論文 - 矢部 和弘
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微細藻類を用いた法面保護工の晩秋施工 査読あり
矢部和弘・冨坂峰人・尾関哲史・城野裕介・梁 有希・足立幸大・江口文陽
関東森林研究 75 113 - 114 2024年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:関東森林学会
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地上レーザ計測により取得したDEMを用いた林内路網計画 査読あり
石井航・亀山翔平・矢部和弘
関東森林研究 75 93 - 96 2024年03月
担当区分:最終著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:関東森林学会
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林業作業における作業日報様式の分析 査読あり
鈴木裕也・亀山翔平・矢部和弘
関東森林研究 75 81 - 84 2024年03月
担当区分:最終著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:関東森林学会
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コンテナ苗植栽の作業効率と作業姿勢の評価 査読あり
原田慎也・亀山翔平・矢部和弘
関東森林研究 75 77 - 80 2024年03月
担当区分:最終著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:関東森林学会
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クラフトバンドを用いたのり面保護工の機能評価
矢部 和弘, 佐藤 大樹, 亀山 翔平
日本森林学会大会発表データベース 134 ( 0 ) 555 2023年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p> わが国の森林は急傾斜地が多いことから林道や作業道の法面の長大化が避けられず,長大法面においては適切かつ安価なのり面保護が求められる。とくに作業道においては,施工が容易なものが求められる。そこで本研究では植生ネット工に着目し,新たな素材として生分解性のクラフトバンドの使用を検討した。</p><p> 試験地は東京農業大学奥多摩演習林の作業道切取法面2箇所とした。幅12mmのクラフトバンドを半分に裂き,3×3cmメッシュの植生ネットを自作して施工した。観測項目は,流出土砂量,光量子量,土壌水分量,植被率,開空度とした。</p><p> 流出土砂量は,植生ネット施工区では無施工区より73%少なかった。とくに降水量が多かった6月下旬から7月上旬にかけては,施工区が5分の1となり,土砂流出防止効果が大きく得られた。また,土壌水分との関係を見ると,無施工区は土壌水分量が多くなるに従い流出土砂量が増加したが,施工区は高い水分量を保ちながらも土砂流出を防いでいた。これにより埋土種子等による早期緑化も可能になると考えられる。</p>
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緩衝材の違いによるヘルメット内温熱環境:下刈り作業者の場合
松澤 美緒, 亀山 翔平, 矢部 和弘
日本森林学会大会発表データベース 134 ( 0 ) 558 2023年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p>夏季に行われる下刈り作業は,気温や日射量が増加し,作業場の周囲に日陰となる樹木が存在しないことが多いため、熱中症が発生しやすい環境で行われる。そこで,本研究では,下刈り作業時における熱中症対策として,ヘルメット内の緩衝材の違いが温熱環境に与える影響について検討した。実験は2022年8月に東京農業大学奥多摩演習林で行った。ヘルメットは墜落時保護用で,緩衝材には発泡スチロールと,PC樹脂を用いたものの2種類とした。被験者は3名とし,各条件において30分ずつ,造林鎌による下刈り作業を行った。その結果,発泡スチロールを用いたヘルメット内の温度は平均7.6℃(上昇率30.9%)上昇し,PC樹脂を用いたヘルメット内の温度は平均5.9℃(上昇率26.0%)上昇した。そのため,PC樹脂を用いた方がヘルメット内の温度の上昇が緩やかであることが明らかとなった。これは緩衝材を発泡スチロールからPC樹脂に置き換えることでヘルメット内に空間ができ,通気性が上がったためであると考えられる。しかし,実験時のWBGTが平均23.6℃と想定より低かったため,ヘルメット内の温熱環境の違いによる身体への影響は特に見られなかった。</p>
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植栽器具の違いによる植栽作業効率および作業姿勢の評価
亀山 翔平, 矢部 和弘
日本森林学会大会発表データベース 134 ( 0 ) 578 2023年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p>伐期を迎えた人工林では,皆伐再造林が課題となっている。再造林は,人力に頼る作業が多く労働者において大きな作業負荷となる。そこで,本研究では植栽器具の違いが作業効率および作業姿勢に与える影響について検証することを目的とした。植栽器具は熊本県森林組合連合会が開発した市販の電動ドリルを改造した電動オーガ,ディブル,唐鍬の3種類を使用した。試験では,ビデオによる時間観測,作業姿勢の観測,疲労度および使用感に関するアンケート調査を実施した。その結果,作業効率は電動オーガが156本/時,ディブルが140本/時,唐鍬が111本/時であり,電動オーガによる植栽作業効率が高いことが明らかとなった。また,アンケート調査から,唐鍬による作業は腰部や大腿部の疲労が大きいとともに一番つらい作業であった。電動オーガとディブルは上腕部への疲労が大きいが,作業現場の土質が柔らかいこともありディブルによる作業のつらさは小さかった。一方で,電動オーガでは持ち運びやオーガを引き抜くときに上腕部がつらいとの回答があった。</p>
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作業道の路盤強化における木灰の活用
