論文 - 下嶋 聖
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人流データを用いた国立公園ごとの滞在人口の把握とビジターセンターの立地特性の分析
福田 一葉, 下嶋 聖, 町田 怜子, 土屋 薫, 竹内 将俊
ランドスケープ研究 86 ( 5 ) 487 - 492 2023年03月
記述言語:日本語 出版者・発行元:公益社団法人 日本造園学会
DOI: 10.5632/jila.86.487
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博物館でのインクルーシブ展示の試み ー地域創成科学科展を事例としてー 査読あり
町田 怜子, 竹内 康, 藤川 智紀, 下嶋 聖
日本視覚障害理科教育研究会、JASEB NEWS LETTER 43 2023年
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土地被覆変遷の定量化によるケラマジカ個体数の原単位算出の試み
伊藤 駿, 下嶋 聖, 鈴木 伸一, 土屋 薫, 山崎 晃司, 関岡 東生
日本森林学会大会発表データベース 133 ( 0 ) 598 2022年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p> ケラマジカは、17世紀ごろ薩摩より移入したとされている。移入後約400年間島嶼環境に隔離されたケラマジカは、本土のニホンジカと比較し、生態的および形態的に特異な個体群となった。島嶼環境という特殊な環境圧が個体数および個体群にかかる一方、狭隘な島内において地元住民との衝突、農作物被害などの問題が生じつつある。本研究では、ケラマジカが生息する慶良間諸島4島を対象に、6時期の空中写真を用いて土地被覆変遷の定量化とケラマジカ個体数の原単位算出を試みた。解析結果より4島合計の陸地面積に占める森林面積は、1962年で15%、1977年で31%、1984年で47%、1996年で51%、2001年で59%であった。既存調査より4島全体でのケラマジカ個体数は、1970年代で約60頭、1995年で約230頭、2005年で約120頭とされている。このことから、1970年代におけるケラマジカ1頭あたりの森林面積(原単位)は約3.5ha、1990年代で約1.7ha、2000年代では約3.9haであった。1995年前後のケラマジカは、森林面積に対し高密度で生育していたことが推定された。本研究は、JSPS科研費基盤C(18K11770)の助成を受けた。</p>
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地理空間情報を活用した観光地における災害リスクポテンシャルの可視化
阿部 恭子, 下嶋 聖
日本森林学会大会発表データベース 133 ( 0 ) 241 2022年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p> 日本列島は活発な地殻変動や火山活動により複雑な地形を有し、形成された山岳、湖沼、海岸、岬などは景勝地となり、さらに火山は温泉資源を提供する。加えて季節風(モンスーン)の影響で四季がはっきりしており、これに地域固有の風土、文化が折り重なることで結果、魅力的な観光地となり、多くの観光客を引き寄せる。自然資源的にも文化資源的にも観光資源(観光地)が多種多様にわたり存在する一方、立地、地形,地質,気象などの自然的条件から,台風,豪雨,豪雪,洪水,土砂災害,地震,津波,火山噴火などによる災害が発生しやすい国土となっている。非日常体験を求める観光地もさきの災害に見舞われるリスクを持っている。本研究では、日本の観光地における災害リスクポテンシャルの可視化を目的とした。国土数値情報より、観光資源のポイントデータを用いて、空間統計処理により各々の観光地範囲(観光エリア)の領域推定を行った。算出した観光地範囲と各種想定されている災害エリアや防災に関する法令指定データとをオーバーレイ解析し、立地環境要因や特性について明らかにした。本研究はJSPS科研費基盤B (20H04442)一部を使用して実施した。</p>
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コロナ禍を踏まえた別荘地開発・管理に関する一考察―群馬県嬬恋村を事例に
木俣 知大, 宮林 茂幸, 田中 伸彦, 入江 彰昭, 平野 悠一郎, 町田 怜子, 下嶋 聖
日本森林学会大会発表データベース 133 ( 0 ) 91 2022年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p>嬬恋村は、群馬県の西端に位置する人口9,287人の村である(令和4年1月現在)。上信越高原国立公園の一角を占め、高原地帯には数多くの温泉地やゴルフ場、別荘地、スキー場、キャンプ場などが数多く存在する。</p><p>浅間高原地区は、大正15年に全通した草軽電気鉄道の敷設と並行して、大学関係者の別荘地造成が進展した。さらに、嬬恋村内は全域都市計画区域外で開発規制が無かったことや、国有原野の払下げ地や未開墾村有地も多かったことから、戦前には箱根土地(西武)、戦後には三井不動産などの大手資本による大規模開発、新興デベロッパー・地元資本による中小規模開発が進展した。</p><p>最盛期の1973年には30社を超える開発業者が別荘分譲を行い、別荘管理会社による管理区画数は1.7万区画を越えていたが(平成18年現在)、現在は建設済み別荘は約9千戸(うち2千戸は廃屋)と推測されている。</p><p>本報告では、嬬恋村における別荘地開発・管理の経緯を整理するとともに、近年生まれつつ新たな別荘の再生・利活用、別荘地内の森林管理やコミュニティ活動等を踏まえて、コロナ禍も踏まえた今後の別荘地管理のあり方を報告する。本研究はJSPS科研費基盤B (20H04442)の助成を受けた。</p>
