論文 - 渡邉 文雄
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単位階段関数による生産環境情報解析への適用
渡邉 文雄
東京農業大学 農学集報 42 ( 2 ) 98 - 103 1997年08月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
畑地圃場などの生産環境における種々の情報分析について、単位階段関数の適用を試みた。具体的な適用事例として、土壌の保水性を表すpF水分特性曲線や作物の根の成育状況について単位階段関数による数式化を行った。その結果、単位階段関数はその現象を幅、高さ、形で表すことが可能であることが判った。
執筆者:高橋悟・関山哲雄・渡邉文雄・佐々木高房 -
ヘドロの利活用 I.物理的性質
渡邉 文雄
千葉大学園芸学部 学術報告 ( 51 ) 167 - 172 1997年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
浚渫ヘドロの農地や緑地の植生土壌として有効利用することを目的に、国内の4カ所のヘドロを採取し、その基本的な物理特性を明らかにしたものである。 その結果、土粒子密度は強熱減量と深い関係があり、強熱減量が大きいほど土粒子密度は小さくなっていることが判った。また、堆積場所により粒径組成が大きく異なることが認められた。
執筆者:矢橋晨吾・武藤ゆり・玉津智宏・金原台・高橋悟・渡邉文雄 -
耕うんによる土壌通気性の変化について
渡邉 文雄
農作業研究 日本農作業学会 32 ( 1 ) 3 - 11 1997年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
圃場通気試験器によって畑地圃場における耕うん土壌の通気性の経時変化を測定した。その結果、土壌の物理性の基本因子である乾燥密度の変化と耕うん効果の推定が可能であることが示された。また、試験器から得られるQ/Hと土壌水分を測定すれば、おおよその乾燥密度が 推定可能であることが明らかとなった。
執筆者:加藤雅義・渡辺文雄・吉村正敬・白井清恒 -
The relation between the pore of decomposed granite soil
渡邉 文雄
Rural and Environmental Engineering 農業土木学会 英文誌 ( 31 ) 34 - 48 1996年08月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
マサ土の微細間隙が保水性に与える影響を明かにするため、土粒子の微細化による比表面積の増加をマサ土の風化進行の尺度と規定した。その風化尺度を基に、各風化段階における微細間隙特性と保水性を求めた。さらに保水特性に及ぼすマサ土の微細間隙の影響を明かにし た。(英文)
執筆者:高橋悟・鈴鹿和央・雨宮悠・渡邉文雄 -
大気中における散水水滴の挙動について
渡邉 文雄
東京農業大学農学集報 40 ( 4 ) 281 - 288 1996年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
散水灌漑における損失水量について解析するため、水滴の運動・水温変化を表わす基礎方程式を数値解析的に解き、大気中を運動する水滴の挙動に対する風速の影響を数値実験的に検討した。その結果、風速は水滴水温にはほとんど影響せず、蒸発損失は水滴径0.5mm以下で急激に増加することなどが明かとなった。また、飛散損失は水滴径0.5mm以下かつ風速2.0m/sec以上で急激に増大することが示された。
執筆者:渡邉文雄・白井清恒・高橋悟 -
斜面内におけるまさ土の物理的性質の変化
渡邉 文雄
応用地質 日本応用地質学会 36 ( 5 ) 19 - 28 1995年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
前報までに、示された風化指標を利用し、その適用例として実際の現場まさ土斜面の風化特性を検討した。その結果、まさ土斜面は下部に比較し、上部は細粒化と鉱物の変質が進行し、斜面下部では砂質であったものが斜面上部では粘土質へと漸移することを明かにした。
執筆者:鈴鹿和央・渡辺文雄・福田恭司・高橋悟・小川正二 -
地表潅漑法によるインテーク定数の決定方法
渡邉 文雄
東京農業大学農学集報 40 ( 3 ) 152 - 158 1995年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
水足の速さについての解析解に図解法を導入し、現場で実測した水足の到達距離と経過時間から、インテーク定数を求める簡便法を提案した。さらに、その適用例と して実際の農大圃場とアフリカ・ジプチ国での実験結果を検討し、この方法が適用可能であることを示した。またこの方法より求められた各定数から任意の水足の速さが推定可能であることを示した。
執筆者:渡邉文雄・白井清恒・高橋悟 -
畑地における土壌耕うん効果の評価法について
渡邉 文雄
東京農業大学農学集報 40 ( 3 ) 171 - 177 1995年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
