Papers - BABA Tadashi
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長野県産リンゴ果実における抗酸化能の品種間差異と収穫日および貯蔵による変化 Reviewed
吉田実花・梅島芙美・今井祥子・馬場正・山口正己
東京農業大学農学集報 67 ( 4 ) 154 - 159 2023.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
国内産のリンゴについて抗酸化能をORACの視点から解析した。
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サツマイモ‘高系14号’「なると金時」の輸出に向けた高糖化および障害抑制技術 Reviewed
吉田実花・西尾麻衣子・岩崎真友佳・神田菜乃子・馬場 正・ 兼田朋子
日本食品保蔵科学会誌 49 ( 2 ) 87 - 94 2023.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
サツマイモ「なると金時」について、高糖度化をねらった低温貯蔵前に、コンディショニング処理と、高温処理を組み合わせることで、低温障害が回避できることを明らかにした。
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Sensor histidine kinases mediate ABA and osmostress signaling in the moss Physcomitrium patens Reviewed
Tsukasa Toriyama, Akihisa Shinozawa, Yuki Yasumura, Masashi Saruhashi, Mayuka Hiraide, Shiori Ito, Hideyuki Matsuura, Keiko Kuwata, Mika Yoshida, Tadashi Baba, Izumi Yotsui, Teruaki Taji, Daisuke Takezawa, and Yoichi Sakata
Current Biology 32 1 - 12 2022.01
Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
乾燥にも冠水にも対応可能なコケ植物に着目し、水利用環境を統合的に感知し生存に最適な応答を導く遺伝子を明らかにした。
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イチゴの東南アジア向け海上輸出実現に向けた輸送環境および包装による品質保持効果 Reviewed
兼田朋子、中村宣貴、安永円理子、志水基修、馬場正、福田文夫、中野龍平
日本食品保蔵科学会誌 47 ( 5 ) 221 - 231 2021.09
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
イチゴの東南アジア向け海上輸送実現に向けた基礎的データの蓄積を目的に実施した。その結果、1℃設定下ではかび、腐敗のいずれも発生しなかった。また有孔包装でも品質保持効果があり、より手のかかるMA包装の代替のなり得ることを認めた。
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高温キュアリング処理によるサツマイモ’高系14号’「なると金時」の貯蔵性の向上効果 Reviewed
兼田朋子、中村宣貴、椎名武夫、馬場正
日本食品保蔵科学会誌 47 ( 2 ) 67 - 75 2021.04
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
なると金時の流通中の品質保持には、42℃36時間の高温処理が有効であり、廃棄率を低く抑えることができる。
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カットキャベツの品質保持期間の延長に向けたActive MA包装 Reviewed
髙田優紀、吉田実花、馬場正、山口正己、岡部繭子
農産物流通技術研究会会報 ( 326 ) 2021.04
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
カットキャベツは品質劣化が著しく,特に切断面にみられる褐変や袋詰めした場合の異臭の発生が問題となっている.そこで本研究では,カットキャベツの品質保持期間の延長を目的としたActive MA包装について検討を行った.まず,初期ガス濃度を5%酸素,15%二酸化炭素とした場合に異なるガス透過度をもった6種類のフィルムで比較したところ,カットキャベツの品質保持期間は,ガス透過度の低い微細孔フィルム(P低)で包装を行うことで最長の6日間を示した.さらに品質保持期間を延ばすために大気よりも高濃度の酸素と二酸化炭素を組み合わせたActive MA包装を試みた結果,50%酸素,15%二酸化炭素に調製後ナイロンポリ(NP)で包装すると効果的で,品質保持期間を7日間まで延長することが確認された.
