講演・口頭発表等 - 本橋 慶一
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チャの褐色斑点病から分離されたPhyllosticta属菌
外側正之・紅林誠・本橋慶一
平成21年度日本植物病理学会 2009年03月 日本植物病理学会
開催年月日: 2009年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:山形
2008年夏に静岡県島田市の茶園で,葉に大形の褐色斑点を生ずる症状が発生した.組織分離による菌の分離を試みた結果,狭義Phyllosticta属菌の一種が分離された.狭義Phyllosticta属菌によるチャの病害は今までに報告はない.日本ではPhyllosticta属菌によるチャの病害として誤同定されているPhoma属菌とは異なる病徴を示しており,本病とは関連がないと考えられた.
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Pythium Flora in Rishiri Island,Japan 国際会議
Koji Kageyama, Hani Mohamed Awad Abde lzaher, Keiichi Motohashi, Masako Senda, Haruhisa Suga
China Japan Pan Asia Pacific Mycology Forum 2008年08月 The Mycology Society of China and the Mycology Society of Japan
開催年月日: 2008年08月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:中国
日本の北方エリアに位置する利尻島において, 河川および土壌からPythium属菌を分離された. それぞれから5種の既知種が同定され, 形態的特徴の異なる3種が見出された. これら3種は新種と考えられ, 今後, 分子系統解析による調査も必要であると考えられた.
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Study in flora of fungi inhabiting medicinal-plant in Japan 国際会議
Ikumitsu Araki, Keiichi Motohashi, Chiharu Nakashima
China Japan Pan Asia Pacific Mycology Forum 2008年08月 The Mycology Society of China and the Mycology Society of Japan
開催年月日: 2008年08月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:中国
これまでほとんど行われていない日本における薬用植物病害調査を行った. 84属88種の薬用植物から病害標本96点を収集した. これらの病害標本から, 24属の植物寄生菌を見出した.
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岩手大学ミュージアムに収蔵されている澤田コレクションの再検討 国際会議
中島千晴, 本橋慶一, 明石直, 荒木郁充, 早田祐介, 原田守, 伊藤あい, 佐藤里奈, 吉田亜由美, 須田裕
日本菌学会第52会大会 2008年05月 日本菌学会
開催年月日: 2008年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:三重
澤田兼吉による日本での菌類相に関する研究成果は没後,東北菌類調査報告として刊行され,1600種を超える菌類を検討された.日本での調査に収集された標本は現岩手大学に収蔵されているが,それを知る研究は一部のみで,国内外の研究による再検討が進まない種が多く存在する.そこで,これらの標本をデータベース化するとともに,標本の再検討を行った.
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マンサク類葉枯症状に寄生するPhyllosticta属菌の同定と接種試験 国際会議
本橋慶一・河辺祐嗣・中島千晴
樹木医学会第12回大会 2007年12月 樹木医学会
開催年月日: 2007年12月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:愛知
全国各地のマンサク類に葉枯症状を呈する病害が深刻化している.被害葉にはPhyllosticta属菌の一種が認められるが種については未同定であり, 接種試験による病徴の再現には至っていない.そこで,その寄生菌の同定および成功例のない病原性についての試験を行った.その結果,マンサク類に寄生する糸状菌をP. hamamelidisと同定し,発生生態に沿った接種試験方法を考案,初めて病徴を再現した.
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タイ北部に発生する植物寄生菌類相調査
荒木郁充, 本橋慶一, Jamjan Meeboon, Divarangkoon Rangsi, Nachaiwiang Sakmontri
日本菌学会第51会大会 2007年05月 日本菌学会
開催年月日: 2007年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:茨城
タイ王国北部における植物寄生菌の菌類相を調査,記録し,病害防除の基礎資料を作成することを目的として研究を行った.2006年10月から12月かけて植物の葉に斑点症状を呈する罹病植物標本を採集し,同定を行った.その結果,41科66属73種の植物標本133点を採集し,その内,93点から21属の植物寄生菌を確認した.
