論文 - 千葉櫻 拓
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Stable expression of a GFP-reporter gene in the red alga Cyanidioschyzon merolae. (紅藻Cyanidioschyzon merolaeにおけるGFPレポーター遺伝子の安定発現) 査読あり
Watanabe, S., Sato, J., Imamura, S., Ohnuma, M., Ohoba, Y., Chibazakura, T., Tanaka, K., Yoshikawa, H.
Biosci. Biotechnol. Biochem. 78 175 - 177 2014年01月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
Cyanidioschyzon merolaeは単純な細胞構造、ゲノムを有する単細胞性紅藻であり、植物細胞を理解するためのモデルとして期待されている生物である。本論文ではC. merolaeにおいて緑色蛍光タンパク質GFPをモデルとして外来遺伝子を安定的に過剰発現できる方法について報告をした。
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DNA replication depends on photosynthetic electron transport in cyanobacteria. (シアノバクテリアにおける光合成電子伝達に依存したDNA複製) 査読あり
Ohbayashi, R., Watanabe, S., Kanesaki, Y., Narikawa, R., Chibazakura, T., Ikeuchi, M., Yoshikawa, H.
FEMS Microbiol. Lett. 344 138 - 144 2013年06月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942は光に完全に依存して増殖する。しかしながら、光シグナルとDNA複製との関係は不明であった。本研究では遺伝子発現や光合成の阻害剤を用いてDNA複製に対する影響を解析した。その結果、DNA複製は新規の遺伝子発現、および光化学系電子伝達系の活性化に伴って開始、進行することが明らかとなった。
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Chemically defined media and auxotrophy of the prolific L-lactic acid producer Lactococcus lactis IO-1. (L乳酸生産菌Lactococcus lactis IO-1の化学合成培地と栄養要求性) 査読あり
Machii, M., Watanabe, S., Zendo, T., Chibazakura, T., Sonomoto, K., Shimizu-Kadota, M., Yoshikawa, H.
J. Biosci. Bioeng. 115 481 - 484 2013年05月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
乳酸菌Lactococcus lactis IOⅠは高いキシロースの資化能を有する株であり、産業的な利用が期待されている。しかしながら、本株を効率的に利用するには、培養の条件を詳細に解析する必要があった。本研究ではIO-I株の培養条件と栄養要求性について解析した。IO-1は2種のビタミンと6種のアミノ酸要求性の生育を示すことが、明らかとなった。
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Exploration of a possible partnership among orphan two-component system proteins in cyanobacterium Synechococcus elongatus PCC 7942. (シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942におけるオーファン二成分制御系タンパク質群のパートナーシップ解析) 査読あり
Kato, H., Watanabe, S., Nimura-Mtsune, K., Chibazakura, T., Tozowa, Y., Yoshikawa, H.
Biosci. Biotechnol. Biochem. 76 1484 - 1491 2012年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
バクテリアの環境応答は二成分制御系シグナル伝達機構(TCS)によって制御される。TCSはセンサーキナーゼとレスポンスレギュレーターからなり、大腸菌などのバクテリアではこれらの因子はオペロンを形成し、パートナーとして働くことが知られている。しかしながらシアノバクテリアではセンサーとレギュレーターがゲノム上でオペロンを形成していない場合が多く、パートナーの推定が困難であった。本研究ではSynechococcus elongatus PCC 7942のゲノムに同定された全てのヒスチジンキナーゼおよびレスポンスレギュレーター間のパートナーシップについて解析した。既知の相互作用だけでなく、新規の相互作用についても多数同定した。
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Light-dependent and asynchronous replication of cyanobacterial multi-copy chromosomes. (シアノバクテリアの多コピー染色体の光依存的および非同調的複製) 査読あり
Watanabe, S., Ohbayashi, R., Shiwa, Y., Noda, A., Kanesaki, Y., Chibazakura, T., Yoshikawa, H.
Mol. Microbiol. 83 856 - 865 2012年04月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
淡水性シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942は細胞辺り複数コピーのゲノムを保持することが知られている。しかしながら、複数コピーゲノムの複製機構については未知であった。本研究からSynechococcus 7942のゲノム複製は、他の原核生物と同様に複製開始点から開始し、θ型の複製様式を取ること、また複製のタイミングは各ゲノム間、細胞間で非同調的に起こるということを明らかにした。
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Interactions between histidine kinase NblS and the response regulators RpaB and SrrA are involved in the bleaching process of the cyanobacterium Synechococcus elongatus PCC 7942. (シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942のブリーチング過程に関わるヒスチジンキナーゼNblSとレスポンスレギュレーターRpaB、SrrAとの相互作用) 査読あり
Kato, H., Kubo, T., Hayashi, M., Kobayashi, I., Yagasaki, T., Chibazakura T., Watanabe, S., Yoshikawa, H.
