論文 - 本間 裕人
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耐熱性アミラーゼを生産するきのこ類の探索と甘酒の製造 査読あり
本間裕人・山口和真・数岡孝幸
日本きのこ学会誌 31 ( 4 ) 111 - 116 2024年01月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:一般社団法人 日本きのこ学会
耐熱性アミラーゼを生産するきのこ類のすくリーニングを行い、当該菌を用いて甘酒の製造を行った。
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ビル屋上におけるブドウ栽培とワイン醸造 (第1報) 東京都世田谷区桜丘のビル屋上で栽培可能なブドウ品種の選抜 査読あり
本間裕人・石川一憲・数岡孝幸・中西載慶
日本ブドウ・ワイン学会誌 34 ( 1 ) 13 - 26 2023年07月
担当区分:筆頭著者, 責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本ブドウ・ワイン学会
東京のビルの屋上で醸造用ブドウの栽培を行い、さらにワイン醸造を行い、東京のビルの屋上の気候に適したブドウ品種の選抜を試みた。その結果、白ワイン用品種では‘シャルドネ’および‘ヴィオニエ’、赤ワイン用品種では、‘マスカット・ベーリーA’が適しているものと思われた。
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雷が落ちるときのこが生える?
本間 裕人
生物工学会誌 99 ( 6 ) 306 - 306 2021年06月
担当区分:筆頭著者, 責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:公益社団法人 日本生物工学会
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Preparation of high-optical-purity L-lactic acid from DL-lactate using optical isomer preferential lactic acid assimilating microorganisms 査読あり
Homma Hiroto, Funaoka yumi, Kazuoka Takayuki, Tokuda Hiroharu and Nakanishi Kotoyoshi
日本食品保蔵科学会誌 47 ( 3 ) 153 - 159 2021年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
DL-乳酸液中から、D-乳酸を選択的に資化する乳酸資化性菌の検索を行い、Geotrichum sp. LAAM055株を得た。当該菌を用いて99.87 %という高い光学純度を示すL-乳酸を生産した。
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クラフトビール類の光酸化におよぼすリボフラビン濃度、抗酸化活性および着色度の影響について 査読あり
本間裕人・数岡孝幸・徳田宏晴
日本食品保蔵科学会誌 46 ( 4 ) 181 - 188 2020年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
光の照射条件下におけるリボフラビンの濃度を経時的に測定し,様々なビア・スタイルのビールにおける光酸化の進みやすさをリボフラビンの減少速度から評価した。その結果,ビール風飲料,発泡酒,シュバルツ,アンバーエールおよびバーレーワインなどに光酸化が進みにくい傾向が見られることを明らかにした。
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Screening of basidiomycetes capable of 2-mercaptobenzothiazole removal 査読あり
Hiroharu TOKUDA, Haruka NOMURA, Takayuki KAZUOKA, Hiroto HOMMA, Toru MATSUI
Mushroom Science and Biotechnology 28 ( 1 ) 15 - 20 2020年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
2-メルカプトベンゾチアゾール(MBT)を除去可能な担子菌の検索を行ない、Auricularia polytricha SKB033株を得た。当該菌を用いた回分式のMBT除去用バイオリアクターを構築したところ、安定した運転(繰り返し回分処理15回・延べ運転時間360時間)を行うことが出来た。
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野菜・果物摂取量に関する心理社会的要因の性・年齢階級別の特徴 査読あり
森直子、小柏道子、山下式部、藤井わか子、上田伸男、本間裕人、鈴木久雄、益岡典芳、汪達紘
日本栄養士会雑誌 63 ( 4 ) 191 - 200 2020年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
野菜・果物の摂食に関する心理社会的要因について、性・年齢階級別の特徴をまとめた。
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クラフトビール類に含まれる水溶性ビタミン(ナイアシン・パントテン酸・およびビオチン)について 査読あり
本間裕人・数岡孝幸・徳田宏晴
日本食品保蔵科学会誌 46 ( 1 ) 17 - 24 2020年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
