講演・口頭発表等 - 亀山 祐一
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リアルタイムPCRを用いた卵子ミトコンドリアDNAコピー数の定量~プライマーセットおよびサンプル保存期間の影響~
大西鋭央、下井 岳、橋詰良一、伊藤雅夫、亀山祐一
第50回日本生殖医学会北海道地方部会 2008年03月 日本生殖医学会北海道地方部会
開催年月日: 2008年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:北海道大学
卵子のミトコンドリアDNA(mtDNA)コピー数定量で使用されているリアルタイムPCRは感度が鋭敏なため、報告によって測定値に差がある。我々はマウス卵母細胞を用い、プライマーセットとサンプルの保存期間が定量結果に及ぼす影響を検討した。リアルタイムPCRで卵子のmtDNAを定量する場合、複数のプライマーセットで整合性を検証する必要のあること、サンプルは6ヶ月間保存可能なことが示された。全1頁
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Asymmetrical distribution of mitochondrial DNA into blastomeres of two- and four- cell mouse embryos 国際会議
Kameyama Y、Shimoi G、Ohnishi H、Hashizume R、Ito M
34th Annual Conference of the International Embryo Transfer Society 2008年01月 International Embryo Transfer Society
開催年月日: 2008年01月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:Hyatt Rengency Denver, Colorado, USA
We found differences in volumes, ATP contents and mtDNA copy numbers among blastomeres from the same embryos at the 4-cell stage. These qualitative differences could be related to embryonic metabolism in mouse early development.
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2G環境下で継代育成されたマウスの成長過程における体重体脂肪量の変化
下井 岳、中川雅行、成田有佑、亀山祐一、橋詰良一、伊藤雅夫
第53回日本宇宙航空環境医学会 2007年11月 日本宇宙航空環境医学会
開催年月日: 2007年11月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:愛知医科大学
2G負荷環境下で継代育成されたマウスの体重は、正常なマウスに比べて軽い事が示されている。これらのマウスについて体脂肪の抽出・定量を行ったところ、体脂肪重量および比除胃腸体重値はいずれもG負荷群が対照群に比べて有意に低値を示す事が明らかとなった。この結果は、G負荷によって運動エネルギーの消費が増大することを裏付けるものであるが、一方で、G負荷群では持久的な筋活動も増大し、蓄積脂肪がエネルギー源として利用され、体脂肪量の減少を来たしている可能性も考えられる。そこで、安静時に酸素消費量を測定したところ、G負荷群において6%前後上昇している事が認められた。全1頁
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ICSIを用いて作出したマウス2精子受精卵の染色体分析
下井岳、亀山祐一、橋詰良一、工藤謙一、伊藤雅夫
第48回日本哺乳動物卵子学会 2007年05月 日本哺乳動物卵子学会
開催年月日: 2007年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:アピオ甲府
IVFあるいはICSI後0.5~5時間で得られた卵子にICSIを行うことで受精のタイミングが異なる2精子受精卵を作出し、前核期における核相観察および胚盤胞期における染色体分析から、2精子受精卵の初期発生過程における倍数性について検証した。最初の精子が侵入してから約1時間以降に精子侵入が生じた場合、卵細胞質に侵入した余剰な精子は排除されるか、あるいは受精に関与せずに大部分は前核期までに正常な2倍性に修復されるが、30分以内の侵入では受精に関与して多倍性を維持する可能性が示唆された。また、余剰な精子の排除は、前核を形成してからも起こり得ることが示唆された。全1頁
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リアルタイムPCRで測定した卵子におけるミトコンドリアDNAコピー数の信頼性
亀山祐一、大西鋭央、下井 岳、橋詰良一、伊藤雅夫
第48回日本哺乳動物卵子学会 2007年05月 日本哺乳動物卵子学会
開催年月日: 2007年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:アピオ甲府
