論文 - 林田 まき
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Mineral status of forages and grazing goats in West Sumatra, Indonesia: 2. Micro minerals
Lili Warly, A. Fariani, Evitayani, M. Hayashida, T. Fujihara
Journal of Food Agriculture & Environment 第4巻 (2) 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
スマトラ島西部において放牧ヤギの微量ミネラル栄養を査定した。乾季および雨季に牧草およびヤギの血液中微量ミネラル濃度を測定した。乾季・雨季ともに、牧草中FeおよびSe含量は要求量を上回っていたがCu含量は要求量を下回っていた。またZn、MoおよびCo含量が要求量を下回るイネ科牧草があった。一方血液中Cu、MoおよびSe濃度が欠乏レベルを下回る個体がおり、ミネラル補助の必要性が示唆された。
ミネラル分析に関する部分を担当 -
Micro mineral solubility of forages in South Sumatra, Indonesia.
Evitayani, Warly L, Fariani A, Hayashida M and Fujihara T
Journal of Food Agriculture & Environment 第4巻 (2) 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
スマトラ島南部で乾季と雨季に採取した牧草においてミネラルのルーメン内溶解性を査定した。マメ科牧草のミネラルのルーメン内溶解性がイネ科牧草よりも高かった。イネ科牧草においてP. purpuphoidesのZn、Mn、CuとA. compressusのFeの溶解性が最大であった。マメ科牧草においてはL. leucocephalaのZn、CuとA. mangiumのMn、Feの溶解性が最大であった。
ミネラル分析に関する部分を担当 -
Mineral status of forages and grazing goats in West Sumatra, Indonesia: 1. Macro minerals
Lili Warly, A. Fariani, Evitayani, M. Hayashida, T. Fujihara
Journal of Food Agriculture & Environment 第4巻 (2) 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
インドネシア、スマトラ島西部において放牧ヤギのマクロミネラル栄養を査定した。乾季および雨季にそれぞれ牧草およびヤギの血液を採取した。牧草のミネラル含量は種および季節によって異なった。牧草中Ca含量は乾季・雨季ともにヤギの要求量を上回っていた。季節によって、P、MgおよびS含量が要求量を下回る牧草もあった。一方放牧ヤギの血液中Ca、PおよびMg濃度が欠乏レベルを下回った。
ミネラル分析に関する部分を担当 -
Macro mineral distribution of forages in South Sumatra during rainy and dry seasons.
Evitayani, Warly L, Fariani A, Ichinohe T, Hayashida M and Fujihara T
Journal of Food Agriculture & Environment 第4巻 (2) 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
スマトラ島南部で乾季と雨季に採取した牧草の栄養価を査定した。種により粗タンパク質含量が異なった。NDF、ADF、リグニン含量は雨季で低かった。牧草中およびNDF、ADF中のCa、P、Mg、S濃度は季節および種により異なった。一般的にP. purpuphoidesとL. leucocephalaの栄養価が高かった。ミネラルは細胞壁よりも細胞内に多く、反すう家畜にとって利用可能であると考えられた。
ミネラルに関する部分を担当 -
Nutritive value of selected grass in North Sumatra, Indonesia.
Evitayani, Warly L, Ichinohe T, Abdulrazak SA, Hayashida M and Fujihara T
Animal Science Journal 第76巻 2005年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
スマトラ島北部において乾季と雨季にイネ科牧草の栄養価を査定した。牧草の栄養価には種および季節間差が認められた。NDFとADLは乾季で高く、粗タンパク質含量、In vitro乾物、有機物、粗タンパク質消化率、ガス発生量および代謝エネルギーは雨季で高かった。イネ科牧草の栄養価が雨季で高いこととP. purpureumとC. plectostachyusの栄養価が年間を通じて高いことが明らかになった。
ミネラルに関する部分を担当 -
Is Leucaena leaf useful as a selenium supplement for growing Philippine goats?
Hayashida M, Orden EA and Fujihara T
Animal Science Journal 第75巻 2004年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンにおいて、育成期のヤギにマメ科木本ギンネムの茎葉を4ヶ月間給与し、セレン補助飼料としての効果を査定した。ギンネムの茎葉はイネ科牧草に比べ、セレンおよびカルシウム濃度が高く、銅および亜鉛濃度が低い傾向にあった。試験期間中ギンネム茎葉給与群の個体の体重が対照群より重い傾向にあった。またギンネム茎葉給与群の個体の全血中セレン濃度が高い水準で推移し、試験終了時に有意差が認められた。
教官の指導下で全ての部分を担当 -
Effects of concentrate supplementation on blood mineral concentration of growing upgraded Philippine goats.
Hayashida M, Orden EA and Fujihara T
Animal Science Journal 第75巻 2004年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンにおいて育成ヤギのミネラル栄養に対する濃厚飼料給与の効果を査定した。濃厚飼料中ミネラル濃度は非常に高かったが中毒レベルには達しなかった。濃厚飼料給与に関わらず血漿中亜鉛濃度が欠乏レベルを下回った個体がいたものの、5ヶ月間の濃厚飼料給与によりヤギの血漿中リン、銅、亜鉛および全血中セレン濃度が有意に増加した。ミネラルを効率良く補助するためにカプセルまたはペレット型補助飼料の必要性が示唆された。
教官の指導下で全ての部分を担当 -
Studies on improving mineral status of goats in the Philippines(フィリピンにおけるヤギのミネラル栄養改善に関する基礎的研究)
林田 まき
鳥取大学 2004年03月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
フィリピンにおいて、濃厚飼料、易溶性ミネラルボラスおよびマメ科木本ギンネムの茎葉をヤギに給与することにより、ミネラル栄養と生産性の改善を試みた。最も効果的な補助飼料は濃厚飼料であったが、小規模な農家での利用は非現実的であった。一方ギンネムの茎葉は安価で効率の良い補助飼料であると考えられた。一連の試験の結果から、農家の規模に応じたミネラル補助によりヤギのミネラル栄養が改善されることが明らかになった。
博士論文
教官の指導下で全ての部分を担当 -
Effects of concentrate supplementation on plasma mineral content and growth performance of growing upgraded goats.
