論文 - 林田 まき
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Genetic Variation in Y-chromosome Genes of Sika Deer (Cervus nippon) in Japan 査読あり
Kazuaki Tanaka, Asuka Hoshi, Rai Nojima, Kaho Suzuki, Harutaka Takiguchi, Seiki Takatsuki, Tatsuya Takizawa, Eiji Hosoi, Hidetoshi B. Tamate, Maki Hayashida, Tomoko Anezaki, Yuko Fukue, and Masato Minami.
Zoological Science 37 ( 5 ) 1 - 6 2020年08月
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In Vitro Rumen Fermentation Characteristics and Microbes of Thin Tail Sheep Given Sweet Potato (Ipomoea batatas L) Biomass 査読あり
Sudarman A., Hayashida M., Miralestari M.
Indonesian Journal of Animal and Veterinary Sciences 21 ( 2 ) 83 - 87 2017年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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The use of cassava leaf silage as a substitute for concentrate feed in sheep 査読あり
Asep Sudarman, Maki Hayashida, Ide Risentito Puspitaning, Anuraga Jayanegara, Hironobu Shiwachi
Tropical Animal Health and Production 48 ( 7 ) 1509 - 1512 2016年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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鹿生産牧場において短期飼育した生体捕獲エゾシカにおける肉成分の季節変化 査読あり
林田 まき,相馬 幸作,荒木 真一,岩澤 雅文,石坂 史明,田中 愛里,神谷 絵里,安藤 達彦,増子 孝義
北海道畜産草地学会報 4 23 - 29 2016年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
阿寒湖周辺において2006年および2007年のそれぞれ冬期に生体捕獲したエゾシカを、鹿生産牧場に移送し3~10ヵ月間飼育した。2006年6月、7月、9月および10月に満2歳以上のオスをそれぞれ3頭、3頭、2頭および2頭(計10頭)解体した。2007年には6月、7月、9月、10月および11月に満2歳以上のメスを3頭ずつ(計15頭)解体した。これらのエゾシカのロース肉の一般成分含量およびミネラル含量を測定した。オスのロース肉において、粗脂肪含量が9月にわずかに減少し、10月に最も多くなる傾向がみられた。ミネラル含量においては、カリウムおよび鉄含量が9月に減少した後10月に増加する傾向がみられた。メスにおいては、ロース肉の粗脂肪含量が多く、特に10月に有意に多かった。粗タンパク質含量の季節変化はみられなかった。粗灰分含量は7月に有意に少なかった。ミネラル含量においてはカリウム含量に季節変化がみられ、11月に有意に少なかった。
以上より、生体捕獲後に鹿生産牧場で短期飼育したエゾシカのロース肉の粗脂肪、粗灰分およびカリウム含量において季節変化が認められた。 -
生体捕獲エゾシカ(Cervus nippon yesoensis)の飼育における飼料摂取量,増体量および飼育成績の性別と年齢別差異 査読あり
相馬 幸作,林田 まき,工藤 博史,菅生 和希,伊良部 赳康,東條 圭輔,増子 孝義
日本畜産学会報 86 ( 3 ) 367 - 374 2015年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道において農林業被害をもたらすエゾシカを生体捕獲し、短期間飼育した。成獣雄、成獣雌、満1歳雄および満1歳雌の個体の飼料摂取量と増体量を比較した。また、解体して枝肉および部分肉重量も調査した。
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Sex and age differences in meat composition of Yeso sika deer (Cervus nippon yesoensis) reared for a short period after capture in the wild 査読あり
Maki Hayashida, Kousaku Souma, Kazuki Sugo, Shin-ichi Araki, Fumiaki Ishizaka, Masami Ueda, Takamasa Kasai and Takayoshi Masuko
Animal Science Journal 86 ( 2 ) 207 - 213 2015年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道において農林業被害をもたらすエゾシカを生体捕獲し、短期間飼育して解体し、成獣雄、成獣雌、満1歳雄および満1歳雌の個体の肉成分を調査した。
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Supplementing Napier grass (P. purpureum) with Flemingia foliage (F. macrophylla) and rice bran improves mineral status and growth performance of goats 査読あり