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酸素透過度の高いプラスチック製袋詰めカ ットキャベツの褐変特性の品種別評価 Reviewed
髙田優紀、吉田実花、馬場正、山口正己、岡部繭子、柴田隆喜、市田大樹、三尋木健史
農産物流通技術研究会会報 ( 325 ) 10 - 13 2021.01
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
カットキャベツは品質劣化が著しく、特にカット加工後の切断面にみられる褐変が問題となっている。そこで本研究では、カットキャベツの切断面の褐変特性を現在入手可能なできるだけ多くのキャベツ品種について調査した。まず褐変特性の評価方法として、異なるガス透過特性を持った4種類のフィルムで比較したところ、酸素透過度が比較的高いN高およびPを使用して10℃で保存することにより、異臭を発生させることなく褐変特性の評価が可能であった。この方法を使ってキャベツ品種を調査したところ、品質保持期間は、品種によって2.2日から7.0日まで異なり、品種間で3倍以上の差が認められた。品質保持期間の延長に品種選定が一要因として考慮する意義が示唆された。
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Morphological differences in vegetative and fruit characteristics among eight pepino (Solanum muricatum Ait.) cultivars in Japan Reviewed
K. Takahataa, H. Mizumura, H. Shinohara, O.K. Kim, T. Ishikawa, K. Niwa, H. Fujisawa, K. Tada, T. Irisawa, Y. Mitsui, Z. Nishio, M. Yoshida, Y. Mitarai, A.Y. Taniguchi, H. Noguchi, M. Kazami, Y. Kawaguchi, Y. Kiryu, S. Kawabata and T. Baba
Acta Horticuturae 1299 43 - 49 2020.12
Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
南米原産のペピーノ8品種を栽培しその果実特性を比較した。今後の栽培、品種開発において、有用な情報を得ることができた。
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消費者を対象としたペピーノ‘ロイヤルカスタード’の嗜好性調査 Reviewed
御手洗洋蔵・川畑沙織・吉田実花・馬場 正・髙畑 健
農業生産技術管理学会誌 第 26 巻 第 2 号, 2019 26 ( 2 ) 55 - 60 2019.12
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
南米原産のペピーノ‘ロイヤルカスタード’ついて、消費者の嗜好性を把握するためのアンケート調査を実施した。その結果、消費者はペピーノ‘ロイヤルカスタード’を好意的に捉えていることがわかった。
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ほうき性・菊咲きの花モモ新品種‘白楽天’と‘舞飛天’の育成 Reviewed
山口正己・・馬場正・末貞祐子・安達栄介・山根崇嘉・澤村豊・八重垣英明
園芸学研究 17 ( 4 ) 475 - 482 2018.12
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ほうき性樹形を有し、菊咲きの花モモ新品種‘白楽天’と‘舞飛天’の2品種を育成した。いずれも食用には適さない観賞用の品種である。2017年3月15日に新品種として登録された。
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Effects of benzyladenine and light on post-harvest Calamondin (x Citrofortunella microcarpa) fruit color and quality Reviewed
Kawai, Y., T. Baba, M. Yoshida, J. U. Agravante, D. R. Del Carmen
The Horticultural Journal 87 ( 3 ) 324 - 328 2018.07
Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal) Publisher:園芸学会
収穫後のカラマンシー果実にBA処理を行い、光環境を変えて貯蔵したところ、BA+暗黒で緑色維持の効果が高かった。
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リンゴ `ふじ' 果実の雪室貯蔵における内部褐変抑制のための1-MCP処理 Reviewed
吉田実花・梅島芙美・馬場正・山口正己・伊藤親臣・高橋雄一郎
園芸学研究 16 ( 4 ) 479 - 485 2017.12
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
長野県産`ふじ'果実を適期と前後1週間の3回に分けて収穫し,雪室貯蔵と1-MCP処理を組み合わせて,6か月間の長期貯蔵を試みた.貯蔵中の雪室の平均温湿度は0.9°C,≧95%RHであった.6か月貯蔵後に20°C 7日間の棚もち試験を行い,しわおよび果心・果心線・果肉の3部位に分けた内部褐変障害の発生について調査した.その結果,低温かつ高湿度条件であった雪室貯蔵ではしわの発生が抑制された.雪室貯蔵で問題とされていた果心褐変の発生については1-MCP処理により発生が抑制された.しかし果肉褐変の発生は,収穫が遅い果実において1-MCP処理により増加した.雪室貯蔵で目標の6か月後まで高品質な果実を提供するためには,1-MCP処理が必要であり,果肉褐変の発生が少ない適期までに収穫することが重要であることが明らかとなった.