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日本産Phyllosticta属菌における分子系統学的検討 国際会議
本橋慶一, 稲葉重樹, 安齋こずえ, 中島千晴
日本菌学会第51会大会 2007年05月 日本菌学会
開催年月日: 2007年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:茨城
Phyllosticta属菌およびそれらに関連する数属のrDNA 18SおよびITS-28S領域の塩基配列を決定し,未検討であったそれらの分子系統関係を明らかにすることを目的として研究が行われた.その結果,Phyllosticta属菌は単系統を形成し,2つのグループになった.2つのグループ間には明瞭な形態的特徴の違いは見られなかったが,それぞれの病斑に違いが見られることを報告した.
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Inventory work of Plant Parasitic Fungi in Nagoya, Japan 国際会議
Ikumitsu Araki, Keiichi Motohashi, Chiharu Nakashima
The 1st, The annual meeting of Thai mycological association and Mycology conference in Thailand 2006年10月 Thai Mycological Association
開催年月日: 2006年10月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:タイ王国
植物病害防除や遺伝資源となる植物寄生菌の基礎研究および生物多様性保全の見地から菌類相調査を行い,インベントリー作成を目的として,愛知県名古屋市の東山動植物園において植物葉に斑点症状を呈する植物標本を採集し,植物寄性菌のリストを作製した.Pseudocercospora属菌1種,Phyllosticta属菌1種について宿主および形態的特徴から新種として提案した.また,菌類相の季節的変動が観察された.
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Notes on some plant inhabiting fungi collected from Nakhon Ratchasima (preliminary report) 国際会議
Keiichi Motohashi, Ikumitsu Araki, Rangsi Divarangkoon, Chaiwat To-anum, Chiharu Nakashima1
The 1st, The annual meeting of Thai mycological association and Mycology conference in Thailand 2006年10月 Thai Mycological Association
開催年月日: 2006年10月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:タイ王国
タイ王国における植物病寄生菌の菌類相を明らかにする目的で研究が行われた.本研究ではタイ王国北部のNakhon Ratchasimaにおける植物寄生菌類について,特に葉に斑点症状を引き起こす菌類の調査を行った.その結果,8属9種の植物寄生菌を報告し,その内,5属5種がタイ王国新産種となり,4属4種が新宿主であることを明らかにした.
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愛知県名古屋市で採集された植物寄生菌の調査
荒木郁充, 本橋慶一, 中村多賀子, 中島千晴
日本菌学会第50会大会 2006年06月 日本菌学会
開催年月日: 2006年06月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:千葉
植物の病害防除や遺伝資源となる植物寄生菌の基礎研究として,また,生物多様性保全の見地から菌類相の調査を行いインベントリーの作成を目的として,2005年6月から11月にかけて愛知県名古屋市千種区の東山動植物園において植物葉に斑点症状を呈する植物標本を採集し,植物寄性菌のリストを作製した.今回の調査では54科96属110種の植物標本225点が得られ,これまでに26属の植物寄生菌が確認された.
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Phyllosticta sp. (Teleomorph: Guignardia sp.) によるネギ黒紋病
本橋慶一, 西川盾士, 中島千晴
平成18年度日本植物病理学会 2006年06月 日本植物病理学会
開催年月日: 2006年06月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:札幌
2004年7月と2005年8月,静岡県の露地ネギ栽培で葉の先端より黄白色に枯れこむ葉先枯れ症状を呈する病害を見出された.罹病葉からPhyllosticta属菌の一種が分離され,接種試験の結果,病原性が確認された.また,純粋培養が難しい本属菌の新たな分離方法を提案するとともに,本菌は既知種に該当しないことから新種であることを示唆した.
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各種樹木の斑点症状に関与する数種Phyllosticta属菌について
本橋慶一, 秋庭満輝, 佐橋憲生, 中島千晴
第117回森林学会大会 2006年04月 日本森林学会
開催年月日: 2006年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京
2005年10月,熊本県熊本市の森林総合研究所九州支所樹木見本園内およびその周辺においてマルバノキ,イボタノキおよびケンポナシの葉上で斑点症状呈している病害を見出された.罹病部を顕微鏡で観察を行ったところ,それぞれ糸状菌の狭義Phyllosticta属菌の一種と同定した.詳細な形態観察および文献調査を行い,それぞれの宿主上には記載がないことから新種として記載することを提案した.