Tsutomu Fujihara, Maki Hayashida, Emilio M. Cruz, Edgar A. Orden
Livestock Research for Rural Development 27 ( 1 ) 2015年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンにおいてネピアグラス主体で飼育されるヤギの栄養改善を目的として、マメ科飼料木Flemingia macrophyllaの茎葉と米ぬかを混合して補給し、増体量、飼料摂取量、血液中ミネラル濃度の違いを調べた。
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ジャワ島の水汚染の背景としての農業と農村の水利用の実態―インドネシア・ボゴール県Petir村の事例― 査読あり
宮浦 理恵,林田 まき,横田 健治
東京農業大学農学集報 59 ( 1 ) 52 - 62 2014年06月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
インドネシア・ジャワ島・ボゴール県Petir村における農業と農村の水利用の実態を調査し、生活排水および淡水魚養殖を含む農業排水に含まれる窒素の量を算出した。村内において循環型農業を営むことによる窒素循環と効率的な農業生産の可能性が示唆された。
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Tree legume supplementation improves mineral status of grazing does and growth performance of their kids 査読あり
Eisuke Uemura, Maki Hayashida, Edgar A. Orden, Tsutomu Fujihara
Livestock Research for Rural Development 26 ( 3 ) 2014年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンの農村の裕福でない農家で飼育されるヤギの生産性の向上を目的として、マメ科飼料木の茎葉を定期的にヤギに給与して血液中ミネラル濃度の変化を調査した。これらのヤギから生産される子ヤギにおいて増体量もあわせて調査した。
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生体捕獲した野生エゾシカから誕生した子鹿による鹿肉生産と肉成分 査読あり
林田 まき,相馬 幸作,工藤 博史,東條 圭輔,池田 慧,藤森 俊行,安藤 達彦,増子 孝義
北海道畜産草地学会報 2 79 - 84 2014年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道において農林業被害をもたらす野生エゾシカを生体捕獲し短期間飼育する期間中に雌鹿から誕生した子鹿の飼料摂取量、増体量、枝肉成績、部分肉生産量、鹿肉成分について調査した。
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生体捕獲後短期飼育したエゾシカ肉の成分変化 招待あり
林田 まき,相馬 幸作,増子 孝義
食肉の科学 54 ( 2 ) 175 - 180 2013年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道において農林業被害をもたらす野生エゾシカを生体捕獲して短期飼育し鹿肉を食用に出荷する一時養鹿システムにおいて鹿肉成分を調査した。
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生体捕獲した野生雌エゾシカの肉成分における出荷時期の影響 査読あり
林田 まき,相馬 幸作,久永 誠,澤田 礼子,玉井 信吾,森崎 泰弘,西垣 菜央,野田 明日香,妙田 貴生,増子 孝義
北海道畜産草地学会報 1 55 - 61 2013年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道阿寒湖周辺において、冬季に生体捕獲した野生エゾシカを1~9ヵ月間飼育した。満2歳以上の雌鹿を2007年10月と12月、2010年4月と10月にそれぞれ3頭、3頭、4頭および4頭(計14頭)解体し、ロース肉、バラ肉および外モモ肉の一般成分、ミネラル、構成アミノ酸含量および脂肪酸組成を測定した。ロース肉の粗脂肪含量が10月解体よりも12月解体において有意に増加し(P<0.05)、粗蛋白質含量が減少する傾向がみられたが、ミネラル含量には有意差がなかった。ヒ素、カドミウムおよび鉛は検出されなかった。4月解体と10月解体を比較すると、10月解体のロース肉の粗蛋白質含量が有意に減少した(P<0.05)が、粗脂肪含量はいずれの部位においても差は小さかった。ミネラル含量においてはロース肉の硫黄、マグネシウムおよび銅の含量が10月解体に有意に減少し(P<0.05)、鉄含量が増加する傾向がみられた。すべてのアミノ酸において4月解体よりも10月解体で少ない傾向がみられた。脂肪酸は、主にステアリン酸、パルミチン酸およびオレイン酸が含まれていた。10月解体でミリスチン酸が多く(P<0.05)、ステアリン酸が少なかった(P<0.05)。これらの結果より、鹿肉の成分は出荷時期の影響を受けることが明らかになった。
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捕獲したエゾシカ(Cervus nippon yesoensis)から創出される地域資源の活用策の現状と提案 招待あり
増子 孝義,相馬 幸作,林田 まき,久永 誠,池永 隆,石川 信雄
日本草地学会誌 58 ( 3 ) 200 - 211 2012年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
生体捕獲した野生エゾシカから得られる肉、角、皮、内臓等の副産物の活用に関する現状と提案。6人中3番目(主にシカ肉の成分分析を担当)。
