論文 - 町田 怜子
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Transition of the Value of Grassland Landscapes for the Last 80 Years since the Designation of Aso- National Park 査読あり
Reiko Machida
レジャー・レクリエーション研究 84 7 - 16 2018年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
This study outlines the landscape transition of the grasslands since the designation as a national park through a literature research between socioeconomic change and the state of the natural environment in Aso National Park, and lists up the various values(Agriculture and Tourism, Conservation)of Aso’s grasslands and their landscape quality. As the result, the transition of the value of grassland Landscapes changed from the designation as a national park is divided into the following 5 stages. Stage 1: Promotion to attract the designation of Aso National Park as a national park and its opening. Stage 2: Development of livestock industry and increasing tourism value of the grasslands.Stage 3: Declining livestock industry and national movement toward environmental protection.Stage 4: Ecological crises of the grasslands and various people’s growing motivation of participation in grassland management.Stage 5: Conservation and revitalization of Aso’s grasslands. As a result of the above, there is a difference in the value of the grasslands at each stage.
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吉沢八景選定プロジェクトからみる都市近郊の里地里山地域における子ども達の景観認識 査読あり
小島周作・服部勉・田中伸彦・町田怜子・麻生恵
ランドスケープ研究 80 ( 5 ) 575 - 578 2017年05月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では,吉沢地区周辺に居住する子ども達が,「吉沢八景選定プロジェクト」において,どのような景観をどのような認識に基づいて応募したのか,応募景観の記述から把握を図り,都市近郊の里地里山地域における子ども達の景観認識を探った。その結果、生活環境に関わり深い場所からの景観を重視する傾向が見られた。一方,「視点場と視対象」の記述から,地区内に多く点在する農地や里山を挙げる応募景観は少なく,里地里山に対する相対的な関心の低さが示唆された。今後は,人の手が継続的に加わることで形成される里地里山の特徴を理解させることが,里地里山保全の観点からは必要と考える。
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観光実業家・油屋熊八の人物史からみる阿蘇くじゅう国立公園観光道路の成立過程 査読あり
町田怜子 保田真紀 水内佑輔 田中伸彦
ランドスケープ研究 79 ( 5 ) 2016年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では,明治初期から昭和後期にかけて活躍した観光実業家・油屋熊八の人物史を作成し,油屋熊八の九州横断道路構想に関する歴史的事実を整理し,以下を結論とした。その結果,「(1)観光関連ではない異業種に就いていた時期」,「(2) 別府で観光事業家として始動した時期」,(3)「別府観光の振興と草原が持つ観光資源性に着目した時期」,「(4)「九州一大国立公園と九州横断道路構想の時期」の4つの時期に区分できた。
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地域環境科学を学ぶ学生と幼稚園教諭との連携による園庭を活用した幼児期の環境教育プログラム開発―成城幼稚園を事例としてー 査読あり
町田怜子、増山信晃、山崎正也、川上桃子、杉田美香、麻生恵