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鎌形分生子をもつColletotrichum属菌の分類(予報)
本橋慶一, 矢口行雄, 夏秋啓子, 小林享夫
日本菌学会第44会大会 2000年05月 日本菌学会
開催年月日: 2000年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:奈良
鎌形分生子をもつColletotrichum属菌について, 分生子および付着器の形態的特徴および生育温度, またリボソームDNAの各領域における遺伝子配列を用いた調査を行った. クワ科を宿主とするC.dematium Morus GroupはColletotrichum morifoliumとして独立した種として提案したいと考える. C. capsici, C. dematium についてはタイプ標本等からの検討と合わせ, 独立した種であるか検討する必要がある.
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Colletotrichum dematiumによるガザニア炭疽病 (新称)
本橋慶一, 矢口行雄, 植松清次, 小林享夫
平成11年度日本植物病理学会大会 1999年04月 日本植物病理学会
開催年月日: 1999年04月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:新潟
Colletotrichum dematiumによって引き起こされるガザニアの病害をガザニア炭疽病と呼称することを提案した.
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Fusarium dimerumによるアロエ株腐病 (新称)
本橋慶一, 青木孝之, 小林享夫
平成10年度日本植物病理学会大会 1998年05月 日本植物病理学会
開催年月日: 1998年05月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:北海道
Fusarium dimerumが引き起こす, アロエの病害をアロエ株腐病と呼ぶことを提案した. これらの病害に対して, 病害防除の基礎資料となる病原菌の生理的諸性質および薬剤防除の検討を行った.
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北関東における赤衣病の発生生態
乃美千代子, 佐藤博, 小林享夫, 本橋慶一
平成9年年度日本植物病理学会関東部会 1997年10月 日本植物病理学会
開催年月日: 1997年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:神奈川
熱帯性の胴枯性病害である赤衣病が、群馬県で集団発生しているのが観察された。熱帯および亜熱帯で発生した赤衣病菌は生育最適温度が25-30℃であるのに対し、群馬県で分離された赤衣病菌は25℃であった。
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樹木に寄生する日本産<i>Neofusicoccum</i>属菌の分類学的研究
服部 友香子, 安藤 裕萌, 本橋 慶一, 中島 千晴
日本森林学会大会発表データベース 2020年05月 日本森林学会
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
<p><i>Neofusicoccum</i>属菌(Botryosphaeria科)は,植物の葉枯れ・枝枯れ性病害を引き起こす植物病原菌である.本属は2006年に設立され,同科<i>Botryosphaeria</i>属と形態的特徴が類似するが,分子系統上,独立したクレードを構成することで特徴付けられる.現在,世界中で<i>Botryosphaeria</i>属とその関連属菌の分類学的な再検討が行われ,多くの既知種が<i>Neofusicoccum</i>属へ転属されたり,新種が見出されたりしている.一方,日本産種の詳細な分類学的位置は未だ不明である.本研究では,形態的特徴から<i>Botryosphaeria</i>属菌と同定され森林総合研究所森林病理研究室および三重大学菌類標本庫に保管された計71株を用いて,多遺伝子座領域による分子系統解析,培養性状と形態観察による分類学的再検討を行った.その結果,供試菌株のうち,23株が<i>Neofusicoccum</i>属菌と分類され,その中には重要な樹木病原菌であるヒノキ暗色枝枯病菌およびカラマツ先枯病菌が含まれた.また,日本産種は,既知の<i>N. parvum</i>,<i>N. mangiferae</i>以外にも,複数の新種と示唆される種が確認され,高い種多様性を持つことが示唆された.</p>
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Occurrence of the dormant <i>Colletotrichum</i> spp. on Mango Fruit in Japan
De la Cruz Padilla Victor Alonso, 菊野 日出彦, 中島 千晴, 本橋 慶一
日本菌学会大会講演要旨集 2020年 日本菌学会