書籍等出版物 - 上原 巌
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上原 巌( 担当: 単著)
東京農業大学出版会 2023年04月 ( ISBN:978-4-88694-524-2 )
総ページ数:207 記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書
私たちは、自然を眺めるときに、素直に「美しい」と感じることがある。しかし、なぜ私たちは、自然を見て、美しいと感じるのだろうか?
その理由の一つに、数学がある。自然界の中には、実に様々な数学の法則やしくみが隠れている。その内在している数学が自然の美の核や骨子となり、演出や舞台仕掛けとなって、私たちの視覚や感性に刺激を与えているのである。私たち人間は、自然の中から、その数学と数学の美を見つけてきたのだともいえる。数学は観念でもあるが、実在もしている。
身近な自然の中に存在する数学を紹介し、数学が苦手という方にとっても、「へえー、そうなんだー」とトリビア的に魅かれるような内容で、写真絵本をめくるように本書を編んだ。自然の中に、そして身近なところにも存在している数学を一緒にさがしてみてはいかがだろう?なぜその樹形、なぜその葉の形になるのか?という身近な疑問を大切にすることである。
<目次>
はじめに
①対称性
②フラクタル図形
③コンストラクタル法則
④円周率、円、弧、球
⑤素数
⑥フィボナッチ数列
⑦ベクトル
⑧樹形モデル
⑨パターン
⑩自然界の様々な造形・理論
⑪様々な未解決問題
〇自然の中の数学展 -東京農大・食と農の博物館-
おわりに
参考文献
付録 カウンセリングにおける数学の適用の可能性
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造林学ワークブック 森林科学の学び方 査読あり
上原 巌( 担当: 単著 , 範囲: 全編執筆)
理工図書 2023年03月 ( ISBN:978-4-8446-0928-5 )
総ページ数:215 担当ページ:全頁 記述言語:日本語 著書種別:教科書・概説・概論
森林は地球の陸地の1/3を占めている。地球全体からみると、森林はその1/10を占めている。私たちの日本の約7割は森林である。森林は人類にとって身近な存在であり、また私たちの生活にとって必要不可欠な存在である。
森林から私たちは木材をはじめ、きのこや山菜などの恩恵を受けるだけでなく、森林から流れ出る水、生産される酸素を享受し、災害防止などの保全効果や、風景・景観、保健休養などの効用も得ている。
森林・林業というと、第一次産業的なイメージが強い。これは自然、森林の恵みをダイレクトに受けるからである。けれども、森林の持つ意義は産業的な意義だけではなく、いまや地球規模で、また私たちの毎日の生活にとって大なり小なり何らかの影響を及ぼしている。都市化が進むことによって、生活の人工環境下が進むことによって、むしろ森林の意義は高まりを見せているのだ。
本書は、大学で森林科学を学ぶ学生を対象に編んだ。しかし、読者の対象は幅広く、自然、森林に関心を持つ一般の方々にとっても、森林を学ぶ上でのガイドブックとして書いたつもりである。各地への旅行や行楽のおりにも、車窓からの森林の風景を眺めながら、本書を手に取っていただきたい。
私たち人間の原点回帰は自然である。森林の中には私たち人間の暮らしの様々な原点がある。はじめは遠い森林でなくてもいい。ぜひ身近な森林から歩みを進めていってほしいと願っている。
第1章 序論
1.1 造林学とは何か?
1.2 現在の日本の森林・林業の課題、問題点
1.3 研究室の生活で私が気になること
1.4 研究室の雰囲気づくり
1.5 なぜ造林学か? なぜ森林科学なのか?
1.6 造林学研究室での研究内容
第2章 森林科学を学ぶ人たちへ(仮題)
2.1 農大・森林総合科学科の使命
2.2 地域からの要請の例
2.3 日本の森林・林業の現状に関心を持つこと
2.4 文献を探すのが苦手!?
2.5 学会誌を読もう
2.6 森林・林業と数学の雑誌の比較
2.7 数学の雑誌との比較
2.8 ここで再考してみよう (研究室選択の前に)
2.9 造林学で興味のあるテーマは?
2.10 将来研究者を目指している方へ
2.11 レポートの提出について
2.12 調査・研究は単調な繰り返しである
2.13 常に新たな疑問・課題を持つこと
2.14 実習、実体験、そしてコミュニケーションの大切さ
2.15 卒論研究、修論、博論について:テーマの見つけ方、設定の仕方
2.16 卒論研究、修論、博論の特徴
第3章:造林学での学び
3.1 様々な難問、未解決問題がある!
3.2 造林学における難問、未解決問題
3.3 造林上の課題
第4章:育苗
4.1 現在の育苗の課題について
4.2 挿し木苗の養成
4.3 挿し木苗の育成時の疑問
4.4 挿し木から新たな発見もありうる
4.5 新しい挿し木の方法とは?
