論文 - 穂坂 賢
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江戸期における日本料理への酢の使われ方 査読あり
柳原 尚之, 前橋 健二, 阿久澤 さゆり, 穂坂 賢, 小泉 幸道
日本調理科学会誌 54 ( 3 ) 132 - 140 2021年06月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:一般社団法人 日本調理科学会
<p> 江戸期の料理本33冊から酢料理を抽出し,江戸期の酢の使われ方について調査した。江戸時代を通して酢の総出現数は1,371回であり,醤油の出現数をやや上回っていた。江戸時代前期では,酢の出現数は醤油の1.5倍であったことから,酢は醤油が広まる以前は最も多く使われる調味料であったことが推察された。出現回数が最も多かった酢料理は魚のなますで,全酢料理の43.9%を占めていた。合わせ酢の種類が多く,香辛料,食材,または調味料との合わせ酢が122種類確認され,そのうち61種類は香辛料や食材と合わせた酢味噌であった。酢を用いた加熱調理法として最も多く出現していたのが「すいり」であり,主に煮物で行われていた。これには酢を加えてから煮る場合と,煮た後に酢を加える2種類の方法があった。その他の加熱調理法として,少量の酢を加えて加熱する方法や生魚に熱い酢をかける方法も見られた。現代の日本料理ではほとんど行われない,酢の加熱調理への使用は,江戸期では一般的なものであったと考えられた。</p>
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江戸期書物に記載されている米酢製造の再現 査読あり
柳原 尚之, 前橋 健二, 阿久澤 さゆり, 穂坂 賢, 藤井 暁, 長野 正信, 小泉 幸道
日本調理科学会誌 55 ( 1 ) 1 - 10 2022年02月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:一般社団法人 日本調理科学会
<p> 江戸期及びそれ以前の書物に記載されている酢製造法を調査し,16冊の書物から33件の米酢製造法を抽出した。江戸期の米酢製造法では,現代と比べて汲水歩合が著しく低く,仕込み時期は夏が多く,仕込み期間は1週間から1カ月程度と短いものが多いという特徴がみられた。江戸期書物記載の方法による再現仕込み試験は,江戸期から伝統的製法で壺酢製造を続けている酢製造会社にて行われた。その結果,汲水歩合が現代と同様およそ300%の仕込みでは30日目以降に酢酸発酵を認められたが,汲水歩合がおよそ100~250%の仕込みにおいては,仕込初期に乳酸発酵で 1~2 g/100 m<i>l</i>の乳酸が生成され,9~13 g/100 m<i>l</i>という高いエタノール濃度となって酢酸発酵へは移行しなかった。江戸期には,乳酸を酸味の主体とする発酵物が酢として作られていた可能性が示唆された。</p>
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ヤマユリの花およびカボチャの花からの酵母の分離と分離酵母による焼酎製造 査読あり
穂坂 賢、数岡孝幸
食農と環境 16 115 - 123 2015年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
福島県鮫川村の地域振興の観点から、未利用資源のカボチャの利用による新たな商品開発を目的に、村の花(ヤマユリ)およびカボチャの花より発酵性酵母の分離を試み、併せてカボチャを活用した焼酎製造を試み、ヤマユリの花より分離した発酵性酵母により焼酎製造が可能であることを見出した。
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大学生の味覚に関する調査 査読あり
穂坂 賢、数岡孝幸、内田 治
日本健康医学会雑誌 24 ( 2 ) 67 - 70 2015年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
大学生の味覚について官能検査を行い、塩味に対する判別能力が鈍くなっている者が多くいることを明らかにした。また旨味と苦味に対する認識が不十分である者が見受けられることも明らかにした。
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福島県鮫川村の水資源活用に関する基礎調査 査読あり
鈴野弘子、高畑薫、安藤達彦、穂坂賢、石田裕
食農と環境 14 59 - 69 2014年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
福島県鮫川村の振興並びに特産品創出を目的に、水資源の特徴を調査し、さらに良好な水資源の利活用の検討を行った。
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エチオピア連邦民主共和国における生活用水の実態調査 査読あり
穂坂賢、真田篤史、鈴木伸治、本間和宏、若菜宣明、田中越郎、安藤達彦、舘博
日本健康医学会雑誌 22 ( 1 ) 52 - 57 2013年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
エチオピア国内14地点の生活用水(水道水、井戸水)の簡易測定による一般成分及びミネラル成分分析を実施した。また同時に生活用水の実態を把握する目的で、聞き取り調査(7項目)を行った。その調査結果をとりまとめた。