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Seasonal changes of the mineral contents in the rumen of wild Yeso sika deer (Cervus nippon yesoensis) 査読あり
Maki HAYASHIDA, Kousaku SOUMA, Osamu HANAGATA, Masayo OKAMOTO, Takayoshi MASUKO
Animal Science Journal 83 227 - 231 2012年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道において、春季、夏季、秋季および冬季に許可捕獲および狩猟捕獲した野生エゾシカ36頭から第一胃内容物を採取し、植物分類を行うとともにミネラル(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、鉄、銅および亜鉛)濃度を測定した。エゾシカの捕獲場所は釧路管内の牧草地や休耕地周辺であった。第一胃内容物は季節を通じて牧草類やササ類で占められていた。樹葉と樹皮は春季、秋季および冬季に採食していた。第一胃内容物の主要ミネラル濃度は季節変化を示し、夏季においてカルシウム、カリウムおよびリン濃度が高く、ナトリウム濃度が低かった。鉄濃度には季節変化が認められなかった。リン、ナトリウムおよび鉄濃度は要求量よりも高濃度で含まれていたことから、摂取植物由来以外の供給源が示唆された。
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野生エゾシカ由来のドッグフードの飼料成分 査読あり
林田まき・相馬幸作・本田悠・若山祐介・増子孝義
北海道畜産学会報 54 53 - 57 2012年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
狩猟捕獲および生体捕獲した野生エゾシカを解体して得られた肉、内臓およびその他の器官等を成型・乾燥して製造したドッグフードおよび堅角の一般成分およびミネラル含量を測定した。肉、内臓およびその他の器官由来ドッグフードは粗蛋白質を多く含み(60.0~76.4%DM)、総エネルギー含量はアカシカ肉、ウシやブタの内臓より高いか同等であった。ミネラル含量は原材料によって異なり、堅角に多く含まれるほか、肉および内臓由来ドッグフードにはリンとカリウム、肝臓には銅が多く含まれていた。エゾシカ由来ドッグフードは飼料成分において、イヌの要求量に対する過不足はあるが育成期や妊娠期、泌乳期等の特定の生理状態の個体に対する栄養補助飼料としての利用が可能であると考えられた。
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家庭における動物の命と食肉の関連性に関する教育の実態調査 査読あり
加田日出美,小松亜侑美,岩本和晃,林田まき,饗庭尚子
東京農業大学農学集報 56 ( 4 ) 255 - 259 2012年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
子供が他の動物の命をもらって生かされていることを認識し、命に対する感謝の心を持てるように、家庭における動物の命と畜産物の関連性に関する教育の実態調査を行った。動物の命と食肉の関係について子供がしっかりと理解する機会を持っていることは判明したが、家庭で教えられた記憶を持ちにくいことがうかがえた。
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Mineral concentrations in leaves of nine browse species collected from Mvomero, Morogoro, Tanzania
Dorah J. Mtui, Faustin P. Lekule, Martin N. Shem, Maki Hayashida and Tsutomu Fujihara
Journal of Food Agriculture & Environment 第6巻 (3&4) 2008年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
タンザニア・モロゴロにおいて乳牛に給与する木本類の茎葉の一般成分とミネラルの濃度を測定した。マメ科飼料木の茎葉の粗タンパク質含量が多く、乳牛に対する窒素補助飼料としての有用性が明らかになったものの、ルーメン内での分解性が必ずしも高くはないことも明らかになった。しかし年間を通じて不足するミネラルがあり、ミネラル補助の必要性が示唆された。
ミネラルに関する部分を担当 -
Seasonal influence on mineral concentrations in dairy cows' blood and feed resources collected from Morogoro, Tanzania
Dorah J. Mtui, Lesakit S.B. Mellau, Faustin P. Lekule, Martin N. Shem, Tsutomu Fujihara、林田 まき
Journal of Food Agriculture & Environment 第5巻 (3&4) 2007年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
タンザニア・モロゴロにおいて乳牛のミネラル栄養について調査した。乾季と雨季に乳牛の血液と飼料を採取し、ミネラル濃度を測定した。血液中のリン、銅、亜鉛、鉄、マンガン濃度が乾季に高い傾向が見られた。年間を通じて銅、亜鉛、マンガン、セレンの血液中濃度が低かった。亜鉛とセレンの飼料中濃度も低く、ミネラル補助の必要性が示唆された。
ミネラルに関する部分を担当 -
Effect of soluble glass bolus administration on blood selenium concentration in grazing Philippine goats under backyard condition.