4.6 ふとしたことから新たな研究のヒント
4.7 新たな工夫
4.8 これまでの挿し木研究からうかがえること
4.9 実生苗
4.10 成長測定、データの取り扱い、研究倫理について
第5章 大学構内での実習
5.1 構内樹木を使っての樹高測定
5.2 構内樹木の葉緑素SPADの測定
5.3 構内での相対照度の測定
第6章:街路での実習
第7章:森林での実習(大学演習林、民有林)
7.1 演習林での実習
7.2 林床植生の調査
7.3 森林の林床のエントロピー
7.4 各樹木の性質、特徴
7.5 森林の中の要素の分類
7.6 森林土壌の調査
7.7 林分リター量の測定
7.8 当年成長量の測定
7.9 富士試験林
7.10 小菅試験区
7.11 青梅市有林「青梅の森」
7.12 各地の私有林での実習
7.13 広葉樹二次林、里山、緑地での調査
7.14 研究室旅行
7.15 銘木店での見学
第8章:森林の管理手法
8.1 林床植生調査
8.2 土壌診断
8.3 局所性と大域性
8.4 放置林の抜本的な再生手法
第9章:自然と人為との拮抗
9.1 いろいろなアプローチから森林を眺めること
9.2 植栽における疑問
9.3 植栽広葉樹の成長測定
9.4 広葉樹林の管理
9.5 広葉樹の特徴と広葉樹造林の種類
9.6 広葉樹林・雑木林の管理上の留意点
9.7 広葉樹林管理の課題
9.8 広葉樹造林の課題
第10章 農学部の林学科とサイエンスとしての森林科学
10.1 業(なりわい)からさらに裾野を広げた森林業、森林環境業、地球環境業へ
10.2 意識、イメージとしての森林研究
10.3 現在の世界の林業と日本の林業
10.4 森林、樹木、木材との新しいアプローチ -
ひらひら ふさふさ 花のカタチ みつけた!自然のかたちシリーズ3
上原 巌(原作、監修)、佐藤直樹(絵)、栗山 淳(構成)( 担当: 監修)
農山漁村文化協会 2023年03月
総ページ数:36 担当ページ:全文 記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書
2020年9月~2021年4月まで、東京農業大学 食と農の博物館にて開催した「自然の中の数学 展」の展示内容から、回転対称体など、数学的要素を含めて花の形について、絵本で紹介した。
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木本植物の被食防衛 変動環境下でゆらぐ被食者との関係 査読あり
上原 巌( 担当: 分担執筆 , 範囲: 全6章のうち、 第6章の雑木林の管理を担当、執筆した。)
共立出版 2023年03月 ( ISBN:978-4-320-05840-8 )
総ページ数:253 担当ページ:231-237 記述言語:日本語 著書種別:学術書
森林の多様性や、森林の持つ多面的機能の発揮の向上のために、戦後主流であった、スギ、ヒノキ等の一斉針葉樹人工林から、広葉樹造林の重要性も指摘されている。
広葉樹造林は、水源涵養や、土砂崩れ防止などの環境保全機能の向上をはじめ、生物多様性の保全だけでなく、森林の生産力の向上や、森林風致、森林レクリエーションなどの側面においても、大きな意義を持つ。欧米や海外においては、広葉樹造林はむしろ一般的であるともいえる。
そこで、本項では、以下の5つのテーマについて記述した。
1.日本における広葉樹造林と広葉樹の特徴
2.広葉樹造林の種類・目的
3.広葉樹林・雑木林の管理の手法と留意点
4.雑木林管理の課題
5.広葉樹造林の課題 -
まんまる つんつん 木のカタチ みつけた!自然のかたちシリーズ2
上原 巌(原作、監修)、佐藤直樹(絵)、栗山 淳(構成)( 担当: 監修)
農山漁村文化協会 2023年03月
総ページ数:36 担当ページ:全文 記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書
2020年9月~2021年4月まで、東京農業大学 食と農の博物館にて開催した「自然の中の数学 展」の展示内容から、広葉樹、針葉樹、葉形、樹形、分枝、連続など、数学的要素を含めて樹木の形について、絵本で紹介した。
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ぎざぎざ くるくる 葉っぱのカタチ みつけた!自然のかたちシリーズ1
上原 巌(原作、監修)、佐藤直樹(絵)、栗山 淳(構成)( 担当: 監修)
農山漁村文化協会 2023年01月
総ページ数:36 担当ページ:全文 記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書
2020年9月~2021年4月まで、東京農業大学 食と農の博物館にて開催した「自然の中の数学 展」の展示内容から、植物、樹木の葉の形について、対称、非対称、フラクタルなどの数学的要素を含めて絵本で紹介した。
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上原 巌、高山範理、竹内啓恵( 担当: 共著)
全国林業改良普及協会 2022年01月 ( ISBN:978-4-88138-428-2 )
総ページ数:296 担当ページ:1章,4~10章 記述言語:日本語 著書種別:学術書
2020年、世界全体が新型コロナウイルスの感染に猛威をふるわれた。人々は屋外に出ることを制限され、会社でも学校でもオンラインやリモートの生活が始まり、私たちの生活は大きく様変わりした。この人類史上でも記録に残るパンデミックの席捲によって、いかに私たちが屋外に出ることを日頃の常としていたかを改めて知ることにもなった。やはり私たちは、動く社会的な動物なのである。
