論文 - 渡邉 文雄
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A Method to Estimate Suitable Irrigation Timing for Afforestation in Arid Areas Using Changes in Stem Diameter
Fumio Watanabe, Tetsuo Sekiyama, Syu Hirabe, Shinpei Takahashi, Satoru Takahashi
沙漠研究、日本沙漠学会 14 ( 4 ) 317 - 320 2006年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
乾燥地緑化のための最適潅漑時期の決定のために、樹木の茎を計測しながら、土壌水分の乾燥による乾燥ストレス条件下での茎径と気象要素、蒸散量などとの関係を検討した。その結果、乾燥ストレス条件下では夜間でのわずかな蒸散が確認された。また、RSD(相対茎径)法を用いて、潅漑時期を検討し、TDR土壌水分計で得られたpF水分特性曲線からpF3.0~3.5付近まで節水が可能であることが確認された。
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The Efficiency and Improvemnet of Simple Distillation Device by Solar Energy
Kiyoshi Tajima, Fumio Watanabe, Sawahiko Shimada, Satoru Takahashi and Tetsuo Sekiyama
沙漠研究、日本沙漠学会 15 ( 4 ) 287 - 290 2006年03月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日射量が安定的に得ることが出来る乾燥地域の気象特性を利用した簡易蒸留装置の開発に関する研究である。特に、蒸留効率を蒸発部内の循環風量を変化させ、気温や日射量との関係を検討し、最大蒸留量を得るための最適循環風量を明らかにした。のアフリカ東北部に位置するジブチ共和国での実証試験結果を利用し、蒸留量の試算を行った。その結果、循環風量と蒸留量との関係は放物線の2次式で表されることを明らかにした。
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ジブティ共和国におけるアグロフォレストリー導入による作物生産条件改善の可能性
豊田裕道、渡邉文雄、田島淳、島田沢彦、冨澤彰之、高橋悟
日本沙漠学会学会誌「沙漠研究」 14 ( 4 ) 247 - 254 2005年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
アフリカの北東部に位置するジブチ共和国のような低緯度乾燥地の特徴である強烈な日射は農業生産環境を厳しいものにしている。そこで、本研究ではその日射量を低減するためのアグロフォレストリー農業を提言するための基礎研究である。その結果、緑化樹木の茎径と日射量の低減効果の関係を明らかにした。また、樹種別の日射低減効果発現の茎径を示し、今後のアグロフォレストリー導入に向けた樹種の選定や植林計画の設計データ示した。
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Utility of stem daiamter changes as indicators for suitable irrigation scheduling in arid zone
Fumio Watanabe, Shu Hirabe, Tetsuo Sekiyam and Satoru Takahashi
日本沙漠学会 学会誌「沙漠研究」 14 ( S ) 143 - 146 2004年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本論文は、樹木の茎径変化の計測結果から、乾燥地の緑化のための樹木への節水潅漑の可能性を検討したものである。特に、乾燥条件下での茎径変化の特性を整理するため、茎径変化の調和解析を実施した。その結果、余弦項のa1と余弦第二項のa2の差の値と時間経過との関係から、乾燥ストレスの影響がより少ない時期の潅漑のタイミングを推定することが可能であることを示した。
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乾燥地における空気中からの取水の可能性について(英文)
T. M. Ismael, Kiyoshi Tajima,Shinpei TAKAHASHI, Fumio WATANABE, Tetsuo Sekiyma
日本国際地域開発学会 開発学研究 14 ( 3 ) 1 - 10 2004年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究はジブティ共和国における新しい水資源の一つとして空気中からの取水の可能性を検討した。同国内で収集された気象データから空気中からの取水可能時期や取水量を試算した。さらに、家庭用の除湿機に簡易な熱交換器を試作して取り付けることにより、効率的な空気中からの取水の可能性を実験的に検討した。その結果、試作した熱交換器を設置することにより、取水効率が1.7倍向上したことが確認された。
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ジブティ共和国各地の水面蒸発量の推定と水不足の現状について(英文)
T. M. Ismael・Kaihei KOSHIO,Shinpei TAKAHASHI, Fumio WATANABE