Hayashida M, Orden EA and Fujihara T
Philippine Journal of Veterinary and Animal Sciences 第29巻 2003年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンにおいて育成ヤギの成長と血漿中ミネラル濃度改善に対する濃厚飼料給与の効果を査定した。基礎飼料として牧草や野草を5ヶ月間青刈り給与し、濃厚飼料を添加した。濃厚飼料給与によりヤギの体重が著しく増加した。また、血漿中リンおよび亜鉛濃度も増加した。他の血漿中ミネラル濃度に対する影響は認められず、青刈りの牧草や野草に含まれるこれらのミネラルの濃度が、ヤギの要求量を満たしていたと考えられた。
教官の指導下で全ての部分を担当 -
Effects of intraruminal soluble glass bolus on blood selenium and plasma mineral level of grazing does under backyard conditions in selected areas in Nueva Ecija, Philippines.
Hayashida M, Orden EA and Fujihara T
Asian- Australasian Journal of Animal Sciences 第16巻 2003年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンにおいて農家の裏庭で放牧飼養されていた雌ヤギのルーメン内に易溶性ミネラルグラスボラス(SGB)を6ヶ月間隔で2回経口投与し、血液中ミネラル濃度に対する効果を査定した。全ての個体において2ヶ月間隔で10ヶ月間採血を行い、血液中ミネラル濃度を測定した。SGB投与により雌ヤギの全血中セレン濃度が著しく増加した。血漿中銅濃度も増加する傾向が見られた。他の血液中ミネラル濃度に対するSGB投与の影響は認められなかった。
教官の指導下で全ての部分を担当 -
Direction of jaw movement in dairy cattle during the rumination period.
Bungo T, Nakano Y, Okano K, Hayashida M, Shimojo M, Furuse M and Masuda Y
Applied Animal Behaviour Science 第64巻 1999年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
乳牛において、反すう時の顎の動きを、1)飼料を口腔内に送り込む際の開口運動、2)咀嚼時に繰り返される噛み潰し運動、さらに、3)嚥下時の嚥下運動に分けて記録した。開口時と咀嚼時の顎の動きは一方向性のものであったが、口腔内の飼料塊の位置によって異なった。また口腔内の飼料塊を噛み潰しながら反対側へ送るため、開口運動と噛み潰し運動では顎の動く方向が異なった。咀嚼時に顎の運動の方向が変わることもあった。
反すう行動の調査を担当 -
「トカラヤギの副乳頭に関する形態学的研究」
林田 まき
九州大学 1999年03月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
トカラヤギの乳房を形態学的に観察した。全ての雌とほとんどの雄で、乳頭の前外側に副乳頭が確認された。雌において、副乳頭が乳頭から独立した小さな副乳腺組織を持っている個体があり、泌乳量は少ないものの一定量の泌乳が認められた。顕微鏡観察の結果、乳腺組織同様に乳汁分泌の活発な副乳腺細胞が認められた。以上より、トカラヤギはほとんどの個体で副乳頭が認められ、その泌乳機能を有する雌がいることが明らかになった
修士論文
教官の指導下でほとんどの部分を担当 -
トカラ列島由来の在来ヤギにおける遺伝形質の変異について
西村正太郎,林田まき,岡野香,岩元久雄
九州大学農学部学芸雑誌 第53巻 1999年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
鹿児島大学、鹿児島市平川動物公園および九州大学で飼育されているトカラ列島在来ヤギで毛色、角、肉髯の有無および副乳頭の数を調査した。鹿児島大学および平川動物公園の個体全てが有色であったが、九州大学には白色の個体もいた。全ての個体が有角で、肉髯を欠いていた。副乳頭の出現頻度は鹿児島大学で71%、平川動物公園で74%、九州大学で88%であった。これら3機関で飼育されているヤギには雑種化の影響が見られることが明らかになった。
計画から調査までを主に担当 -
トカラヤギにおける乳房の形態と副乳頭の発達
林田まき,西村正太郎,岡野香,岩元久雄
日本畜産学会報 第70巻 1999年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
トカラヤギの乳房を形態学的に観察した。全ての雌とほとんどの雄で、正規乳頭の前外側に副乳頭が確認された。雌において、副乳頭が正規乳頭から独立した小さな乳腺組織を持っているものがあり、40%で泌乳を確認した。しかし、副乳頭の大きさと泌乳能力とは必ずしも関係なく、大きな副乳頭でも泌乳しないものもあった。トカラヤギはほとんどの個体で副乳頭が認められ、その泌乳機能を有する雌がいることが明らかになった。
動物の選定から調査、組織学的観察にいたるまで、ほぼ全ての部分を担当