マウスのmtDNAで複数のプライマーセットを設計し、1個の卵子から抽出したgDNAにおいて、プライマーセットによって卵子当たりのmtDNAコピー数に、どの程度の変動があるかを評価した。卵子におけるmtDNAコピー数をリアルタイムPCRで測定する場合、プライマーセットが異なれば、結果に1.5倍程度の差を生じる可能性のあることが判明した。リアルタイムPCRで卵子のmtDNAコピー数を測定する場合、2セット以上のプライマーを設計し、整合性を検証することが必要と思われた。全1頁
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体内および体外で発生したラット初期胚におけるmt-Nd4遺伝子の発現パターン
亀山祐一、Filion F、Yoo JG、藤田悠記、Smith LC
第13回日本胚移植研究会 2006年08月 日本胚移植研究会
開催年月日: 2006年08月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:広島県民文化センター
ミトコンドリアにエンコードされているmt-Nd4遺伝子の発現パターンをラットの初期発生で観察した。SD系ラットを過排卵処理し、卵母細胞、前核期胚を回収した。前核期胚はKSOMで18時間、mR1ECMで120時間まで培養し、早期2細胞期胚、後期2細胞期胚、桑実胚、胚盤胞を1個ずつサンプリングした。対照は同じ発生段階の体内由来胚とした。mt-Nd4のmRNA量はリアルタイムPCRを用い、外部標準として添加したウサギグロビンmRNAに対する相対量で半定量した。mt-Nd4のmRNA量はこれまで検討してきたGapd、Polrmtよりも豊富で、卵子1個からの半定量が容易であった。体内由来胚におけるmt-Nd4のmRNA量を発生段階で比較すると、早期2細胞期から後期2細胞期にかけて有意な増加が観察された。同様の比較を体外由来胚で行うと、卵母細胞から早期2細胞期までは変化がなく、後期2細胞期から桑実胚期にかけて前述した時期との間で有意な増加が観察された。また、8細胞期、桑実胚期で、体外培養による有意なアップレギュレーションが観察された。mt-Nd4で観察された体外培養によるアップレギュレーションはPolrmtよりも早く出現しており、ミトコンドリアにエンコードされている遺伝子の発現は核にエンコードされている遺伝子と別に調節されていると思われた。以上より、体外培養はmtDNAにエンコードされている遺伝子の発現を撹乱しうることが示された。全1頁
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体内および体外で発生したラット初期胚におけるミトコンドリアの転写と複製(I) 前核期から培養した胚の発生と形態
亀山祐一、橋詰良一、Filion F、Yoo JG、Smith LC
第106回日本畜産学会 2006年03月 日本畜産学会
開催年月日: 2006年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:九州大学
体外培養がラット初期胚におけるミトコンドリアの転写と複製に影響するかを検討する一環として、前核期から培養した胚の発生、胚盤胞の形態を観察した。SD系ラットを過排卵処理し、前核期胚を回収した。前核期胚はKSOMで18時間、mR1ECMで120時間まで培養した。一部の胚盤胞はヘキスト染色で細胞数を算定した。培養した前核期胚は81%が胚盤胞に発生した。しかし、体外培養胚は自然排卵の体内発生胚よりも発生が遅延した。発生の遅延は後期2細胞期から観察され、体外培養胚は体内発生胚よりも24時間遅れて胚盤胞期に発生した。体内で発生した胚盤胞は楕円形で囲卵腔があり、明瞭な内細胞塊が観察された。一方、体外で発生した胚盤胞は拡張しており、多くがハッチングを開始していた。両者の胚盤胞はほぼ同じ細胞数で構成されており(体内:37.8、体外:38.0)、形態的な差は培養卵の透明帯硬化によるものと思われた。これらの結果より、体内で発生した胚と体外で発生した胚は、分子的なパラメーターで比較しうると推測した。全1頁
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体内および体外で発生したラット初期胚におけるミトコンドリアの転写と複製(II) mtDNAコピー数、遺伝子発現パターン
亀山祐一、Filion F、Yoo JG、橋詰良一、Smith LC
第106回日本畜産学会 2006年03月 日本畜産学会
開催年月日: 2006年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:九州大学
体外培養がラット初期胚におけるミトコンドリアの転写と複製に影響するかを検討する一環として、ミトコンドリア(mt)DNAコピー数、mtの転写と複製に関わる遺伝子の発現パターンを観察した。卵母細胞、前核期胚、体内または体外で発生した早期2細胞期胚、後期2細胞期胚、桑実胚、胚盤胞(前の演題を参照)を1個ずつサンプリングし、mtDNAコピー数、Gapd、Polrmt、mt-Nd4のmRNA量をリアルタイムPCRで半定量した。ラット卵母細胞のmtDNAコピー数(平均353,800)は、マウス卵母細胞(平均147,600)より低かった。体内発生群のmtDNAコピー数は胚盤胞まで安定していたが、体外発生群のmtDNAコピー数は8細胞期から増加した。GapdのmRNA量は胚盤胞期に増加し、体外培養による差がなかった。PolrmtのmRNA量は胚盤胞期に増加し、体外培養でupregulationが誘起された。mt-Nd4でも体外培養によるmtDNA量の変化があり、その変化は核遺伝子よりも早く起こっていた。以上より、体外培養はラット胚におけるmtDNAの転写と複製を撹乱しうることが示された。全1頁