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雪室を利用したリンゴ‘ふじ’の長期貯蔵 Reviewed
吉田実花,荒井那由他,馬場正,山口正己,倉田丈裕,大崎理江,谷口雅巳
農産物流通技術研究会会報 ( 309 ) 8 - 11 2017.01
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
雪室と呼ばれる雪氷熱エネルギーを活用した貯蔵庫に今まで貯蔵することのなかった熟度の進んだ長野県産リンゴを入れ、長期貯蔵が可能かを検討した。雪室は高い温度安定性があり、高湿度も保たれるため、リンゴの長期貯蔵に適していた。食味関連の品質は6か月間保たれたが、内部褐変が発生したため、他の品質保持技術と組み合わせる必要性が示唆された。
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花穂整形方法を異にするブドウ‘藤稔’の摘心と環状剥皮が果粒肥大、品質に及ぼす影響
石川一憲・馬場正・藤澤弘幸・篠原卓・関達哉・山口正己
農作業研究 日本農作業学会 51 ( 3 ) 101 - 107 2016.09
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
花穂整形位置を異にするブドウ‘藤稔’に対して新梢の早期摘心と満開13日後および31日後の環状剥皮が果実品質に及ぼす影響を検討した。摘心による果粒肥大効果は認められなかったが、満開約2週間後の環状剥皮処理が大流果作出の安定した生産技術になることが示唆された。
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温度制御精度の高い海上コンテナ用冷蔵庫によるリンゴの長期貯蔵 Reviewed
吉田実花,荒井那由他,馬場正,山口正己,倉田丈裕,大崎理江,谷口雅巳
農産物流通技術研究会会報 ( 306 ) 12 - 15 2016.04
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
デンソーが開発した温度制御精度の高い海上コンテナ用冷蔵庫を使ってリンゴの長期貯蔵を試み、CA貯蔵庫と遜色ない果実品質を維持できることを明らかにした。
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Effects ofsoil drying and a light-reflecting sheet on the fruit quality, vitamin C content, and antioxidant capacity of balckcurrant fruits (Ribes nigrum L.) Reviewed
60 ( 3 ) 138 - 143 2015.12
Language:Japanese Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)
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液化炭酸ガス処理によるラズベリー果実の輸送性の改善 Reviewed
齊藤亨介、堀岡みなみ、馬場正、山口正己、吉田誠
農産物流通技術研究会会報 ( 302 ) 11 - 14 2015.04
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ラズベリー果実に対して、液化炭酸ガスとクーラーボックスで高濃度二酸化炭素処理を行った結果、輸送後の健全果率を高めることに成功した。
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国産ラズベリー定着のための生産・流通技術の開発 Invited
馬場正・齊藤亨介・山口正己・今西弘幸
果汁協会報 664 1 - 9 2013.12
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (other academic)
国産ラズベリーを普及するための生産技術、流通技術について解説した。「国産ラズベリーの市場創出および定着のための生産・流通技術の開発」事業の成果報告である。生産技術に関しては、時期ずらし販売を目的とした摘心技術を紹介した。収穫後技術としては、液化炭酸ガスを用いた果実硬化技術について詳述した。国産ラズベリーの供給に関して、これらの技術の普及を図った。
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地域農業振興モデル構築のための調査地の選定-インドネシア・ボゴール農村における特産品開発事例- Reviewed
宮浦理恵・稲泉博己・藤本彰三・横田健治・志和地弘信・馬場正
東京農業大学農学集報 58 ( 3 ) 170 - 179 2013.12
Language:Japanese Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)