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エチオピアの乾燥・半乾燥地流域における生活用水のフッ素濃度及び農民の健康調査 査読あり
本間和宏、若菜宣明、轟木喜久江、真田篤史、篠原卓、鈴木伸治、穂坂賢、安藤達彦、田中越郎
日本健康医学会雑誌 21 ( 2 ) 95 - 100 2012年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
エチオピアの乾燥・半乾燥地流域で生活している農民について、その生活用水中のフッ素濃度の測定と農民の健康状態について調査を行った
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新しい素材を活用した発酵調味料の開発 招待あり 査読あり
穂坂 賢、舘 博、今井なぎさ、安藤達彦
日本沙漠学会誌「沙漠研究」 20 ( 2 ) 139 - 143 2010年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
エチオピア等東アフリカにある素材を活かした醤油様発酵調味料の開発について検討し、その可能性を見出した。
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花から分離した酵母の性質と清酒醸造における特長 査読あり
木下(小室)友香理、門倉利守、数岡孝幸、穂坂賢、中田久保
東京農業大学農学集報 53 ( 2 ) 100 - 106 2008年09月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
花から分離した酵母の分類学性質を調べる目的で、各種同定試験並びに染色体DNA電気泳動を行い、分離酵母の性質を明らかにしたとともに、清酒醸造試験を行い、醸造特性をも明らかにした。
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黒豆を用いたクエン酸健康飲料の開発 査読あり
穂坂賢、数岡孝幸、堤和弘、上田康弘、舘 博、安藤達彦、福永健治、吉田宗弘
日本健康医学会雑誌 17 ( 2 ) 19 - 24 2008年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ポリフェノールとクエン酸の両方を効率よく活かせる健康飲料の開発を考え、それに伴う製造概略を考案し、黒豆のポリフェノールと高クエン酸含有米麹によるクエン酸の両方を備えた健康飲料の開発を試みた。
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醗酵黒大豆飲料投与による血清および肝臓脂質濃度の減少 査読あり
吉田・八木・石黒・細見・福永・堤・上田・西山・数岡・舘・安藤・穂坂
日本健康医学会雑誌 17 ( 1 ) 3 - 7 2008年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
黒大豆を利用した醗酵飲料のラットに対する健康効果について、ラットの血清ならびに肝臓脂質濃度についてその効果の検討を行った。その結果本試料を投与すると肝臓が大きくなるが肝臓脂質濃度はむしろ減少し、肝臓の健全化が見られた。
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唾液アミラーゼ活性を指標に用いた歯科治療起因性ストレス反応の評価
上田円・村田ゆかり・平田孝夫・土田和彦・中野潤三郎・中里厚実・穂坂賢・安藤達彦
日本健康医学会雑誌、第16巻、4号、pp3-8 2008年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
歯科治療による強い痛みや振動に伴う肉体的ストレスに対し、そのストレスが患者に与える影響は大きい。そこでどのような治療行為が患者にストレスをかけるかについて、治療前後唾液中のアミラーゼ活性を用い測定、検討したところ、治療行為の種類および成人と子供間で異なる結果を得た。
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健康飲料酒(ハチミツ酒)の試醸 査読あり
穂坂 賢・数岡孝幸・村 清司
日本健康医学会雑誌、16巻、1号、pp25-29 16 ( 1 ) 25 - 29 2007年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ハチミツにラッカセイ種皮の熱水抽出液を用い、ポリフェノールを含むハチミツ酒の開発を試み、発酵条件、天下条件等の検討ならびに試験醸造を行ない、その結果について報告した。
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健康飲料酒(ハチミツ酒)の開発のための酵母の選択 査読あり
穂坂 賢・村 清司・徳江千代子・数岡孝幸・中田久保
日本健康医学会雑誌、15巻、4号、pp27-30 15 ( 4 ) 27 - 30 2007年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ハチミツを使った健康飲料酒の開発に当り、その発酵に適した酵母の選択と発行条件の検討を行った。
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ポリフェノール含有リキュールの開発 査読あり
穂坂 賢、村 清司、数岡孝幸、中田久保
