Papers - TANAKA Hiroto
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水鳥の飛来地の環境に関するCHAIDによる住民意識の分析
田中裕人、児玉剛史、加藤弘二
『農村計画学会誌』23巻3号, 農村計画学会 23 ( 3 ) 211 - 218 2004.12
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、沖縄県漫湖を事例としてCHAIDを適用してマングローブ林と清掃ボランティアに関する住民意識の分析を行った。このマングローブ林は、10年間で10haも生息面積が拡大しており、これ以上増加すると望ましいとはいえない。分析結果は、豊見城市住民の方が那覇市住民よりもマングローブ林の良さに対する認識が高く、マングローブ林に対して良いイメージを有していない人は清掃ボランティアのWTPが高くなる傾向があることが明らかになった。共同研究部分はpp.211-218。
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NPO法人による緑化ボランティアの養成研修の参加の要因に関する分析
大久保研治、上岡美保、田中裕人
『農村生活研究』第48巻第2号、日本農村生活学会 2004.12
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本稿の目的は、NPO緑のまちづくり交流協会が実施する緑化ボランティアの参加動機について、テキストマイニングを適用して分析することである。テキストマイニングとは、膨大なテキストデータを利用して、データの傾向を把握する方法である。本稿で明らかになったことは以下の通りである。第一に、「自然」が最も重要なキーワードであった。第二に、女性は社会貢献を行いたいという傾向が現れた。第三に、40歳未満は世界規模の環境問題に関心があり、60歳以上は自分の周囲の環境に関心があることが明らかになった。
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緑茶におけるヘドニック価格関数の推定
栗原悠次、 田中裕人
『農業経営研究』 第42巻第3号, 日本農業経営学会 2004.12
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究では、ヘドニック法を適用して、緑茶の価格と緑茶の属性の関係を明らかにした。その際に、主観的属性、客観的属性によるヘドニック価格関数をそれぞれ推定した。この二つの推定式をブートストラップJ検定を適用して、客観的属性によるモデルの方が適切であることが明らかになった。共同研究部分はpp.1-11。
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トレーサビリティ・システム導入に対する生産者評価のアンケート分析
加藤弘二、児玉剛史、田中裕人
『農村研究』第99号,東京農業大学農業経済学会 2004.09
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、トレーサビリティ・システムに関する農家へのアンケートをもとに、その意識構造について分析を行った。分析方法はCHAIDを適用した。このCHAIDは、意識構造を変数間の相互作用としてとらえる方法である。分析結果として、水田の耕作面積や雇用者数が大きい経営を行っている農家はシステムに高い関心を示していること、将来の経営において拡大志向を示している農家はシステムが販路拡大に役立つと考えていることが分かった。共同研究部分はpp.53-63。
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観光農園を対象としたトラベルコストモデルの便益移転-ブートストラップチョウ検定による接近-
網藤芳男、児玉剛史、田中裕人
『農村計画学会誌』Vol. 21, No. 2, 農村計画学会 2002.09
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
共同研究につき担当部分抽出不可能。本研究は、広島県世羅台地を事例として、ブートストラップチョウ検定によりトラベルコストモデルの便益関数の移転可能性を調べたものである。本稿では、第一に、ブートストラップチョウ検定の統計的なパフォーマンスを調べ、この検定がサイズ・ディストーションを克服したことを明らかにした。第二に、この検定を利用して、同一地域内に存在する花の観光農園の便益関数の移転可能性を検証し、その理由を明らかにした。
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農空間のレクリエーション機能の増進政策に関する経済評価
児玉剛史、田中裕人
『農村研究』 第94号 東京農業大学農業経済学会 2002.03
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
共同研究につき担当部分抽出不可能。本研究は、トラベルコスト法を適用して、農村のレクリエーション機能の政策評価を行ったものである。はじめに、Heckitモデルを適用し、郵送アンケートによるトラベルコストモデルの妥当性を検証した。次に、大阪府堺市南部の遊歩道や交流施設の仮想的な整備事業の必要性を検証するために、仮説的トラベルコスト法を適用し、その整備事業の経済評価を行った。
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ゾーントラベルコスト法における便益移転-広島県世羅台地を事例として-
網藤芳男、田中裕人
『農村研究』第93号 東京農業大学農業経済学会 2001.10
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、広島県世羅台地の観光農園を対象にして、観光農園の利用価値を測定するとともに、チョウ検定によりゾーントラベルコストモデルの便益移転性を考察したものである。便益移転とは、新たにアンケートを実施することなく、外部経済効果の評価を行うことである。その結果、同一農園で調査年が異なる場合にはある程度便益関数が移転可能であるが、観光農園間では便益関数が移転可能ではないことが明らかになった。共同研究部分はpp63-72。
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農業・農村のもつ保健休養機能の経済評価に関する研究
田中 裕人
博士論文 2001.03
Language:Japanese Publishing type:Thesis (other)
京都府美山町、広島県世羅台地等を対象にして、保健休養機能の評価を行った。評価手法としては、トラベルコスト法、ランダムパラメータ・ロジットモデル等を適用した。
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二段階二肢選択形式CVMにおける支払行動関数の選択-地域用水環境整備事業の多面的機能の評価を事例として-
田村龍一、田中裕人