Hayashida M, Orden EA and Fujihara T、林田 まき
Animal Science Journal 第77巻(6) 2006年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンにおいて農家で放牧飼養されていた雌ヤギのルーメン内に易溶性ミネラルグラスボラス(SGB)を6ヶ月間隔で3回投与して18ヶ月間飼養し、雌ヤギと生まれた子ヤギの全血中セレン(Se)濃度に対する効果を査定した。全ての雌ヤギから12ヶ月間、乾季に生まれた子ヤギから8ヶ月間2ヶ月間隔で採血を行い、全血中Se濃度を測定した。雌ヤギの全血中Se濃度は雨季に低下し、SGB投与により増加した。子ヤギの全血中Se濃度はSGB投与区で高かった
教官の指導下で全ての部分を担当
審査終了 -
Seasonal influence on mineral content of forages used by smallholder dairy farmers in Lowlands of Mvomero district, Morogoro, Tanzania.
Mtui DJ, Shem MT, Ichinohe T, Hayashida M and Fujihara T
Journal of Food Agriculture & Environment 第4巻 (2) 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
タンザニアにおいて乾季および雨季に採取した牧草および飼料木のCa、P、Mg、S、Cu、Fe、Zn、MnおよびSe濃度を査定した。全ての植物種においてCa、Mg、S、Fe濃度は乳牛の要求量を満たしていた。飼料木のP、CuおよびMn濃度と牧草のZnおよびSe濃度が低かった。マメ科牧草は比較的ミネラル濃度が高く乳牛の飼料として有用であるものの、P、Cu、Mn、ZnおよびSeの補助が必要である。
ミネラル分析に関する部分を担当 -
Mineral status of forages and grazing goats in West Sumatra, Indonesia: 2. Micro minerals
Lili Warly, A. Fariani, Evitayani, M. Hayashida, T. Fujihara
Journal of Food Agriculture & Environment 第4巻 (2) 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
スマトラ島西部において放牧ヤギの微量ミネラル栄養を査定した。乾季および雨季に牧草およびヤギの血液中微量ミネラル濃度を測定した。乾季・雨季ともに、牧草中FeおよびSe含量は要求量を上回っていたがCu含量は要求量を下回っていた。またZn、MoおよびCo含量が要求量を下回るイネ科牧草があった。一方血液中Cu、MoおよびSe濃度が欠乏レベルを下回る個体がおり、ミネラル補助の必要性が示唆された。
ミネラル分析に関する部分を担当 -
Micro mineral solubility of forages in South Sumatra, Indonesia.
Evitayani, Warly L, Fariani A, Hayashida M and Fujihara T
Journal of Food Agriculture & Environment 第4巻 (2) 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
スマトラ島南部で乾季と雨季に採取した牧草においてミネラルのルーメン内溶解性を査定した。マメ科牧草のミネラルのルーメン内溶解性がイネ科牧草よりも高かった。イネ科牧草においてP. purpuphoidesのZn、Mn、CuとA. compressusのFeの溶解性が最大であった。マメ科牧草においてはL. leucocephalaのZn、CuとA. mangiumのMn、Feの溶解性が最大であった。
ミネラル分析に関する部分を担当 -
Mineral status of forages and grazing goats in West Sumatra, Indonesia: 1. Macro minerals
Lili Warly, A. Fariani, Evitayani, M. Hayashida, T. Fujihara
Journal of Food Agriculture & Environment 第4巻 (2) 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
インドネシア、スマトラ島西部において放牧ヤギのマクロミネラル栄養を査定した。乾季および雨季にそれぞれ牧草およびヤギの血液を採取した。牧草のミネラル含量は種および季節によって異なった。牧草中Ca含量は乾季・雨季ともにヤギの要求量を上回っていた。季節によって、P、MgおよびS含量が要求量を下回る牧草もあった。一方放牧ヤギの血液中Ca、PおよびMg濃度が欠乏レベルを下回った。
ミネラル分析に関する部分を担当 -
Macro mineral distribution of forages in South Sumatra during rainy and dry seasons.
