論文 - 佐藤 みずほ
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Digital Veggie Mart Game for Nutritional Education and Sustainable Food Supply Chain 査読あり
Mizuho Sato and Hajime Mizuyama
Simulation and Gaming Across Borders, Lecture Notes in Computer Science 15420 228 - 238 2025年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス) 出版者・発行元:Springer
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Eliciting psychosocial factors using search query data to improve conceptual modeling: A case study of Japanese food supply chains during the COVID-19 pandemic 査読あり
Akinori Komaki, Mizuho Sato, Madoka Nakajima, and Naohiko Kohtake
Socio-Environmental Systems Modelling 7 ( 18751 ) 2025年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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Impact of Wholesale and Retail Limits on Supply Chain Decision Strategies: Insights from Serious Gaming Experiments 査読あり
Mizuho Sato, Hajime Mizuyama
Production Management Systems for Volatile, Uncertain, Complex, and Ambiguous Environments 3 439 - 453 2024年09月
担当区分:筆頭著者
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Milky Chain Game: A Pedagogical Game for Food Supply Chain Management 査読あり
Mizuho Sato, Tomoya Manago, Hajime Mizuyama
Advances in Production Management Systems.Production Management Systems for Responsible Manufacturing, Service, and Logistics Futures, 2 347 - 362 2023年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による食形態や食意識の変化 査読あり
佐藤みずほ,水山元,小川雅俊,松本和宏,曾根田 弘光
日本感性工学会論文誌 22 ( 2 ) 135 - 145 2023年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大予防のために,大多数の人が在宅勤務を余儀なくされた.また,こうしたライフスタイルの変化は,私たちの日々の食生活にも影響を及ぼしているのではないかと推測される.そこで本研究では,まず第1に,属性の違いがCOVID-19による食形態への変化にどのような影響を与えたのか,第2に,COVID-19の影響によって食への意識がどのように変化し,どのような食への価値に意識を向けるようになったのか,の2つに焦点を絞り,アンケート調査に基づいてそれらを分析することを目的とする.その結果,男性も女性もCOVID-19により自宅で食事をする機会が増えたことにより,中食の利用増加につながっていた.さらに,COVID-19の感染リスクを減らすために自宅で過ごす時間が増えるにつれて環境や食への意識が高まっていることも明らかになった.
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家庭系食品ロス低減を促す介入システムの提案 - 食品ロスに関心がある若者を対象として - 査読あり
木 村 由 佳 ・ 佐 藤 みずほ ・ 神 武 直 彦
廃棄物資源循環学会論文誌 34 1 - 14 2023年03月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
20代を中心とする若者を対象に家庭系食品ロス低減に向けて,複数の介入方法を組み合わせたシステムを設計し,家族構成別に,食品ロス低減の効果を検討した.その結果,食品の写真撮影記録及びフィードバックの介入が特に印象に残った介入手法となった.しかし,家族構成の違いによる食品ロス低減化への影響には明らかな違いはみられなかった.一方で,介入中の食品ロス増減量から被験者のタイプを分類することができ,それぞれのタイプ別の介入方法を提案することができた.
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Food and Agriculture Education to Address Food Loss and Waste, Aiming at a Sustainable Supply Chain 招待あり
Mizuho Sato, Hajime Mizuyama
Journal of Nutritional Science and Vitaminology 68 95 - 97 2022年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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消費者セグメンテーションに基づ く食品廃棄低減化施策の検討一食のライフスタイルと食品廃棄行動の関連から一 査読あり
佐藤みずほ,水山 元
日本食育学会誌 16 ( 4 ) 157 - 173 2022年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本では,消費者からの食品ロス・廃棄も多く発生しており,消費者側からの食品ロス削減を考えることは重要である.そこで,本研究では,「Food-Related Lifestyle: FRL」の考え方を用いて消費者を食のライフスタイルの観点から分類した.次に,食品廃棄行動に影響を与える要因などから消費者を分類「Food Waste Behavior: FWB」した.そして,それらの分類の間の関係について分析することによって,食品廃棄行動の分類別にどのようなライフスタイルの消費者が含まれるかを明らかにし,それぞれのセグメントにあった食品ロス・廃棄低減化の施策提言を行った.