『農村計画論文集』 第2集 農村計画学会 2000.12
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、CVMのパラメトリックモデルとノンパラメトリックモデルの選択を行ったものである。はじめに、パラメトリックモデル同士で比較を行い、ロジットモデルが選択された。次に、このロジットモデルとKristromのノンパラメトリックモデルを比較した。その結果、本稿のデータについては、ロジットモデルが最も適切であることが明らかになった。
共同研究部分はpp.55-60。 -
Bootstrap Cox検定によるWTP推定モデルの選択-農業農村整備事業の公益的機能の評価への適用-
田村龍一
『2000年度日本農業経済学会論文集』日本農業経済学会 2000.10
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、適切なCVMモデルの選択を行ったものである。CVMの問題点の一つとして、適切なモデル選択が難しい点が挙げられる。本研究のような二段階二肢選択形式のアンケートでは、対数尤度に着目する以外に方法がないため、既存の非入れ子型検定の中で尤度比を基礎とするCox検定をブートストラップ化して、生成される尤度比の分布を直接参照して検定のP値を算出した。
共同研究部分はpp.171-173。 -
農村地域における宿泊行動の規定要因の解明
田中 裕人
『農林業問題研究』 第139号 地域農林経済学会 2000.09
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、ランダム・パラメータ・ロジット・モデル(RPL)を適用して、京都府美山町を訪問する個人は、どのような要因により宿泊の決定を行っているのかを明らかにしたものである。また、宿泊価格が1泊2食付の価格の7,000円ではなく、1泊朝食付の価格の3,500円に引き下げた場合について考えた。この結果、推定宿泊選択確率は、平均して9.1ポイント上昇し、社会的余剰は約1億円になることが明らかになった。
pp. 24-31 -
水田の外部経済効果評価のためのヘドニック・モデルにおける地価変数の選択
浅野耕太、田中裕人
『農村計画学会誌』, Vol. 19, No.1, 農村計画学会 2000.06
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、従属変数である地代の推定方法が異なると、結果としてその評価額が異なることに注目し、より適切な地代をブートストラップP検定により選択することを目的とするものである。また、OLSと一指数モデルによりヘドニック・モデルの選択を行い、一指数モデルの方が適切であることが明らかになった。この結果、従来の線形モデルは過大評価であることが明らかになった。
共同研究部分はpp. 8-19。 -
観光農業施設に対する需要分析-広島県世羅台地を事例として-
網藤芳男、田中裕人
『日本観光学会誌』, 第36号, 日本観光学会 2000.05
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、ゾーントラベルコスト法を適用して広島県世羅台地の7つの花の観光農園の保健休養機能の評価を行ったものである。このうちでゴールデンウィーク前後に開花のピークを迎える農園は、開花のピークが5それ以外の農園よりも評価額が2~3倍程度になることが明らかになった。これは、訪問者のタイプが異なること、余暇時間の限界効用が異なることがその理由であると考えられる。
共同研究部分はpp. 70-74。 -
トラベルコスト法による農村のレクリエーション機能の評価-京都府美山町を事例として-
田中 裕人
『農業経済研究』,第71巻第4号, 日本農業経済学会 2000.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究では、個人トラベルコスト法を適用して京都府美山町のレクリエーション機能の評価を行ったものである。個人の旅行回数は非負で整数であるので、これを考慮に入れたポアソン回帰で推定を行う必要性が指摘されてきたが、これまでは慣例的に用いられてきたOLSと比較を行うことができなかった。そこで、ブートストラップP検定によりこのポアソン回帰とOLSの比較を行い、ポアソン回帰が適切であることが明らかになった。
共同研究部分はpp.211-218。 -
農村宿泊施設に対する公的融資制度の厚生評価
浅野耕太、田中裕人
『農村計画論文集』, 第1集, 農村計画学会 1999.11
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、農家民宿の過剰の程度を過剰参入定理により明らかにしたものである。具体的には、二期クールノー寡占モデルを扱い、現行の利子率による社会的厚生と現行の半分の利子率による社会的厚生を比較した。また、利子率が0.38%以下になれば公的融資が効率改善に寄与することを明らかにした。さらに経営内容の違いによる厚生の差についても考察した。
共同研究部分はpp.175-180。 -
水田の外部経済効果の評価におけるヘドニック・モデルの選択-ブートストラップP検定による接近-
田中 裕人
『農業経済研究』,第70巻第3号, 日本農業経済学会 1998.12
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、ブートストラップP検定により、水田の外部経済効果の評価額を導出するのに必要なヘドニック・モデルの選択を行ったものである。選択されたヘドニック・モデルについて水田の外部経済効果の評価額に関する90%信頼区間を構成し、両対数ではおよそ9兆円から15兆円、最小二乗スプラインでは12兆円から19兆円という結果が導出され、水田は大きな正の外部経済効果を発揮することを統計的に明らかにした。
共同研究部分はpp.135-147。 -
「ブートストラップP検定によるヘドニックモデルの選択」
田中 裕人
修士論文 1997.03
Language:Japanese Publishing type:Thesis (other)
ブートストラップ化したP検定について、モンテカルロシミュレーションによりその妥当性を検証した。また、そのブートストラップP検定を適用して、ヘドニックモデルの選択を行った。
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水田の外部経済効果のヘドニック法による評価の信頼性
浅野耕太、田中裕人
『農業経済研究』,第68巻第1号, 日本農業経済学会 1996.06
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
本研究は、水田の外部経済効果の評価を推定し、ノンパラメトリックなブートストラップ法を適用して評価額の信頼区間を構成したものである。この結果、ブートストラップ分布は通常のパラメトリックな分布の中位数とほぼ同じになるが、分散は小さくなった。また、SURでも推定を行い、SURによるブートストラップ分布の分散はOLSによるブートストラップ分布の分散よりも小さくなった。
pp.28-36