日本健康医学会雑誌、15巻、2号、pp.41-45 15 ( 2 ) 41 - 45 2006年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ラッカセイ種皮中には、抗菌性、抗酸化性の高分子のポリフェノール成分が含まれている。このポリフェノール効果を利用したリキュールの製造開発の検討を行った。
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麹汁培地を用いて花から分離した酵母の清酒醸造試験 査読あり
小室友香理、清水大介、加藤陽子、穂坂 賢、中田久保
日本醸造協会誌、100巻、6号、pp.454-460 100 ( 6 ) 454 - 460 2005年06月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
麹汁培地を用い、自然界の花より有用な清酒酵母の分離を試み、清酒酵母タイプの野生酵母を分離した。分離した酵母により清酒醸造を試み、香気及び酒質に特徴ある清酒を醸造することが可能である結果を得た。
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花から分離した酵母の醸造特性 査読あり
小室友香理、中田久保、穂坂 賢
日本醸造協会誌、99巻、10号、pp.743-749 99 ( 10 ) 743 - 749 2004年10月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
花から分離したND-4株、HNG-5株、NI-2株およびBK-1株について、各酵母の発酵特性ならびに醸造特性について検討した。
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The Solubilization of Unheated Cattle Achilles Tendon with Actinidin under Neutral and Acidic conditions
Masahiro WADA,Ryoji NAKAZAWA,Yuuji KOBAYASHI and Tadao HASEGAWA、穂坂 賢
Food Science Technology Reseach 10,No.1,pp.35-37 2004年05月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
中性および酸性の条件下でのアクチニジンによる牛アキレス腱の可溶化について検討した。
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花から分離したND酵母による焼酎醸造 査読あり
穂坂 賢、小室友香理、中田久保
日本醸造協会誌、99巻、5号、pp.381-387 99 ( 5 ) 381 - 387 2004年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
麹菌の生産する抗菌性物質・Yeastcidinを添加した集積培養液yを用い、花から分離したND酵母の焼酎もろみでの発酵特性および香気特性について検討し、さらに実地焼酎醸造を行い、分離ND酵母は十分焼酎醸造に利用できる結果を得た。
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ブロメラインによる牛アキレス腱の可溶化
和田正汎、長谷川忠雄、穂坂 賢
皮革科学、48巻、2号、pp.165-168(日本皮革技術協会) 2002年04月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
酸性条件下でステム・ブロメラインの牛アキレス腱に対するコラーゲンの可溶化を検討した。
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社会人と大学生の健康意識と食行動の比較
舘 博・松岡景子・新井佐斗恵・穂坂 賢・井上喜美雄・吉田宗弘・安藤達彦
日本健康医学会雑誌 10巻、1号 60-66 2001年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
社会人と大学生を対象に健康意識と食行動についてのアンケート調査を実施し、社会人の方が大学生よりも健康であると言う意識が高かったが、健康食品利用状況は大学生の方が高い結果であった。
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花から分離した酵母による清酒の試験醸造 査読あり
穂坂 賢、中田久保、坂井 劭
日本醸造協会誌 95巻、11号 pp.837-842 95 ( 11 ) 837 - 842 2000年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
自然界からの有用清酒酵母分離を目的に、Yeastcidinを添加した合成培地による集積培養法を用い、花から有用清酒酵母の分離を試み、分離した酵母により清酒の試験醸造を試みたところ、従来の清酒酵母と遜色ないかそれ以上の清酒を醸造することができた。
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麹菌の生産する抗菌性物質・Yeastcidinを用いた集積培養液からの清酒酵母の分離 査読あり
穂坂 賢、角本琢磨、大竹 聡、中田久保、坂井 劭
日本醸造協会誌 94巻、12号 pp.998-1005 94 ( 12 ) 998 - 1005 1999年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