農村部の所得向上が緊急の課題となっているインドネシアにおいて、ボゴール農科大学との共同プロジェクトとして、地域農業振興モデル地区の選定にあたった。プラン設計にあたって経営の安定とともに、農生態系の安定性を考慮した。14の候補地から、農業の多様性を含有しているぺティール地区を選定した。この地区について農業上の課題を明確化し、今後のプロジェクトの方向性を示した。
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オオバ生葉の褐変発生における過酸化水素生成の役割と遅延発光による生理的ストレスの非破壊評価 Reviewed
安藤秀樹,馬場正,山口正己
園芸学研究 12 ( 2 ) 209 - 213 2013.04
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
オオバ生葉の褐変発生において過酸化水素生成が重要な役割を果たしていることを指摘し、葉ごとの褐変発生時期の違いを非破壊で評価する方法として、遅延発光測定の可能性を示唆した。
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アブラナ科野菜黒斑症状の発生におけるキャベツ品種間差異 Reviewed
岡部繭子,畠中洸,春日重光,篠原弘亮,馬場正
信州大学農学部AFC報告 ( 11 ) 59 - 66 2013.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)
長野県南佐久郡南牧村でキャベツ51品種を栽培し、アブラナ科野菜で発生する黒斑症状の発生状況について調査した。品種により発生程度は発症株率に差が見られたことから、品種選定で被害の軽減ができる可能性が明らかとなった。
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収穫後の高濃度二酸化炭素処理によるラズベリー果実の品質保持期間の改善 Reviewed
張永強,馬場正,山口正己
農産物流通技術研究会会報 ( 291 ) 11 - 14 2012.07
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ラズベリー果実に対して、ドライアイスとクーラーボックスで高濃度二酸化炭素処理を行い、通常数日しかもたない果実を8日間品質保持できた。
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野辺山高原でアブラナ科野菜に発生した黒斑症状について Reviewed
岡部繭子,春日重光,篠原弘亮,馬場正
信州大学農学部AFC報告 ( 10 ) 61 - 66 2012.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)
長野県で発生したアブラナ科野菜に発生した黒斑症状について、アンケート調査を行い、発生時期や症状の発生程度について明らかにした。品種を選定することで被害を軽減できることが示唆された。
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野辺山高原におけるベニバナインゲン(Phaseolus coccineus L.)赤花紫種子種の栽培特性評価 Reviewed
岡部繭子他10名
北陸作物学会報 47 119 - 122 2012.02
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
30系統のベニバナインゲンについて、標高1351mの高冷地での栽培特性を検討した。系統間で大きな変異があることが明らかになった。
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高気密性段ボール箱を使った1-メチルシクロプロペン処理のよるニホンナシ‘幸水’果実の日持ち性の延長 Reviewed
馬場正,時田英樹,安藤秀樹,島田智人,羽山裕子,中村ゆり,山口正己
農産物流通技術研究会会報 ( 289 ) 17 - 20 2012.01
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
高気密性段ボール箱を使ったエチレン作用阻害剤1-MCPの簡易処理法の有効性を示したうえで,貯蔵中の温度管理の重要性を指摘した.15℃を保てれば,輸出にも耐えられる2週間は十分な品質保持ができた.
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ダリア切り花の出荷前および輸送中におけるスクロース処理による品質保持 Reviewed
馬場正,安藤秀樹,荒井那由他,安田一平,望月麻衣,三井まり子,真子正史,山口正己
農産物流通技術研究会会報 ( 289 ) 14 - 16 2012.01
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ダリア切り花の品質保持に,スクロース処理が有効であることを実証し,濃度検討した結果8%が適することを明らかにした.
