論文 - 下井 岳
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遠心で分離したマウス卵母細胞断片の特性 査読あり
亀山祐一, 下井 岳, 海老原克仲, 後藤千恵, 五十嵐愛, 伊藤雅夫
Journal of Mammarlan Ova Research 24 ( 4 ) 167 - 174 2007年10月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
マウス卵母細胞から遠心で細胞断片を調製する方法と得られた卵母細胞断片の細胞学的な特性について検討した。遠心によって卵母細胞は一対の大・小断片に分離され、この内大細胞断片は核移植のレシピエント細胞質体として利用可能であると思われた。
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ウコッケイ胚の体外培養における生存率と孵化率に及ぼす代用卵殻の影響と卵殻中ミネラル動態 査読あり
藤田悠記, 高橋俊介, 下井 岳, 亀山祐一, 橋詰良一, 伊藤雅夫
東京農業大学農学集報 52 ( 2 ) 120 - 124 2007年09月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
白色レグホン種の卵殻を用いたウコッケイ胚の体外培養を試みた。また、両品種の有精卵について骨形成に係る卵殻中ミネラル含有量を測定した。その結果、ウコッケイの体外培養胚の孵化率は低値を示した。また、有精卵卵殻のCa減少率がウコッケイでは白色レグホンの約1.8倍を示し、孵化率の低下は主に卵殻から胚へ供給されるCaに起因していることが推察された。
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代用卵殻環境が培養ニワトリ胚の発生におよぼす影響 査読あり
藤田悠記, 高橋俊介, 下井 岳, 亀山祐一, 橋詰良一, 伊藤雅夫
東京農業大学農学集報 52 ( 2 ) 115 - 119 2007年09月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
ウズラ胚体外培養法を応用し、卵殻を使わず人工容器でのニワトリ胚の発生能について検証した。その結果、卵殻粉末の添加により孵化直前の20日目まで培養することに成功した。培養初期(孵卵6日目)と後期(孵卵16日目)に生存率の低下が認められ、この2つの時期がニワトリ胚の体外培養において重要な時期であると推察された。
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遠心重力負荷を応用した低濃度精子によるマウス体外受精の試み 査読あり
下井 岳, 藤田悠記, 橋詰良一, 伊藤雅夫
日本受精着床学会雑誌 24 ( 1 ) 20 - 25 2007年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
マウスIVFにおいて卵子への遠心重力負荷が受精率を向上させる一方で多精子受精を高頻度に誘発する。この現象を利用して低い精子濃度で多精子受精を抑制しつつ、媒精時の遠心操作で高い受精率の維持が可能であるか検証した。その結果、遠心重力負荷によって通常の1/30の精子濃度で高い受精率が得られ、受精後の障害も生じないことが明確に示された。
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Effect of oocyte preincubation and intra-ovarian bursa transfer on the development of oocytes following intracytoplasmic sperm injection in rats 査読あり
Takashi Miyata, Masao Ito, Gaku Shiomoi, Yuki Fujita, Ryoichi Hashizume and Yuichi Kameyama
Journal of Mammarlan Ova Research 24 ( 1 ) 29 - 34 2007年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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妊娠初期マウスの胚発生に及ぼすピリメタシンの影響 査読あり
藤田悠記, 下井 岳, 伊藤雅夫, 橋詰良一
日本受精著苦笑学会雑誌 24 ( 1 ) 29 - 33 2007年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
妊娠初期マウスにピリメタミンを経口投与し、着床前期胚への影響について検証した。また、ピリメタミン添加培地を用いて初期胚への直接的な影響も検証した。その結果、ピリメタミンはマウスにおいて着床前期胚の発育阻害や遅延および脆弱化を惹起したがその影響は高用量のみで認められ、低用量では認められなかった。
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Effect of prefertilization graviry load to mouse secondary oocytes on in vitro fertilization 査読あり
Sayaka Kita, Gaku Shimoi, Kenichi Iwasaki and Masao Ito
Journal of Mammarlan Ova Research 23 ( 1 ) 58 - 62 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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常温保存した精巣上体尾部精子を用いた卵細胞質内精子注入(ICSI)によるマウス産仔の作出 査読あり
宮田貴士、下井 岳、 藤田悠記、 橋詰良一、 岩崎賢一、伊藤雅夫
日本受精着床学会誌 23 ( 1 ) 32 - 35 2006年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
常温下での短期間の精巣上体保存におけるウシ胎児血清(FCS)の有効性を検証した。FCS中に保存した精巣上体から得られた精子を用いてICSIを行ったところ、保存10日目でも80%以上の受精率が得られ、保存7日目の精巣上体精子から産子を得ることができた。短期間の常温保存にFCSが有効であるとともに、フィールドにおける緊急的処置としても有用であることが示された。
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体外受精を施したマウス胚におけるSCE発生頻度 査読あり
下井 岳, 橋詰良一, 伊藤雅夫
日本受精着床学会雑誌 21 ( 1 ) 71 - 75 2004年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
マウス体外受精胚における姉妹染色分体交換(SCE)の検出を試み、体外受精による細胞遺伝学的影響について検討した。その結果、体外受精胚から高頻度のSCE発生が見られ、体外受精処置のSCE発生に及ぼす影響は大きいことが示された。
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マウスの発生過程における人為的作用が胚におよぼす細胞遺伝学的影響(博士論文)
下井 岳
東京農業大学大学院生物産業学研究科 2004年03月
担当区分:筆頭著者 掲載種別:学位論文(博士)
本研究は、発生工学的手法を用いて成熟、受精および初期発生過程における人為的操作がマウス胚や産仔に及ぼす影響を細胞遺伝学的に検証したものである。生殖系列のどの時期においても人為的な操作は、胚の染色体分配やDNAに致命的な障害を与えることが示唆され、胚発生に影響することが明らかとなった。
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Culture of preimplantation hamster embryo in the low osmotic pressure mKRB medium without phosphate and glucose. 査読あり
Ryoichi Hashizume, Hironori Okada, Gaku Shimoi, Masao Ito
20 170 - 173 2003年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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Blastomere fusion of 2-cell stage hamster embryos using electrical stimulation and their developmental capacity 査読あり
Ryoichi Hashizume, Hironori Okada, Gaku Shimoi, Masao Ito
19 217 - 220 2002年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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HMG処理ラットの過排卵誘起にみられる系統差 査読あり
橋詰良一, 岡田浩典, 下井 岳, 伊藤雅夫
日本受精着床学会雑誌 18 222 - 225 2001年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ラットのクローズドコロニー系および近交系それぞれ3系統、計6系統を用いHMGの過排卵反応を調べた結果、Wister-ImamichiラットとSD系で高い反応が得られるが、着床数の増加はSD系のみであった。
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胚操作によって引き起こされるSCE発現と染色体異常の関連性(修士論文)
下井 岳
東京農業大学大学院生物産業学研究科 2001年03月
担当区分:筆頭著者 掲載種別:学位論文(修士)
本研究では、胚操作に伴って生じる染色体DNAの損傷や異常を検出するため、操作胚やその産仔においてDNA損傷の鋭敏な指標とされる姉妹染色分体交換(SCE)の検出を行い、胚操作の安全性について検証した。