麹菌の生産する抗菌性物質・Yeastcidinを用いYeastcidinが作用しやすい培地を調整し、この培地に添加して土壌を中心に自然界から集積培養法にて清酒酵母の分離を試み、容易に清酒酵母を分離することができた。
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大学生における健康食品の利用状況
安藤達彦、舘 博、飯生明子、吉田宗弘、、穂坂 賢
日本健康医学会雑誌 8巻、1号 pp.56-61 1999年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
大学生における健康食品の利用状況についてアンケート調査を行い、栄養補給や健康維持のために健康食品を利用する者が多いことが明らかとなったとともに、健康食品に関する情報はテレビや雑誌が中心であった。
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清酒粕を用いた醤油様調味料の製造(第2報) 淡口醤油様調味料への利用
穂坂 賢、黒澤孝夫、藤代尚太、舘 博、中田久保、坂井 劭
日本醤油研究所雑誌 25巻、4号 pp.185-190 1999年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
醤油原料の1つである小麦の代用原料として清酒粕を用い、醤油様の調味料製造を試み、小麦原料使用量の50%まで使用が可能であり、かつ容易に淡口の醤油様の調味料を製造することが可能となった。
担当部分:共同研究であるが、全面担当 -
各種醸造酵母による清酒の仕込み試験
穂坂 賢、小室由香理、山中万里、山浦敬人、中田久保、坂井 劭
日本醸造協会誌 93巻、10号 pp.833-840 93 ( 10 ) 833 - 840 1998年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
各種の醸造酵母を用いた清酒の仕込み試験を行ない、清酒もろみでの各種の醸造酵母の消長を検討した。清酒もろみで優位に発酵する酵母は、清酒酵母と焼酎酵母の一部のみであり、他の醸造酵母は、アルコール発酵が弱いか、清酒もろみと中で汚染された。
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清酒粕を用いた醤油様調味料の製造
穂坂 賢、安藤誠基、宇宿恭子、五十嵐哲朗、岡崎幸雄、舘 博、中田久保、坂井 劭
日本醸造協会 92巻、11号 pp.835-841 92 ( 11 ) 835 - 841 1997年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
清酒粕の有効利用を目的として、小麦の代替原料とした醤油様調味料の製造を行った。清酒粕を用いても醤油と遜色のない醤油様調味料を製造することができたと共に、使用量により淡口系の醤油様調味料への利用も示唆された。
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分離酵母5-15株による蒸留後の黒糖焼酎の香気特性と黒糖焼酎の実地醸造黒糖の集積培養液から分離した酵母の性質(第3報)
穂坂 賢、喜禎浩之、山田隆博、後藤拓未、中田久保、坂井 劭
日本醸造協会誌 92巻、1号 pp.65-70 92 ( 1 ) 65 - 70 1997年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
分離酵母5-15株と市販焼酎酵母による蒸留後の香気成分の比較および実地試験を行った。5-15株は市販焼酎酵母に比べ、イソブチルアルコール生成が低い香気特性を有し、実地醸造においては、アルコール収得歩合が平均で約5%高い特性を有していた。したがって従来の黒糖焼酎と異なり、A/B比の高い香気に特徴のある黒糖焼酎を醸造することができた。
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アンプル仕込みを用いた清酒の簡易醸造
穂坂 賢、近藤嘉郎、鈴木潤二、笠原幸泰、佐藤綾野、伊野本真彦、中田久保、坂井 劭
日本醸造協会誌 90巻、11号 pp.883-885 90 ( 11 ) 883 - 885 1995年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
もち米を原料とし、アンプル仕込みを用いた一段仕込みでの清酒の簡易醸造を検討した。発酵温度18~20℃ 、16日で官能的に華やかでバランスの良好な、甘さと酸味を有した酒質の清酒を得ることができた。また、製造方法が一段仕込みであり、発酵温度も高く短期間のもろみと なるため労働力の軽減になると思われた。
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分離株5-15株の合成培地における香気特性について
中田久保、栗山弥生、中西載慶、坂井 劭、穂坂 賢
日本醸造協会誌 89巻、9号 pp.721-725 1994年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
黒糖の集積培養液から分離された1株(5-15)株について合成培地における香気特性を検討したところ、iso-butyl alcoholの生成能が低く、従ってA/B比が大きい値を有する特徴を示した。さらに本菌株を用いてワイン醸造 への利用を試み、亜硫酸耐性株を獲得するとともに、ワインへの利用が可能である結果を得た。