そして、このウイルスの人間社会への侵攻は、私たちを「自然・森林」へと導く大きな作用にもつながった。日頃は人気の少ない街区の公園や都市公園、森林公園などは、マンションやアパートなどに閉じ込められがちな家族連れなどで賑わう姿が見られるようになった。これは、新型のウイルスがもたらした現代の「自然回帰」「森林回帰」とも言えるだろう。
けれども、都市部から遠く離れた森林では、さらに人との距離が増すこととなった。高齢化や過疎化に悩んでいた地域がさらにその孤立を強めることになったのである。しかしながら、コロナウイルスの感染の観点から凝視すると、その孤立は「安全」とも表裏一体であると言える。人の流れがない地域には、ウイルスもまた届かなかったのだ。そして、実はここにこそ、地域や森林の持つ基本的な価値がある。つまり、地域、そして、森林は、私達人間にとっての大きな安全圏、「安心の場」となる。また、その森林の意義と魅力は地理的なことだけではない。そこから供給される生産物は、どんなに巧みに作っても創出することのできない、自然由来の創出物であり、それぞれが独自の個性を有している。
本書は、その森林の持つ豊かさや魅力を、「アメニティ」という言葉で綴ったものである。森林のアメニティは一定の企画にとらわれない大きな可能性を持っている。徳島県上勝町では、樹木の葉を料理の装飾に提供する「葉っぱビジネス」が脚光を浴びた。日常のありふれたものの中に、コロンブスの卵的な可能性が数多く眠っている格好の事例である。また、そのコロンブスの卵は、事物だけに限定されない。森林という場の空間や雰囲気そのものもまた大きな可能性を持っている。コロナ禍のおり、各地の森林公園が賑わった理由には、日常の限定空間から森林という場への「転地効果」がその礎にある。森林は、木材生産の場だけでなく、家族団らんや、効果的なカウンセリングの場にもなるのである。
本書を通して、ポスト・コロナの、そして21世紀における森林の新たな可能性を発見していただきたいと願い、執筆および編集をおこなった。
以下の第1,4,5,6,7,8、9,10章を執筆した。
第1章 森林アメニティとは何か(2-24頁)
第4章 地域の森林を活用した福祉、医療プログラムの事例
-視覚障害者、高齢者を対象にした事例から- (100-134頁)
第5章 これからの森林利用のあり方(事例・ハード編)
-森林公園にみるハード面について- (136-158頁)
第6章 これからの森林利用のあり方(プログラム・ソフト編)
-森林を活用した保健活動の立案・作成について- (160-198)
第7章 海外の事例
-北欧、西ヨーロッパ、アジアから- (200-234頁)
第8章 地域医療における森林療法、森林アメニティの可能性 (236-262頁)
第9章 「アメニティ」を高める森林環境のデザイン (264-280頁)
第10章 これからの森林での過ごし方は? (282-290頁) -
上原 巌( 担当: 単著)
コロナ社 2021年03月 ( ISBN:978-4-339-05276-3 )
総ページ数:132 記述言語:日本語 著書種別:学術書
現在、科学は細分化の傾向がさらに進行し、森林分野においてもそれは例外でない。森林の各事象が様々に細分化されているため、各論は進むものの、森林、樹木そのものをとらえる現実の視点から乖離していく傾向もみられている。
時代は21世紀に入り、森林は様々な領域、分野、事象で脚光を浴びるようになった。木材、林産物の生産をはじめ、土砂崩れや水害の防止などの環境保全はとりわけ注目を受けるようになり、水源涵養、大気清浄などの作用もその重要性を増している。また、森林浴、森林療法に代表されるように、保健休養の環境や地域活性化としての森林の意義も高まっている。
けれども、それらの事象をもたらす森林環境を形成、構築する主幹、主柱は、やはり個々の樹木である。しかしながら、昨今の林業界では、それぞれの樹木の本来の特性を配慮せず、単に機械的に、あるいは前例をそのまま踏襲する形で植栽することがいまなお多い。
「適材適所」という言葉があるように、「適地適木」という言葉がある。個々の人間に個性があり、それぞれ向いている場所があるように、個々の樹木にもやはり個性があり、適地がある。造林、森づくりとは、各木々の消長の確率を扱う事象でもあり、木々同士の組み合わせを考慮することでもある。つまり、各樹木の特性や相性を考えることは基本的に重要なことなのである。
「造林」と言えば、一般には、林地に人が木を植える、「植栽造林」のイメージが強い。しかしながら、この植栽による造林は、たとえ郷土種を植えることであっても、もともとその土地に生えていなかった樹木を人為的に植え付けることであり、いわば人工の行為であって、人の手による営みである。それに対してその土地の持つ力、その土地自身が自然の森に還ろうとする力も存在する。草本植物や、陽樹の芽生えなどにその土地の力は垣間見ることができる。それは、そこに潜在していた埋土種子や、風や動物によってもたらされた自然散布による種子の発芽と成長という力である。つまり、造林、森づくりとは、人の手による「人為の力」と、風、動物、埋土種子などによる「自然の力」の双方のバランスを以下に取るかということである。特に再造林の場合には、コントロールや制御の方策と並行して、その土地の自然が本来の姿に戻ろうとする力を応用し、出現する樹木の応用方法を考えることが得策となる場合もある。
現在、日本の人工林は戦後の拡大造林による森林が林齢70年を超え、伐期、収穫期を迎えている。収穫後は、言うまでもなく再造林する必要があるが、一体これからの日本は、どのような樹木を植え、森林を作っていくべきなのだろうか?また、伐採し、収穫の終わった林地に新たに植える苗木は十分にあるのだろうか?造林上の大きな課題は山積している。
森づくり、造林で大切なことは、個々の樹木の特徴をよく知り、その成長特性を生かすことである。