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北軽井沢の山荘文化とコミュニティ形成
宮林 茂幸, 森田 涼太郎, 入江 彰昭, 木俣 知大, 田中 伸彦, 平野 悠一郎, 町田 怜子, 下嶋 聖
日本森林学会大会発表データベース 133 ( 0 ) 90 2022年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p> わが国の別荘開発は、明治中庸ごろ鵠沼海岸において伯爵・子爵などの富豪層を対象に大手投資家によって開発されたのが始まりである。その後、第二次世界大戦前までは、私鉄資本を中心として箱根・伊豆・軽井沢などに開発が進んだものの、おおよそ高所得層の需要に応じて開発というよりも戸建てという形で推移している。別荘開発ブームとして一転するのは高度経済成長期における観光開発ブームとのかかわりで急速に増加している。その後バブル経済期、そしてコロナ禍の別荘需給の増減を示しながら今日に至っており、空別荘や放置別荘あるいは放置区画など負の動産が増加している。</p><p> 別荘地における地元とのコミュニティ形成について北軽井沢の事例のもと、高度経済成長期における観光デベロッパによる開発段階(地元の山荘文化を求める)とバブル経済期の総資本による開発段階(リゾート文化を形成)、さらにコロナ禍における(新たな暮らし方を求める)段階では、異なっていることが明らかになった。</p><p> 本報告は、別荘地コミュニティと地元コミュニティとの関係を整理しコミュニティ形成のあり方について考察する。JSPS科研費基盤B (20H04442)の助成を受けた。</p>
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別荘地管理における森林景観整備の必要性―群馬県嬬恋村を事例に
入江 彰昭, 森田 涼太郎, 宮林 茂幸, 木俣 知大, 田中 伸彦, 平野 悠一郎, 町田 怜子, 下嶋 聖
日本森林学会大会発表データベース 133 ( 0 ) 89 2022年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p> 森林地域に立地する別荘地では、1990年代のバブル崩壊やリーマンショック以降、放置や空き家が目立ち、高木化した樹木や放棄された樹林は防災や景観上の適正管理が喫緊の課題となっている。本研究では、浅間山の北西麓の浅間高原に位置する群馬県嬬恋村を事例に別荘地管理の現状把握と森林景観整備の課題を明らかにし、その適正管理のあり方を考察することを目的とした。</p><p> 嬬恋村の別荘地は、自然公園法に基づく上信越高原国立公園に立地もしくは近接し、森林法に基づく5条森林、景観法に基づく嬬恋村景観計画の景観形成重点地区に指定されている。そこで嬬恋村の各別荘地における行政規制を明らかにした。また各別荘地管理会社、および行政職員に聞き取り調査を行ったところ、以前はどこからでも浅間山が眺望できたが、現在は樹木が大きくなりすぎて見えなくなった、密林化した森林を更新し風光明媚な景観整備の必要性の意見を管理会社および行政側の双方から複数得た。</p><p> 本報告は各別荘地管理会社の樹林地管理の実態と行政施策から別荘地管理における森林景観整備の課題と適正管理のあり方を考察する。JSPS科研費基盤B (20H04442)の助成を受けた。</p>
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公民連携による新たな別荘地管理 ー長野県長和町のマスタープランを事例に
田中 伸彦, 木俣 知大, 宮林 茂幸, 入江 彰昭, 平野 悠一郎, 下嶋 聖, 町田 怜子
日本森林学会大会発表データベース 133 ( 0 ) 88 2022年05月
記述言語:英語 出版者・発行元:日本森林学会
<p>長和町は、長野県の中東部に位置する人口5,815人の町である(2022年1月1日現在)。町内には中山道(長久保宿・和田宿)がとおり、観光デスティネーションとしては、北西部に美ヶ原高原が広がり、中央部には黒曜石原産地が存在、南部には複数のスキー場が開設されている。また半世紀ほど前から、都市住民の別荘地需要を背景に、優れた自然と気象条件を活かし、町や財産区などにより8箇所の別荘地が開発されてきた。しかし近年これらの別荘地はインフラ管理や、森林景観管理、世代交代に係る利用継続、販売価格の低迷など課題を抱えている。一方、町内には都市計画区域が存在しないため、別荘地に対する用途区域設定などの都市的管理を制度的に行い難かった。その様な状況のもと、町は2017年に策定された長和町長期総合計画を上位計画として、2021年3月に長和町別荘地マスタープランを策定した。本報告では同プラン策定の経緯や意図を整理するとともに、町内における移住を見据えた集落管理と別荘地管理との棲み分け、行政における別荘地管理への関与、別荘地のライフスタイルの発信の特徴などについてまとめ、報告を行う。本研究はJSPS科研費基盤B (20H04442)の助成を受けた。</p>
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尾瀬ヶ原の湿原植生 : 過去65年間の植生調査資料に基づく植生類型について 査読あり
鈴木伸一・片野光一・吉井広始・大森威宏・下嶋 聖
低温科学 80 237 - 250 2022年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