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Simulation-Based Game Theoretical Analysis of Japanese Milk Supply Chain for Food Waste Reduction 査読あり
Hajime Mizuyama, Sota Yamaguchi, Shota Suginouchi & Mizuho Sato
Advances in Production Management Systems: Smart Manufacturing and Logistics Systems: Turning Ideas into Action Part II, IFIP Advances in Information and Communication Technology 664 107 - 115 2022年09月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
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Equilibrium Search Technique Using Genetic Algorithm and Replicator Dynamics and its Application to Food Supply Chain Model 査読あり
Natsuki Morita, Hayato Dan, Katsumi Homma,Hitoshi Yanami,Shota Suginouchi,Mizuho Sato,Hajime Mizuyama,Masatoshi Ogawa
Smart Innovation, Systems and Technologies 309 363 - 374 2022年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス) 出版者・発行元:Springer
社会システムをゲームモデルで表現して均衡を求める研究は有用であるが,実際の応用では計算時間が問題となる.そこで,本研究では,遺伝的アルゴリズムにレプリケーターダイナミクスの考え方を組み合わせた均衡探索手法を提案した.そのアルゴリズムを用いることによって,商品のオークションをモデルにしたゲームの均衡導出のための計算時間が46%短縮された.また、この新しいアルゴリズムを使ってミルクサプライチェーンゲームの均衡を導出し,1/3ルールと1/2ルールでメーカーとスーパーの影響を調べた.その結果,1/2ルールでは, サプライチェーンの利害関係者の利益を損なうことなく食品の損失と廃棄を削減できたが,実社会での様々な条件を設定して検証する必要がある.
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Knowledge sharing game for sales recovery and food waste reduction at restaurants 査読あり
Mizuho Sato, Hajime Mizuyama
Lecture Notes in Computer Science 13219 273 - 279 2022年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:Springer
新型コロナウィルス(COVID-19)によって,世界中で自粛生活が続き,それにより様々な経済に影響を与えた.その中で食品産業は大きい.特に外食産業は,休業要請,営業時間の短縮,さらにCOVID-19の感染拡大防止のため座席数を減らしての営業など,通常どおりの営業ができない状況が続いている.その結果,レストラン経営は大幅な打撃を受け,閉店に追い込まれる店舗も数多く発生している.そこで,本研究では,With-COVID-19における小規模レストランの売上回復及び食材有効活用(食品廃棄削減を含む)のためのアイディアを従業員から募るための,予測市場のメカニズムを応用したゲームシステムを開発することを目的とする.この様なゲームを開発することで,日々のオペレーションを可視化し,現在の課題分析し,次のビジネスへの参考になる.また,ゲームを通じてオーナーと従業員のコミュニケーションの向上につながる.そして,食品廃棄の内容を可視化することで,従業員や消費者への教育に繋がる.
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A Food Supply Chain Model Directing Food Loss and Waste to Kodomo- Shokudos 査読あり
Kayoko Narazaki, Tomiya Kimura , Mizuho Sato, Midori Sugihara, Tetsuya Toma
Transdisciplinarity and the Future of Engineering 28 164 - 172 2022年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
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社会・ビジネスゲーム研究部会活動報告
シミュレーション&ゲーミング 31 ( 1 ) 60 - 62 2021年06月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
2016年より「社会・ビジネスゲーム研究会」を年に数回開催している.これまでの活動内容と教育で使用されているゲームの目的などについてまとめた.