Plant Cell Physiol. 52 2115 - 2122 2011年12月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942においてNblSタンパク質は生存に必須のヒスチジンセンサーキナーゼであり、複数のストレスを感知することが知られている。しかしながら、このセンサーのシグナル伝達を担う下流因子は未知であった。本論文ではNblSが2つの環境応答制御因子RpaB、SrrAと相互作用することを示し、それらを介したシグナル伝達のバランスによって、強光ストレス下でのブリーチング過程が制御されることを示唆した。
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Cyclin A promotes S-phase entry via interaction with the replication licensing factor Mcm7. (サイクリンAは複製ライセンス化因子Mcm7との相互作用を介してS期移行を促進する) 査読あり
Chibazakura, T., Kamachi, K., Ohara, M., Tane, S., Yoshikawa, H., Roberts, J. M.
Mol. Cell. Biol. 31 ( 2 ) 248 - 255 2011年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
サイクリンAは動物細胞周期においてDNA複製期(S期)への移行を制御する重要な因子の1つであるが、S期移行における特異的な標的因子は不明であった。本論文では、サイクリンAの変異体を用いた分子遺伝学的解析により、哺乳動物細胞においてサイクリンAが複製ライセンス化因子でDNA複製開始に必須なMcm7と相互作用すること、その相互作用がサイクリンAによるS期移行の促進に必須であることを初めて示した。
コレスポンディングオーサー -
Measurements of transposition frequency of insertion sequence IS1 by GFP hop-on assay. (GFP hop-on assayを用いた転移配列IS1の転移頻度測定) 査読あり
Saito, T., Chibazakura, T., Takahashi, K., Yoshikawa, H., Sekine, Y.
J. Gen. Appl. Microbiol. 56 187 - 192 2010年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
トランスポゾンはバクテリアから高等動植物にいたる広範な生物種のゲノム中に存在する転移配列であり、病害の原因や進化を加速する要因として極めて重要である。本論文では、緑色蛍光タンパク質(GFP)を用いてフローサイトメーターにより転移を検出する新規トランスポゾン転移アッセイ系(GFP hop-on assay)を大腸菌トランスポゾンに適用して評価し、その有効性を実証した。
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Cyclin A overexpression induces chromosomal double-stranded breaks in mammalian cells. (サイクリンAの過剰発現は哺乳動物細胞において染色体2本鎖切断を誘発する) 査読あり
Tane, S., Chibazakura, T.
Cell Cycle 8 ( 23 ) 3900 - 3903 2009年12月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
サイクリンAはCDKとパートナーを組んで動物細胞周期を進行させる中心因子の1つであり、細胞増殖に重要な役割を果たす一方、種々のがんにおいて過剰に発現しており、がん化との関連性が指摘されている。本論文では、種々の哺乳動物細胞において、サイクリンAの過剰発現により染色体DNAの2本鎖切断が起こること、それがCDK活性に依存することを明らかにし、サイクリンA-CDKの活性亢進がDNA傷害・染色体不安定性を誘発することによりがん化を促進する可能性を提起した。
コレスポンディングオーサー -
NblR is a novel one-component response regulator in the cyanobacterium Synechococcus elongatus PCC 7942. (NblRはシアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942における新規1成分レスポンスレギュレータである) 査読あり
Kato, H., Chibazakura, T., Yoshikawa, H.
Biosci. Biotechnol. Biochem. 72 1072 - 1079 2008年04月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942においてNblRタンパク質は強光ストレス下でのブリーチング過程に関与するレスポンスレギュレーターであるが、NblRへのシグナル伝達を担う上流センサーキナーゼは未知であった。本論文ではNblRが上流キナーゼによるリン酸化を介さずに活性化することを示し、NblRが一般の2成分制御系因子とは異なる機構でシグナル伝達を受けていることを示唆した
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Development of an intermolecular transposition assay system in Bacillus subtilis 168 using IS4Bsu1 from Bacillus subtilis (natto). (納豆菌由来転移配列IS4Bsu1を用いた枯草菌内での分子間転移アッセイ系の開発) 査読あり
Takahashi, K., Sekine, Y., Chibazakura, T., Yoshikawa, H.