Evitayani, Warly L, Fariani A, Ichinohe T, Hayashida M and Fujihara T
Journal of Food Agriculture & Environment 第4巻 (2) 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
スマトラ島南部で乾季と雨季に採取した牧草の栄養価を査定した。種により粗タンパク質含量が異なった。NDF、ADF、リグニン含量は雨季で低かった。牧草中およびNDF、ADF中のCa、P、Mg、S濃度は季節および種により異なった。一般的にP. purpuphoidesとL. leucocephalaの栄養価が高かった。ミネラルは細胞壁よりも細胞内に多く、反すう家畜にとって利用可能であると考えられた。
ミネラルに関する部分を担当 -
Nutritive value of selected grass in North Sumatra, Indonesia.
Evitayani, Warly L, Ichinohe T, Abdulrazak SA, Hayashida M and Fujihara T
Animal Science Journal 第76巻 2005年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
スマトラ島北部において乾季と雨季にイネ科牧草の栄養価を査定した。牧草の栄養価には種および季節間差が認められた。NDFとADLは乾季で高く、粗タンパク質含量、In vitro乾物、有機物、粗タンパク質消化率、ガス発生量および代謝エネルギーは雨季で高かった。イネ科牧草の栄養価が雨季で高いこととP. purpureumとC. plectostachyusの栄養価が年間を通じて高いことが明らかになった。
ミネラルに関する部分を担当 -
Is Leucaena leaf useful as a selenium supplement for growing Philippine goats?
Hayashida M, Orden EA and Fujihara T
Animal Science Journal 第75巻 2004年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンにおいて、育成期のヤギにマメ科木本ギンネムの茎葉を4ヶ月間給与し、セレン補助飼料としての効果を査定した。ギンネムの茎葉はイネ科牧草に比べ、セレンおよびカルシウム濃度が高く、銅および亜鉛濃度が低い傾向にあった。試験期間中ギンネム茎葉給与群の個体の体重が対照群より重い傾向にあった。またギンネム茎葉給与群の個体の全血中セレン濃度が高い水準で推移し、試験終了時に有意差が認められた。
教官の指導下で全ての部分を担当 -
Effects of concentrate supplementation on blood mineral concentration of growing upgraded Philippine goats.
Hayashida M, Orden EA and Fujihara T
Animal Science Journal 第75巻 2004年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンにおいて育成ヤギのミネラル栄養に対する濃厚飼料給与の効果を査定した。濃厚飼料中ミネラル濃度は非常に高かったが中毒レベルには達しなかった。濃厚飼料給与に関わらず血漿中亜鉛濃度が欠乏レベルを下回った個体がいたものの、5ヶ月間の濃厚飼料給与によりヤギの血漿中リン、銅、亜鉛および全血中セレン濃度が有意に増加した。ミネラルを効率良く補助するためにカプセルまたはペレット型補助飼料の必要性が示唆された。
教官の指導下で全ての部分を担当 -
Studies on improving mineral status of goats in the Philippines(フィリピンにおけるヤギのミネラル栄養改善に関する基礎的研究)
林田 まき
鳥取大学 2004年03月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
フィリピンにおいて、濃厚飼料、易溶性ミネラルボラスおよびマメ科木本ギンネムの茎葉をヤギに給与することにより、ミネラル栄養と生産性の改善を試みた。最も効果的な補助飼料は濃厚飼料であったが、小規模な農家での利用は非現実的であった。一方ギンネムの茎葉は安価で効率の良い補助飼料であると考えられた。一連の試験の結果から、農家の規模に応じたミネラル補助によりヤギのミネラル栄養が改善されることが明らかになった。
博士論文
教官の指導下で全ての部分を担当 -
Effects of concentrate supplementation on plasma mineral content and growth performance of growing upgraded goats.
