論文 - 川﨑 信治
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Crystal structure of NADH:rubredoxin oxidoreductase from Clostridium acetobutylicum: a key component of the dioxygen scavenging system in obligatory anaerobes. 査読あり
Nishikawa K, Shomura Y, Kawasaki S, Niimura Y, Higuchi Y.
Proteins 78 ( 4 ) 1066 - 1070 2010年05月
記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
絶対嫌気性菌のClostridium acetobutylicum（アセトンブタノール発酵菌）で新規に同定されたO2代謝の中心的役割を担う酵素(NRFA)の結晶解析と構造解析を行った。結晶解析にあたり多量の酵素が必要であったことから、その精製に関する技術的な指導や精製酵素の提供を行った。
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Chlorella vulgaris aldehyde reductase is capable of functioning as ferric reductase and of driving the fenton reaction in the presence of free flavin.
Sato J, Takeda K, Nishiyama R, Fusayama K, Arai T, Sato T, Watanabe T, Abe A, Nakagawa J, Kawasaki S, Niimura Y.
Biosci Biotechnol Biochem. 74 854 - 857 2010年04月
記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
本論文では、食用にも用いられる産業上の利用価値が高い微細藻類として一般に知られているクロレラにおいて発見された新規な活性酸素生成酵素反応に関して解析を行った。本反応は鉄還元酵素反応中にフラビン化合物が共存することにより発生する反応であり、毒性の高いヒドロキシラジカルを生じる。その酵素反応の解析を行った。
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Crystallization and preliminary X-ray analysis of NADH:rubredoxin oxidoreductase from Clostridium acetobutylicum. 査読あり
Nishikawa, K., Y. Shomura, S. Kawasaki, Y. Niimura and Y. Higuchi.
Acta. Crystallogr. 66 23 - 25 2010年01月
記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
絶対嫌気性菌のClostridium acetobutylicum（アセトンブタノール発酵菌）で同定されたO2代謝の中心的役割を担う酵素(NRFA)の精製と結晶化条件の確立を行った。結晶解析には多量でかつ純度の高い精製酵素が必要であり、精製酵素の提供や精製に関する技術的な指導を行った。
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b-type dihydroorotate dehydrogenase is purified as a H2O2-forming NADH oxidase from Bifidobacterium bifidum.
Kawasaki S, Satoh T, Todoroki M, Niimura Y.
Applied and Environmental Microbiology. (2009) ( 75 ) 629 - 636 2009年02月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
ビフィズス菌は酸素があると生育が阻害される嫌気性菌である。ビフィズス菌の代表種である B. bifidum から酸素感受性の原因となる酵素活性の検出に成功し、その精製を行った。精製酵素を用いた酵素反応の反応機構解析を行い、本酵素が酸素と反応し活性酸素種を生成する酵素であることが判明し、酸素感受性の原因酵素として同定した。
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O2 and reactive oxygen species detoxification complex, composed of O2-responsive NADH:rubredoxin oxidoreductase-flavoprotein A2-desulfoferrodoxin operon enzymes, rubperoxin, and rubredoxin, in Clostridium acetobutylicum.
Kawasaki S, Sakai Y, Takahashi T, Suzuki I, Niimura Y.
Applied and Environmental Microbiology. (2009) ( 75 ) 1021 - 1029 2009年02月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
絶対嫌気性菌は酸素毒性に対する防御能力が無いため、酸素に対して致死的な生物だと思われていた。本論文では、アセトンブタノール発酵など発酵工業の分野で活躍する絶対嫌気性菌のClostridium acetobutylicumを用いて本菌の酸素に対する生理応答機構の解析を行った。その結果、酸素と活性酸素を複合酵素反応で消去する優秀な酵素系を同定し、その複合酵素反応の機能解析を行った。酵素反応機構解析の結果、本酵素系は好気性菌の持つ防御系に匹敵する優秀なパラメータを示したことから、絶対嫌気性菌は酸素に対して致死的な弱い微生物ではないことを証明した。
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Oxygen and ROS scavenging enzymes in obligatory anaerobes
S. Kawasaki, Y Sakai, W. Yusuke, M Ono, Y Niimura
Flavins and Flavoproteins (2008) 565 - 570 2008年06月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（国際会議プロシーディングス）
偏性嫌気性菌に存在した優秀な酸素・活性酸素消去酵素系の同定と生理解析に関して、過去の研究事例と比較し、酵素反応機構の相違点、酵素の種類、および酸素感受性に関する比較を行った。
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Effect of CO2 on colony development by Bifidobacterium species.
