論文 - 鈴木 聡志
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鈴木 聡志
日本心理学会大会発表論文集 87 ( 0 ) 1D-006-PB - 1D-006-PB 2023年
記述言語:日本語 出版者・発行元:公益社団法人 日本心理学会
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生徒指導への社会構成主義的アプローチの試み 査読あり 国際誌
鈴木聡志、木内隆生
生徒指導学研究 ( 21 ) 36 - 45 2022年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本生徒指導学会
生徒指導への社会構成主義的アプローチを試みた。まずわが国の従来の生徒指導理論に自己実現理論と病理モデルがあることを指摘した。次にBurr(2015)の社会構成主義の主張を、(1)反=本質主義、(2)知識の歴史的・文化的特異性、(3)言語による現実の構成に要約した。社会構成主義に基づく生徒指導では、生徒は周囲の人間関係の中で作られる物語の登場人物であり、生徒の問題は周囲の人達との関係の中で生まれる。指導・援助の観点として、生徒自身による現実の構成、ナラティブとしての行動の理解、対話による生徒の成長の3点を挙げた。さらに2つの実践事例について社会構成主義の観点から解釈を試みた。
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Effect of Farmers’ Attitude and Behavior in Farm Succession in the Philippines 査読あり
Eliza C. Aquino, Hiroki Inaizumi, Nina N. Shimoguchi and Satoshi Suzuki
International Journal of Environmental and Rural Development 12 ( 2 ) 86 - 92 2021年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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教員養成のための教育心理学の教科書は学校評価をどのように扱っているのか 査読あり
鈴木聡志
教職研究集録 ( 6 ) 13 - 23 2021年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
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元良勇次郎の修養論―その特徴と教員の修養への示唆 査読あり
鈴木聡志
東京農業大学農学集報 65 ( 2 ) 39 - 46 2020年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
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教職への道程―教員採用試験対策講座の10年 招待あり 査読あり
木内隆生,鈴木聡志,緑川哲夫,村上敏文,加納一三
教職研究集録 ( 5 ) 1 - 13 2020年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
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グループワークにおける進行役教師の行動の分析―協同的グループと構成的グループエンカウンターによる授業の映像記録を用いて 査読あり
鈴木聡志,木内隆生
教職研究集録 ( 5 ) 25 - 36 2020年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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教員養成のための教育心理学の教科書は学校評価をどう扱っているのか
鈴木 聡志
日本教育心理学会総会発表論文集 62 ( 0 ) 379 2020年
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人はどのような言葉で励まされるかー協同的なグループワークのワークシートの質的分析より 査読あり
鈴木聡志・木島隆生
教職研究集録 3 21 - 31 2018年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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ディスコース分析の課題と可能性 招待あり 査読あり
鈴木聡志
精神看護におけるディスコース分析研究会誌 4 3 - 12 2016年05月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
医療従事者と患者との間で何が起こっているかを理解するのにディスコース分析は非常に有益である。本稿ではディスコース分析の歴史と現状を概説し,その課題と今後の可能性を論じた。心理学の研究方法としては,ディスコース分析は人間の主観性や内面に関心がないことが批判されており,これらに関心を向けることが課題であろう。可能性として,遺伝カウンセリングの分析からカウンセリング理論の再検討をすることと,社会構成主義の立場に立ったまま経験を分析することを挙げた。
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ウェクスラー式知能検査本邦導入の背景:品川不二郎・孝子へのインタビューから 査読あり
鈴木朋子,鈴木聡志,安齋順子
横浜国立大学教育人間科学部紀要.II,人文科学 18 1 - 18 2016年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
心理学者品川不二郎・孝子夫妻へのインタビューから,ウェクスラー式知能検査の本邦導入の背景を考察した。本検査は品川不二郎が留学で偶然知ったことから始まったが,改定に伴い少人数による直接的な作業から組織的な作業へ,個人主導から出版社主導へと変化したことで,50年以上にわたる継承と発展が可能になったと考えられる。
その他リンク: http://kamome.lib.ynu.ac.jp/dspace/handle/10131/10136
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戦時体制下の教育相談―『愛児の教育相談』から『愛児の導き方』へ 査読あり
鈴木聡志