中田 美祈, 亀山 翔平, 桃井 尊央, 矢部 和弘
日本森林学会大会発表データベース 134 ( 0 ) 557 2023年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p>我が国では木質バイオマス発電の廃棄物である木灰の処理方法が課題になっている。一方,森林施業では森林作業道が多く作設され,その路盤強化が問題となっている。道路の路盤強化では,石灰の吸水性と化学反応を利用した石灰安定処理が行われている。そこで,本研究では木灰の路盤強化剤としての活用可能性を検討した。実験には東京農業大学奥多摩演習林内の土とスギの木灰を用い,土質試験,木灰の定量分析,木灰混合土(0,2.5,5,10%)の含水比試験,一軸圧縮試験,塑性・液性限界試験を行った。</p><p>その結果,スギの木灰には,石灰安定処理において重要な酸化カルシウムが80.4%含まれていた。また,木灰混合比を増大させることにより土の含水比が3~4%低下した。一軸圧縮試験では,木灰2.5%で圧縮強度が低下し,木灰0%と比べて約37%の低下となった。木灰5%,10%では,有意差は見られなかったものの,増加傾向が見られた。長期的に養生することによる効果は,含水比変化,圧縮強度のどちらにおいても見られず,塑性指数に対する影響も見られなかった。以上のことから,現場施工において,木灰を使った含水比調整による路盤安定化が比較的短期間で期待できる。</p>
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作業道における枝条を用いた法面保護工の検討
菊池 智弘, 亀山 翔平, 矢部 和弘
日本森林学会大会発表データベース 134 ( 0 ) 556 2023年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p>近年,豪雨災害が激甚化しており,森林作業道では盛土法面の崩壊などの問題が生じている。本研究では,作業道開設時に発生する伐倒木の枝条を盛土法面保護に有効活用できないかと考え,枝条による法面保護の効果について検証した。試験地は,東京農業大学奥多摩演習林内の2021年に開設された作業道の盛土法面とした。幅1.8m,法長1.8mの試験区を6区画設定し,直径20cm(径小),40cm(径大)に束ねた枝条を,1段,2段施工した4条件とバラ置き,無施工を加えた6条件とした。観測期間は2022年6月~11月とし,流出土砂量,表面流量を観測した。</p><p>その結果,径小2段の流出土砂質量は無施工より20%少なく,表面流量は40%少なかった。バラ置きの流出土砂質量は無施工より84%少なく,表面流量は28%多くなった。一方,径大1段では,流出土砂量と表面流量ともに無施工より多く,束状では土砂を堆積させる効果はあるが,表面流を集中させて侵食を増大させる可能性が高いと考えられる。バラ置きは表面流が法面に到達することなく分散排水される可能性が大きいことが示され,盛土表面が見えなくなるように枝条を敷き詰めることが盛土法面保護に有効であると考える。</p>
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基盤地図情報とUAV-SfMによる3Dモデルを用いた林内路網計画の可能性 査読あり
亀山翔平・矢部和弘
関東森林研究 74 121 - 124 2023年03月
担当区分:最終著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:関東森林学会
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もう3kとは言わせないより安全に、より快適に、そして儲かる林業をめざして
矢部 和弘
森林利用学会誌 38 ( 1 ) n/a 2023年01月
記述言語:日本語 出版者・発行元:森林利用学会
DOI: 10.18945/jjfes.38.3
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CIMを活用した林道設計の可能性
石井 航, 亀山 翔平, 今冨 裕樹, 矢部 和弘
日本森林学会大会発表データベース 133 ( 0 ) 572 2022年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p>現在,土木工事ではCIM(Construction Information Modeling/Management)という3次元設計図を作成するシステムが活用されており,情報共有や作業の効率化が図られている。林業でもICTによる「見える化」が進められており,路網整備においては経験の少ない人材や山主との施業計画の共有が容易になると考えられる。そこで,本研究ではCIMを用いた林道設計を行い,従来方法と比較することでCIM活用の可能性について検証した。CIMはAutoCAD Civil3D(以下:Civil3D)を使用し,地形データは国土地理院の5mDEMを用いた。対象地は東京農業大学奥多摩演習林の既存林道の終点から100m程度の設計を行い,作業工程を分析した。また,測量から設計の費用は,公的な積算基準を基に算出した。その結果,Civil3Dによる設計では従来手法より人工数が89%,費用が86%減少した。全行程を従来方法と比較すると,地上レーザー測量とCivil3Dによる設計では人工数が22%,費用が29%減少し,航空レーザー測量とCivil3Dによる設計では人工数が489%,費用が664%増加した。今後の課題として,3次元モデルを活用した場合における設計の精度や事業規模での作業効率や費用効果の検証が必要である。</p>
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軽架線用手動式係留搬器による集材作業功程
矢部 和弘, 岩田 東之輔, 亀山 翔平, 今冨 裕樹