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水稲種もみの温湯消毒法 Reviewed
岡部繭子,馬場正
信州大学農学部紀要 47 ( 1-2 ) 25 - 33 2011.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
水稲種もみの消毒に利用される温湯消毒法の実態を調査し、今後の展望について考察した。
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無核化処理を行ったブドウ‘藤稔’、‘巨峰’の果色促進に対する硝酸アンモニウムの施用効果
石川一憲・馬場正
農作業研究 日本農作業学会 44 ( 4 ) 2009.12
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ブドウ‘藤稔’に対して満開14日後のジベレリン処理と同時に硝酸アンモニウム12.5ないし25ppmを施用することで、果色促進効果のあることを見い出した。
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日本における水稲種子温湯消毒の普及について
岡部繭子・馬場正・陶山一雄
日本作物学会紀事 日本作物学会 77 ( 4 ) 2009.10
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
環境保全型農業技術として期待のかかる水稲種子温湯消毒技術について、わが国の現状を調査し、その普及率をまとめたうえで、今後の問題点について考察した。
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ストレプトマイシンにより無核化したブドウ‘藤稔’におけるCPPU加用GA1回処理時期の検討
石川一憲・馬場正
農作業研究 日本農作業学会 44 ( 1 ) 2009.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
開花前にストレプトマイシン処理した‘藤稔’果房に対するサイトカイニン活性を有するホルクロルフェニュロン(CPPU)加用GA1回処理について、処理時期が果粒肥大や果実品質に及ぼす影響を検討した。その結果、開花前にストレプトマイシンを処理した果房のCPPU加用GA1回処理は、安定した果梗伸長や果皮色から判断して、満開10日後や15日後では遅く、満開5日後処理が適期であった。
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ストレプトマイシンの濃度と処理時期の違いがブドウ‘藤稔’の果房特性に及ぼす影響
石川一憲・馬場正・藤澤弘幸・関達哉
農作業学会 日本農作業学会 44 ( 1 ) 2009.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
満開前のストレプトマイシン処理の場合、慣行よりも低濃度の100ppmで十分であることを明らかにし、さらに省力的な満開時にGAと混合してSM処理を行うと100ppmでは無核率が劣る傾向にあった。
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1-メチルシクロプロペン処理がバナナ果実の可食期間に及ぼす影響
小泉明嗣・馬場正・真子正史
園芸学研究 園芸学会 7 ( 4 ) 2008.10
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
バナナはエチレン処理により追熟を開始し可食状態になるが、可食期間がたかだか6日である。そこでエチレン作用阻害剤である1-MCPを処理し、可食期間の延長を試みた。その結果、エチレン処理後着色度3に到達した果実に1-MCP処理を行えば、可食期間を12日まで延長できることが明らかとなった。それより早い段階での処理や遅い段階での処理では、効果がないことも明らかにした。
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Unique ethylene-regulated touch responses of Arabidopsis thaliana roots to physical hardness
C.Yamamoto, Y.Sakata, T.Taji, T.Baba and S.Tanaka
Journal of Plant Research Springer Vol.121 2008.09
Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
植物の根の接触反応について、分子生物学的視点から解析を行った。硬さの異なる2層の培地中における根の屈曲反応を測定する系を開発し、エチレン生合成が屈曲時に減少し、貫通時に増加することを見い出した。エチレンは根端の硬さと細胞分化を介して、屈曲反応を制御していることが示唆された。
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ブドウ‘藤稔’の胚のう発育に対するストレプトマイシンの阻害効果
馬場正・石川一憲・池田富喜夫
東京農業大学農学集報 53 ( 2 ) 2008.09
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)
ブドウ4倍性品種の安定した無核果生産にストレプトマイシンの利用が進められているが、その作用メカニズムを明らかにしようとした。満開約2週間前のストレプトマイシン処理は胚のう発育、とくに卵装置の発育を遅らせており、引き続いて起こる胚乳核の分裂を停止ないし遅延させていた。一方従来の無核化処理に使われているジベレリンでは、卵装置の発育は妨げておらず、ジベレリンによる無核化作用とは異なることが示唆された。
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Effectiveness of high pressure treatment at low temperature to improve postharvest life of horticultural commodities
Baba,T., S.Ito, F.Ikeda and M.Manago
Acta Horticulturae International Society for Horticultural Science No.768 2008.05
Authorship:Lead author Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
加圧環境下における各種園芸作物の貯蔵性を検討した。加圧環境は、エチレン生成や蒸散を抑制することを通じて、低温障害回避や黄化防止、カビ発生軽減などに効果があり、多くの青果物で貯蔵性延長効果のあることがわかった。ただし各青果物で最適加圧条件は100倍以上の差があるため、個々の作物に応じて加圧条件を決める必要があった。