89種のビールについて,その機能性を評価するため,ナイアシン,パントテン酸,およびビオチンの含有量を測定し,IPA,バーレーワイン,インペリアルスタウト等のスタイルのビールにおいてナイアシン、ビオチン濃度が高い事を示した。
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Stages of Change for Increasing Fruit and Vegetable Intake in a Japanese Population 査読あり 国際誌
Da-Hong Wang, Michiko Kogashiwa, Naoko Mori, Shikibu Yamashita, Wakako Fujii, Nobuo Ueda, Hiroto Homma, Hisao Suzuki & Noriyoshi Masuoka
Global Journal of Health Science 11 ( 7 ) 139 - 147 2019年06月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:Canadian Center of Science and Education
日本人の果物と野菜の摂食傾向について疫学的な調査を行い、4段階に摂食傾向をグループ分けし、評価を行った。その結果56%の被験者が熟考前段階(果物や野菜の推奨量を消費することを考えていない)にあり、果物と野菜の摂取量増加のためには,こういった層のグループに効果的に果物および野菜の必要性を啓蒙していくことが必要であることが明らかとなった。
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市販清酒の酒質 ーH29酒造年度市販清酒の有機酸成分分析ー 査読あり
数岡孝幸、柴田日香梨、野地秀和、本間裕人、徳田宏晴
食農と環境 23 81 - 88 2019年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
標題酒の有機酸分析を行い、①精米歩合と乳酸およびコハク酸濃度との間に弱い相関があること、②精米歩合とリンゴ酸およびMA/SA値とには相関がないこと、③純米吟醸酒や純米大吟醸酒は、通常の純米酒と比較して高リンゴ酸含量かつ高MA/MS値を示すことなどの酒質特性を明らかにした。
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市販清酒の酒質 ーH29酒造年度市販清酒の日本酒度、酸度、アミノ酸度と香気成分の分析ー 査読あり
数岡孝幸、柴田日香梨、野地秀和、本間裕人、徳田宏晴
食農と環境 23 49 - 54 2019年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
標題酒の成分分析を行い、①精米歩合と酸度および濃淡度との間には弱い相関があるが、精米歩合と日本酒度および甘味度には相関がみられないこと、②精米歩合とカプロン酸エチル濃度との間には弱い相関があるが、精米歩合と酢酸イソアミル濃度には相関がみられないこと、をはじめとする成分特性を明らかにした。
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Preparation of high-optical-purity D-lactic acid from DL-lactic acid using optical isomer-preferential lactic acid assimilating microorganisms 査読あり
HOMMA Hiroto, SUZUKI Michiyo, TOKUDA Hiroharu and NAKANISHI Kotoyoshi
日本食品保蔵科学会誌 44 ( 2 ) 79 - 85 2018年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
DL混合乳酸をL-乳酸資化性菌で資化することにより、高濃度のD-乳酸を生産する方法を開発した。
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Psychosocial Determinants of Fruit and Vegetable Consumption in a Japanese Population 査読あり
Da-Hong Wang, Michiko Kogashiwa, Naoko Mori, Shikibu Yamashita, Wakako Fujii, Nobuo Ueda, Hiroto Homma, Hisao Suzuki and Noriyoshi Masuoka
International Journal of Environmental Research and Public Health 13 ( 8 ) 786 - 797 2016年08月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本人の果物と野菜の摂食傾向について疫学的な調査を行った。
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アルコール耐性アミラーゼを生産するきのこ類の検索 および当該菌を用いた味醂の製造 査読あり
本間裕人, 徳田宏晴, 安井 文, 間宮千尋, 中村和夫, 中西載慶
日本きのこ学会誌 23 ( 2 ) 65 - 74 2015年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
4 株のきのこ類を用いて味醂の試醸を行ったところ,全糖量は高い値を示したヌメリツバタケ SKB021 麹味 醂,マンネンタケ NBRC31863 麹味醂でそれぞれ 180 g/L, 177 g/L であり,官能検査においてマンネンタケ NBRC31863 麹味醂は味,香りについて市販本みりんとの間に有意な違 いは示されなかった.