前報で圃場における耕うん効果の指標として通気係数が有効であることに着目し、さらに試作した現場通気試験器が耕うん効果を評価する上で有効であることを示した。この報告では試作の通気試験器の測定精度向上のための改善策と改善結果を示し、さらに土壌の熱拡散係数 が耕うん効果を評価する一つの指標となることを示した
執筆者:加藤雅義・渡邉文雄・吉村正敬・白井清恒 -
Physical Properties and Erodibility of Soil in the Southern District of Djibouti
渡邉 文雄
東京農業大学農学集報 40 ( 1 ) 32 - 45 1995年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
ジプティ南部地域の砂漠緑化の重要な要素である土壌の物理性及び 侵食能から検討を行なった。緑化計画地の土壌は緑化を行なうためには土壌改良などが必要であり、その他の代表的土壌も環境によって、特徴ある物理性を示すことが明かとなった。また、風食、水食が発 生しいる土壌は受食性の高い土壌であることが平均重量直径、崩落率から明かにされた。 (英文)
執筆者:高橋悟・渡辺文雄 -
まさ土の突固め効果と風化度(第2報)
渡邉 文雄
応用地質 日本応用地質学会 36 ( 2 ) 2 - 11 1995年06月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
まさ土の突き固めで発生する発熱を解析し、単位上昇温度が風化と関係することがわかった。 この論文ではまさ土を構成する主要鉱物である長石のx 線反射高さ(F)と石英の反射高さ(Q)の比F/Qを風化の内部的変質の目安として求め、このF/Qが風化指標の一つになることを示した。さらに、突き固めによる単位上昇温度から得られる風化指標(WI)を定義しこれが比表面積と高い相関を示すことを明かにした。
執筆者:鈴鹿和央・渡辺文雄・高橋悟・白井清 -
まさ土の突固め効果と風化度
渡邉 文雄
応用地質 日本応用地質学会 36 ( 1 ) 24 - 32 1995年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
まさ土の突固め試行回数による突固め効果を粒度変化、密度変化から考察し、さらに突固めに伴う土質変化を推定する方法の一つとして、土粒子の摩擦あるいは衝突で発生する発熱を単位上昇温度として求めた。その結果、単位上昇温度が土質とよく対応すること、突固めに伴う土粒子の破砕性と深く関わることが明かとなった。
執筆者:鈴鹿和央・渡辺文雄・高橋悟・白井清恒 -
突き固めによる土の上昇温度についての一解析
渡邉 文雄
東京農業大学農学集報 39 ( 2 ) 85 - 91 1994年08月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
土を締め固めたときの発熱による温度上昇について衝突理論を適用して数値解析し、試料内の種々の深さでの上昇温度が突き固め回数の増加につれて直線的に変化することを明かにした。また、その時の1回当たりの上昇温度θは試料の深さxにより、θ=θ0exp(-αρx) で与えられることを示した。さらに、実測データでその妥当性を確認した。
執筆者:白井清恒・鈴鹿和央・渡辺文雄・高橋悟 -
圃場通気試験器の試作とその適用例
渡邉 文雄
東京農業大学農学集報 39 ( 1 ) 33 - 39 1994年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
圃場における耕うん効果の指標として通気係数が有効であることに着目し、現場通気試験器の試作を行なった現場計測結果から、この試験器の有用性、適用範囲、今後の改善点等を示した。
執筆者:加藤雅義・渡辺文雄・高橋悟・吉村正敬・白井清恒 -
ケニア・ムエア地区における水面蒸発量の推定
渡邉 文雄
東京農業大学農学集報 37 ( 3 ) 246 - 252 1993年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
作物の蒸発量を算定する際に最も重要である水面蒸発量について東アフリカのケニア共和国のムエア地域の気象台で公表されている気象資料に基づきその算定式の推定を試みた。その結果、誘導した推定式から、蒸発計の水深、水質等が有効放射に影響していることを示した。
執筆者:高橋悟・渡辺文雄・横山慎司 -
マサ土斜面の崩壊とその防止工法に関する研究ー風化度から見たマサ土の基本物理性ー
矢橋晨吾・雨宮悠・渡辺文雄・高橋悟
千葉大学 環境科学研究報告 Vol.17、pp6-11 1991年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
降雨により土砂流亡を起こし易い特殊土としてのマサ土について、比表面積を風化尺度に規定し、土の物理性、水分特性に影響を及ぼす間隙構造特性について検討を行なった。その結果、マサ土は一般的に砂質土として取り扱われることが多いが、風化度に大きな差があり、こ れが主因となって土壌の保水性などの各種の物理特性に影響を与え、土壌の流亡などの他の土壌と異なった性状を示すことを明らかにした。
執筆者:矢橋晨吾・雨宮悠・渡辺文雄・高橋悟