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Ensuring sufficient yield and high-palatability rice cultivated through the direct sowing with recycled-paper mulch in Japan
Okabe,M., T.Baba, M.Kamei, K.Yokota and K.Suyama
Journal of ISSAAS The International Society for Southeast Asian Agricultural Sciences Vol.13No.3特集号 2008.04
Authorship:Corresponding author Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
中山間地における稲作を活性化させるため、有機JASの取得を目指した。具体的な活動として、新潟県上越市の中山間地をフィールドに、わが国で開発された直播タイプの再生紙マルチを除草作業の軽減を目的として棚田に敷設した。その問題点の克服のために、敷設時期および鳥害防止策を検討した。その結果、ネットを張って鳥獣害防止を図ることで、一定の収量が確保できることを明らかにした。
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無核化処理を行ったブドウ‘藤稔’の果実品質に及ぼす台木の影響
石川一憲・馬場正
農作業研究 日本農作業学会 43 ( 1 ) 2008.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
無核化処理を行ったブドウ‘藤稔’の果実品質に及ぼす台木の影響について検討し、比較した4種の台木のうち、‘テレキ5BB'台が適していることを明らかにした。
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挿し木接ぎによるハイブッシュブルーベリーの活着と生育に及ぼす台木太さの影響
石川一憲・馬場正
農作業研究 日本農作業学会 42 ( 4 ) 2007.12
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ブルーベリーの挿し木接ぎを、ラビットアイ系品種の‘ティ不ブルー’を台木として、穂木にハイブッシュ系品種の‘ジャージー’、‘スパータン’を用いて行った。その結果、効率よく挿し木接ぎ苗生産が可能で、その活着や生育を考えると太さ6mm程度の台木を用いるのが適当であった。
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ブルーベリーの挿し木接ぎにおける台木系統・接ぎ木時期の違いが活着、発根および生育に及ぼす影響
石川一憲・馬場正
農作業研究 日本農作業学会 42 ( 4 ) 2007.12
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ブルーベリーの挿し木接ぎにおける台木系統および接ぎ木時期が活着、発根および生育に及ぼす影響について検討した。その結果、供試した台木の範囲内では、‘スパータン’台を除いて、いずれの台木も挿し木接ぎに適しており、接ぎ木時期は1月中旬、台木基部の返し切りを行い、挿し木時まで貯蔵することにより活着率を高めることができた。
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カルシウム処理によるゴレンシ果実の貯蔵性の向上
兼田朋子・馬場正・大坪孝之・池田富喜夫
園芸学研究 園芸学会 5 ( 1 ) 2006.04
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ゴレンシ果実の貯蔵性の向上を目的にカルシウム処理を行った。250ppmのカルシウム処理により30℃で7日間商品性を維持し、貯蔵性を向上させる手段として有効であると考えられた。
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A questionnaire survey of organic rice cultivation in Niigata, Japan
Okabe,M., T.Baba and K.Suyama
Journal of ISSAAS The International Society for Southeast Asian Agricultural Sciences Vol.11No.3特集号 2005.12
Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
新潟県における有機JAS認定農家に対してアンケート調査を行い、現段階の水稲有機栽培における技術の普及状況について把握し、その問題点・課題を明らかにした。
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スイートバジルの貯蔵における抗酸化性と総フェノール量の変化
野口有里紗・伊藤真悟・馬場正・池田富喜夫
日本食品保蔵科学会誌 日本食品保蔵科学会 31 ( 6 ) 2005.11
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
スイートバジル葉の貯蔵中の機能性成分の変化について測定し、低温障害の発生する3℃貯蔵ではもとより、栽培温度に近い25℃貯蔵でも、貯蔵直後に抗酸化性の著しい低下が認められた。この低下は、総フェノール量の変化とは相関しておらず、別の要因の関与が示唆された。
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ゴレンシの酸味系品種と甘味系品種交雑実生葉におけるシュウ酸と数種無機成分含有量の関係
兼田朋子・馬場正・大坪孝之・池田富喜夫
園芸学研究 園芸学会 4 ( 2 ) 2005.06
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ゴレンシの酸味系品種と甘味系品種の交雑実生を用いて、シュウ酸ならびに数種無機成分含有量を測定し、シュウ酸の不溶化にカルシウム含有量が大きな影響を及ぼしていることを明らかにし、カルシウム制御で果実内のシュウ酸形態を変化できる可能性を示した。
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ゴレンシにおけるシュウ酸含有量の品種間差異およびシュウ酸生合成関連酵素活性
兼田朋子・馬場正・大坪孝之・池田富喜夫
園芸学研究 園芸学会 3 ( 4 ) 2004.12
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ゴレンシのシュウ酸含有量の違いをシュウ酸生合成関連酵素活性の違いとして明らかにした.