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SD法を用いたグルテンフリー食品の製品パッケージデザイン 査読あり
吉田崇花,湊宣明,佐藤みずほ
日本感性工学会誌 20 ( 1 ) 101 - 110 2021年01月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
乳製品等を含まないデイリーフリー食品や小麦等を含まないグルテンフリー食品など,フリーフロム食品市場が世界的に成長を遂げている.そこで,本研究ではグルテンフリー食品を対象に,潜在的な消費者の購買意欲を高めるためのパッケージデザインの印象を定量的に評価することを目的とし,Semantic Differential法(SD法)を用いて分析した.その結果,
大人でヘルシーな印象のパッケージデザインは,グルテンフリー食品の購入経験のある消費者の購入意欲を喚起する可能性があることが示唆された.一方で,明るく軽い印象のパッケージデザインは,購入経験のない消費者の購入意欲を喚起する可能性がみられた. -
Proposal of a beer distribution game considering waste management and the bullwhip effect 査読あり
Mizuho Sato, Masaru Nakano, Hajime Mizuyama, Christoph Roser
Lecture Notes in Computer Science 12434 78 - 84 2020年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:Springer
ビールゲームはサプライチェーンマネジメントゲームである.実際のサプライチェーンマネジメントを効率よく実施するのは難しい.また,食品・飲料業界では、季節変動が大きく、年間を通じてサプライチェーンの安定化が一層困難になっている.さらに,食品や飲料には賞味期限が設定されているため,期限内に販売できない場合は廃棄されてしまう.そこで,本研究では,ビールゲームに商品の期限を設け,期限が過ぎると商品が廃棄されるルールを含むゲームを実装した.その結果,欠品は卸売業で最も高くなり,在庫は工場で最も多くは発生していた.また,上流では在庫や廃棄物が大量に発生した.この結果は,実際の飲食業界でも同じような現象が発生しており,現実世界を反映しているといえる.
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Would you like some Wine? Introducing Variants to the Beer Game 査読あり
Christoph Roser, Mizuho Sato, Masaru Nakano
Production Planning & Control 32 ( 6 ) 454 - 462 2020年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
Beer gameは,1960年代にマサチューセッツ工科大学(MIT)のスローン経営学大学院で開発された有名な経営ゲームである.
このBeer gameをもとに3種類(ビール,ワイン,シュナップシュ)のアイテムをベースにコミュニケーションを行いながらゲームを実施し,基本的なBeer gameとの教育効果の違いを検討した。その結果,製品コントロールの難しさや誰とコミュニケーションをするとサプレイチェーンマネジメントを最適にできるかが難しいなどの意見があり,さらなる教育効果がみられた. -
消費者インサイト発見のための創造的認知におけるビジュアルの効果 査読あり
佐藤みずほ,水山元,中島円,中野冠
日本感性工学会論文誌 18 ( 5 ) 397 - 405 2019年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
様々な情報や商品が存在する社会の中で実際に消費者が要求している内容を見出すことは難しい.この様な状況の中で,消費者インサイトへの需要が高まっている.そこで,消費者インサイトを発見するためにビジュアルを使用することの効果を文字を使用する場合と比較して検証した.その検証の際にFinkeのジェネプロアモデルを使用して検証した.その結果,ビジュアルを用いた場合のアイデア数は,文字を使用した場合よりも少ないことが示された.しかし,ビジュアルを使用することで,アイデアをより深く広く解釈できるようになり、消費者インサイトに近づくことができると示唆された.
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A Prediction Market-Based Gamified Approach to Enhance Knowledge Sharing in Organizations 査読あり
Hajime Mizuyama, Seiyu Yamaguchi, Mizuho Sato
Simulation & Gaming 50, ( 5 ) 572 - 597 2019年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
組織のメンバー間で知識を共有することは,組織のパフォーマンスを向上させるために重要である. しかし,組織の活動に関する個人的な知識を効果的かつ効率的に共有するのは難しい.そこで,組織のメンバー間での知識を共有し,その知識の有用性を最大化するために,適切な行動をするように指示するための方法をゲーミフィケーションを用いて提案することを目的とした.そして,企業のビジネスの現場で実験を行った.その結果,ゲーミフィケーションを通じてプレイヤーのモチベーションを誘発し,効果的に知識を共有し,適切な行動をとる方向に導くことが示された.
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TeaCoSt:A serious Game for Analyzing Communication Strategies Taken by a Problem-Solving Team 査読あり
Hajime Mizuyama, Kouichi Hanawa, Mizuho Sato, Masaru Nakano
The International Simulation and Gaming Association, Congress Proceedings, 630 - 635 2019年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
社会では色々な問題があるが,全体象が見えない中でもコミュニケーションを通じて情報共有を図りながら,適切な対策をタイムリーに繰り出していく必要がある.そこで,そうした組織的な問題解決におけるチームコミュニケーションの分析を目的としたゲーム(TeaCoSt)を提案した.
