果を調べた。αーグルコシダーゼ阻害活性を調べた結果、ニガウリ水溶性画分は、スクロースの阻害活性を有していた。また、スクロースを用いた糖質負荷試験においても血糖値の上昇を抑制した。このことから、ニガウリの血糖値上昇抑制メカニズムの一つは、αーグルコシダーゼに対する阻害であることを示唆した。
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低温蒸気加熱処理による野菜類ビタミンCの変化 国際会議
宇田川 陽秀、服部 一夫、滝田 聖親、金子 憲太郎、八木 昌平
日本食品科学工学会 (於岩手大学) 2004年09月
開催年月日: 2004年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
低温蒸気加熱処理(LSHP)による食品の加工は、蒸しをヒントに開発された新規加工法である。本研究では、野菜をLSHP処理した際のビタミンCの変動を主に検討した。その結果、LSHP処理は、茹で処理よりも野菜類のビタミンC量の低下を抑制する加工法であることが示唆された。
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Down-regulation of mdr1b mRNA expression in the kidneys of next generation exposed to tributyltin chloride 国際会議
Kobayashi K, Watanabe T and Sugita-Konishi Y
The Society of Toxicology(於Baltimore) 2004年03月
開催年月日: 2004年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
環境汚染物質であるトリブチルスズの次世代への影響を調べた。胎盤と授乳あるいは授乳のみを介してトリブチルスズに暴露した仔マウスのmdr1 mRNAの発現変化を測定するために、リアルタイムPCRを用いた定量系を構築した。その結果、トリブチルスズの暴露がmdr1 mRNAの発現を低下することを見いだした。さらに授乳を介してトリブチルスズが母から仔に移行することも示した。
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大豆タンパク質由来糖ペプチドの腸管感染症予防効果 国際会議
坂田穏行、小西良子、小林一夫、好田正、高橋幸資、服部誠
第78回日本農芸化学会 (於広島大学) 2004年03月
開催年月日: 2004年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
食中毒菌の腸管への付着に関与する糖鎖認識メカニズムに着目し、大豆糖ペプチドの腸管感染症予防効果について検討した。その結果、大豆糖ペプチドは、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌O157:H7との結合性が確認され、食中毒予防食品としての可能性が示された。
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鶏卵卵黄シアリル糖ペプチドー難消化性多糖複合体の食中毒菌感染予防効果 国際会議
小西 良子、小林 一夫、阪中専二、 Juneja Lekh Raj、天野 富美夫
第78回日本農芸化学会 (於広島大学) 2004年03月
開催年月日: 2004年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
これまでに、卵黄由来のシアリル糖ペプチドが、Salmonella enteritidis (S. enteritidis) の感染を予防できる可能性を示したが、腸管で吸収されやすいという問題点があった。そこで、この点を改善するために、シアリル糖ペプチドを難消化性の多糖であるカルボキシメチルデキストランあるいはカルボキシメチルセルロースと複合体化した。その結果、腸管からの吸収が抑制され、その感染予防効果が高まることを示した。
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牛乳グリコマクロペプチドの腸管感染症予防効果 国際会議
中島 耕平、小西 良子、小林 一夫、好田 正、高橋 幸資、服部 誠
日本農芸化学会 (於日本大学) 2003年03月
開催年月日: 2003年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
感染の第一段階は、菌と腸管上皮細胞表面上の糖鎖との結合であることから、細菌ー宿主相互作用に対して阻害活性を有する糖ペプチドを検索し、さらに難消化性糖鎖との複合体化により、その効果の増強を狙った。その結果、牛乳グリコマクロペプチドがサルモネラ菌と腸管出血性大腸菌に結合した。さらに、牛乳グリコマクロペプチドーキシロオリゴ糖複合体は、サルモネラ感染に対し、細菌感染の指標であるIL-8を有意に抑制した。
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食中毒菌に対するオボムチン由来糖ペプチドの結合能 国際会議
小林 一夫、服部 誠、工藤 由起子、山本 茂貴、小西 良子
日本農芸化学会 (於日本大学) 2003年03月
開催年月日: 2003年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
本研究では、菌が腸管上皮細胞表面上の糖タンパク質および糖脂質の糖鎖構造を認識することに注目し、その糖鎖認識機構を利用した食中毒菌の検査法の開発および感染予防を目的とした。卵白由来のオボムチンをプロナーゼ処理したオボムチン糖ペプチドを用いて、食中毒菌に対する結合特性を調べた。その結果、オボムチン糖ペプチドは、E. coli O157:H7に対して結合能を示し、その結合にはシアル酸が重要な役割を果たしていたことを示した。
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授乳を介したダイオキシンの暴露がリステリア感染に及ぼす影響 国際会議
小西 良子、小林 一夫、鈴木 嘉彦
日本免疫毒性学会 (於グランシップ静岡) 2002年09月
開催年月日: 2002年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