そこで、現在までの日本の代表的な造林樹木の特性を再考し、われわれ日本人の森林、自然、風景を構成し、日常生活にとっても関係の深い代表的な造林樹木をとりあげ、その木々を知ってもらい、親しんでもらうためにこの本を編んだ。
目 次
1.スギ ヒノキ科 スギ属 Cryptomeria japonica D.Don
1.1 スギの特徴
1.2 スギの生育上の特性
1.3 スギの育苗
1.4 スギ材の特徴と用途
1.5 スギの産地
1.6 スギの造林上の留意点
1.7 スギの林業品種
1.8 スギの樹形
1.9 スギの香り
2.ヒノキ ヒノキ科 ヒノキ属 Chamaecyparis obtusa
2.1 ヒノキの葉
2.2 ヒノキの開花と結実
2.3 ヒノキの分布
2.4 ヒノキの生育上の特性
2.5 ヒノキの樹形
2.6 ヒノキの育苗
2.7 ヒノキの造林上の留意点
2.8 ヒノキの材の特徴
2.9 ヒノキの病獣害
3.マツ科 マツ属 アカマツ Pinus densiflora クロマツ Pinus thunbergii
3.1 アカマツの性質
3.2 アカマツの造林上の特質
3.3 アカマツの用途
3.4 クロマツの性質
3.5 クロマツの造林上の特質
3.6 クロマツの耐塩性
3.7 クロマツの用途
4.カラマツ マツ科 カラマツ属 Larix kaempfrei
4.1 カラマツの分布
4.2 カラマツの性質
4.3 カラマツの造林上の特徴
4.4 カラマツとオオバアサガラとの混生
4.5 カラマツの用途
5.広葉樹造林について
5.1 広葉樹,針葉樹のそれぞれの特徴
5.2 広葉樹造林への期待
5.3 広葉樹造林の目的
5.4 広葉樹造林の課題
6.ケヤキ ニレ科 ケヤキ属 Zelkova serrata
6.1 ケヤキの性質
6.2 ケヤキの造林上の特性
6.3 ケヤキの保育作業
6.4 ケヤキの材の特性
7.ブナ ブナ科 ブナ属 Fagus crenata
7.1 ブナの性質
7.2 ブナの造林上の生育特性
7.3 ブナの天然更新
7.4 ブナの人工造林
7.5 ブナの利用
8.ブナ科の樹木
8.1 コナラ ブナ科 コナラ属(Quercus serrata)
8.2 ミズナラ ブナ科 コナラ属(Quercus crispula)
8.3 カシワ ブナ科 コナラ属(Quercus dentata)
8.4 クヌギ ブナ科 コナラ属(Quercus acutissima)
8.5 アベマキ ブナ科 コナラ属(Quercus variabilis)
8.6 クリ ブナ科 クリ属(Castanea crenata)
8.7 シラカシ ブナ科 コナラ属(Quercus myrsinifolia)
8.8 ウバメガシ ブナ科 コナラ属(Quercus philyreoides)
8.9 スダジイ ブナ科 シイ属(Castanopsis sieboldii)
9.カ エ デ
9.1 イロハモミジ ムクロジ科 カエデ属(Acer palmatum)
9.2 イタヤカエデ ムクロジ科 カエデ属(Acer pictum)
10.特 用 樹 木
10.1 キリ キリ科 キリ属 Paulownia tomentosa
10.1.1 キリの育成
10.1.2 栽培上のキリの長短所
10.1.3 キリの用途
10.2 コウゾ クワ科 コウゾ属 Broussonetia kazinoki
10.3 ウルシ ウルシ科 ウルシ属 Toxicodendron vernicifluum
10.4 クスノキ クスノキ科 ニッケイ属 Cinnamomum camphora
10.5 クロモジ クスノキ科 クロモジ属 Lindera umbelatta
10.6 アブラチャン クスノキ科 クロモジ属 Lindera praecox
11.薬 用 樹 木
11.1 キハダ ミカン科 キハダ属 Phellodendron amurense
11.2 ヤツデ ウコギ科 ヤツデ属 Fatsia japonica
11.3 ナンテン メギ科 ナンテン属 Nandina domestica
11.4 イチイ イチイ科 イチイ属 Taxus cuspidate
11.5 ヤマグワ クワ科 クワ属 Morus bombycis
11.6 マタタビ マタタビ科 マタタビ属 Actinidia polygama
11.7 ムクゲ アオイ科 フヨウ属Hibiscus syriacus
11.8 ヤドリギ ビャクダン科 ヤドリギ属 Viscum album subsp.coloratum
11.9 タラノキ ウコギ科 タラノキ属 Aralia elata
11.10 メグスリノキ ムクロジ科 カエデ属 Acer maximowiczianum
11.11 コブシ モクレン科 モクレン属 Magnolia Kobus
11.12 その他
12.林地でよく見る樹木
13.現在の研究の取り組み
13.1 森林・樹木の数学的表現
13.2 森林の複雑性に対するアプローチの検討
13.3 樹木と菌との共生
13.4 系(system)へのアプローチ
13.5 集合の考え方
13.6 圏の考え方
13.7 不等式
13.8 ベクトル
13.9 行列
13.10 つる植物
13.11 波構造
13.12 ランダム・無作為
13.13 カオス
参 考 文 献
お わ り に
謝辞
索 引 -
東日本大震災からの農業復興支援モデル ー東京農業大学10年の軌跡ー
東京農業大学編( 担当: 共著)
ぎょうせい 2021年03月 ( ISBN:978-4-324-80108-6 )
総ページ数:269 担当ページ:140-153 記述言語:日本語 著書種別:学術書
第5章 森林における10年間の放射性物質の定点モニタリングと森林保育による希望の萌芽(140~153頁)を執筆した。
内容は、次のとおり。
1.2011年からの活動の概要:放射性降下物質の分布の特徴
2.2020年11月現在の森林における放射線量の状況
3.津波被害地での生存樹木とは?