尾瀬地方における植生の植生学的な解明を目的として,植物社会学的な現地調査と植生類型の区分を行った.筆者らが1988~2019年の32年間の現地調査で得られた植生調査資料と他の既発表資料のうち,森林を除く湿原植生から選定した合計1851個の植生データの比較検討を行った結果,既存の植生単位のうち検討を要する群集の問題点の指摘と修正,2つの新群集を記載,および区分された全植生単位の植物社会学的体系化を行い,10クラス,13オーダー,13群団,35群集・54群落にまとめられた.
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福田 一葉, 下嶋 聖, 町田 怜子, 土屋 薫, 竹内 将俊
ランドスケープ研究 85 ( 5 ) 475 - 480 2022年03月
記述言語:日本語 出版者・発行元:公益社団法人 日本造園学会
国内の国立公園内のビジターセンター(200施設)を対象に,GISを用いて1)公園内または公園外、2)公園内500m未満またはそれ以上、3)土地の種類は何か、3つの視点から分類した。その結果、6つのタイプに分類された。I.公園内の入口タイプ:27%、II. コアロケーションタイプ11%、III. 利用拠点型37%、Ⅳ.エッジ型 9% V. 園外入口型 8% VI. 非隣接型9%。この結果から、VC施設は公園計画に沿って配置されていることが明らかとなった。入口タイプは34%を占め、公園の入口付近にある。ベース型は37%、全体では第2特区の位置が54%であった。
DOI: 10.5632/jila.85.475
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熊本県阿蘇地域における景観からみた自然気象・災害伝承の特性 査読あり
サルバドールノア ・町田怜子 * ・下嶋聖 ・入江彰昭 ・本田尚正
関東森林研究 73 29 - 32 2022年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
自然災害が多い地域では,身近な山や動植物,日常生活等を対象にした人々が残した自然気象・災害伝承がみられる。熊本県阿蘇地域では 2016 年の熊本地震や 2012 年の九州北部豪雨,2015 年並びに 2016 年の阿蘇山噴火等,多様な自然災害が発生している。阿蘇地域の伝承からは人々が火山噴火や地震等の災害を克服してきた暮らしを読み解くことができる。本研究では,災害ごとに伝承から読み解ける景観スケールや災害発生期を明らかすることを目的とした。調査方法は,文献調査により阿蘇地域の自然気象(噴火・水害・地震・霜害)および災害に関連する伝承を収集した。次に,景観スケールから見る承内容をメソレベル(人が眺める景観)とミクロレベル(身の回りの景観)に分類した。以上に基づき災害発生期を分類した結果,伝承内容を 80 編確認した。
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里山フットパスを対象としたWeb-ARを用いたセルフガイドアプリの開発と評価 査読あり
下嶋聖・前田航希・町田怜子・朴鍾杰・土屋薫
環境情報科学学術研究論文集 35 ( 0 ) 298 - 303 2021年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等) 出版者・発行元:一般社団法人 環境情報科学センター
東京都町田市に位置する多摩丘陵フットパスを対象に,AR 技術とナビゲーション機能を融合したフットパスのセルフガイドアプリを開発した。中高年層32 名に,開発したアプリと従来の紙地図による案内地図との評価を比較するアンケート調査を行った結果,被験者の地図利用に対する感情,経験などの個人属性との関係性から,開発したアプリの有効性を確認した。
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THE KUMAMOTO EARTHQUAKE’S CREATIVE RECONSTRUCTION EFFORT LED BY A DIVERSE RANGE OF ORGANIZATIONS 査読あり
Reiko MACHIDA, Eri OTSU, Hiroko SHIMA, Hitomi YAGI, Katusunori MOCHIZUKI, Junya MACHIDA,Hijiri SHIMOJIMA and Naomasa HONDA
International Journal of GEOMATE 21 ( 81 ) 86 - 92 2021年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
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THE KUMAMOTO EARTHQUAKE’S CREATIVE RECONSTRUCTION EFFORT LED BY A DIVERSE RANGE OF ORGANIZATIONS 査読あり
Reiko MACHIDA, Eri OTSU ,Hiroko SHIMA,Hitomi YaGi,Katusunori MOCHIZUKI,Junya MACHIDA,Hijiri SHIMOJIMA and Naomasa HONDA
6th Int. Conf. on Structure, Engineering & Environment (SEE) 1 - 6 2020年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
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DEVELOPMENT OF THE DISASTER PREVENTION AND MINIMIZATION EDUCATIONAL PROGRAM FOR RECONSTRUCTION AFTER THE KUMAMOTO EARTHQUAKE 査読あり
