Papers - IRIE Mami
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Electric Pretreatment of Garbage for the Methane Production Reviewed
Tokuda Hiroharu, Homma Hiroto, Irie Mami, Ushikubo Akikuni, Nakanishi Kotoyoshi
Japan Association of Food Preservation Scientists 35 ( 4 ) 165 - 170 2009.07
Authorship:Lead author Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
生ごみを原料としたバイオガス(メタン)発酵において、試料生ごみの電解処理(直流30V・24h)すると、試料の微粒子化が促進され、その可溶化率が向上するとともに、有機性成分の溶出が認められた。また、電解処理により試料生ごみに付着している雑菌数が減少した。さらに、原料生ごみを電解処理するとバイオガス発酵の生産性が向上することも明らかとなった。
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食品廃棄物のコンポスト化による油分の分解 Reviewed
金元淑, 入江満美, 山口武則,牛久保明邦
システム農学会 25 ( 2 ) 103 - 109 2009.04
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
食堂の食品廃棄物に油分を0~35%(乾物あたり)添加し、簡易コンポスト化装置かぐやひめを用いて、1次発酵、ハウスで2次発酵させる方法でコンポスト化を行い、食品廃棄物中油分の分解状況を調べた。また、事業系の食品廃棄物には塩分も含まれることから、塩分も0~12%(乾物あたり)添加し、同様の手法でコンポスト化を行い、塩分濃度による油分分解状況を調べた。製造されたコンポストを用い、発芽試験おおび幼植物栽培試験を行い、製造コンポスト中の油分が作物の生育に及ぼす影響を調べた。
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中山間地域におけるバイオマス利活用による資源循環(第1報)-福島県東白川郡鮫川村を事例とした窒素フローの解明- Reviewed
佐貫安希子、入江満美、牛久保明邦
環境科学会誌 21 ( 6 ) 413 - 425 2008.12
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
中山間地域において窒素フローを解明し、大きな窒素排出源は家畜糞尿・飼料次いで肥料であること、中小規模の農家の家畜糞尿は全てが堆肥化されていたが、企業養豚からの糞尿は未利用であること、これを堆肥化し既耕地に還元すると436kg/haの窒素施用となり過剰となるため耕作放棄地や低利用の放牧地を活用すると226kg/ha-Nとなり、粗飼料の場合28,440tを自給可能であることを明らかにした。
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食品廃棄物コンポストに由来する油分および塩分がコマツナの生育に及ぼす影響 Reviewed
金元淑、入江満美、後藤基寛、山口武則、牛久保明邦
システム農学会 24 ( 3 ) 1 - 8 2008.07
Authorship:Corresponding author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
食品廃棄物を堆肥化した際に懸念される油分と塩分について植物生育試験など生物検定を通して、原料である食品廃棄物が含有してもコンポスト化、植物生育に影響を及ぼさない上限濃度をそれぞれについて明らかにした。
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中国における都市ごみの処理実態と推奨される廃棄物処理システム-北京、上海、吉林を例として- Reviewed
金元淑、入江満美、山口武則、牛久保明邦
システム農学会 23 ( 2 ) 139 - 152 2007.03
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
近年中国では、高度経済発展により廃棄物量の急激な増大と種類の多様化から廃棄物問題は大きな環境問題として浮上している。廃棄物の一種である都市ごみに着目し、都市ごみの種類、収集システム、総排出量、無害化処理率について実態を明らかにした。また、現在、中国における都市ごみ総排出量の増加原因を現地調査に基づき、その原因を明らかにした。
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ヒラタケ菌糸生長試験試験法によるコンポストの品質評価判定 Reviewed
入江満美、池田顕、牛久保明邦
廃棄物学会誌 15 ( 1 ) 28 - 36 2004.01
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
有機性廃棄物の処理法としてコンポスト化による農業利用が一般的であるが、粗悪品の流通がリサイクルの伸び悩みの原因となっている。この問題解決のために新たな品質評価の方法として、ヒラタケ菌糸生長試験による評価法の開発を試みた。また、既存の試験法も併せて実施し、ヒラタケ菌糸生長試験法の信頼度を確認した。
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A Synoptic Climatological Study on the Long-Range Transportation of Coal Combustion Air Pollutants Using Tellurium as a Tracer Reviewed
M. Irie, S. Yamakawa, T. Yamaguchi, A. Tsumura, H. Yasuda, H. Iwaki and A. Ushikubo