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黒糖の集積培養液から分離した酵母の性質
中田久保、松永晶子、穂坂 賢
日本醸造協会誌 87巻、6号 pp.453-457 1992年06月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
黒糖焼酎には焼酎酵母が使用されている。そこで黒糖焼酎に適する酵母を分離する目的で黒糖の集積培養液から100株のSaccharomyces cerevisiaeを分離し、40%の高糖濃度培地で最も発酵力の強い1株は、黒糖焼酎もろみでアルコール生成能が強く耐熱性も有し、香気の点でも優れており黒糖焼酎酵母として適合性を有していた。
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網走流氷(解流氷)の水質とそれを用いた清酒小仕込試験
門倉利守、澤登芳恵、中里厚実、竹田正久、穂坂 賢
農学集報 東京農業大学 36巻、pp.71-75 1991年10月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
網走流氷(解流氷)の醸造用水、飲料水としての利用を目的に、その水質の分析をし、併せて清酒の小仕込み試験も行った。流氷の水質は、水道水と遜色無い水質値であり、醸造用水、飲料水として支障ない結果であった。また、清酒の小仕込みにおいても水道水で造ったものと 成分的にも官能的にも何ら差異のない結果であった。
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泡盛の高級アルコール組成に及ぼす酵母の種類及び発酵温度の影響
中田久保、手口宏子、識名顕司、穂坂 賢
日本醸造協会誌 86巻、2号 pp.133-136 1991年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
泡盛新酒のうちA/B比が2.0以下の値を示すものは低温発酵をとっており、古酒は新酒と異なる香気特性酵母により発酵がなされているものと推察した。
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泡盛の香気のおよぼす発酵温度の影響
中田久保、鶴田純子、長野詩子、細野由起子、穂坂 賢
日本発酵工学会誌 68巻、4号 pp.275-278 1990年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
泡盛酵母を15℃の低温で発酵さすと、iso-butyl alcohol の生成量が急減し、他の醸造酵母と同程度となった。このことから泡盛の香気を改善するならば低温もろみ経過が有効であることが判明した。
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泡盛の低A/B(iso-Amyl alcohol/iso-butyl alcohol)比について
中田久保、鶴田純子、穂坂 賢
日本発酵工学会誌 66巻、4号 pp.203-208 1988年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
泡盛の低A/B比は泡盛の高iso-butyl alcohol生成能によるものとの結果を得ているが、さらに明確にするため、各種焼酎原料を使用した焼酎を製造し、香気成分を検討 したところ、いずれの原料を用いた焼酎でも泡盛1号を使用したものはiso-butyl alcohol量で2~3倍高い値を示しA/B比も低い値となった。
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1980~1981年に分離した泡盛酵母の合成培地中でのiso-butyl alcohol生成についての検討
中田久保、鶴田純子、穂坂 賢
日本発酵工学会誌 65巻、6号 pp.525-530 1987年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
1980年以降の泡盛酵母は糖からアミノ酸生合成経路におけるiso-butyl alcoholの生成量が大きく、泡盛の高iso butyl alcohol濃度、低A/B比は、酵母の香気生成特性によることを明確にした。
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泡盛もろみの高濃度アルコール生成要因について
中田久保、石川 悟、具志堅英雄、穂坂 賢
日本醸造協会雑誌 82巻、9号 pp.641-645 1987年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
泡盛は強酸性下、27~30℃でもろみがはっこうされているにもかかわらず、もろみは16.0%以上のアルコール生成がなされる。これは黒こうじのα-amylaseの耐酸性、耐熱性によるところが大きく寄与していることを確認した。
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麹菌(Aspergillus oryzae)の生産する抗菌物質(Yeastcidin)の精製と性質
穂坂 賢、新宅信彦、矢作直子、中田久保、坂井 劭、塚原寅次
