講演・口頭発表等 - 小野瀬 淳一
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「強力なTNF-α産生阻害活性を有する天然p-テルフェニル類の合成研究」
叶躍奇、小野瀬淳一、阿部尚樹、吉川邦衛、(他3名)
第50回天然有機化合物討論会 2008年10月
開催年月日: 2008年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於福岡)
中国産食用茸ツブイボタケ乾燥子実体より新規物質として単離した強力な腫瘍壊死因子(TNF)α阻害物質vialinin Aをセサモールを出発原料として11段階、総収率28%で全合成した。類似の合成戦略に基づきatromentin、ganbajunin D及びEの全合成も達成した。一方、文献記載のganbajunin Cの全合成を行った結果は、ganbajunin Cの構造訂正が必要であることを示唆した。
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「新規ソルビシリノイド5-epihydroxyvertinolideに関する研究(2)-生合成メカニズム研究-」
菅谷紘一、寺澤隆範、(他4名)、小野瀬淳一、阿部尚樹
日本農芸化学会2008年度大会 2008年03月
開催年月日: 2008年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於名古屋)
Trichoderma sp. USF-2690におけるポリケチド生合成経路解明のの重要な生産物である5-epihydroxyvertinolideの13Cラベル実験を行った。その結果予想したとおりの切断反応が起こっていることが示されたことから、ポリケチド鎖の酸化修飾という前例のない反応機構の存在が強く示唆された。
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「新規ソルビシリノイド5-epihydroxyvertinolideに関する研究(1)-精製単離および構造決定-」
菅谷紘一、(他5名)、小野瀬淳一、阿部尚樹
日本農芸化学会2008年度大会 2008年03月
開催年月日: 2008年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於名古屋)
Trichoderma sp. USF-2690によりヘキサケチド生理活性物質ソルビシリノイド類の生合成過程で生産されると予想される5-hydroxyvertinolideを培養液を用いてDAD検出器により探索したところ、予想に反し、5位水酸基の立体化学の異なる新規物質5-epihydroxyvertinolideを単離、その絶対構造を含め構造決定した。
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「Trichoderma sp. USF-2690の生産するソルビシリノイド類及びビソルビシリノイド類の抗アレルギー活性に関する研究」
鈴木淳、(他4名)、小野瀬淳一、阿部尚樹、吉川邦衛
日本農芸化学会2008年度大会 2008年03月
開催年月日: 2008年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於名古屋)
Trichoderma sp. USF-2690培養液から単離した生理活性物質bisorbicillinol、sorbicillin、およびbisvertinoloneのI型アレルギーモデルであるRBL-2H3細胞からの脱顆粒抑制について検討し、IC50値によりその活性を評価した。
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「中国産食用茸ツブイボタケ由来vialinin類によるTNF-α産生阻害作用」
梅本裕之、(他5名)、小野瀬淳一、阿部尚樹、吉川邦衛
日本農芸化学会2008年度大会 2008年03月
開催年月日: 2008年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於名古屋)
抗原刺激したRBL-2H3細胞中でのvialinin類による炎症性サイトカインTNF-αおよびIL-4の産生阻害活性を検討し、vialinin類がTNF-α産生に対し特異的に強い阻害活性を示すことを明らかにした。また、細胞内でリン酸化タンパク質Sykの発現阻害が認められた。
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天然p-テルフェニル類の有機化学的研究
叶躍奇、小野瀬淳一、阿部尚樹、吉川邦衛
日本農芸化学会2008年度大会 2008年03月
開催年月日: 2008年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於名古屋)
Suzukiカップリングを鍵反応としてアトロメンチンの全合成を達成した。
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「食品中の生理活性物質による薬物代謝酵素阻害活性」
黄ギョクテイ、(他6名)、小野瀬淳一、阿部尚樹、吉川邦衛
日本農芸化学会2008年度大会 2008年03月
開催年月日: 2008年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於名古屋)
CYP3A4を用いた阻害活性スクリーニングにより、中国産食用茸アシベニイグチおよびアミタケ乾燥子実体中に強い阻害活性を示す物質の存在を確認し、構造解析によりvariegatic acid、 xerocomic acid および atromentic acidを同定し、それぞれの化合物が示すCYP3A4に対する阻害活性をIC50値で評価した。
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「中国産アシベニイグチ乾燥子実体中の生理活性物質に関する研究」
松尾直樹、(他4名)、小野瀬淳一、吉川邦衛、阿部尚樹
日本農芸化学会2008年度大会 2008年03月
開催年月日: 2008年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於名古屋)
中国産アシベニイグチ乾燥子実体中の生理活性物質として抗酸化活性を示す variegatic acid および xerocomic acid を同定し、さらにI型アレルギーモデルであるRBL-2H3細胞からの脱顆粒抑制についても検討した。
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Search for a new Rheumatoid arthritis medicine from a mushroom. 国際会議
J Onose, C Xie, YQ Ye, H Umemoto, N Abe, K Yoshikawa.