Microbiology 153 2553 - 2559 2007年09月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
トランスポゾンは殆どの生物種のゲノムに存在する転移配列であるが、例外的に枯草菌には存在しない。本論文では、未だ不明な点が多いトランスポゾン転移の誘発機構を解明する端緒として、枯草菌と同種である納豆菌のトランスポゾンを枯草菌内に導入し、その転移頻度を測定する系を開発した。その結果、転移頻度が環境条件によって変化することを明らかにした。
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Expression analysis of multiple dnaK genes in the cyanobacterium Synechococcus elongatus PCC 7942. (シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942における分子シャペロンdnaKファミリーの発現解析) 査読あり
Sato, M., Nimura-Matsune, K., Watanabe, S., Chibazakura, T., Yoshikawa, H.
J. Bacteriol. 189 3751 - 3758 2007年05月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
シアノバクテリアが複数セットもつ分子シャペロンDnaKのうち、DnaK2のみが高温、強光ストレスに応答するということを明らかにした。dnaK2遺伝子の発現制御機構について、さらなる解析を進めた結果、プロモーター領域近傍に存在する保存配列MARSがストレス応答に重要であることが示された。
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Development of a new "GFP hop-on assay" system for insertion sequence transposition in Bacillus subtilis 168 using IS4Bsu1 from B. subtilis (natto). (納豆菌由来転移配列IS4Bsu1の枯草菌内での転移を評価するための新規”GFP hop-on assay”の開発) 査読あり
Takahashi, K., Chibazakura, T., Sekine, Y., Yoshikawa, H.
Biochem. Biophys. Res. Commun. 355 426 - 430 2007年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
転移配列トランスポゾンはほぼ全生物のゲノム中に存在するが、その転移頻度が非常に低いため、転移を高感度に検出するアッセイ系が求められている。本論文では、緑色蛍光タンパク質(GFP)を転移のレポーターとして用い、フローサイトメーターにより大量処理と1細胞レベルでの転移検出を可能とする新規の系「GFP hop-on assay」を開発した。その結果、枯草菌内で極めて低頻度のトランスポゾン転移を検出することに成功し、系の有用性を示した。
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Studies on the role of HtpG in the tetrapyrrole biosynthesis pathway of the cyanobacteria Synechococcus elongatus PCC 7942. (シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942のテトラピロール生合成経路における分子シャペロンHtpGの機能に関する研究) 査読あり
Watanabe, S., Kobayashi, T., Saito, M., Nimura-Matsune, K., Chibazakura, T., Taketani, S., Nakamoto, H., Yoshikawa, H.
Biochem. Biophys. Res. Commun. 352 36 - 41 2007年01月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
大腸菌や枯草菌において分子シャペロンHsp90のホモログであるHtpGを欠損しても表現型を示さないのに対し、シアノバクテリアではHtpGを欠損すると高温ストレスに感受性を示す。シアノバクテリアにおけるHtpGの機能を明らかにするためHtpGと相互作用するタンパク質をスクリーニングした結果、テトラピロール生合成酵素であるHemEとの特異的相互作用が示された。HtpG過剰発現株、欠損株を作製し、HemE活性への影響を比較した結果、HtpGはHemEの活性を負に制御することが明らかとなった
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Protection of psbA transcript from ribonuclease degradation in vitro by DnaK2 and DnaJ2 chaperones of the cyanobacterium Synechococcus elongatus PCC 7942. (シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942における分子シャペロンDnaK2、DnaJ2によるリボヌクレアーゼからのpsbA転写産物の保護効果) 査読あり
Watanabe, S., Sato, M., Nimura-Matsune, K., Chibazakura, T., Yoshikawa, H.
Biosci. Biotechnol. Biochem. 71 279 - 282 2007年01月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
シアノバクテリアは他の原核生物とは異なり分子シャペロンDnaK、DnaJを複数コピー保持することがゲノム解析から明らかとなった。これらの特異的機能を明らかにすることを目的として、DnaJ2と相互作用するタンパク質を網羅的に解析した結果、RNase Eとのタンパク質間相互作用を見出した。さらにin vitroにおいてDnaJ2がDnaK2と共にRNase EのpsbA転写産物分解活性を抑制することを明らかにした。
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The putative ABC transporter YheH/YheI is involved in the signaling pathway that activates KinA during sporulation initiation. (推定ABCトランスポーターYheH/YheIは胞子形成開始期のKinA活性化シグナル経路に関与する) 査読あり
Fukushima, S., Yoshimura, M., Chibazakura, T., Sato, T., Yoshikawa, H.