日本発酵工学会誌 65巻、3号 pp.191-197 65 ( 3 ) 191 - 197 1987年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ミクロフィルターで得粗物質をSephadex G-50 mediumを 用いて精製し、性質を検討したところ、タンパク質22.5%、糖58.5%よりなる糖タンパク質であり、平均分子量約 41,000と推定した。
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1980~1981年に分離した泡盛酵母の泡盛もろみ中における香気特性
中田久保、広瀬 賢、坂井 劭、穂坂 賢
日本発酵工学会誌 65巻、2号 pp.121-126 1987年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
1980年以降の泡盛酵母は、泡盛もろみでiso-butyl alcoholを200ppmと高く生成し、A/B(iso-amyl alcohol/iso-butyl alcohol)比も2.0以下の低い値を示す。本香気特性は、1980年以降の泡盛酵母の特性であった。
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黒糖焼酎もろみから分離した酵母の性質
中田久保、坂井 劭、穂坂 賢
日本醸造協会雑誌 82巻、3号 pp.211-212 1987年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
黒糖焼酎もろみから20株の酵母を分離して性質を追求した結果、いずれの酵母も焼酎酵母に属した。
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泡盛工場周辺の土壌から集積培養法により分離した酵母の分類学的研究
穂坂 賢、中田久保、新里建二、坂井 劭
日本醸造協会雑誌 81巻、6号 pp.419-420 81 ( 6 ) 419 - 420 1986年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
泡盛工場周辺の土壌の集積培養液から50株のSaccharomyces cerevisiaeを分離し、性質を追求したところ、1980年以降の泡盛酵母の性質を示す株は1株もなく、1964年分離株と同じ性質を示した。またこの間のフローラの変化は1980年の麹、蔵内の床土からも泡盛1号タイプ、さ らに泡盛1号酵母が分離された1979年にも泡盛1号酵母 が共存していることから、泡盛1号酵母の添加普及によるものでないことが伺えた。
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焼酎酵母の分類学的研究
中田久保、黒木裕章、谷口好正、坂井 劭、穂坂 賢
日本醸造協会雑誌 80巻、7号 pp.476-479 1985年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
1980年以降の泡盛酵母と焼酎酵母とを区別するため1981年に人吉、宮崎、鹿児島地方の焼酎工場から169株の、Saccharomyces cerevisiaeを分離し、性質を追求するとともに焼酎酵母のdiscriptionを作成した。
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泡盛、焼酎、清酒酵母及び他のSaccharomyces cerevisiae間の差異
中田久保、坂井 劭、穂坂 賢
日本発酵工学会誌 63巻、3号 pp.509-515 1985年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
1980~1981年にかけて分離した泡盛酵母は、他の醸造酵 母と比較して明確に区別できた。
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泡盛酵母の分類学的研究
中田久保、坂井 劭、穂坂 賢
日本醸造協会雑誌 79巻、9号 pp.647-650 1984年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
1980~1981年にかけて分離した泡盛酵母について"The Yeast"の分類及び著者らの試験による結果をまとめ、泡盛酵母のdiscriptionを作成した。
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泡盛醸造における割水用水について 査読あり
穂坂 賢、米田則篤、中田久保、坂井 劭
農学集報 東京農業大学 29 75 - 80 1984年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
泡盛の用水には鉄、銅およびマンガンが清酒用水および焼酎用水に比べ高い。これらの成分は貯蔵中にカメから溶出して泡盛を熟成さすのに関与している成分であり、興味深い結果を得た。
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泡盛1号酵母無添加の泡盛工場より分離した酵母の性質
中田久保、坂井 劭、穂坂 賢
日本醸造協会雑誌 79 ( 6 ) 434 - 438 1984年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
泡盛1号酵母無添加工場の泡盛こうじ、泡盛こうじの集積培養液、泡盛もろみ工場内の床土上から分離したSacc haromyces cerevisiaeもビタミンB1を要求し、他の性質も泡盛酵母の特性を示した。