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カンキツ‘清見’の低温貯蔵果実への中間温度処理が長期貯蔵性ならびに抗酸化性に及ぼす効果
池田富喜夫・馬場正・伊藤真悟
園芸学研究 園芸学会 3 ( 4 ) 2004.12
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
カンキツ‘清見’の長期貯蔵性を達成するため,貯蔵中の中間温度処理を行い,約9ヶ月間の貯蔵後でも抗酸化性を含めた品質に大きな影響のないことを明らかにした.
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ストレプトマイシンにより無核化したブドウ‘藤稔’の大粒果生産における開花期GA処理適期
石川一憲、馬場正
農作業研究 日本農作業学会 39 ( 3 ) 2004.09
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
ストレプトマイシン処理により無核化したブドウ‘藤稔’の果粒肥大を図る目的で行うジベレリン処理において開花期の処理適期の範囲を検討した結果、満開日前後3日間であり、慣行に比べて倍の日数まで拡大できた。
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Induction of compact clusters with large seedless berries in the grape cultivar 'Fujiminori' by the use of streptomycin, gibberellins, and CPPU.
F.Ikeda, K.Ishikawa, S.Yazawa and T.Baba
Acta Horticulturae International Society for Horticultural Science No.640 2004.08
Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
日本で生産量が多くなりつつあるブドウ‘藤稔’について、満開約2週間前にストレプトマイシン200ppmを散布し種なし果とし、満開日にジベレリン2.5ppmを散布し、同時に1房22~24粒に摘粒し、さらに満開10~12日後にジベレリン25ないし50ppmとCPPU10ppmを混合処理することで、1粒20g以上、1房450g~500gのコンパクトな房が生産可能であることを明らかにした。
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Use of high pressure treatment to prolong the postharvest life of mume fruit (Prunus mume)
T.Baba and F.Ikeda
Acta Horticulturae International Society for Horticultural Science No.628 2003.12
Authorship:Lead author Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
5MPa以下という比較的低い圧力環境下にウメを5日間貯蔵した結果、エチレン生成、呼吸量および蒸散量が著しく抑制され、さらに低温障害の発生もみられなかった。低温障害の出るような青果物における低温貯蔵の可能性を示した。
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ストレプトマイシンにより無核化したブドウ`藤稔’の果粒肥大と品質に及ぼすジベレリンおよびCPPU処理の影響
石川一憲、馬場正、谷澤貞幸、高橋久光、池田富喜夫
園芸学研究 園芸学会 2 ( 3 ) 2003.09
Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
4倍性ブドウ`藤稔’においてストレプトマイシン処理により無核化した果粒の肥大促進を図るため、満開時および満開11日後のジベレリンとCPPU混用処理の最適処理濃度を明らかにした。
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サイトカイニンの標識標品の保持特性と質量スペクトル
児島清秀、谷澤貞幸、高橋みや子、塩田望、馬場正、池田富喜夫、中野優、韓東生、新美芳二
新潟大学農学部研究報告 新潟大学農学部 55 ( 2 ) 2003.01
Language:Japanese Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)
サイトカイニンの定量において、精度と感度の向上のために、安定同位体標識と非標識標品のHPLCでの保持と質量スペクトルの特性を試験した。
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ストレプトマイシン誘発無核ブドウ‘藤稔’の果粒肥大に及ぼす整房およびジベレリン・CPPU混合処理の影響
石川一憲、馬場正、高橋久光、加藤弘昭、池田富喜夫
東京農業大学農学集報 47 ( 1 ) 2002.06
Language:Japanese Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)
ストレプトマイシンにより無核化したブドウ‘藤稔’の花穂先端部の切りつめ整形処理は、切りつめの程度が長いほど果房や果軸が重くなった。このとき果粒肥大のためのGA、CPPUの混合処理は、満開時より後期に処理した場合に顕著な果粒肥大効果を示した。
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Localization of calcium in tropical fruits subjected to hot water treatment
F.Ikeda, T.Baba, Y.Yaguchi, P.A.Nuevo, J.U.Agravante and M.C.C.Lizada
Proceedings of the 1st International Postharvest Horticultural Conference 2001 2001.10