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Soy sauce production using mushroom strains that produce salt tolerant protease 査読あり
Hiroto HOMMA, Hiroharu TOKUDA , Ryouta NAGASHIMA, Kazuo NAKAMURA, and Kotoyoshi NAKANISHI
日本きのこ学会誌 23 ( 1 ) 26 - 30 2015年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
耐塩性プロテアーゼを生産するきのこ類を選抜し、きのこ類を用いて醤油の生産を行った。
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キノアに生育したきのこのプロテアーゼ活性とキノア味噌醸造への応用 査読あり
中村和夫,杉浦絢美,川村拓未,本間裕人
日本食品科学工学会誌 61 ( 9 ) 439 - 443 2014年09月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
耐塩性プロテーゼを生産するきのこ類を選抜し、アレルゲンフリーな食材であるキノアを利用して味噌の醸造を行った。
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Purification and characterization of a protease from Isaria cicade 査読あり
Chihiro Takekawa, Kazuo Nakamura, Hiroto Homma and Takuji Oyama
日本きのこ学会誌 22 ( 2 ) 74 - 78 2014年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
冬虫夏草類の一種であるツクツクホウシタケのプロテアーゼについて精製を行い,その性質を明らかにした。
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様々なスタイルの地ビール類が有する抗酸化活性 査読あり
本間裕人,数岡孝幸,徳田宏晴,中田久保,中西載慶
日本食品保蔵科学会誌 39 ( 4 ) 189 - 198 2013年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ビールの抗酸化活性について、スタイルごと特性を調べたところ、インペリアルスタウト、ボック類、IPAおよびスタウト等で高いことが明らかとなった。
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きのこ類を用いた味噌の試醸とその化学成分 査読あり
本間裕人、中村和夫、川村拓未、徳田宏晴、中西載慶
日本きのこ学会誌 21 ( 1 ) 23 - 29 2013年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
きのこ類を用いて味噌の製造を行ったところ、11株中5株のきのこ味噌でグルタミン酸含有量が市販米甘口味噌より高かった。
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電解処理バイオマスの発酵原料としての利用 査読あり
徳田宏晴、蕪山亮介、田中努、本間裕人、中西載慶
日本醸造学会誌 108 ( 4 ) 277 - 284 2013年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
電解法によるバイオマス(雑草およびオカラ)の前処理、および発酵原料としての電解処理バイオマスの有用性について検討を行い、以下の知見を得た。①電解処理は試料に付着の雑菌の殺菌や雑菌汚染防止に有効、、②電解法では、発酵時に用いる菌の最適pHに応じた処理が可能、③電解処理バイオマスは「アルコール・酢酸発酵」や「水素発酵」の原料として利用可能、④電解処理を行うことにより、未処理の資料を使用した場合よりも水素発酵の効率が向上する。
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日本の地ビールの品質特性とその変遷 査読あり
徳田宏晴,本間裕人,中西載慶
東京農業大学農学集報 57 ( 2 ) 126 - 137 2012年09月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
地ビール類の創成期から近年に至までの10数年間に渡り、ビールの品質の分析を行い、国産地ビールの品質特性の変遷を調べた。
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中高年層消費者における各種ビールの嗜好およびその満足度 査読あり
徳田宏晴,本間裕人,中西載慶
日本食品保蔵科学会誌 34 ( 4 ) 229 - 236 2012年07月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ビール類の嗜好調査を行い、傾向を分析した。
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スクロース高資化性乳酸菌Lactobacillus paracasei NRIC0765株のスクロース分解酵素の生産性と諸性質 査読あり
本間裕人, 山下秀明, 徳田宏晴, 佐藤壮, 上野孝, 中西載慶
日本食品保蔵科学会誌 37 ( 6 ) 265 - 271 2011年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
明確な異化代謝抑制を受けずにスクロースを資化できるスクロース高資化性乳酸菌Lactobacillus paracasei NRIC0765株のスクロース資化特性について検討しところ、スクロース分解酵素をグルコースなどで培養した場合でも構成的に生産することにより混合糖類を炭素源とする培地においても発酵遅延を生じずにスクロースを資化できることを明らかにした。
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耐塩性プロテアーゼを有するきのこ株の選抜 査読あり
中村和夫,川村拓未,本間裕人,中西載慶
日本きのこ学会誌 19 ( 3 ) 121 - 124 2011年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
味噌や醤油の醸造に利用することを目的として耐塩性プロテアーゼを生産するきのこ類の選抜を行った。
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草本類培地における担子菌類の生育特性(第2報)イネ科作物残渣培地における菌糸体生長 査読あり
本間裕人, 徳田宏晴, 石井彩, 須田亙, 平野繁, 中西載慶
日本きのこ学会誌 18 ( 2 ) 73 - 76 2010年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
発生量の多い作物残渣であるイネ科作物のワラおよび籾殻が,担子菌の培地として利用可能であるかを明らかにするため,ライムギ・六条オオムギ・二条オオムギ・コムギ・イネ・イネ(籾殻)の6種類の草本培地に,81種97株の食用および薬用きのこ類を接種して菌糸伸長速度を調べた.その結果,菌の生育に最も適していたのはライムギ培地であり,また,ヒラタケ,ウスヒラタケ,トキイロヒラタケ,タモギタケ,等のヒラタケ科の菌,およびアミガサタケの生育が6種類の草本培地全てで速かった.