4.放置林の間伐のこころみ:2019年
5.福島の森林・林業の将来像 -森林再生の希望の萌芽- -
上原 巌( 担当: 単著)
理工図書 2020年03月 ( ISBN:978-4-8446-0893-6 )
総ページ数:162 記述言語:日本語 著書種別:学術書
森の仕事、木の仕事は、古来の人間のいとなみの一つである。しかしながら、その森林、樹木にまつわる仕事、林業は、21世紀初頭の現代の日本においては、不況であるといわれる。伐っても売れない、採算が合わない、林業は儲からないと言われるようになってから久しい。山村における高齢化、過疎化など問題もあいまって、とかく暗く、先行きの見えない話となることが多い。けれども、実際に森林、山林に出かけ、様々な視点からのアプローチに取り組んでいると、「こうやってみてはどうだろう?」という、コロンブスの卵的な発見に出会うことが時にある。そんなことから、本書のタイトルを、コロンブスの卵とした。
本書は、それぞれが独立したテーマの章立てとなっているが、一貫した全体のテーマは、「身近な森林の尊さと可能性」である。
森林、樹木をまずは畏敬し、その生命体をわたしたちの生活に活用する。かつてアイヌ民族が森の恵みを損なうことなく生活にとりいれ、持続し続けたように、われわれの身の丈に合った生産と収益がこれからも森のいとなみの肝要だと思っている。別の言い方をすれば、小規模であっても、持続性があり、可能性のある林業のあり方である。それには柔軟な発想と多様な視点、手法による挑戦が必要だ。
そもそも森林は、木材生産以外でも、地域の宝であり、地域環境の要である。例えば、ドイツでは、木材生産と保健休養が共存する林業が展開されている。森林は生産の場であると同時に、休養の場にもなりうるのだ。誰も始めていないが、こんなふうにしたら、日本の森林、林業はもっと豊かにできるのでは? そんなことを常に考えながら、本書を書いた。
≪目次≫
はじめに
第1章 挿し木の新たな可能性 コロンブスの卵のような研究
1-1.挿し木について
1-2.造林学研究室における挿し木研究
1-3.こんなことはどうだろうか? 様々な挿し木手法のこころみ
こころみ その1 芳香水を施用した挿し木苗の養成
こころみ その2 床土に木炭を施用した挿し木苗の養成
こころみ その3 挿し床に木質チップを活用した挿し木苗の養成
こころみ その4 挿し木の難しい樹種へのチャレンジ
第2章 樹木の香りの研究
2-1.森林浴、フィトンチッドという言葉の誕生
2-2.“空気をきれいにする木”
実験の方法
実験の結果は?
それでは、クスノキの香りでは?
クスノキでの実験
さらに他の樹種ではどうだろうか?
2-3.樹木の香りの幅広い可能性
第3章 身近な森林の研究
3-1.間伐と林床の木本植物
3-2.森林・樹木と数学
樹形について
ベクトル
自己組織化
行列:マトリックスを組む現代の森林科学
多次元のマトリックスの可能性
差の検定と相関係数
造林学と数学
林学と数学のロマン
数学の思い出
3-3.森林、樹木の病気
長野県軽井沢町でコブシの落葉病
長野市周辺における松枯れ被害の特徴
長野県北部におけるナラ枯れ被害
3-4.台風による風倒木の調査
調査の方法
現地調査の結果
台風通過9月6日当日の状況の推察
過去の軽井沢町での台風被害の状況
風倒木処理後の植生
今後の対策
3-5.福島での調査研究
調査の方法
森林の除染作業の可能性および今後の管理手法について
現在の状況
今後の展望
3-6.カラマツとオオバアサガラ:樹木のコンパニオン・プランツ?
