講演・口頭発表等 - 門倉 利守
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醸造酵母の細胞壁糖タンパク質の比較
桑原綾子、門倉利守、中里厚実、金子太吉、竹田正久
平成8年度日本生物工学会大会 1996年10月 日本生物工学会
開催年月日: 1996年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:名古屋
清酒酵母および他の醸造酵母(S.cerevisiae)の細胞壁糖タンパク質を2-メルカプトエタノールにより抽出しSDS-PAGEにより比較した。糖含量の少ない100kD以下の低分子のタンパク質にはほとんど差異がなく、糖含量の多い高分子の糖タンパク質に差異が見られた。 また、清酒酵母の糖タンパク質は酵母の糖タンパク質の一般論に反しhomogeneityが高かった。pp.141
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染色体レベルでみた清酒酵母の特性-第6番染色体の物理地図-
中里厚実、原山格、大熊盛也、村上康文、工藤俊章、門倉利守、竹田正久、金子太吉
日本農芸化学会1995年度大会 1995年08月 日本農芸化学会
開催年月日: 1995年08月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:北海道
清酒酵母の第6番染色体が他の同種酵母より顕著に長い点に注目し、物理地図を作成し比較検討した。制限酵素切断パターンにより、実験室株の第6番染色体約270Kbは、内部に顕著な欠失や挿入を起こすことなく他の同種にも保存されており清酒酵母に特有とみなせる部分は共通部分に付随する形で存在することを明らかにした。pp.208。
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各種醸造酵母の核型の比較検討
中里厚実、山本京子、門倉利守、竹田正久、金子太吉
平成6年度日本醸造学会大会 1994年09月 日本醸造学会
開催年月日: 1994年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京
パルスフィールド電気泳動法により各種醸造酵母の染色体DNAのサイズを比較検討した。染色体サイズの小さ いものについて検討した結果、それぞれの酵母で長さが異なり、染色体すべての類似度を比較すると清酒酵母をはじめ米麹を使用する醪から分離される酵母は他の同種酵母と異なることを明らかにした。pp.741。
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電気泳動法による醸造酵母の差異
山本京子、門倉利守、中里厚実、竹田正久、金子太吉
日本農芸化学会1993年度大会(於仙台) 1993年04月 日本農芸化学会
開催年月日: 1993年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:仙台
醸造酵母であるS.cerevisiaeの染色体DNAと細胞内タンパク質を電気泳動法により比較検討した。染色体DNAにおいては第6番染色体に清酒酵母と他の醸造酵母間で一定の差異がみられ、またタンパク質は37KD付近に清酒酵母特有のパターンを認めた。pp.320。
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スパークリング・ライスワインの低沸点香気成分について
門倉利守、宮田恵介、中里厚実
平成3年度日本醗酵工学会大会 1991年11月 日本醗酵工学会
開催年月日: 1991年11月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:広島
新しいタイプの酒類としてライスワインをベースにした発泡性の低アルコール飲料スパークリングライスワインを開発し、その低沸点香気成分について検討した。ライスワイン同様にワイン様の香りはあるものの華やかさに欠け、香気成分の改良を示唆した。pp.155
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甘味純米清酒の製造
門倉利守、山下寛和、小泉浩平、斎藤寿代、澤登芳恵、中里厚実
平成2年度日本醗酵工学会大会 1990年11月 日本醗酵工学会
開催年月日: 1990年11月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:大阪
米と米麹のみを用いて糖とアルコールが本みりんと概ね同じである飲用、調味料用の甘味純米清酒の製造方法を検討した。米にはα化米、汲水の一部にはRhizopus培養液を用いて本みりんよりも旨味成分のコハク酸、グルタ ミン酸の多い製品を得た。pp.95
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“酵母入り発泡酒”の開発
門倉利守、田中浩二、高橋勝治、斎藤寿代、中里厚実
平成2年度日本醗酵工学会大会(於大阪) 1990年11月 日本醗酵工学会
開催年月日: 1990年11月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:大阪
Rhizopus培養液を用いて造った清酒に酵母を増殖させ発酵ガスを蓄積した発泡清酒の開発を行った。使用酵母に凝集性があり、発酵力の弱いものを用いることにより粒状の細胞が金箔入り清酒を思わせ、風味は清涼感があり爽やかな発泡清酒を得た。pp.96
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リゾープス培養液の酵母アルコール耐性
門倉利守、竹生新治郎、谷村和八郎
日本農芸化学会1990年度大会 1990年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 1990年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:福岡
白米を基質として調製したRhizopus属培養液および、他属の糸状菌培養液の酵母の増殖能アルコール耐性促進作用について検討した。特定濃度のアルコール存在下における酵母の生理的作用とその促進物質の性質について明らかにした。pp.124
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醸造酵母におけるKの取り込みと菌体内有機酸組成について
中里厚実、高橋春恵、門倉利守、澤登芳恵、竹田正久
日本農芸化学会1989年度大会 1989年04月 日本農芸化学会
開催年月日: 1989年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:新潟
醸造酵母のKの取り込みと菌体内有機酸について調べ、菌体内に取り込まれるK量は、対数期に最大となりその後減少し、それに伴って菌体内有機酸量も同様の動向を示した。また、菌体内有機酸は培地組成を代えても変化しなかった。pp.121。
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寡酸性酵母の選択
中里厚実、門倉利守、河島利幸、吉田竜一郎、村上勝栄 中谷地竜司
日本農芸化学会1988年度大会 1988年04月 日本農芸化学会
開催年月日: 1988年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:名古屋
純米酒用酵母として酸生成量の少ない寡酸性酵母の選択を行った。協会清酒酵母より常に酸度の低いK36酵母を得、小仕込みにおいても酸度の低い清酒を得ることができた。これは、酵母が尿素を分解しアンモニアが生成され有機酸と塩を形成することで起こることを認めた。pp.241