社会臨床雑誌 21 ( 2 ) 95 - 103 2013年11月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
戦時体制下におけるのわが国における教育相談が戦争の進展によってどのように変化したのかを,この時期に発行された二つの教育相談書『愛児の教育相談』(1939年)と『愛児の導き方』(1942年)を基に探った。国家主義と進路選択において,後者が前者よりも国家イデオロギーや国策に忠実だった。日本の教育相談は総力戦下の社会においてプロパガンダの役割を担っていたが,その傾向は太平洋戦争直前に激しくななり,イデオロギー色を強めた。
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メタ理論とディスコース分析 査読あり
鈴木聡志
科学基礎論研究 40 ( 2 ) 31 - 36 2013年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
メタ理論と心理学におけるディスコース分析の関係について考察した。ディスコース分析は認識論,存在論,リサーチクエスチョン,方法論が一体となった一アプローチである。この立場からWatanabe(2010)のメタ理論に疑問を投げかけた。
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Critical psychology in Japan: Voices for change 招待あり 査読あり
Yasuhiro Igarashi, Atsuko Aono, Tin Tin Htun, Satoshi Suzuki, Hajime Tanabe
Annual Review of Critical Psychology 10 622 - 641 2013年
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本においては批判心理学がほとんど知られていなかったが,最近になってこれに関心を示す者が現れ始めた。本稿では近年における日本人心理学者による批判心理学的研究・実践を紹介した。その分野はフェミニスト心理学,民族的少数派の心理学,臨床心理学,ディスコース分析,理論心理学にわたる。
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品川不二郎氏に聞く:戦後の日本への臨床心理学の導入者 査読あり
鈴木聡志,安齋順子,鈴木朋子
心理学史・心理学論 12/13 1 - 12 2011年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
品川不二郎(東京学芸大学名誉教授)に心理学者としての歩みを聞いた。師である田中寛一との関わり,戦中・後のインドネシアでの仕事,ミネソタ大学への留学と帰国後の臨床心理学の普及活動,WISC日本版の作成,教育相談を中心とした臨床活動等が語られた。品川氏と時代との関係,わが国の臨床心理学史上における位置づけが考察された。
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昭和10年代の教育相談における忠言(アドバイス)の科学性 査読あり
鈴木聡志
カウンセリング研究 43 ( 1 ) 43 - 50 2010年02月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
昭和10年代の教育相談は親等に忠言(アドバイス)を与えることを主にしていたが,その科学性に関する議論を現代的観点から再検討した。常識に基づく忠言は科学的ではないようである。知能検査と実態調査が科学性を保証すると考えられていたが,それらは処置をもたらさなかった。条件発生的考察はゲシュタルト心理学に基づく児童理解で,これが展開していたなら我が国独自の臨床心理学となる可能性があったと考えられる。
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いじめの被害者に対する支援―エンパワメントアプローチによるカウンセリングの適用と検討―
鈴木純江、鈴木 聡志
カウンセリング研究第41巻第2号 2008年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
エンパワメントアプローチによるカウンセリングは,ストレングス視点,教育,勇気づけ,協働の4つの要素がピラミッド状に層になっているとの層状仮説を検討するため,いじめの被害者である5人のクライエントとのカウンセリングを資料とした。その結果,下の層ほど先に介入が行われていること,下の層ほど何通りもの介入が行われていること,4要素全ての介入が行われた場合予後がよいこと,が見出された。
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新体制運動における石原式色覚検査表の再評価
鈴木 聡志
心理学史・心理学論 2007年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
1940年に石原式色覚検査表が朝日新聞社によって再評価された背景を,週刊誌と新聞の記事をもとに分析した。石原表は新体制運動の一環として再評価されたと考えられる。
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理科・数学の学力低下の実態と理数系教員養成の在り方―PISA調査を手がかりに
鈴木 聡志
教師教育研究第20号 2007年05月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
2003年に実施されたPISA調査を手がかりにして、わが国の生徒の学力低下の実態を探り、また理数系教員要請の在り方を検討した。数学的リテラシーの問題と結果の分析より、わが国の生徒は「教科学力」は低下傾向にあるもののまだ世界上位グループに位置し、「生成学力」は世界平均以下という実態が明らかになった。こうした実態をふまえて、理数系教員養成の課題を3点提案した。
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いじめられ体験をもつ予備校生に対するカウンセリング―エンパワメントの観点から
鈴木純江、鈴木 聡志
カウンセリング研究 2006年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
小学生時代にいじめにあっていた女子予備校生に対するカウンセリングの事例研究である。カウンセラーが試みたのはクライエントのいじめに対する認識を修正するための教育と、加害者に言い返すことを勧める勇気づけであった。本事例のカウンセリングの内容がエンパワメントの観点から考察された。