コンパニオン・プランツ
カラマツについて
オオバアサガラについて
東京農業大学・奥多摩演習林のカラマツ
第4章 大学における森林教育
4-1.東京農業大学における林学、森林総合科学の教育
4-2.農大における演習林実習の内容
4-3.造林学研究室におけるゼミ実習
4-4.ミシガン州立大学林学科での講義・実習
ミシガン州立大学について
MSUの林学科(Department of Forestry)
MSU林学科の授業・実習について
MSU 林学科その他
ホストファミリーについて
第5章 希望の萌芽:各地での市民による森林活動、ワークショップ
5-1.放置林の活用
5-2.福岡県八女市でのワークショップ
森林整備作業場での工夫
5-3.長野県筑北村でのワークショップ
筑北村における森林整備のプログラム
端材の利用
5-4.長野県伊那市での森林活動
伊那市のカラマツ林
カラマツについて
清澄なカラマツ林の空気の指標:ウメノキゴケ科
林床の香りの樹木:クロモジ
「伊那谷カラマツ」ブランドの創出
カラマツの木酢液の抗菌作用
カラマツ林での冬季の森林散策
血圧、脈拍数、ストレス値の変化
身近な山林での森林散策路モデルの設置
5-5.東京都青梅市での市民講座
5-6.世田谷区での区民講座
第6章 むすびに
紀元前の林業と現代の林業
多様性豊かな森林と多彩なアプローチ
日本の森林・林業の未来像は?
コロンブスの卵
森林の究極の課題はその森林の美に集約される
あとがき 謝辞
引用文献
さくいん -
森本兼曩、阿岸祐幸、金山ひとみ、早坂信哉、李 卿、上原 巌、上岡洋晴、小笠原真澄、森山俊男、倉林均、河野透、岡田真平、内田實、鏡森定信、牧野直樹、牧野博明、西村典芳、( 担当: 共著 , 範囲: 第5章 地域の森林を活用した健康づくり(77~88頁))
大修館書店 2019年10月 ( ISBN:978-4-469-26873-7 )
総ページ数:209頁 担当ページ:77-88頁 記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書
第5章 地域の森林を活用した健康づくり(77~88頁)を担当執筆した。
内容は、下記の通り。
1.自然・森林に対する今日の「癒し」イメージの流行
2.森林を活用した保健休養の現状
①福祉分野での事例
②医療分野での事例
③心理分野での事例
3.地域の森林を住民の活動、休養の場とした新たなコミュニティ形成の可能性
4.今後の課題 -
上原 巌、清水裕子、住友和弘、高山範理( 担当: 共著 , 範囲: 第1章、第2章、第3章、第4章、第5章、第7章、第8章、第10章、第12章の計9章を担当)
科学出版社 2019年05月
総ページ数:224 担当ページ:1-16, 17-41, 42-61, 62-82, 83-99, 120-133, 134-146, 175-183, 205-216 記述言語:中国語 著書種別:学術書
「森林アメニティ学」(2017年 朝倉書店)の中国語版。
第1章 森林アメニティ学とは? (1-16頁)
第2章 地域福祉における森林保健活動 (17-41頁)
第3章 カウンセリング、心理分野における森林の活用 (42-61頁)
第4章 森林の医療利用 (62-82頁)
第5章 薬用樹木と樹木のヒーリング文化 (83-99頁)
第7章 海外における森林の保健休養の事例 (120-133頁)
第8章 森の幼稚園 (134-146頁)
第10章 森林と芸術 (175-183頁)
第12章 森林のアメニティ分野における課題と展望 (205-216頁)
を担当・執筆した。 -
森林アメニティ学(韓国語版)
上原 巌、清水裕子、住友和弘、高山範理( 担当: 共著 , 範囲: 第1、2、3、4、5、7、8、10、12章)
全南大学出版会 2019年02月 ( ISBN:987-89-6849-617-2 )
総ページ数:296 担当ページ:7, 17-38, 39-68, 69-92, 93-117, 119-139, 163-179, 181-195, 229-239, 271-285, 著書種別:学術書
2017年に出版された「森林アメニティ学」(朝倉書店)の韓国語版。
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上原 巌( 担当: 単著)
コロナ社 2018年03月 ( ISBN:978-4-339-05258-9 )
総ページ数:176 記述言語:日本語 著書種別:学術書
森林科学を学ぶ手引書。現在の日本の森林や林業の状況を踏まえた具体的かつ実践的にまとめた。また、随所にコラムをちりばめ,研究の助けとなるノートとしての特性も持たせた。
1. 樹木のおもな特性 ―樹木の生長,生理,生態の特徴―
1.1 「樹木」とはなにか
1.2 樹木の歴史
1.3 樹木と人間の共通点
1.4 樹木の種類
1.5 樹木の生長の特性
1.6 樹木の耐陰性
1.7 温度,季節変化の影響
1.8 休眠
1.9 紅葉・黄葉・落葉
1.10 樹木の根系
1.11 菌類との共生
1.12 その他の根の形状
1.13 繁殖
1.14 樹木のストレス診断
1.15 アレロパシーとフィトンチッド
1.16 樹木にまつわるその他の研究トピックス
引用・参考文献
2. 森林環境
2.1 森林とは
2.2 森林の種類
2.3 森林を形成する因子
2.4 森林の変化予測:四次元スケールでの手法
2.5 森林・林分構造のモデル解析アプローチ
2.6 「健全な森林」の林学的意義
2.7 身近な樹木の観察
2.8 森林・林地に出かける
2.9 森林の中に入ってみる
2.10 森林の有機物生産
2.11 森林の意義
引用・参考文献
3. 森林土壌
3.1 土壌の定義
3.2 森林土壌
3.3 森林土壌の性質
3.4 土壌の生成
3.5 土壌呼吸
3.6 リターの分解
3.7 土壌生物
3.8 土壌動物