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Game Design Aimed at Reducing the Amount of Vegetable Waste at the Consumption Stage in Japan 査読あり
Mizuho Sato, Hajime Mizuyama, Masaru Nakano
The International Simulation and Gaming Association, Congress Proceedings, 554 - 567 2019年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に示された「持続可能な開発目標(SDGs)」において,小売・消費レベルの食品の廃棄を世界全体で半減する目標が掲げられた.食品廃棄の内訳を見ると,生鮮品,その中でも特に野菜や果物が多くを占めている.その原因には,流通サイドの問題(保存,流通方法など)や消費者の購買や消費の行動が食品廃棄の大きな要因になっている.また,野菜や果物は,ビタミン,ミネラル,食物繊維が豊富で,積極的な消費が推奨される.そこで本研究では,消費者行動を変容させるためのゲームを考案した.これによって,消費者の行動と廃棄発生の関連が認識できるようになり,流通段階だけでなく消費者段階における食品廃棄の低減化につながると期待される.
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Knowledge-Sharing Market: A Prediction Market-Based Knowledge-Sharing System 査読あり
Seiyu Yamaguchi, Hajime Mizuyama,Tomomi Nonaka, Mizuho Sato
The 21st ACM Conference on Computer-Supported Cooperative Work and Social Computing, proceedings, 213 - 216 2018年11月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
近年、あらゆる組織内において,知識共有が大きな注目を集めている。変化する環境で生き残るためには、組織内の知識を統合、管理、活用することがますます重要になっている。そこで、予測市場を用いた知識共有システムを提案した。予測市場のメカニズムを導入することで、質の良い知識を提供するインセンティブが働き、知識共有の促進が期待できる。この知識共有システムには、参加者から集められたコメントをつなげた知識マップを作成し、その内容をみて組織のオーナーは、ミッションを成功させるために必要な知識とスキルを収集できる。そして、ミッションのアクションプランを組織の助けを借りて協働で設計することができるようになり、組織の活性化につながる。
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How Different Commercial Rules Affect Actors and Waste in Milk Supply Chain 査読あり
Mizuho Sato, Hajime Mizuyama, Masaru Nakano
The International Simulation and Gaming Association, Congress Proceedings, 528 - 535 2018年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
牛乳は,賞味期限が設定されており,その1/3に当たる期間を販売期限としているため,食料品専門スーパーでは,その期間内に販売する努力が必要である.以前に考案したゲームの方法をより分かりやすく改良し,社会人の大学院生に実施した.その結果,1/3ルールがあることで,食料品専門スーパー役の人は古い賞味期限の商品を値引する行動を取っていた.この行動は,食品廃棄を低減化する上では重要な行動である.従って,どのようなルールがよいか(1/2ルール,1/4ルール等)を食品によって検討していく必要があると示唆された.
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システムレジリエンスを支える人的組織的要因に切り込むシリアスゲーミング
水山元,佐藤みずほ
計測と制御 15 ( 6 ) 419 - 425 2018年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
現在,シリアスゲーミングが教育の場でも活用されてきている.シリアスゲーミングには,シミュレーションとしての機能に加えて,その本来の役割である,プレイヤに何らかの知識やスキルの学習を促すという効果も期待できる.また,逆に,プレイヤの頭の中にある目に見えない知識やスキルを分析するための手段としても利用できる.そこで,食品のサプライチェーンから発生する食品廃棄問題を考えるMilky Chainゲームと食品廃棄問題を消費者教育に活用しるVeggie Martゲームを紹介した.
