論文 - 佐藤 みずほ
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Knowledge-Sharing Market: A Prediction Market-Based Knowledge-Sharing System 査読あり
Seiyu Yamaguchi, Hajime Mizuyama,Tomomi Nonaka, Mizuho Sato
The 21st ACM Conference on Computer-Supported Cooperative Work and Social Computing, proceedings, 213 - 216 2018年11月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
近年、あらゆる組織内において,知識共有が大きな注目を集めている。変化する環境で生き残るためには、組織内の知識を統合、管理、活用することがますます重要になっている。そこで、予測市場を用いた知識共有システムを提案した。予測市場のメカニズムを導入することで、質の良い知識を提供するインセンティブが働き、知識共有の促進が期待できる。この知識共有システムには、参加者から集められたコメントをつなげた知識マップを作成し、その内容をみて組織のオーナーは、ミッションを成功させるために必要な知識とスキルを収集できる。そして、ミッションのアクションプランを組織の助けを借りて協働で設計することができるようになり、組織の活性化につながる。
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How Different Commercial Rules Affect Actors and Waste in Milk Supply Chain 査読あり
Mizuho Sato, Hajime Mizuyama, Masaru Nakano
The International Simulation and Gaming Association, Congress Proceedings, 528 - 535 2018年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
牛乳は,賞味期限が設定されており,その1/3に当たる期間を販売期限としているため,食料品専門スーパーでは,その期間内に販売する努力が必要である.以前に考案したゲームの方法をより分かりやすく改良し,社会人の大学院生に実施した.その結果,1/3ルールがあることで,食料品専門スーパー役の人は古い賞味期限の商品を値引する行動を取っていた.この行動は,食品廃棄を低減化する上では重要な行動である.従って,どのようなルールがよいか(1/2ルール,1/4ルール等)を食品によって検討していく必要があると示唆された.
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システムレジリエンスを支える人的組織的要因に切り込むシリアスゲーミング
水山元,佐藤みずほ
計測と制御 15 ( 6 ) 419 - 425 2018年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
現在,シリアスゲーミングが教育の場でも活用されてきている.シリアスゲーミングには,シミュレーションとしての機能に加えて,その本来の役割である,プレイヤに何らかの知識やスキルの学習を促すという効果も期待できる.また,逆に,プレイヤの頭の中にある目に見えない知識やスキルを分析するための手段としても利用できる.そこで,食品のサプライチェーンから発生する食品廃棄問題を考えるMilky Chainゲームと食品廃棄問題を消費者教育に活用しるVeggie Martゲームを紹介した.
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The Design and Evaluation of a Multi-Player Milk Supply Chain Management Game 査読あり
Mizuho Sato, Manami TsunodaHitomi Imamura, Hajime Mizuyama, Masaru Nakano
Lecture Notes in Computer Science 10825 110 - 118 2018年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:Springer
牛乳は,生鮮食品であるため,賞味期限が設定されており,その1/3に当たる期間を販売期限としているため,その期間内に販売する努力が必要である.オークションモデルを活用した牛乳サプライチェーンゲームを作成し,1/3ルールがある場合とない場合の牛乳の廃棄量に与える影響を解析した.また,食品廃棄に関する教育効果を検討するために,ゲームを実施する前と後での教育効果についてアンケートの解析を実施した.その結果,1/3ルールがある場合の方が廃棄量は多く発生した.1/3ルールを検討することは重要であるとゲームからも示唆された.また,ゲームの実施前と後の食品廃棄への意識調査ではゲーム実施後,食品廃棄に対する意識が向上しており,この様なツールを活用した教育は有用であると示唆された.
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Milk supply chain management game for waste reduction 査読あり
Mizuho Sato, Hajime Mizuyama, Masaru Nakano
Lecture Notes in Computer Science 10711 302 - 314 2018年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:Springer
近年,様々な乳飲料が発売されているが,飲用牛乳の消費量は減少してきている.牛乳は,賞味期限が設定されており,その期間内に販売する努力が必要である.廃棄を発生することなく乳業メーカーがスーパー等に牛乳を販売するのは難しい.さらに実際には,スーパー等の店頭では,賞味期限の異なる商品が混在して販売されており,賞味期限の短い“古い”商品は結果的に売れ残り,値引きをして売ることになるが,さらに売れ残れば廃棄されることになる.このような背景の下,どのようなマネージメントによってサプライチェーン(生産者,乳業メーカー,スーパー,消費者)の各過程での廃棄量が最小化できるかのゲームを考案した.
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アガベシロップの歴史とアグロインダストリー 査読あり
佐藤みずほ,小田忠信
食農と環境 19 61 - 67 2017年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:実践総合農学会
メキシコ産アガベシロップは,天然甘味料として近年,アメリカに続き日本でも輸入量が増加してきている.そこで,本報告では,このアガベシロップの特徴と歴史について述べるとともに,アガベの栽培によるアグロインダストリー発達のプロセスを解析した.その結果,アガベシロップには,果糖が多く含まれているため,アガベシロップを使用して食品を製造すると,少ない量で同じ程度の甘みを提供することができ,その結果,摂取カロリーを抑えることができる.また,低GI値食品である.アガベシロップの産業化は,21世紀に入ってからのことである.アガベから生産される食品等には,テキーラ,アガベシロップ,イヌリン,繊維など様々あるが,アガベから製造されるテキーラの価格低下が原因となって,アガベシロップの生産が増加したのではないかと推察された.