3.9 土壌微生物
3.10 土壌の堆積様式と土壌断面
3.11 菌根菌
3.12 土壌養分
3.13 森林土壌の物質循環
引用・参考文献
4. 育苗
4.1 実生苗の育成
4.1.1 種子
4.1.2 苗畑
4.1.3 よい苗木の条件
4.1.4 育苗容器
4.2 挿し木苗の育成
4.2.1 挿し木の長所と短所
4.2.2 挿し木の容易な樹種と困難な樹種
4.2.3 挿し木の種類
4.2.4 挿し木の実際
4.2.5 挿し木苗育苗上の課題
4.3 その他の無性繁殖
引用・参考文献
5. 造林学とは
5.1 造林とはなにか
5.2 「造林学」とはなにか
5.3 造林学の意義
5.4 造林の特質
5.5 造林・育林の成果モデル
5.6 造林の方法:更新
5.7 人工更新:人工造林
5.7.1 人工林の林木の健全な生長
5.7.2 造林樹種の選び方
5.7.3 地拵え
5.7.4 苗木の植栽
5.7.5 植栽時の留意点
5.7.6 コンテナ苗
5.7.7 人工更新,人工造林の課題
5.8 天然更新
5.8.1 天然更新の種類
5.8.2 天然更新における課題
引用・参考文献
6. 森林保育
6.1 下刈り
6.2 ツル切り
6.3 枝打ち
6.4 除伐
6.5 間伐
6.5.1 諸外国における間伐の意義の相違
6.5.2 欧米諸国における樹型級
6.5.3 寺崎の樹型級編成に至るまでの経緯
6.5.4 間伐種の分類
6.5.5 寺崎の樹型級のモデルとなった浅間山国有林の現況
6.5.6 寺崎の樹型級における問題点
引用・参考文献
7. その他の造林の方法
7.1 広葉樹造林
7.1.1 広葉樹の特徴
7.1.2 広葉樹の樹形
7.1.3 日本における広葉樹造林
7.1.4 広葉樹造林の種類と目的
7.2 省力造林
7.2.1 省力造林の試験例
7.3 ゾーニング
7.4 複層林施業
7.5 林分施業法
7.6 森林美学
引用・参考文献
8. 新たな造林の手法
8.1 “多様な森づくり”のニーズと模索
8.2 人工更新+天然更新+遷移→針広混交林&複層林
8.3 天然更新の樹木の持つ可能性
8.4 天然更新の今後
8.5 日本における造林学の課題
引用・参考文献
付録 森林・樹木と数学
A.樹の形:樹形
B.森林と数学
C.「古典造林学」から「現代造林学」へ
D.まとめ
引用・参考文献
索引
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上原 巌、清水裕子、住友和弘、高山範理( 担当: 共著 , 範囲: 全12章のうち、 第1章 森林アメニティ学とは、 第2章 地域福祉における森林保健活動、 第3章 カウンセリング、心理分野における森林の活用、 第4章 森林の医療利用、 第5章 薬用樹木と樹木のヒーリング文化、 第7章 海外における森林の保健休養の事例、 第8章 森の幼稚園、 第10章 森林と芸術、 第12章 森林のアメニティ分野における現在の課題と今後の展望 の計9章を担当、執筆した。)
朝倉書店 2017年09月 ( ISBN:978-4-254-47052-9 )
総ページ数:176 記述言語:日本語 著書種別:学術書
森林の保健休養効果に関する調査研究は数多くなされてきており、その書籍もまた今日までに数多く出版されてきている。しかしながら、そのほとんどのものが、限定された空間における特定の被験者を対象とした単発の実験結果、いわば「閉じた環境設定」での報告が多く、実際の森林を活用した保養・休養・医療面、福祉面、心理面における効果にアプローチしたものは数少ないのが現状のところである。特に地域病院、社会福祉施設など、地域医療、地域福祉の現場における具体的な実例研究や事例報告が依然として欠落している。
そこで本書では、国内外の様々な地域、森林、対象者における実例、事例研究を中心とし、その具体的な効果や手法、また今後の可能性、展望について記述することを大きな特徴とした。
執筆者は、いずれも森林の保健休養や森林の持つアメニティについて実際に調査研究を行っている研究者であり、具体的な実例経験が豊富である。
また、全国各地には健全な森林ばかりではなく、手入れ不足の放置林などの不健全な森林も散在し、地域社会における負の環境問題ともなっている。本書では、「保健休養のための特別な森林」を対象とするのではなく、ごく一般的な、また各地の放置林の活用、活用手法についても対象とし、今後の地域の森林、地域社会における新たなパラダイムを提言することも目的とした。
以上のことから、本書は、各地域の森林を活用した保健休養に関する具体的な事例を、写真、図表、データ、手法とともにまとめ、医療、福祉、教育、心理関係者をはじめ、学生、主婦、一般の方々のために編集した。
全12章のうち、次の9章を担当、執筆した。
第1章 森林アメニティ学とは(1~13頁)
第2章 地域福祉における森林保健活動(14~31頁)
第3章 カウンセリング、心理分野における森林の活用(32~45頁)
第4章 森林の医療利用(46~58頁)
第5章 薬用樹木と樹木のヒーリング文化(59~71頁)
第7章 海外における森林の保健休養の事例(85~95頁)、
第8章 森の幼稚園(96~104頁)
第10章 森林と芸術(124~130頁)
第12章 森林のアメニティ分野における現在の課題と今後の展望(148~156頁) -
図解 知識ゼロからの林業入門
関岡東生監修、市川 隆、今井伸夫、上原 巌、江口文陽、大林宏也、武生雅明、橘 隆一、田中 恵、辻井 寛、堀内正樹、前川洋平、宮澤紀子、本橋慶一、桃井尊央、矢部和弘、山﨑晃司、吉野 聡( 担当: 共著 , 範囲: 第2章8節、第3章6節、7節、8節、9節、10節、11節、第6章6節、7節、8 節 を執筆した。)
家の光協会 2016年11月 ( ISBN:978-4-259-51863-9 )
記述言語:日本語 著書種別:学術書
第2章8節「管理が必要な人工林」 52-53p.
