論文 - 佐藤 和憲
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産地における青果物の加工・保管・輸送対応の現状と課題 査読あり
佐藤和憲
農業市場研究 29 ( 3 ) 15 - 24 2021年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:筑波書房
青果物産地の先進的な農業協同組合や集荷業者は、基本的にスーパーマーケットのニーズに応じて青果物をパッケージし、直納の場合は、仕分けして店舗や物流センターに配送している。 さらに、農協や集荷業者は、加工および外食産業の個々の顧客のニーズを満たすことを基本方針としている。具体的には、出荷規格、包装、安全基準、洗浄、剥離、切断などの加工による付加価値など、顧客のニーズに柔軟に対応している。
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青果物の卸売市場流通における取引慣行-東京都中央卸売市場における小売企業の仲卸業者への要求と対応- 査読あり
佐藤和憲・木立真直・清野清喜
農業経済研究 89 ( 3 ) 236 - 240 2017年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本農業経済学会
青果物の卸売市場流通における取引慣行について、仲卸業者へのアンケートによって分析し、物流センターフィーと特売への対応の負担が大きく、また取引相手別では総合スーパーからの取引慣行要求の負担感が大きいことを明らかにした。
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タイ産ホントンバナナの商品戦略とサプライチェーン 査読あり
ナロンサック-ピシャヤピッスット・佐藤和憲
農業市場研究 25 ( 2 ) 51 - 56 2016年09月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本農業市場学会
生協個配で無農薬栽培を訴求しているタイ産ホントンバナの産地、輸出入業者、国内中間流通業者、生協の各段階について分析し、家族農業経営による小規模生産に適応した栽培管理と履歴管理により、安全性を担保し品質も保持できるサプライチェーンが確立されていることを明らかにした。
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青果物の直接取引における取引慣行-小売業の要求と産地の対応- 査読あり
佐藤和憲・木立真直・ナロンサック-ピシャヤピスット
農業市場研究 24 ( 4 ) 52 - 58 2016年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本農業市場学会
青果物流通における取引慣行について、農協・農業法人へのアンケートによって分析し、物流センターフィーと特売への対応の負担感が大きいことを明らかにした。
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コンジョイント分析を用いた乾燥パプリカの最適ブランチング処理条件の検討 査読あり
渡邊高志・小手章二・佐藤和憲・中村宣貴・椎名武夫・田川彰男
日本食品科学工学会誌 62 ( 8 ) 394 - 401 2015年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本食品科学工学会
コンジョイント分析を用いたブランチング処理による複数品質の保持効果の評価を行うことで,乾燥パプリカ製造工程における最適ブランチング処理条件の検討が可能であることが示された。
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アメリカにおける野菜農場の構造変化-カリフォルニア野菜農場のセンサス分析- 査読あり
佐藤和憲
農業市場研究 22 ( 4 ) 55 - 61 2014年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本農業市場学会
カリフォルニアの野菜農場の経営構造に焦点をあて、センサスデータを用いて分析し、自作地を主体とした大規模な耕地、大量の雇用労働、及び耕地・機械への多額な投資によって、生産性、収益性が高い大規模経営が成立していることを明らかにした。
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アメリカにおける食品小売業の変化と青果産業
佐藤和憲
農業経済研究 85 ( 2 ) 109 - 115 2013年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本農業経済学会
シンポジウム論文、アメリカの食品小売業はスーパーセンターの参入、外食へのシフトといった競争激化の下で、一方で吸収・合併による運営の低コスト化を進めながら、他方で集客のため青果、特にカット野菜類や有機野菜の取り扱いを強化し、その調達を産地のシッパーやサラダプロセッサーからの直接調達の強化によって実現した。こうした小売側の動きに対して産地サイドでは、シッパーの規模拡大やグロワーとの統合、サラダプロセッサーの形成が進んだ。このような結果、青果産業の市場規模(消費者段階)は、1980年代以降、約3倍に拡大した。
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フードシステム研究のニューウェーブPartⅡ
佐藤和憲・茂野隆一
フードシステム研究 20 ( 2 ) 67 - 71 2013年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本フードシステム学会
シンポジウム座長総括、フードシステム研究のニューウェーブとして、各論の統合化の試みとして、国内外における企業間関係、国際化における進出形態の領域について、新制制度学派の新たな関係性の制度デザインの視点から解明する、また消費者行動と食の安全の領域も制度デザインとしても統括することを提案した。
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農産物直売所を中心とした地産地消型農商工連携の形成要因と阻害要因 査読あり
佐藤和憲・唐崎卓也・中嶋晋作・大浦裕二
農業市場研究 21 ( 4 ) 45 - 50 2013年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本農業市場学会
農業サイドと商工業者の連携による直売店や農産加工品開発について、経営成果を挙げている事例と伸び悩んでいる事例を比較検討し、地域ぐるみの取り組みを進めるためには、地域全体での危機意識の醸成、先駆的な小グループ活動、地域振興組織と振興計画の策定などが必要なことを明らかにした。
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フードシステム研究のニューウェーブ
浅見淳之・佐藤和憲
フードシステム 20 ( 2 ) 33 - 36 2012年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本フードシステム学会