International Conference on Factors for Health promotion (ICoFF) 2007年11月
開催年月日: 2007年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(kyoto)
中国産ツブイボタケ(Thelephora vialis)に含まれる抗酸化物質であるVialinin AおよびBがRBL-2H3細胞からのTNF-α産生を特異的に強く抑制することが判り、その抑制の標的部位はチロシンキナーゼの一つであるSykであることが示唆された。
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Trichoderma sp.USF2690株の生産するD生理活性物質sorbicillinoidの生合成研究 国際会議
菅谷紘一、小野瀬淳一、吉川邦衛、阿部尚樹 (他7名)
第50回天然有機化合物討論会 2007年09月
開催年月日: 2007年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於札幌)
13Cラベル実験により化学的に不安定なsorbicillinolがsorbicillinやoxosorbicillinolなどのsorbicillinoid類生合成前駆体であることを実験的に証明した。また、推定生合成経路における想定生合成中間体から存在が予想される5-hydroxyvertinolideを探索する過程においてそのエピマーである新規物質5-hydroxyvertinolideを単離構造決定しその生合成経路を13Cラベル実験により推定した。
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食用茸Fuscoporia obliqua菌核中の生理活性物質に関する研究
金谷麻理絵、松尾直樹、小野瀬淳一、吉川邦衛、阿部尚樹
日本農芸化学会2007年度大会 2007年03月
開催年月日: 2007年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於東京農大)
生理機能が注目されているモンゴル産食用茸Fuscoporia obliqua(チャーガ)の菌核中から強い抗酸化活性を示す化合物を単離し、その化学構造を4-(3,4-dihydroxyphenyl)-3-(E)-butan-2-oneであると同定した。
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ポリケチド生理活性物質sorbicillinoiid類の生合成研究
菅谷紘一、越野広雪、鈴木淳、立柄晃、久田麻衣子、荒川忠春、廣田陽、小野瀬淳一、吉川邦衛、阿部尚樹
日本農芸化学会2007年度大会 2007年03月
開催年月日: 2007年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於東京農大)
13Cラベル酢酸を培地中に添加することにより得られた13Cラベルsorbicillinolを再度培地中に添加することによりsorbicillinol起点としてoxosorbicillinol、sorbicillinが生合成される経路の存在を明らかにし、またsorbicillinoid2量体であるbisvertinoloneがsorbicillinolとoxosorbicillinol各1分子より生合成されることを明らかにした。
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Umu試験におけるplasmid pSK1002保有量とumu遺伝子の発現量
菅野慎二、安永勝昭、及川剛司、岩戸久未子、小野瀬淳一、阿部尚樹、吉川邦衛
日本農芸化学会2007年度大会 2007年03月
開催年月日: 2007年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於東京農大)
umu試験において重要なbeta-galactosideseの発現量を含有プラスミド数との関連性をmRNAの発現量から検討し、活性試験における適正保有プラスミド数を推定した。
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中国産食用茸ツブイボタケ由来vaialinin類の抗アレルギー作用
謝春、小野瀬淳一、吉川邦衛、阿部尚樹 (他9名)
日本農芸化学会2007年度大会 2007年03月
開催年月日: 2007年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於東京農大)
抗酸化物質として単離したvialinin Aが抗体刺激ラット好塩基球系培養細胞RBL-2H3細胞における脱顆粒並びに炎症性サイトカイン産生を阻害することを明らかにし、さらに、アレルギー状態でのヘルパーT細胞のTh1/Th2バランスの偏りをを正常に戻す働きがあることを示唆した。
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中国産イボタケ科食用茸由来新規抗酸化物質vialinin Bの抗アレルギー作用
謝春、片山恵代、高橋由香、越野広雪、江角保明、小野瀬淳一、吉川邦衛、阿部尚樹