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Nutritional and environmental considerations of food stockpiles in Japan and USA: Reducing food waste by efficient reuse through the food banks 査読あり
Mizuho Sato, Masaru Nakano, Kelsey Gatto, Shahla Wunderlich
Journal of Sustainable Development and Planning 11 ( 6 ) 980 - 988 2016年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
地方自治体においては食料備蓄が行われている.使用しなければ廃棄される.そこで,日本の地方自治体での備蓄食料の総量を推定した.また,備蓄食料の有効活用の方法として,フードバンク活動に注目し,日米のフードバンク活動の実態を調査し,日米の備蓄食料のリユースについて比較した.そして備蓄食料のリユースを実現させるための条件を明らかにした.
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わが国におけるフードバンク活動の実態と食育の観点から見た課題 査読あり
佐藤みずほ,中野冠
日本食育学会誌 10 ( 1 ) 31 - 40 2016年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フードバンクの活動について,食育の観点からわが国で活動するフードバンクの実態を明らかにし,その中での栄養士や管理栄養士の重要性について検討を行い,フードバンク活動における食育の新たな必要性について考察を行った.その結果,フードバンク活動に関する理解を深め,フードバンク活動の課題を解決するためにも行政栄養士が活躍すべき領域であることを示した.また,新しい栄養表示の活用にも行政栄養士や管理栄養士の役割が期待されることを述べた.
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廃棄される食品の低減化に関する研究-食料品専門スーパーを例として-
佐藤みずほ
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科システムデザイン・マネジメント専攻 2014年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(博士)
概要:国際連合食糧農業機関(FAO)のデータによると食料の1/3(約13億トン)は毎年廃棄されている。また,食品廃棄物をなくすことで20億人の人を救えるとしている。わが国においても食品廃棄物は大量であり,食品廃棄を低減化することは重要である。 そこで,本論文では,食品小売業特に食料品専門スーパーに焦点をあて食品廃棄物発生について解析するとともに,リデュース(Reduce),リユース(Reuse),リサイクル(Recycle)の3Rについて検討し,3Rを実現する具体策を提案した。
本論文:147ページ -
食料品専門スーパーにおける食品廃棄物発生の解析と低減化を目指す従業員教育のための意識調査 査読あり
佐藤みずほ,中野冠
日本食育学会誌 7 ( 4 ) 259 - 273 2013年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
食品小売業においては,野菜・果物の廃棄量が全体の廃棄量に与えている影響は大いので,野菜・果物の流通,販売方法を検討することは重要であり,そのための流通・販売方法を検討することは重要である.また,従業員の廃棄低減化に対する意識も重要であり,生鮮食品のように劣化が早い商品は,傷がある商品や一部腐った商品を丁寧に取り扱うこと,また,細かい店舗での販売方法の工夫は重要と示唆された.そして,そのための従業員教育すなわち食育が必要と考えられた.
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食品廃棄物低減化のための食品品質表示 査読あり
佐藤みずほ,中野冠
日本食生活学会誌 23 ( 3 ) 166 - 173 2012年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
食品廃棄物発生の原因に賞味期限切れの食品がある.「賞味期限」とは,美味しく食べられる期間を示しており,この期限を過ぎても食せないわけではない.わが国の品質表示は,加工技術の進歩と国際規格との調和から,製造年月日表示から期限表示に変更された.そこで,品質表示変更の理由がどのような影響をもたらしたかについて解析した.また消費者アンケートを実施し,食品廃棄量の低減化を可能とする表示を提案し,食品廃棄量の低減化量を推定した.
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System Design for Zero-Generation of Food Waste in the Food Industry 査読あり
Mizuho Sato, Masaru Nakano
Test and Evaluation Conference, Proceedings 1 - 10 2012年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
食品小売業では,多種多様な食品を取り扱っているため,食品の取扱が難しい.また,食品廃棄物の年間発生量のうち,賞味期限切れによる売れ残りや返品が原因で廃棄される割合は,食品小売業のみでは22%と最も高く,食品小売業における食品廃棄量を減少させることが重要である.そのためには,小売店における流通,販売方法を検討することが最も重要であると考え,消費者の要求に合わせた流通,販売方法を検討し,廃棄せざるを得ない廃棄物のリサイクル方法の意識調査を行った.そして小売店及び消費者ともに飼料化,肥料化に対する期待が高いことを明らかにした.
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小麦グルテンのメチオニン添加によるラット脂質代謝への影響
佐藤みずほ
女子栄養大学栄養科学栄養学研究科栄養学専攻 2004年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(修士)
概要: 植物性たんぱく質は、動物性たんぱく質より血漿コレステロールの低下作用があり、その作用は、植物性たんぱく質のアミノ酸組成の違いが影響すると考えられる。そこで、植物性たんぱく質である小麦グルテンをたんぱく源とした成長期ラットにメチオニンを添加した場合の脂質代謝変化を検討した。その結果、メチオニン添加によりグルタチオンの生成が増加したことにより胆汁へのコレステロール異化排泄が亢進し、各リポたんぱく質中のコレステロール組成を変化させる可能性が示唆された。 本論文:53ページ
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小麦グルテンのメチオニン添加によるラット脂質代謝への影響 査読あり
佐藤みずほ,川端輝江,長谷川恭子
女子栄養大学栄養科学研究所年報 10 67 - 73 2002年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
植物性たんぱく質は,動物性たんぱく質より血漿コレステロールの低下作用があり,その作用は,植物性たんぱく質のアミノ酸組成の違いが影響すると考えられる.そこで,植物性たんぱく質である小麦グルテンをたんぱく源とした成長期ラットにメチオニンを添加した場合の脂質代謝変化を検討した.その結果,メチオニン添加によりグルタチオンの生成が増加したことにより胆汁へのコレステロール異化排泄が亢進し,各リポたんぱく質中のコレステロール組成を変化させる可能性が示唆された.