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The Design and Evaluation of a Multi-Player Milk Supply Chain Management Game 査読あり
Mizuho Sato, Manami TsunodaHitomi Imamura, Hajime Mizuyama, Masaru Nakano
Lecture Notes in Computer Science 10825 110 - 118 2018年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:Springer
牛乳は,生鮮食品であるため,賞味期限が設定されており,その1/3に当たる期間を販売期限としているため,その期間内に販売する努力が必要である.オークションモデルを活用した牛乳サプライチェーンゲームを作成し,1/3ルールがある場合とない場合の牛乳の廃棄量に与える影響を解析した.また,食品廃棄に関する教育効果を検討するために,ゲームを実施する前と後での教育効果についてアンケートの解析を実施した.その結果,1/3ルールがある場合の方が廃棄量は多く発生した.1/3ルールを検討することは重要であるとゲームからも示唆された.また,ゲームの実施前と後の食品廃棄への意識調査ではゲーム実施後,食品廃棄に対する意識が向上しており,この様なツールを活用した教育は有用であると示唆された.
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Milk supply chain management game for waste reduction 査読あり
Mizuho Sato, Hajime Mizuyama, Masaru Nakano
Lecture Notes in Computer Science 10711 302 - 314 2018年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:Springer
近年,様々な乳飲料が発売されているが,飲用牛乳の消費量は減少してきている.牛乳は,賞味期限が設定されており,その期間内に販売する努力が必要である.廃棄を発生することなく乳業メーカーがスーパー等に牛乳を販売するのは難しい.さらに実際には,スーパー等の店頭では,賞味期限の異なる商品が混在して販売されており,賞味期限の短い“古い”商品は結果的に売れ残り,値引きをして売ることになるが,さらに売れ残れば廃棄されることになる.このような背景の下,どのようなマネージメントによってサプライチェーン(生産者,乳業メーカー,スーパー,消費者)の各過程での廃棄量が最小化できるかのゲームを考案した.
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アガベシロップの歴史とアグロインダストリー 査読あり
佐藤みずほ,小田忠信
食農と環境 19 61 - 67 2017年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:実践総合農学会
メキシコ産アガベシロップは,天然甘味料として近年,アメリカに続き日本でも輸入量が増加してきている.そこで,本報告では,このアガベシロップの特徴と歴史について述べるとともに,アガベの栽培によるアグロインダストリー発達のプロセスを解析した.その結果,アガベシロップには,果糖が多く含まれているため,アガベシロップを使用して食品を製造すると,少ない量で同じ程度の甘みを提供することができ,その結果,摂取カロリーを抑えることができる.また,低GI値食品である.アガベシロップの産業化は,21世紀に入ってからのことである.アガベから生産される食品等には,テキーラ,アガベシロップ,イヌリン,繊維など様々あるが,アガベから製造されるテキーラの価格低下が原因となって,アガベシロップの生産が増加したのではないかと推察された.
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Nutritional and environmental considerations of food stockpiles in Japan and USA: Reducing food waste by efficient reuse through the food banks 査読あり
Mizuho Sato, Masaru Nakano, Kelsey Gatto, Shahla Wunderlich
Journal of Sustainable Development and Planning 11 ( 6 ) 980 - 988 2016年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
地方自治体においては食料備蓄が行われている.使用しなければ廃棄される.そこで,日本の地方自治体での備蓄食料の総量を推定した.また,備蓄食料の有効活用の方法として,フードバンク活動に注目し,日米のフードバンク活動の実態を調査し,日米の備蓄食料のリユースについて比較した.そして備蓄食料のリユースを実現させるための条件を明らかにした.
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わが国におけるフードバンク活動の実態と食育の観点から見た課題 査読あり
佐藤みずほ,中野冠
日本食育学会誌 10 ( 1 ) 31 - 40 2016年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フードバンクの活動について,食育の観点からわが国で活動するフードバンクの実態を明らかにし,その中での栄養士や管理栄養士の重要性について検討を行い,フードバンク活動における食育の新たな必要性について考察を行った.その結果,フードバンク活動に関する理解を深め,フードバンク活動の課題を解決するためにも行政栄養士が活躍すべき領域であることを示した.また,新しい栄養表示の活用にも行政栄養士や管理栄養士の役割が期待されることを述べた.