東京農業大学農学集報 60 ( 3 ) 127 - 136 2015年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では,東京農業大学地域環境科学部の学生が,成城幼稚園教諭と連携し,園庭を活用した,年少児,年中児,年長児の各年齢に適した環教教育プログラムを開発・実施した。その結果,学生は,園児の観察力や理解力を高め,園庭の植物を通じて,環境への気付きを促すプログラム開発や,教材制作に大きく貢献した。また,地域環境科学の学生と,幼稚園教諭との話合いにより,幼稚園教諭が持つ幼児の感性や,表現力・創造力を引き出す教育指導をプログラムに取りこむことができ,園児の年齢や能力に適したプログラム開発が可能となった。さらには,園児への教育効果は,①自然への観察力や理解力の向上,②自然への関心をきっかけとした想像力,表現力への活用,③学生との交流による園児の人間関係を構築する力が挙げられた。
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阿蘇地域におけるボランティアの草原再生に対する景観認識に関する研究 査読あり
町田怜子・下嶋聖・粕川玉青・麻生恵
ランドスケープ研究 77 ( 5 ) 655 - 658 2014年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
草原保全活動の重要な担い手であるボランティアが,草原再生上重要と認識している草原景観タイプと,その区域を明らかにし,草原再生を実施する上での優先順位を検討し、国立公園景観の意思決定支援材料を提示した。また、草原景観の再生に対する景観認識は,ボランティアの活動頻度や,草原保全に対する関心や愛着との関係性が強いことが明らかとなった。
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阿蘇地域の地形特性からみた草原と樹林地の景観的扱いに関する事例研究 査読あり
町田怜子,下嶋聖,三浦南,麻生恵
ランドスケープ研究 76 ( 5 ) 723 - 726 2013年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
阿蘇くじゅう国立公園を代表する草原景観が、近年、管理の滞った樹林地や藪化した草原によって質の低下を招くようになった。本研究では、現場でスケッチ描画法による調査により、どのような立地にある樹林地(人工林)や藪化した草原が草原景観に影響を及ぼしやすいのか、その景観構造を考察した。そして、草原景観の保全・再生のために、阿蘇地域の地形特性に基づいた草原と樹林地の景観的扱いを提案した。
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景観認識特性に基づく阿蘇くじゅう国立公園阿蘇地域における二次草原の景観計画に関する基礎的研究 査読あり
町田怜子,麻生恵
ランドスケープ研究 71 ( 5 ) 693 - 696 2008年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
阿蘇地域における二次草原の景観計画に対して空間的保全の優先度を導くため、従来の地種区分に加えて、「草原景観タイプのゾーニング」、「阿蘇地域の二次草原の景観保全関わる人々の認識構造の特性」を提案し、国立公園計画に取り込む考え方を提案し、国立公園の景観計画に適用する際の有効性と限界を検証した。その結果、国立公園の景観計画において重要地域を検討する1/20万レベルでは有効な検討材料となることが明らかとなった。
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景観認識特性に基づく国立公園阿蘇地域における二次草原の景観計画に関する研究
猪瀬怜子他
2005年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
阿蘇くじゅう国立公園の二次草原を対象に、従来の国立公園計画では解決が難しい維持管理の滞りにより発生している課題を解決するため、国立公園の景観管理のための評価軸とその評価手法を提案した。本研究では、「地元住民や二次草原の維持管理に係る多様な主体の認識構造の特性」と「地形特性からみた草原景観タイプによるゾーニング」の評価手法を提案し、これらの評価軸が国立公園の景観管理計画に適用できるかを検証した。
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地図指摘法を用いた阿蘇の草原景観に対する地元住民の認識に関する研究 査読あり
猪瀬怜子,佐藤芳郎,麻生恵
レジャー・レクリエーション研究 52 1 - 9 2004年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
阿蘇地域の二次草原は維持管理の滞りにより藪化し荒廃してきている。そのため阿蘇地域の草原保全を考える上で、地元住民が重要だと認識している草原景観を抽出し、その共通認識を明らかにすることが必要である。そこで、本研究では、地図指摘法を用いて阿蘇の草原景観に対する地元住民の認識を調べ、地元住民が共通認識を持ちやすい草原景観の抽出、及び、阿蘇の地形特性と地元住民の認識構造の関係性を明らかにした。
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阿蘇地域における草原景観の分類とその景観イメージに関する研究 査読あり
猪瀬怜子,栗田和弥,畔柳直美,宮川浩,麻生恵
ランドスケープ研究 65 ( 5 ) 621 - 626 2002年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
阿蘇くじゅう国立公園阿蘇地域の二次草原は、維持管理の滞りにより失われつつある。本研究では国立公園の景観保全の観点から草原景観の分類を試み、さらにそのイメージ特性を調査した。その結果、阿蘇地域の草原景観は立地する地形条件を基本に9つのタイプ分類がされ、各タイプの草原景観のイメージ調査を行った結果、阿蘇地域の草原景観は広がりや雄大さだけでなく迫力やわらかさなど多様なイメージで捉えられることがわかった。