授乳を介して低濃度のダイオキシンに暴露した仔マウスにおけるリステリア感染の影響を検討した。その結果、リステリア感染後、血清中のTNF-αおよびIFN-γの増加ならびに脾臓からの菌のクリアランス低下が認められた。本結果は、子供が授乳を介して低濃度のダイオキシンに暴露した場合、宿主抵抗性が変化することを示唆した。
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酸性多糖との複合体化によるβ-ラクトグロブリンの低アレルゲン化 国際会議
小林 一夫、山岸 由可子、好田 正、高橋 幸資、服部 誠
日本農芸化学会 (於東北学院大学) 2002年03月
開催年月日: 2002年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
牛乳アレルゲンであるβーラクトグロブリン(β-LG)と分子量の異なるカルボキシメチルデキストラン(CMD; MW=40, 70, 162 kDa)を複合体化し、その低アレルゲン化をNC/Ngaマウスで評価した。その結果、複合体化により、抗β-LG IgE産生性が有意に低下し、特に高分子量のCMDとの複合体において顕著であった。複合体化による低アレルゲン化には、高分子量の多糖との結合が有効であると考えられた。
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カルボキシメチルデキストランとの複合体化によるβ-ラクトグロブリンのT細胞応答性の変化 国際会議
小林 一夫、好田 正、高橋 幸資、服部 誠
日本農芸化学会 (於立命館大学) 2001年03月
開催年月日: 2001年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
非タンパク質成分との複合体化によるタンパク質の低アレルゲン化メカニズムは、未だ明らかでない部分が多い。そこでβーラクトグロブリンとカルボキシメチルデキストランを複合体化し、T細胞レベルでそのメカニズム解明を行った。その結果、複合体化によるT細胞エピトープ産生の抑制がT細胞増殖応答性を低下し、抗体産生の低減化に寄与するという機構を提唱した。また、複合体化によるT細胞の質的変化の可能性も示唆した。
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Reduced immunogenicity of β-lactoglobulin by conjugation with carboxymethyl dextran of different molecular weight. 国際会議
Hattori M, Kobayashi K, Hirano A, Ohta A, Yoshida T, Takahashi K
International chemical congress of pacific basin societies(於Hawai) 2000年12月
開催年月日: 2000年12月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
非タンパク質成分との複合体化によるタンパク質の低アレルゲン化メカニズムは、未だ明らかでない部分が多い。そこでβーラクトグロブリンと酸性多糖のカルボキシメチルデキストランを複合体化し、B細胞レベルでそのメカニズム解明を行った。その結果、多糖との複合体化により、βーラクトグロブリンのB細胞エピトープが糖鎖によって遮蔽されるために、抗体産生能が低下するという機構を明らかにした。
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種々の多糖との複合体化によるβ-ラクトグロブリンの免疫原性の低減化 国際会議
小林 一夫、平野 亜樹、太田 麻子、好田 正、高橋 幸資、服部 誠
日本農芸化学会 (於東京ビッグサイト) 2000年03月
開催年月日: 2000年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
非タンパク質成分との複合体化によるタンパク質の低アレルゲン化メカニズムは、未だ明らかでない部分が多い。そこでβーラクトグロブリンと酸性多糖のカルボキシメチルデキストランを複合体化し、B細胞レベルでそのメカニズム解明を行った。その結果、多糖との複合体化により、βーラクトグロブリンのB細胞エピトープが糖鎖によって遮蔽されるために、抗体産生能が低下するという機構を明らかにした。
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キトサンとの複合体化によるβ-ラクトグロブリンの免疫原性の低減化 国際会議
小松原 祥子、小林 一夫、好田 正、高橋幸資、服部 誠
日本農芸化学会 (於福岡サンパレス) 1999年03月
開催年月日: 1999年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
βーラクトグロブリン(β-LG)は、有用な食品素材であるが、牛乳アレルゲンであることが知られている。そこで、キトサンとβ-LGを複合体化し、複合体の構造および免疫学的性質を調べた。その結果、複合体の構造は、ほぼネイティブな構造を維持していた。また、BALB/c, C3H/He, C57BL/6マウスにおいて、β-LGの免疫原性の低減化が達成された。
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膜利用浄水処理における植物プランクトンが膜透過フラックスに及ぼす影響 国際会議
小林 一夫、金 忠換、細見 正明、村上 昭彦、岡田 光正
日本水環境学会(於宇都宮大学) 1994年03月
開催年月日: 1994年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
限外ろ過プロセスを用いて、藻類および藻類の代謝産物が、膜の透過水量に及ぼす影響を検討した。その結果、藻類および代謝産物は透過水量を低下させ、藻類種によってその程度が異なっていた。また、水中での共存物質のモデルとして、粘土性物質を添加すると、藻類に対しては透過水量の低下を抑制したが、代謝産物では透過水量の低下を促進した。本研究は、ダム・湖に膜浄水処理システムを用いた際の基礎データとして重要である。