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廃棄される食品の低減化に関する研究-食料品専門スーパーを例として-
佐藤みずほ
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科システムデザイン・マネジメント専攻 2014年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(博士)
概要:国際連合食糧農業機関(FAO)のデータによると食料の1/3(約13億トン)は毎年廃棄されている。また,食品廃棄物をなくすことで20億人の人を救えるとしている。わが国においても食品廃棄物は大量であり,食品廃棄を低減化することは重要である。 そこで,本論文では,食品小売業特に食料品専門スーパーに焦点をあて食品廃棄物発生について解析するとともに,リデュース(Reduce),リユース(Reuse),リサイクル(Recycle)の3Rについて検討し,3Rを実現する具体策を提案した。
本論文:147ページ -
食料品専門スーパーにおける食品廃棄物発生の解析と低減化を目指す従業員教育のための意識調査 査読あり
佐藤みずほ,中野冠
日本食育学会誌 7 ( 4 ) 259 - 273 2013年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
食品小売業においては,野菜・果物の廃棄量が全体の廃棄量に与えている影響は大いので,野菜・果物の流通,販売方法を検討することは重要であり,そのための流通・販売方法を検討することは重要である.また,従業員の廃棄低減化に対する意識も重要であり,生鮮食品のように劣化が早い商品は,傷がある商品や一部腐った商品を丁寧に取り扱うこと,また,細かい店舗での販売方法の工夫は重要と示唆された.そして,そのための従業員教育すなわち食育が必要と考えられた.
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食品廃棄物低減化のための食品品質表示 査読あり
佐藤みずほ,中野冠
日本食生活学会誌 23 ( 3 ) 166 - 173 2012年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
食品廃棄物発生の原因に賞味期限切れの食品がある.「賞味期限」とは,美味しく食べられる期間を示しており,この期限を過ぎても食せないわけではない.わが国の品質表示は,加工技術の進歩と国際規格との調和から,製造年月日表示から期限表示に変更された.そこで,品質表示変更の理由がどのような影響をもたらしたかについて解析した.また消費者アンケートを実施し,食品廃棄量の低減化を可能とする表示を提案し,食品廃棄量の低減化量を推定した.
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System Design for Zero-Generation of Food Waste in the Food Industry 査読あり
Mizuho Sato, Masaru Nakano
Test and Evaluation Conference, Proceedings 1 - 10 2012年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
食品小売業では,多種多様な食品を取り扱っているため,食品の取扱が難しい.また,食品廃棄物の年間発生量のうち,賞味期限切れによる売れ残りや返品が原因で廃棄される割合は,食品小売業のみでは22%と最も高く,食品小売業における食品廃棄量を減少させることが重要である.そのためには,小売店における流通,販売方法を検討することが最も重要であると考え,消費者の要求に合わせた流通,販売方法を検討し,廃棄せざるを得ない廃棄物のリサイクル方法の意識調査を行った.そして小売店及び消費者ともに飼料化,肥料化に対する期待が高いことを明らかにした.
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小麦グルテンのメチオニン添加によるラット脂質代謝への影響
佐藤みずほ
女子栄養大学栄養科学栄養学研究科栄養学専攻 2004年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(修士)
概要: 植物性たんぱく質は、動物性たんぱく質より血漿コレステロールの低下作用があり、その作用は、植物性たんぱく質のアミノ酸組成の違いが影響すると考えられる。そこで、植物性たんぱく質である小麦グルテンをたんぱく源とした成長期ラットにメチオニンを添加した場合の脂質代謝変化を検討した。その結果、メチオニン添加によりグルタチオンの生成が増加したことにより胆汁へのコレステロール異化排泄が亢進し、各リポたんぱく質中のコレステロール組成を変化させる可能性が示唆された。 本論文:53ページ
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小麦グルテンのメチオニン添加によるラット脂質代謝への影響 査読あり
佐藤みずほ,川端輝江,長谷川恭子
女子栄養大学栄養科学研究所年報 10 67 - 73 2002年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
植物性たんぱく質は,動物性たんぱく質より血漿コレステロールの低下作用があり,その作用は,植物性たんぱく質のアミノ酸組成の違いが影響すると考えられる.そこで,植物性たんぱく質である小麦グルテンをたんぱく源とした成長期ラットにメチオニンを添加した場合の脂質代謝変化を検討した.その結果,メチオニン添加によりグルタチオンの生成が増加したことにより胆汁へのコレステロール異化排泄が亢進し,各リポたんぱく質中のコレステロール組成を変化させる可能性が示唆された.