日本国際地域開発学会 開発学研究 14 ( 2 ) 19 - 27 2003年12月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本論文は、北東アフリカの乾燥地であるジブティ共和国での気象データから水面蒸発量の推定法を提案した。さらに、同国の水資源の逼迫状況をウォーターハーベスティングの集水域と耕作域の面積比であるCCRを求め、ジブティ国内での高度とCCRとの関係を示した。
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Distillation of Saline Water by Solar Radiation Energy
T. M. Ismael,Fumio WATANABE,Kiyoshi Tajima, Satoru TAKAHASHI, Tetsuo Sekiyma
日本沙漠学会 沙漠研究 13 ( 3 ) 163 - 172 2003年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジブティ国におけるベラニー日射計の原理を応用した太陽エネルギーを利用した蒸留装置の開発とその試作器の改善を目指し、水資源としての取水の可能性を検討した。まず、試作機と気象要素との関係、さらに蒸留装置内の通風量が取水量に影響することを明らかにした。最後に、ジブティ国内での実証試験では同国内の海水を用いて蒸留を実施し、取水された水の水質は同国内の水道水より、pH、ECが低い良好な水質であることが確認された。
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A Trial Improvement of Oasis Agriculture in the Republic of Djibouti
Shinichi Iwamoto, Fumio Watanabe, Hisamitsu Takahashi, Akio Yamashita,Satoru Takahashi
Vo.26 Supp., Arid Land Geography,pp253-256 2003年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北東アフリカに位置するジブチ共和国ではワジ川沿いにオアシス農業と呼ばれる地下水を利用した潅漑農業が行われている。近年、地下水の低下などの水資源の枯渇が懸念され、潅漑水の節水や有効利用が急務となっている。そこで、本研究では現地で潅漑用の土水路からの漏水量を実測し、その損出が25%であることを明らかにした。また、その対策として、ソイルセメントを提案し、飽和透水係数を指標にして、漏水防止のための最適な配合設計を決定した。
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Monitoring Moisture stree effect pn plant growth in arid zone
Fumio Watanabe, Fumitake Iwaya, Tetsuo Sekiyam, Satoru Takahashi
Vol. 26 Supp. Arid Land Geography,pp181-184 2003年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
乾燥地緑化のための最適な潅漑時期を判断するため、植物自身の茎径をレザー寸法計でモニタリングしながら、その茎径の変化と土壌水分、気象要素との関係を検討した。その結果、茎径は日の出時が最大径を示し、南中時に最小茎径を示すこと、さらに土壌水分が減少し乾燥ストレスが強化されると、茎径の日変化が小さくなることを明らかにした。
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A new desert greening system using double sack method
Satoru Takahashi, Fumio Watanabe, kiyoshi Tajima, Kenji Fukunaga, Takaya Ono, T. M.Ismael
Vol. 26 Supp., Arid Land Geography,pp107-110 2003年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
乾燥地の緑化法として開発されたダブルサック法の土壌水分の保持および土壌温度緩和に関する室内試験、現場試験からその効果を検討している。
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熱帯乾燥地における緑化と劣化した土と水環境の修復
福永健司・高橋悟・渡邉文雄・タバレックM.イスマエル
農業土木学会誌 農業土木学会 70 ( 7 ) 17 - 20 2002年07月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
熱帯乾燥地であるジブティ国における水資源涵養機能の向上と持続可能な農業生産を可能にする環境整備を目的に、自然環境と調和し、現地の技術レベルで対応可能な緑化手法について検討した。その結果、ストーンマルチ工法など、植物の発芽・初期成育段階の厳しい環境を改善する播種による植物導入方法の有効性や各種リサイクル資材の土壌改善効果を明らかにした。
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ジブティ共和国における潅漑用水量の推定
渡邉 文雄
開発学研究 国際地域開発学会 12 ( 1 ) 2001年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジブティ共和国に潅漑水量を基礎的な気象要素である気温から推定する方法を提案し、各地のオアシス農業実施地域での現場調査データからその妥当性を明らかにした。とくに、これまで全く存在しなかった同国における潅漑水量の算定方法を提案し、乾燥地ジブティ国の貴重な水資源の有効利用の可能性を示した。