Reiko Machida, Hijiri Shimojima Junya Machida,Naomasa Honda
International Journal of GEOMATE 19 ( 71 ) 28 - 35 2020年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
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DEVELOPMENT OF THE DISASTER PREVENTION AND MINIMIZATION EDUCATIONAL PROGRAM: CASE STUDY RECONSTRUCTION OF ASO AREA AFTER THE KUMAMOTO EARTHQUAKE 査読あり
Reiko Machida, Hijiri Shimojima and Junya MACHIDA, Naomasa Honda
9th Int. Conf. on Geotechnique, Construction Materials and Environment ( 9 ) 1 - 6 2019年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
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A study of spatial land use analysis to understand red tide phenomenon in Lampung Bay, Indonesia 査読あり
Ramadhona Saville, Hijiri Shimojima, Katsumori Hatanaka
IEEE/MTS OCEANS 2019 1 - 4 2019年06月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
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阿蘇地域における自然と人との関わり・伝承を取り入れた熊本地震後の防災教育プログラム開発 査読あり
町田怜子・北里美有・下嶋聖・金子忠一
ランドスケープ研究 82 ( 5 ) 521 - 526 2019年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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The Educational Methods Immediately after the Sediment-Related Disasters on a Basis of Local Historical Experience- The case study of environmental educational programs in Kumamoto Earthquake 2016 - 査読あり
Reiko MACHIDA, Mito Ichikawa, Miu KITAZATO, Junya MACHIDA, Hijiri SHIMOJIMA, Teruaki IRIE, Tadakazu Kaneko and Naomasa HONDA
INTERPRAEVENTInternational Research Society 2018 341 - 349 2018年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
This study suggested a mentally considerate approach for educational methods of disaster prevention immediately after the earthquake disasters, incorporating the learnings of local historical experience. The education programs, based on the disaster situation, were planned in cooperation with the locals and the elementary and junior high school teachers. This educational program was accepted by both local children and teachers even half a year after the earthquake, and demonstrated successful educational effects in Knowledge and understanding of social event and local identity.
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多摩川源流域における土地被覆の履歴から推計した年蒸発散量の過去100年間の推移 査読あり
佐藤 博紀, 橘 隆一, 下嶋 聖, 泉 桂子, 福永 健司
環境科学会誌 ( 公益社団法人 環境科学会 ) 31 ( 4 ) 148 - 163 2018年07月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
東京都水道局が観測した多摩川水道水源林の99年間(1914~2012年)にわたる水文・気象資料と旧版地形図と衛星画像により作成した6時期の土地被覆図を用いて,土地被覆の履歴から多摩川源流域内の広域蒸発散量を推定した。