Kawasaki S, Nagasaku M, Mimura T, Katashima H, Ijyuin S, Satoh T, Niimura Y.
Applied and Environmental Microbiology 2007 ( 73 ) 7796 - 7798 2007年12月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
プロバイオティクス菌として産業上の有用菌として一般にも広く認知されているビフィズス菌の生育には、生育環境にCO2（二酸化炭素）の存在が必須であることを発見した。また種々の培養法を用いてCO2のO2耐性に与える影響を解析した結果、ビフィズス菌は嫌気性菌にもかかわらず、微量のO2がCO2の代替成分として機能しうることを発見した。
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An O2-inducible rubrerythrin-like protein, rubperoxin, is functional as a H2O2 reductase in an obligatory anaerobe Clostridium acetobutylicum.
Shinji Kawasaki, Masaki Ono, Yusuke Watamura, Yu Sakai, Takumi Satoh, Toshiaki Arai, Junichi Satoh, Youichi Niimura
FEBS Letter (2007) ( 581 ) 2460 - 2464 2007年06月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
絶対嫌気性菌 Clostridium acetobutylicum から、これまでに発見されたことのない新規な酸素応答蛋白質を発見した。その酵素反応解析を行ったところ、活性酸素種であるH2O2を瞬時に消去する優秀な酵素活性を示したことから、新規な抗酸化酵素として同定し、Rubperoxinと命名した。
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嫌気性菌に特有の抗酸化酵素
川崎 信治
日本生物工学会誌 2007年01月
記述言語：日本語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
古くから活性酸素防御能力に乏しいと考えられてきた嫌気性菌に、優秀な抗酸化酵素、酸素応答系の存在が明らかとなってきた。代表的な絶対嫌気性菌であるClostridium属における新規な複合酵素系による抗酸化作用、ならびに代表的なプロバイオティクス菌であるビフィズス菌の酸素による生育阻害に関与する分子機構について詳述した。
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Response of the Microaerophilic Bifidobacterium Species, B. boum and B. thermophilum, to Oxygen.
Kawasaki S, Mimura T、Satoh T、Takeda K、Niimura Y
Applied and Environmental Microbiology （2006） 72 2006年10月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
プロバイオティクス菌である嫌気性菌のビフィズス菌が酸素存在下で生育できない原因は自ら過酸化水素を生産することが原因であることを、培養法、および抗酸化酵素活性の測定を通じて明らかにした。また酸素下で良好に生育する微好気性ビフィズス菌を発見し、その生理解析を行った。
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Adaptive responses to oxygen stress in obligatory anaerobe, C. acetobutylicum and C. aminovalericum.
Kawasaki S, Watamura Y、Ono M、Watanabe T、Takeda K、Niimura Y
Applied and Environmental Microbiology 71 2005年12月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
代表的な絶対嫌気性菌であるクロストリジウム属細菌は、遺伝子レベルで酸素に応答する優秀な分子応答機構を有していた。各種遺伝子発現解析を行い、その証明を行った。また抗酸化酵素活性の測定を行い、その酵素活性レベルでの遺伝子発現との相関性を明らかにした。
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Identification of oxygen metabolic systems in Clostridium.
Kawasaki S, Ishikura Jun、Chiba Daisuke、Niimura youichi
Flavins and Flavoproteins 2005 2005年04月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（国際会議プロシーディングス）
絶対嫌気性菌のクロストリジウム細菌が酸素代謝能力を有すること、および分子生物学的な手法により本菌が優秀な酸素応答機構を有することの証明を行い、分子レベルから得られた研究結果について過去の研究事例と比較し詳述した。
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Identification of O2-induced peptides in an obligatory anaerobe, Clostridium acetobutylicum.