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Electric pretreatment of garbage for the methane production
Tokuda Hiroharu, Homma Hiroto, Irie Mami, Ushikubo Akikuni and Nakanishi Kotoyoshi
Food Preservation Science 35 ( 4 ) 165 - 170 2009年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
生ゴミを原料としたバイオガス(メタン)発酵において、生ゴミを電解前処理(DC30V、24h)することにより、①生ゴミの微粒子化促進、②可溶化率向上、③雑菌数の減少が認められ、発酵性が向上することが知られた。
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ナッツ類を用いたチーズ様食品の製造 査読あり
本間裕人、徳田宏晴、中西載慶
日本食品保蔵科学会誌 35 ( 4 ) 195 - 199 2009年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
植物性タンパク質および脂質を豊富に含み、独特の香りを有する各種ナッツ類を対象として、これに加水して圧搾することにより得られた乳液を原料に、酸・プロテアーゼ法によるチーズ製造を試み、牛乳チーズに類似のチーズ様食品が得られることを明らかにした。
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草本類培地における担子菌類の生育特性(第1報)非作物草本(雑草類)培地における菌糸体成長 査読あり
本間裕人、代万里子、徳田宏晴、中西載慶
日本きのこ学会誌 16 ( 4 ) 165 - 168 2008年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
非作物草本(雑草)について,担子菌の培地として使用可能性であるかを明らかにするため,13種の非作物草本を用いて作成した固体培地に,32株の担子菌を接種して菌糸体成長を調べた.その結果,イネ科のネズミムギ培地で最も菌糸生長が速く,その他3種のイネ科草本においても菌糸生長は比較的速かった.また,タモギタケやヒラタケ等のヒラタケ科,およびマンネンタケ,ヤマブシタケ等のヒダナシタケ目の木材腐朽菌の菌株の生育が13種の草本の大部分で速かった.
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食用菌スギエダタケ(Strobilurus ohshimae)のラッカーゼ生産性とそれを用いた各種フェノール性色素の分解 査読あり
本間裕人、篠山浩文、天知誠吾、徳田宏晴、中西載慶、藤井貴明
日本きのこ学会誌 16 ( 2 ) 93 - 95 2008年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
スギ木粉培地でNagaoka 1-1株を30日間25℃で培養したところ, 405 U/gのラッカーゼ活性を得ることができた.本酵素を用い7種類のフェノール性色素に対して脱色試験を行ったところ試験した全ての色素に対して脱色活性を示し,クレゾールレッドは約40分で,レマゾールブリリアントブルーRでも約80分でほぼ完全に脱色された.