FEMS Microbiology Letters 256 90 - 97 2006年04月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
枯草菌の胞子形成は、細胞分化の原初的なモデルとして従来多く研究されているが、その開始過程の分子メカニズムは未だ不明な点が多い。本論文では、胞子形成開始制御キナーゼKinAがABCトランスポーターファミリーに属する機能未知因子YheHと相互作用することを見出した。また、YheHは同じファミリーに属するYheIとともに、KinA活性化経路に関与することを示し、胞子形成開始における新規な機構を明らかにした。
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Cyclin proteolysis and CDK inhibitors: two redundant pathways to maintain genome stability in mammalian cells. (サイクリンタンパク質分解とCDK阻害因子:哺乳動物細胞のゲノム安定性を維持する2つの重複経路) 査読あり
Chibazakura, T.
Cell Cycle 3 ( 10 ) 1243 - 1245 2004年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
細胞周期の分裂期からG1期への遷移期におけるCDK不活化にはサイクリン分解系とCDK阻害因子による二重の制御経路が関与しており、両経路の欠損によるサイクリン-CDKの構成的活性化がゲノム不安定性を誘導することについて、哺乳動物細胞・酵母・ハエにおける研究をもとに論じ、CDK阻害因子によるがん抑制機構とその破綻によるがん化促進機構の重要な基盤の一つとして提唱した。
コレスポンディングオーサー -
Regulation of cyclin-dependent kinase activity during mitotic exit and maintenance of genome stability by p21, p27 and p107. (p21, p27, p107による細胞分裂完了期のサイクリン依存性キナーゼ活性およびゲノム安定性維持の制御) 査読あり
Chibazakura, T., McGrew, S. G., Cooper, J. A., Yoshikawa, H., Roberts, J. M.
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 101 4465 - 4470 2004年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
細胞分裂期(M期)からG1期への遷移において、サイクリンAのタンパク質分解によりサイクリンA-CDK活性が消失するが、その生理的意義は不明であった。本論文では、哺乳動物においてM/G1遷移期でのCDK不活化にはサイクリン分解系とCDK阻害因子による二重の制御経路が関与すること、両経路の欠損によるサイクリンA-CDKの構成的活性化は、がん化の一因であるゲノム不安定性を誘導することを初めて示し、M/G1遷移期でのCDK活性制御ががん抑制機構の一つであることを示唆した。
コレスポンディングオーサー -
A charged amino acid cluster in the C-terminal domain of human cyclin A is required for activation of cyclin-dependent kinase. (ヒトサイクリンAのC末端ドメイン内荷電アミノ酸クラスターはサイクリン依存性キナーゼの活性化に必要である) 査読あり
Chibazakura, T., Yoshikawa, H.
東京農業大学農学集報 46 ( 1 ) 28 - 32 2001年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
ヒトサイクリンAのC末端領域は従来機能が未知であったが、その領域内の変異体を用いた生化学的解析により、荷電アミノ酸クラスターの1つがサイクリン依存性キナーゼ(CDK)の活性化に必須であることを明らかにし、CDK活性制御におけるサイクリンAのC末端領域の新規機能を示した。
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Phosphorylation of human general transcription factors TATA-binding protein and transcription factor IIB by DNA-dependent protein kinase: Synergistic stimulation of RNA Polymerase II basal transcription in vitro.(DNA依存性タンパク質キナーゼによるヒト基本転写因子TATA結合タンパク質とTFIIBのリン酸化:試験管内RNAポリメラーゼⅡ基本転写の協調的促進) 査読あり
Chibazakura, T., Watanabe, F., Kitajima, S., Tsukada, K., Yasukochi, Y., Teraoka, H.
Eur. J. Biochem. (FEBS J.) 247 1166 - 1173 1997年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
TBPとTFⅡBは、真核生物においてタンパク質コード遺伝子の転写を司るRNAポリメラーゼⅡの転写開始を規定する重要な基本転写因子である。本論文では、in vitro転写系を用いた生化学的解析により、ヒトTBPとTFⅡBがDNA依存性キナーゼ(DNA-PK)によってリン酸化されること、それぞれのリン酸化により相乗的に基本転写活性が増強することを初めて明らかにし、高等動物における転写開始制御の新規なメカニズムを示唆した。