Hayashida M, Orden EA and Fujihara T
Philippine Journal of Veterinary and Animal Sciences 第29巻 2003年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンにおいて育成ヤギの成長と血漿中ミネラル濃度改善に対する濃厚飼料給与の効果を査定した。基礎飼料として牧草や野草を5ヶ月間青刈り給与し、濃厚飼料を添加した。濃厚飼料給与によりヤギの体重が著しく増加した。また、血漿中リンおよび亜鉛濃度も増加した。他の血漿中ミネラル濃度に対する影響は認められず、青刈りの牧草や野草に含まれるこれらのミネラルの濃度が、ヤギの要求量を満たしていたと考えられた。
教官の指導下で全ての部分を担当 -
Effects of intraruminal soluble glass bolus on blood selenium and plasma mineral level of grazing does under backyard conditions in selected areas in Nueva Ecija, Philippines.
Hayashida M, Orden EA and Fujihara T
Asian- Australasian Journal of Animal Sciences 第16巻 2003年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィリピンにおいて農家の裏庭で放牧飼養されていた雌ヤギのルーメン内に易溶性ミネラルグラスボラス(SGB)を6ヶ月間隔で2回経口投与し、血液中ミネラル濃度に対する効果を査定した。全ての個体において2ヶ月間隔で10ヶ月間採血を行い、血液中ミネラル濃度を測定した。SGB投与により雌ヤギの全血中セレン濃度が著しく増加した。血漿中銅濃度も増加する傾向が見られた。他の血液中ミネラル濃度に対するSGB投与の影響は認められなかった。
教官の指導下で全ての部分を担当 -
Direction of jaw movement in dairy cattle during the rumination period.
Bungo T, Nakano Y, Okano K, Hayashida M, Shimojo M, Furuse M and Masuda Y
Applied Animal Behaviour Science 第64巻 1999年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
乳牛において、反すう時の顎の動きを、1)飼料を口腔内に送り込む際の開口運動、2)咀嚼時に繰り返される噛み潰し運動、さらに、3)嚥下時の嚥下運動に分けて記録した。開口時と咀嚼時の顎の動きは一方向性のものであったが、口腔内の飼料塊の位置によって異なった。また口腔内の飼料塊を噛み潰しながら反対側へ送るため、開口運動と噛み潰し運動では顎の動く方向が異なった。咀嚼時に顎の運動の方向が変わることもあった。
反すう行動の調査を担当 -
「トカラヤギの副乳頭に関する形態学的研究」
林田 まき
九州大学 1999年03月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
トカラヤギの乳房を形態学的に観察した。全ての雌とほとんどの雄で、乳頭の前外側に副乳頭が確認された。雌において、副乳頭が乳頭から独立した小さな副乳腺組織を持っている個体があり、泌乳量は少ないものの一定量の泌乳が認められた。顕微鏡観察の結果、乳腺組織同様に乳汁分泌の活発な副乳腺細胞が認められた。以上より、トカラヤギはほとんどの個体で副乳頭が認められ、その泌乳機能を有する雌がいることが明らかになった
修士論文
教官の指導下でほとんどの部分を担当 -
トカラ列島由来の在来ヤギにおける遺伝形質の変異について
西村正太郎,林田まき,岡野香,岩元久雄
九州大学農学部学芸雑誌 第53巻 1999年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
鹿児島大学、鹿児島市平川動物公園および九州大学で飼育されているトカラ列島在来ヤギで毛色、角、肉髯の有無および副乳頭の数を調査した。鹿児島大学および平川動物公園の個体全てが有色であったが、九州大学には白色の個体もいた。全ての個体が有角で、肉髯を欠いていた。副乳頭の出現頻度は鹿児島大学で71%、平川動物公園で74%、九州大学で88%であった。これら3機関で飼育されているヤギには雑種化の影響が見られることが明らかになった。
計画から調査までを主に担当 -
トカラヤギにおける乳房の形態と副乳頭の発達
林田まき,西村正太郎,岡野香,岩元久雄
日本畜産学会報 第70巻 1999年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
トカラヤギの乳房を形態学的に観察した。全ての雌とほとんどの雄で、正規乳頭の前外側に副乳頭が確認された。雌において、副乳頭が正規乳頭から独立した小さな乳腺組織を持っているものがあり、40%で泌乳を確認した。しかし、副乳頭の大きさと泌乳能力とは必ずしも関係なく、大きな副乳頭でも泌乳しないものもあった。トカラヤギはほとんどの個体で副乳頭が認められ、その泌乳機能を有する雌がいることが明らかになった。
動物の選定から調査、組織学的観察にいたるまで、ほぼ全ての部分を担当