執筆者:渡邉文雄・高橋久光・T. M. Ismael・高橋悟 -
地表潅漑における浸潤特性の評価法について
渡邉 文雄
沙漠研究 第11巻第2号 日本沙漠学会 2001年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
地表潅漑における潅漑計画の基礎データであるインテークレートの評価方法について、先に提案した図解法と反復法を現場水足試験に適用し、図解法の精度を検証した。さらに、この方法から得られたインテーク定数を用いて、水足の速さと到達時間を計算し、実測の水足データと比較した結果、良好な対応を示すことを明らかにした。この結果から、地表潅漑における浸潤量の推定の可能性を示した。
執筆者:渡邉文雄・高橋悟・安部征雄 -
Meteorological data analysis and irrigation planning in Mauritania
渡邉 文雄
日本沙漠学会沙漠研究 ( 10S ) 29 - 32 2000年05月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
西アフリカのモーリタニア国で収集された気象データ を分析し、降雨特性が北部沙漠と同国南部地域のニジェール川沿いで異なることをクライモグラフなどを用いて明らかにした。さらに、潅漑計画プログラムを用いて、潅漑水量の算定を行い、天水で農業が行える地域を明らかにし、今後の同国における農業開発の技術的指針を示した。(英文)
執筆者:Kane Yacouba, 西尾邦彦、高橋悟、渡邉文雄 -
Monitoring Soil Temperature under a Stone mulching system
高橋悟・渡邉文雄・高橋久光・T. M. Ismael・福永健司
日本沙漠学会 沙漠研究 ( 10S ) 53 - 56 2000年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジブティ共和国の沙漠緑化実証試験区内で施工されたストーンマルチ工法が土壌温度に及ぼす影響について地温データの調和解析結果から検討したものである。その結果、ストーンマルチ施工区では、対照区に比較して振幅が小さくなり、地温上昇が抑えられていることが明らかとなった。(英文)
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ジブティ共和国南部地域の微気象と環境改善の試み
渡邉 文雄
国際地域開発学会 開発学研究 第10巻 第1号(通巻52号)pp.36-46 1999年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジブティ共和国南部地域のDoudaおよびPK20における微気象を乾季と雨季の両期間に調査し、その気象特性を明らかにした。さらに、乾燥地特有の高い地温を低下させるために、ストーンマルチや耕耘による地温低下の効果を現場試験結果から示した。
執筆者:渡邉文雄・高橋久光・Tabarek M. Ismael・高橋悟 -
ジプチ共和国における水食と土壌保全について
渡邉 文雄
農業土木学会 農業土木学会誌 66 ( 8 ) 17 - 22 1998年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジプチ共和国における水食の実体を土壌の物理特性と環境条件等から明らかにした。また、土壌保全の対策について技術的な可能性を示した。最後に、同国のような環境条件の厳しい地域における持続可能な緑化や農業開発の提言を行った。
執筆者:高橋悟・渡邉文雄・Tabarek M.ISMAEL・福永健司 -
ジプチ共和国における水面蒸発量の推定と緑化への利用について
渡邉 文雄
日本沙漠学会 沙漠研究 8 ( 1 ) 85 - 93 1998年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
Aパン水面蒸発計とピュシュ式蒸発計のデータとの関係を検討し、その水面蒸発量と気温・湿度・風速などの気象要素との関係を明らかにし、ジプチ共和国における水面蒸発量の推定式を示した。さらに、蒸発散量とCCR (cropped/catchment area ratio)との関係から、同国における乾燥地緑化への雨水利用の可能性を示した。
執筆者:高橋悟・渡邉文雄・Tabarek M.ISMAEL・高橋久光・福永健司 -
ジプチ共和国におけるドライファーミングの可能性について
渡邉 文雄
国際地域開発学会 開発学研究 第8巻 第2号(通巻49号) pp9-17 1998年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジプチ共和国で収集した気象水文データを基にして、同国の月別の地点雨量や月別降雨量分布特性を検討し、さらにこれらの結果から緑化や作物栽培に関するドライファーミングの可能性を示した。また、その可能性について、気候示数などから検証を行った。
執筆者:高橋悟・渡邉文雄・Tabarek M.ISMAEL・高橋久光・ 福永健司 -
The Characteristics of Rainfall in the Republic of Djibouti
渡邉 文雄
日本沙漠学会 沙漠研究 ( 7S ) 47 - 50 1998年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジプチ共和国の全国で収集された地点雨量データを基にして、その観測点の標高と降雨量の関係を検討し、その結果、標高と降雨量との関係に線形関係があることが明らかとなった。そこで、その関係から観測点が不足する地域での面積雨量を求めるための方法を示した。(英文)
執筆者:高橋悟・渡邉文雄・Tabarek M.ISMAEL・櫻田勝也