Journal of the International Society for Southeast Asian Agricultural Sciences 9 ( 2 ) 59 - 71 2003.12
Authorship:Lead author Language:English Publishing type:Research paper (scientific journal)
1993年~1997年の4年間にわたって、日本海側の2地点と太平洋側の4地点において降水・降雪試料を採取し、試料中の無機成分とテルルの濃度を測定した。Teを石炭燃焼由来のトレーサーとして使用できることが、総観気象学的に証明された。Teが高濃度となるのは、春先、梅雨期、冬季であり、梅雨期においても高濃度のTeが中国南部から運ばれてきていることが示唆された。
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高分解能ICPによる降水中テルルの分析方法 Reviewed
入江満美, 津村昭人,山口武則,牛久保明邦
日本土壌肥料学会 72 ( 1 ) 364 - 371 2001.03
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
高分解能ICP-MS(HR-ICP-MS)を用いたテルルの分析法について検討した。既往のICP-MSを用いたテルルの分析は工業廃水について測定例があるが,テルルは50~130μgkg-1と高濃度に含まれており,降水中のテルル濃度についてICP-MSを用いて測定したものは見あたらなかった。
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奥多摩演習林における林内・林外雨ならびに樹幹流の化学組成 Reviewed
岡元満美,菅原泉,牛久保明邦
東京農業大学 農学集報 44 ( 4 ) 209 - 216 2000.02
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (bulletin of university, research institution)
東京農業大学奥多摩演習林において1993年から5年間にわたって採取した林外雨,カラマツ林内の林内雨・樹幹流についてモニタリング結果をまとめた。林外雨と比較し林内雨ではNH4+,K+及びCa2+が,樹幹流ではK+及びCa2+が増加した。このことから酸性雨によってもたらされるH+の増加が,樹体からアルカリ・アルカリ土類金属の溶出を高め,森林生態系内で保たれている養分循環を攪乱し,生態系に影響を及ぼす可能性が示唆された。
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酸性雨中の海塩由来イオンに関する研究 Reviewed
岡元満美,牛久保明邦
日本海水学会誌 53 ( 5 ) 364 - 371 1999.10
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
酸性雨のモニタリング調査を首都圏の立地条件が異なる5カ所において実施した。調査期間中の年降水量は,最高2000mmから最少1500mmであった。調査地点世田谷を除いた他の4カ所のpHは4.47~5.36で恒常的に酸性雨が降っていた。酸性原因物質である総硫酸イオンへの海塩由来の同イオンの割合は6.2~17.7%であった。塩化物イオンの寄与率は22.6~88.3%と極めて高く,人為的由来より多い場合があった。
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北陸におけるTe含有酸性降水の総観気候学的解析 Reviewed
岡元満美,山川修治,山口武則,安田洋,市橋秀樹,城戸伸夫,牛久保明邦
気候影響・利用研究会会報 第16号 ( 16 ) 29 - 35 1999.07
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
酸性雨の長距離輸送の指標である硫黄安定同位体比は前処理が煩雑,測定技術が困難,測定装置が高価なためデータの収集が限られ考察が難しかった。そこで富山県下でpH4.2以下の降雨について新指標としてのTe(テルル)の挙動について流跡線を用いて総観気候学的に考察した。
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食品産業廃棄物を利用した食用キノコの培養基の開発-排水処理汚泥の場合- Reviewed
江口文陽,岡元満美,牛久保明邦,檜垣宮都
廃棄物学会誌 8 ( 1 ) 16 - 21 1997.04
Authorship:Lead author Language:Japanese Publishing type:Research paper (scientific journal)
食品製造業から発生する余剰汚泥は,栄養成分に富み重金属などの有害物質含有量が少ないことから再資源化資材として期待されている。そこで汚泥を栄養源とした培地での食用キノコの栽培について検討した。その結果,使用した汚泥中には既存のキノコ培地よりも良好な菌糸成長を示すものもあった。また,栽培試験により子実体収量を測定したところ一般的な木粉米ぬか培地よりも子実体収量が増加する汚泥が確認された。本研究から食品産業から発生する余剰汚泥は,製造業種とキノコの品種の選択によってキノコ栽培用の栄養源になることが結論づけられた。
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酸性雨原因物質の分析と森林生態系への影響
入江 満美
東京農業大学(修士論文) 1997.03
Language:Japanese Publishing type:Research paper (other academic)
東京農業大学奥多摩演習林において1993年から5年間に渡って採取した林外雨,カラマツ林内の林内雨・樹幹流について無機化学成分を分析し、カラマツの樹幹を中心として同心円状に斜面に対して上下左右方向に10,30,50,100cmの距離の表層土壌を採取し土壌の化学成分を分析した。その結果,土壌中の交換性塩基は樹幹のそばにおいて濃度が高く,樹幹からの溶脱の影響を受けていると考えられ、低pH降水によるH+は樹体からのアルカリ・アルカリ土類金属の濃度を増加させ,酸性雨が森林生態系に影響を及ぼす可能性があることが示唆された。