Authorship:Lead author Language:English Publishing type:Research paper (international conference proceedings)
カルシウムの果実内分布を簡便に測定する方法を開発し、マンゴー、スターフルーツ、ウンシュウミカン、バナナについて、温湯処理後カルシウムが果皮から果実内に移行することを明らかにした。
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Storage potential of satsuma mandarin produced in plastic greenhouses
F.Ikeda, H.Abekawa, and T.Baba
Proceedings of International Society of Citruculture, IX Congress 2000.08
Language:English Publishing type:Research paper (international conference proceedings)
日本におけるウンシュウミカンの周年供給に寄与しているハウス栽培ミカンの低温貯蔵性について、蒸散抵抗、呼吸量などの観点から、露地栽培ミカンと比較検討した。
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Effect of hydrostatic pressure on postharvest physiology in fruit
池田富喜夫、馬場正、M.C.C.リザダ、G.コモ、大坪孝之
Acta Horticulturae International Society for Horticultural Science No.518 2000.03
Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
ケミカルを用いないポストハーベスト技術として高圧処理を果実に適用し、その可能性を検討した。外観評価、イオン・糖の漏出などの点では、実用化が難しいことが判明したが、呼吸量を変化させずにエチレン生成量を抑えられることが明らかになり、この点からポストハーベスト技術として利用できる可能性を見い出した。
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Effects of high pressure treatment on mume fruit
馬場正、G.コモ、大坪孝之、池田富喜夫、M.C.C.リザダ
Journal of the American Society for Horticultural Science American Society for Horticultural Science 124 ( 4 ) 1999.07
Authorship:Lead author Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
ウメ果実に加圧処理を施し、組織の物理的特性、生理的機能を調査した。加圧処理は、呼吸を適度に抑制しながら、エチレン生合成をほぼ停止していた。エチレン生成 の低下は、ACC酸化酵素活性の抑制が原因であることを明らかにした。
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Survival and ultrastructure of Colletotrichum gloeosporioides subjected to hydrostatic pres-sure treatment
G.コモ、馬場正、矢口行雄、池田富喜夫
東京農業大学農学集報 41 ( 4 ) 1997.03
Authorship:Lead author Language:English Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)
マンゴーの主要病菌である炭疸病菌の菌糸生育ならびに胞子の発芽に対する高圧処理の効果について調査し、さらに胞子の微細構造の変化を電子顕微鏡で観察し、炭疸病菌に防除効果のある圧力範囲を明らかにした。
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Effects of phase transition on the development of lateral buds in maize
馬場正、山崎耕宇
Crop Science Crop Science Society of America 36 ( 6 ) 1996.11
Authorship:Lead author Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
トウモロコシ側芽における最終形態の差異の由来を、3品種を用いて検討。個体の相転換に対応して、側芽の発育パターンが変化しており、そのパターンの違いから最終形態の差異を説明できることを明らかにした。
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Shoot and root development in rice related to the phyllochron
根本圭介、森田茂紀、馬場正
Crop Science Crop Science Society of America 35 ( 1 ) 1995.01
Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
水稲の地上部・地下部の分化・発育に認められる同調的関係をファイロクロン(出葉間隔)の視点から整理・検討。
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栄養生長期におけるトウモロコシの発育程度の表示法
山崎耕宇、馬場正
日本作物学会紀事 日本作物学会 59 ( 3 ) 1990.09
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
栄養生長期のトウモロコシについて、茎頂における葉原基の分化の様相を出葉程度から推察する方法を考察。