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Characterization of mouse oocyte fragments separated by centrifugation 国際会議
Kameyama Y、Ebihara K、Goto C、Ishijima Y、Smith LC
Deuxieme Reunion Annuelle, Regroupement de Recherche en Reproduction 2004年11月 Regroupement de Recherche en Reproduction
開催年月日: 2004年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:Auberge le Baluchon, Quebec, Canada
The large fragments of oocytes will be a useful sourse of recipient cytoplasm for reconstructing oocytes by nuclear transfer in mice.全1頁
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遠心分離したマウス卵母細胞片の性状
亀山祐一、海老原克仲、後藤千恵、石島芳郎
第45回日本哺乳動物卵子学会 2004年05月 日本哺乳動物卵子学会
開催年月日: 2004年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:ピアザ淡海
マウス卵母細胞の遠心による分離条件を明らかにし、得られた細胞片の性状について検討した。低温でサイトカラシン処理した透明帯除去卵母細胞を9500gで1分間遠心分離することにより、無核の大細胞片を効率よく作製できた。この大細胞変はミトコンドリアが均一に分布し、脂肪滴が偏在してその一部が除去されていた。全1頁
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エタノール暴露したマウス精子による顕微授精
矢野真平、亀山祐一、石島芳郎
第103回日本畜産学会 2004年03月 日本畜産学会
開催年月日: 2004年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京農工大学
エタノール暴露したマウス精子で卵細胞質内精子注入(ICSI)を行い、初期発生、前核形成および染色体数を観察した。注入した精子核は脱凝縮を起こし、雄性前核を形成した。エタノール暴露精子のICSIで2倍体の分割卵が得られ、胚盤胞への発生が観察された。前核形成率、分割率および2倍体卵率は、ICSI卵子をエタノールまたはストロンチウムで活性化すると改善された。全1頁
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エゾシカの袋角における骨化の組織学的研究
亀山祐一、國井彰子、石島芳郎
第59回北海道畜産学会 2003年09月 北海道畜産学会
開催年月日: 2003年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京農業大学生物産業学部
エゾシカの袋角で非脱灰組織標本を作製し、袋角の骨化過程を組織学的に観察した。袋角の石灰化ははじめて1尖の角を形成する1歳の個体では6月、落角後に袋角を形成する2歳以上の個体では7月に観察された。袋角の石灰化は中心部から起こり、島状に形成された骨片がつながって、スポンジ状の柵状織を形成すると思われた。全1頁
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エゾシカ飼育個体における加齢に伴う角の形態変化
國井彰子、亀山祐一、石島芳郎
第59回北海道畜産学会 2003年09月 北海道畜産学会
開催年月日: 2003年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京農業大学生物産業学部
エゾシカの飼育個体を対象とし、加齢に伴う角の形態変化を観察した。エゾシカの角は4歳以降ほぼ一定長さ・太さのメインビームを形成するが、枝角の出現・伸長が第3枝、第2枝、第1枝の順で社会順位、栄養条件などの影響を受けやすいと思われた。全1頁
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げっ歯目における属間核移植
亀山祐一、吉久陽子、水越裕美子、石島芳郎
第44回日本哺乳動物卵子学会 2003年05月 日本哺乳動物卵子学会
開催年月日: 2003年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:都市センターホテル