日本森林学会大会発表データベース 133 ( 0 ) 591 2022年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p> 小規模林業において安全かつ効率的に架線集材を可能とする軽架線用手動式係留搬器を開発した。ローディングブロックを搬器に係留する機構を設け,スナビング式下げ荷集材も可能とした。今まで実験・改良を重ね,実験圃場において動作確認を行ってきたが,今回は林地における動作確認を兼ねた実証実験を行った。主索は支間距離50m,支間傾斜角20度,中央垂下比3%として,集材距離45m,最大横取り距離5mのスナビング式索張りで上げ荷,下げ荷を10サイクルずつ行った。作業手は元山側2名,先山側2名,ウインチ操作手1名として,記録者1名,ビデオカメラ3台で作業を記録した。</p><p> 上げ荷集材は1点吊り片端上げで,とくに大きな問題,時間のロスはなく集材を行うことができた。下げ荷は材の自重による走行になるため2点吊りで宙吊りにしなければならず,単引き横取りを行ってから主索下で2点吊りに掛け替えを行うため,作業手の手間と大きな時間ロスが生じた。また,今回の試験地は主索の中央付近に棚地形があり材の重量により地面に着地してしまう事例も見られたことから,先柱側の支点を高しなければならず,仮設撤去作業に関する問題点も確認できた。</p>
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基盤地図情報を用いた林内路網計画
田中 望, 亀山 翔平, 今冨 裕樹, 矢部 和弘
日本森林学会大会発表データベース 133 ( 0 ) 571 2022年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p>路網計画には数値標高データ(DEM)が活用されているが,航空レーザー(LiDAR)により取得した場合,コスト面が課題として挙げられる。現在,簡易に入手可能なDEMは国土地理院により整備されている。しかし,10mのDEMしか整備されていない地域もあるため,路網計画に活用できるか検討する必要がある。そこで,本研究は国土地理院から入手した5mと10mのDEM を用いて路網計画を行い,DEMサイズによるルートの違いを比較し,路網計画に使用可能なものであるか検討した。対象地は東京農業大学奥多摩演習林内とした。また,路線計画にはDEMから作成した斜距離,登坂距離のメッシュを指標とし,任意の2地点を結ぶルートの作成が可能であるGISの最小コストパス機能を使用した。その結果,5mのDEMでは直線区間が短く地形に沿ったルートであったが,10mのDEMでは直線的なルートになった。両者を比較するとおおよそ同様のルートとなったが,谷地形の箇所において5mのDEMでは等高線間隔が狭い箇所,10mのDEMでは等高線間隔が広い箇所を通る違いがみられた。そのため,路網計画には詳細な地形把握が可能な5mのDEMが有利であると考えるが,10mのDEMにおいても活用の可能性が示唆された。</p>
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チェーンソー用防護衣の管理指導と林業作業者の意識 査読あり
矢部和弘,吉澤知宏,今冨裕樹
関東森林研究 73 ( 1 ) 117 - 120 2022年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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林業における近接作業防止のためのBluetoothを用いた距離測定 査読あり
永野蒼志,亀山翔平,坂元伸幸,矢部和弘,今冨裕樹
関東森林研究 73 ( 1 ) 121 - 124 2022年03月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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刈払機の飛散物防護カバーの改良 査読あり
伊藤元貴,矢部和弘,今冨裕樹
森林利用学会誌 35 ( 4 ) 209 - 214 2020年10月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:森林利用学会
<p>本研究では,飛散物防護カバーと刈刃の間に草が絡まる現象の特性を解明し,草が絡まりにくい飛散物防護カバーの形状を考察することを目的とした。下記条件下において,15分間の刈払作業を行い,刈刃と飛散物防護カバーの間に草が絡まり刈刃が停止した回数をカウントした。絡まった草は回収し,草丈,茎直径,重量,弾性率を計測した。植生条件はササ,ススキ,ツルの3条件,飛散物防護カバーの形状は従来型(カバーA),ギアケース被覆型(カバーB),上部開放型(カバーC)の3条件,刈刃回転数は5000 rpm,6000 rpm,8000 rpmの3条件とした。草が絡まり刈刃が停止した回数は,ササはカバーA,5000 rpmで3回,ススキはカバーB,6000 rpmで1回,ツルはカバーA,5000 rpmで3回,カバーB,5000 rpmで2回,カバーC,5000 rpmで3回であった。ツルは,群落全体の弾性率と比較し,絡まった草の弾性率はカバーAで1.3倍,カバーBで約1.7倍,カバーCで約2.0倍であった。カバーBおよびカバーCは,カバーAと比較し草が絡まった回数が少なかった。また,ツルは弾性率の小さい草は絡まらなかった。以上により,カバーBおよびカバーCは草の絡まり防止に効果があったといえる。</p>
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微細藻類を用いたのり面保護工の機能評価 査読あり
新田壮真,矢部和弘,今冨裕樹,江口文陽,徳永冠哉
森林利用学会誌 35 ( 2 ) 97 - 101 2020年05月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
DOI: 10.18945/jjfes.35.97
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軽架線用手動式係留搬器の性能評価 査読あり
吉住亘平,矢部和弘,千原敬也,今冨裕樹
森林利用学会誌 35 ( 2 ) 103 - 108 2020年05月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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軽架線用手動式係留搬器の開発 査読あり
矢部和弘,金崎邦文,田中正郎,今冨裕樹
東京農業大学農学集報 64 ( 2 ) 66 - 73 2019年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)