Kawasaki S, Ishikura J、Watamura Y、Niimura Y
FEBS Letters ( 571 ) 2004年07月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
絶対嫌気性菌Clostridium属を代表するC.acetobutylicumが低酸素濃度下で生育が可能なことを明らかにした。またプロテオーム解析を行い、酸素に応答する抗酸化タンパク質を発見し、その同定と遺伝子発現レベルで酸素に応答して発現誘導されることを明らかにした。
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Purification and characterization of an H2O-forming NADH oxidase from Clostridium aminovalericum: existence of an oxygen-detoxifying enzyme in an obligate anaerobic bacteria
Kawasaki S, Ishikura J、Chiba D、Nishino T、Niimura Y
Arch Microbiol 2004 181 ( 4 ) 2004年04月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
絶対嫌気性菌のClostridium属細菌から酸素代謝酵素であるNADH oxidaseの精製に成功し、その同定を行い、かつ酵素反応解析を行い酸素存在下での機能性に関して考察した。
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Distribution of Prx-linked hydroperoxide reductase activity among microorganisms.
Takeda K、Nishiyama Y、Yoda K、Watanabe T、Nimura Matsune K、Mura K、Tokue C、Katoh T、Niimura Y
Biosci Biotechnol Biochem 2004 2004年01月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
Prx タンパク質が関与する過酸化物分解反応の生物種間における分布とその機能に関して、種々の生物、およびこれまでその分布と活性が不明であった光合成微生物に関しても解析と同定を試みた。
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Citrulline and DRIP-1 protein （ArgE Homolog）in drought tolerance of wild watermelon
Yokota A、Kawasaki S, Iwano M、Nakamura C、Miyake C、Akashi K
Annals of Botany（London） 2002 ( 89 ) 2002年07月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
ボツワナ原産の野生スイカは高度の乾燥ストレス耐性能を有していた。乾燥ストレスを付与した際に発現する誘導蛋白質の同定と機能、および電子顕微鏡レベルからの局在生解析、ならびに発現機構、及びその寄与に関する考察を行った。
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Isolation of candidate genes for tolerance of abiotic stresses
Bohnert HJ、Kawasaki S, Michaelowski C、Wang H、Ozturk N、Deyholos M、Galbraith Dv
Rice Genetics IV IRRI ( 4 ) 2001年09月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（国際会議プロシーディングス）
インディカ米の塩ストレス耐性機構をマイクロアレー技術により解析した。インディカ米の塩感受性株と塩耐性株を用いて、それぞれに塩ストレスを付与し、得られた転写産物を用いてマイクロアレー解析を行った結果、塩耐性に寄与する複数の遺伝子の同定に成功した。その同定と機能に関して詳述した。
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Gene expression profiles during the initial phase of salt stress in rice（Oryza sativa LL．）
Kawasaki S, Chris Borchert、Michael Deyholos、Hong Wang、David Galbraith、Hans J Bohnert
Plant Cell 2001 13 2001年04月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
塩耐性能を有するインディカ米Pokkaliの転写産物を収集し、遺伝子チップの作製を行い、マイクロアレー解析技術を用いて塩耐性種と塩感受性種の転写産物の発現パターン解析を行った。塩ストレス耐性プログラムの同定，及び塩ストレスに寄与する新規遺伝子の発見を行い、塩耐性の分子メカニズムに関する解明を行った。
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A Hydrogen Peroxide-forming NADH oxidase Belonging to the Peroxiredoxin Oxidoreductase Famly. Existence and physiologicai Role in Bacteria
Nishiyaｍa Y、V Massey、Takeda K、Sato J、Kawasaki S、Watanabe T、Niimura Y
Journal of Bacteriology ( 183 ) 2001年04月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
Amphibacillus xylanus NADH oxidaseはAhpCタンパクと協同して過酸化物を分解する。この酵素系の一般微生物における存在を明らかにし，その代謝的側面を考察した。Nishiyaｍa Y、V Massey、Takeda K、Sato J、Watanabe T、Niimura Y
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A genomics approach towards salt stress tolerance
H J Bohnert、R A Bressan、R Burnap、J C Cushman、D Galbraith、P M Hasegawa、Kawasaki S, Koiwa H、J-K Zhu
Plant Physiology and Biochemistry 2001 ( 39 ) 2001年03月
担当区分：筆頭著者 記述言語：英語 掲載種別：研究論文（学術雑誌）
微生物と植物の食塩耐性機構の解析をESTライブラリーの転写産物組成とマイクロアレー技術を用いて比較解析を行った。