マウス、スナネズミ、シリアンハムスターで属間核移植を行い、核と細胞質の相互作用を調べた。属間核移植胚は活性化ができれば、1回以上分割すると思われた。属間核移植胚の発生は、レシピエント卵母細胞の細胞質に大きく依存することが示された。全1頁
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ホルマリン暴露したマウス精子による顕微授精
亀山祐一、矢野真平、石島芳郎
第101回日本畜産学会 2003年03月 日本畜産学会
開催年月日: 2003年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:つくば国際会議場
ホルマリンに暴露したマウス精子で卵細胞質内精子注入を行い、前核形成および初期発生を観察した。ホルマリン暴露した精子は分割卵が得られるものの、精子頭部の膨化が観察されなかった。これら精子を注入した1細胞期卵は、すべて半数体であった。ホルマリンに暴露した精子核のゲノムは受精に寄与しないが、精子頭部に含まれている活性化因子はホルマリンで変性しないことが明らかになった。全1頁
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ウサギとモルモットによる訪問型動物介在活動-特別養護老人ホームとデイサービスにおける調査-
吉田恵美、亀山祐一
第9回ヒトと動物の関係学会 2003年03月 ヒトと動物の関係学会
開催年月日: 2003年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京大学
ハンドリングが容易なウサギとモルモットを用い、特別養護老人ホームとデイサービスに対して定期的な訪問型動物介在活動を行い、心理的・生理的に好ましい影響があるかどうかをビデオ評価、活動前後における血圧の変化、QOLで評価した。動物介在活動はストレス緩和よりも、老化防止に好ましいストレッサーとして作用すると思われた。また、動物介在活動は会話のきっかけとなって社会的効果をもたらし、その効果は通所のデイサービスよりも日常生活に変化の乏しい特養で高いと推測された。全1頁
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マウスの体細胞核移植における操作効率
吉久陽子、亀山祐一、水越裕美子、石島芳郎
第45回日本不妊学会北海道地方部会 2003年03月 不妊学会北海道地方部会
開催年月日: 2003年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:ムトウビル
マウスの系統(CF#1vsBDF1)、顕微鏡の観察方法(位相差vsホフマン)、操作培地への血清添加(0%vs5%)の条件を変え、体細胞核移植における操作効率を比較した。マウス卵子の核移植は位相差観察でもできること、核の認識しやすいBDF1はマニピュレーション操作に適していることが示された。CF#1のように染色体の識別しにくい系統は、培地への血清添加でマニピュレーションの操作効率が向上すると思われた。全1頁
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エゾシカにおける角の伸長と血中骨代謝物質の関係
亀山祐一、國井彰子、伊藤雅夫、石島芳郎
第58回北海道畜産学会 2002年09月 北海道畜産学会
開催年月日: 2002年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:北海道立畜産試験場
エゾシカにおける角の伸長を観察し、角の伸長と血中骨代謝関連物質の関連について検討した。角の伸長期における明瞭な変動は、総ALP、BAP、1.25(OH)2ビタミンD3で観察された。エゾシカの血中骨代謝関連成分に周年変動のあることが判明し、その変動は角の伸長に起因するものと思われた。全1項
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障害者乗馬の運営方法に関するアンケート調査
亀山祐一、興津 静
第8回ヒトと動物の関係学会 2002年03月 ヒトと動物の関係学会
開催年月日: 2002年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京大学
わが国の障害者乗馬は歴史が浅く、各団体や施設は運営方法を模索しながら活動している。そこで障害者乗馬の運営方法についてアンケート調査を行い、活動上の問題点について考察した。全1頁
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ウサギとモルモットによる訪問型動物介在活動-養護学校児童の情緒・行動に与える効果-
魚谷奈央世、吉田恵美、亀山祐一
第8回ヒトと動物の関係学会 2002年03月 ヒトと動物の関係学会
開催年月日: 2002年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京大学
ウサギ・モルモットを用いて訪問型動物介在活動を行い、養護学校児童の情緒・行動に与える効果を児童の反応、小児自閉症評定尺度、Quality Of Life評価で判定した。その結果、2カ月間に4~8回の活動を行っても、養護学校児童の情緒・行動に顕著な変化のないことが判明した。全1頁