日本農芸化学会2006年度大会 2006年03月
開催年月日: 2006年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於京都女子大学)
食用茸由来の新規抗酸化物質であるvialinin Bの抗アレルギー活性を検討した。アレルギー反応の指標として抗体刺激したラット好塩基球培養細胞MBL-2H3細胞からの脱顆粒反応(<beta>-hexosaminidasの放出)並びに炎症性サイトカインTNF-<alpha>とIL-4の産生に対する阻害活性を検討した。結果としてすべての反応、特にTNF-<alpha>の産生に顕著な阻害効果を示した。
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中国産食用茸Dictyophra indusiata乾燥子実体中に含まれるDPPHラジカル捕捉活性物質に関する研究
謝春、松岡華生、間室夏実、越野広雪、江角保明、小野瀬淳一、吉川邦衛、阿部尚樹
日本農芸化学会2005年度大会 2005年03月
開催年月日: 2005年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於札幌)
中国産食用茸Dictyophra indusiata乾燥子実体中からDPPHラジカル捕捉活性を示す既知物質hydroquinoneと2-acetamidophenolに加え新規物質である2-[2-(4-hydroxy-2,6-dimethylphenyl)-ethyl]-3-methyl-but-2-enalを単離し、それら活性物質のDPPHラジカル捕捉活性についても検討した。
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Trichoderma sp. USF-2690の生産するDPPHラジカル捕捉物質bisorbicillinolの生理活性に関する研究
菅谷紘一、沢村憲司、堀池琢磨、土井雄太、廣田陽、小野瀬淳一、吉川邦衛、阿部尚樹
日本農芸化学会2005年度大会 2005年03月
開催年月日: 2005年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於札幌)
強いDPPHラジカル捕捉活性(EC50 = 40.1 mcM)を示すbisorbicillinolの抗酸化活性および抗アレルギー活性を検討した。その結果、TBA法においてEC50 = 63.0 mcMを与え、またアレルギー反応の指標である抗体刺激したラット好塩基球培養細胞MBL-2H3細胞からの脱顆粒反応を20 mcMで約52%阻害した。
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中国産食用茸Thelephora vialisに含まれるDPPHラジカル捕捉物質の研究
松浦佐知子、越野広雪、江角保明、小野瀬淳一、吉川邦衛、阿部尚樹
日本農芸化学会2005年度大会 2005年03月
開催年月日: 2005年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於札幌)
ボタケ科の中国産食用茸 Thelephora vialis の乾燥子実体から3種のDPPHラジカル捕捉物質を単離し、その化学構造を明らかにした。構造解析の結果、既知物質p-hydroxybenzoic acid、atromentin、cycloleucomelonを同定するととともに2種の新規物質TVEA-dおよびTVEB-cの構造を決定した。さらにこれらの化合物のDPPHラジカル捕捉活性についても検討した。
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胃酸分泌低下モデルラットを用いたBt蛋白質の28日間混餌投与毒性試験
小野瀬淳一、今井俊夫、蓮村麻衣、曺永晩、広瀬雅雄
第31回日本トキシコロジー学会学術年会 2004年07月
開催年月日: 2004年07月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於大阪)
ット胃酸分泌低下モデルを確立し,Bt蛋白質の混餌投与毒性試験を実施した。
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中国産食用茸Thelephora vialis 含有ganbajunin CのDPPHラジカル捕捉の機構検討
謝春、越野広雪、小野瀬淳一、吉川邦衛、阿部尚樹
日本農芸化学会2004年度大会 2004年03月
開催年月日: 2004年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:(於広島)
イボタケ科の中国産食用茸 Thelephora vialis の乾燥子実体から3種のDPPHラジカル捕捉物質を単離し、その化学構造を明らかにした。 スペクトルにより ganbajunin C と思われる化合物が最も強い活性を示した。詳細な構造解析の結果TVEA-aと仮称したこの化合物の構造は提出されている ganbajunin C とは異なることが明らかとなった。また、TVEA-aは2分子のDPPHラジカルを消去した後、安定なオルトキノン構造をとることが明らかとなった。