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Lignin-degrading activity of edible mushroom Strobilurus ohshimae that forms fruiting bodies on buried sugi (Cryptomeria japonica) twigs 査読あり
Hiroto Homma, Hirofumi Shinoyama, Yukihiro Nobuta, Yoshie Terashima, Seigo Amachi and Takaaki Fujii、本間 裕人
Journal of wood science 53 80 - 84 2007年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
スギ林で特異的に発生する食用菌であるS. ohshimaeのリグニン分解能について調べた。S. ohshimaeの菌株20株についてスギ木粉に対するリグニン分解率を測定したところ、高い株では30日で約12%リグニンを分解していた。リグニン分解における樹種特異性を調べたところ、S. ohshimae はスギ木粉培地においてブナ木粉培地よりも良好にリグニンを分解していた。
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各種農産廃棄物の加水分解におよぼす電解前処理効果 査読あり
徳田宏晴、田中美智子、本間裕人、中西載慶
日本醸造学会誌 101 ( 10 ) 769 - 775 2006年10月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
農産廃棄物の有効利用を目的とした加水分解において、試料を電解槽(カソード)で30Vの直流電流で処理することにより、その加水分解性が向上する事を明らかにした。また、最も電解前処理効果が認められたのは、ビートパルプであり、電解前処理の効果は、電極反応で生じたアルカリイオン水による試料の微粒子化や潜在糖の部分的可溶化であることを示した。
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Fruiting body formation, cultivation properties, and host specificity of a fungicolous fungus Asterophora lycoperdoides 査読あり
Hiroto Homma, Hirofumi Shinoyama, Mutsumi Tanibe, Seigo Amachi, Toshimitsu Fukiharu, Takaaki Fujii、本間 裕人
Mycoscience 47 269 - 276 2006年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ベニタケ科の古い子実体(主にクロハツ)の上に子実体を形成する菌生菌である、ヤグラタケの培養特性について調べた。PDA培地上で生育させるとおよそ1週間で子実体を形成した。様々な菌の子実体の粉末を加えた培地で培養したところ、クロハツを含む培地において他の菌を含む培地よりも優位に生育や子実体形成が良好であった。
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未利用資源の有効利用を目的とした、高い宿主特異性を有する菌類の培養特性および子実体形成に関する研究(博士論文)
本間 裕人
千葉大学大学院自然科学研究科 2006年09月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
これまで培養が困難であるため、あるいは困難であると思われていたためあまり利用されてこなかった宿主特異性の高い菌を、未利用資源の有効利用に活用することを目的として、2種の菌をモデルとして選択し、培養特性や子実体形成などについて検討した。
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スギ資源多段利用システムの構築を目的としたスギ木粉廃培地による各種食用菌の栽培 査読あり
本間裕人、篠山浩文、小林義弘、天知誠吾、藤井貴明
食と緑の科学(千葉大学園芸学部学術報告) 60 75 - 78 2006年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
スギの多段的利用法の構築を目的として、スギ林より分離した食用菌をスギ木粉に生育させ、その廃培地で6種の一般的な食用菌を培養した。その結果マイタケにおいて、ブナ木粉などよりもスギエダタケ廃培地で菌糸の伸長が速かった。またエノキタケおよびブナシメジで子実体形成を試みたところ、スギエダタケの廃培地で良好に子実体を形成した。よってこれらの菌の栽培にはスギエダタケの廃培地を利用できる可能性が示唆された。
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スギ林にて発生する食用菌スギエダタケの栽培化に関する予備的検討 査読あり
本間裕人、篠山浩文、信田幸大、天知誠吾、藤井貴明
日本きのこ学会誌 日本きのこ学会刊 12 ( 4 ) 205 - 210 2005年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
食用菌スギエダタケの栽培化を目指し、培養特性を調べ、子実体発生法を検討した。本菌は一般的な菌床栽培法では子実体を形成しなかった。一方自然界では、ほぼ常に埋もれたスギ落枝から発生することを確認した。そこで菌床栽培において菌糸が蔓延したのち覆土したところ12本中4本から子実体が発生した。さらにバーミキュライトで覆土したところ12本中12本から子実体が発生した。よって菌床栽培での子実体発生が可能となった。
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「食用菌Strobilurus ohshimaeの子実体形成と酵素生産性について(修士論文)」
本間 裕人
千葉大学大学院 2003年02月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
スギ林にて特異的に発生する食用菌スギエダタケの栽培化を目指して研究を行い、子実体発生に成功した。また、生産する酵素類を調べたところ、リグニン分解酵素の生産性が確認された。