第3章6節「樹木を育てる①-苗木の生産-」 74-75p.
第3章7節「樹木を育てる②-地拵えから植林まで-」76-77p.
第3章8節「樹木を育てる③-下刈りと蔓切り-」78-79p.
第3章9節「樹木を育てる④-間伐-」80-81p.
第3章10節「樹木を育てる⑤-枝打ち-」82-83p.
第6章6節「森林の持つ癒し効果」148-151p.
第6章7節「森の幼稚園の教育効果」152-153p.
第6章8節「ドイツで確立した森林美学」154-155p.
の計9節を執筆した。 -
現代における民有林経営の課題と展開方向
佐藤孝吉監修 東京農業大学大学院農学研究科林学専攻( 担当: 共著 , 範囲: 第1章Ⅱ節「これからの造林の一視点」 (pp.19~24) を執筆した)
東京農業大学出版会 2016年03月 ( ISBN:978-4-88694-430-6 )
記述言語:日本語 著書種別:学術書
第1章Ⅱ節の「これからの造林の一視点」を執筆した。
その内容は、
・造林の使命・目的
・森林=複雑系
・森林に対する国民の期待
・造林の課題
・私有林管理の展望
・東京農業大学・造林学研究室 -
Agricultural and Forestry Reconstruction After the Great East Japan Earthquake
Iwao UEHARA, Tomoko SEYAMA, Fumio Eguchi, Ryuichi Tachibana, Yukito Nakamura, Hiroya Obayashi( 担当: 共著 , 範囲: Chapter 13 : Nuclear Radiation Levels in the Forest at Minamisoma, Fukushima Prefecture, pp.193-202)
Springer 2015年09月 ( ISBN:978-4-431-55557-5 )
記述言語:英語 著書種別:学術書
Great East Japan Earthquake occurred on the 11th of March, 2011 and 4 days later, Tokyo Electric Power Company (TEPCO) Fukushima No.1 nuclear power plant accident also happened. The accident caused serious nuclear pollution damage for Fukushima area, and it was reported that the forest area had been especially received severe damage. However, its present situation has not researched yet, and reforestation has not been planned, either. Therefore, we surveyed the amount of nuclear radiation at the forest of Minamisoma city where it was reported the amount of radiation has been extremely high. We set several survey plots in the forest and surveyed the radiation amount of leaves, branches, woods (bark and stem), soil, litter interception, and irrigation water. The surveying results showed nuclear pollution was not spread equality on the Minamisoma forest, but in the several “hot spots”, some litter interception indicated high radiation amounts, the extration rates from bark to xylem were different between conifers and deciduous trees and between standing living tree and mushroom bed logs, and radioactive cesium was not detected from transpiration water.
Keywords: nuclear radiation, Minamisoma city, Fukushima, forest -
はかる つくる えがく そだてる みどりの地域を育む~地域環境科学がわかる本
東京農業大学地域環境科学部教員( 担当: 共著 , 範囲: 「地域の森林再生-ネグレクトされていた森林をケアする」(56p))
東京農業大学出版会 2015年08月 ( ISBN:978-4-88694-450-4 )
記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書
全国各地域に散在する放置林の再生について、また、その手法の指標としての森林美学、手法の一つとしての作業療法について記述した。
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新版 地域環境科学概論
東京農業大学 地域環境科学部 編( 担当: 共著 , 範囲: 第2章 現代社会と環境問題 2.8 森林環境 pp84-96. 第4章 地域環境を守る自然の機能 4.7 地域における健康づくり pp.205-216. )
理工図書 2014年04月 ( ISBN:978-4-8446-0825-7 )
記述言語:日本語 著書種別:学術書
「第2章 現代社会と環境問題 2.8 森林環境」では、森林の定義、種類、景観、意義、多層構造、事例地などについてまとめ、記述した。
「第4章 地域社会と環境問題 4.7 地域における健康づくり」では、地域における森林を中心とした健康保健、医療、福祉利用についてまとめ、記述した。