シンポジウム座長総括、産業組織面の伝統的な視点から見てもフードシステム学の各領域における研究対象は大きく変化している。研究対象では。消費者行動における非価格情報や非市場財の評価等である。実証方法では表明選好法、プロトコル法、POSデータ分析等である。援用理論では栄養学等の自然科学との学際研究、一方では行動経済学など取引コスト論を超えた理論の必要性が指摘できる。
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Webアンケート調査による野菜セットの消費者評価-選択型コンジョイント分析による商品属性の検討- 査読あり
本田亜利紗・中嶋晋作・大浦祐二・佐藤和憲
フードシステム研究 18 ( 3 ) 269 - 274 2011年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本フードシステム学会
カットされた野菜を惣菜用に包装した野菜セットに対する消費者ニーズをWebアンケートで収集し、選択型コンジョイント分析にかけ、産地は国産・地場産、肉・魚を含めた鍋用セットの効用が高いことを明らかにした。
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タイ・バンコクにおける日本産イチゴの消費者ニーズ-ホームユーステストによる検討- 査読あり
佐藤和憲・大浦祐二・中嶋晋作・山本淳
フードシステム研究 18 ( 3 ) 263 - 268 2011年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本フードシステム学会
バンコクで実施した消費者アンケートにより、日本産イチゴに対する品質評価は品種によって異なり、そのポイントは主に果実の大きさにあり、これと支払上限価格に相関のあることを明らかにした。
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1990年代アメリカにおける青果産業の構造変化 査読あり
佐藤和憲
フードシステム研究 17 ( 4 ) 283 - 294 2011年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本フードシステム学会
総説、近年におけるアメリカ青果産業の展開過程を、まず小売業におけるスパーセンターの参入とこれらに対応した低コスト化と商品差別化としてとらえ、こうした小売構造の変化に対応した、産地のシッパー、グローワーの統合化、多角化、規模拡大、さらにサラダプロセッサーの形成について明らかにした。
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直売所新商品に対する消費者評価―マルチエージェント・シミュレーションの適用― 査読あり
中嶋晋作・大浦裕二・佐藤和憲・本田亜利紗
フードシステム研究 17 ( 3 ) 204 - 209 2010年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本フードシステム学会
農産物食材セットを対象としたマルチエージェントシュミレーションによって、一定の初期条件を与えれば販売予測が可能なことを検証した。
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果実の購買・消費行動の日台比較-日本及び台湾の大都市住民を対象としたアンケート調査から- 査読あり
大浦裕二・佐藤和憲・土屋仁志・井上荘太朗・関復勇・鄭尹恵
農業経営研究 48 ( 1 ) 90 - 94 2010年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本農業経営学会
台湾の台北市と高雄市において消費者アンケート調査を実施し、台湾消費者の果実の購買・消費の特徴として、伝統市場の利用、周年購買・消費、商品情報の重視、酸味の弱いもの志向、日本産果実に対する高い評価等を明らかにした。
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東北タイにおけるコミュニティー・マーケットの特性 査読あり
佐藤和憲・小田哲郎・櫻井清一・伊藤史朗
流通 24 87 - 94 2009年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本流通学会
東北タイのコミュニティーマーケットの出荷者と非出荷者の農業収入・家計を比較すると、収入に明確な差は無かったが、農外支出と総支出はコミュニティマーケット出荷者のほうが少なく、家計余剰はコミュニティマーケット出荷者のほうが多く、一定の効果が認められた。
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ホームユーステストによるイチゴの消費者評価-愛媛県育成品種イチゴ「あまおとめ」を事例として- 査読あり
河野章・大浦裕二・佐藤和憲・山本和博
農業経営研究 47 ( 2 ) 130 - 133 2009年09月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本農業経営学会
ホムユーステストによって。愛媛県のイチゴ新品種あまおとめに対する消費者ニーズを分析し、あまおとめは女性・子供の評価が高いことから、食味(優しい味)、果皮色を生かした商品作りが必要であることを明らかにした。
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小売主導型流通システムとサプライチェーンの構築
馬場治・佐藤和憲
フードシステム研究 16 ( 2 ) 29 - 30 2009年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本フードシステム学会
シンポジウム解題、農産物・食品流通においても小売主導型流通システムとしての性格が強ま中で、食の安全・安心を担保しながら安定的で効率的なサプライチェーンとそのマネジメントが必要となっていることを指摘したうえで、農産物・食品、水産物におけるサプライチェーン構築の課題について提起した。
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野菜産地集荷業者によるフランチャイズ型農業の展開-(有)茨城白菜栽培組合の事例- 査読あり
佐藤和憲
食と農 5 144 - 150 2008年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:実践総合農学会
茨城白菜栽培組合は、大手漬物業者の業務用ニーズに適応した漬物用白菜を、関東甲信地方に散在する200戸以上の契約農家に対して、専用の種子、肥料、堆肥などの供給と栽培指導、出荷指導を行い、収益補償まで行う生産契約方式によって確立していることを明らかにした。
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Webベースでのアウトリーチ活動モデルの評価-育種研究を事例として- 査読あり
河野恵伸・星野康人・大浦裕二・佐藤和憲・小田俊介
農業情報研究 16 ( 3 ) 99 - 106 2007年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:農業情報学会
育種研究におけるアウトリーチ活動促進のため、小麦新品種を事例とした3つのタイプのWebサイトを構築し、消費者に知識、関心、態度、行動の視点から評価させた結果、関心と態度については、使用体験と直接対話を組み合わせたモデルのほうが研究に対する関心が高くなることを明らかにした。