論文 - 大石 祐一
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Increase of Serum Cholesterol Levels by Heat-Moisture-Treated High-Amylose Cornstarch in Rats Fed a High-Cholesterol Diet.
Udagawa, H., Kitaoka, C., Sakamoto, T., Hattori, K., Oishi, Y., Arai, S, Takita, T.
Lipids 2008年05月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
The effects of four cornstarches containing various contents of resistant starch on serum and liver cholesterol levels in rats fed a high-cholesterol diet were investigated. Male Sprague Dawley rats (aged 4 weeks) were divided into four groups (n = 7) and fed high-cholesterol diets containing 15% of cornstarch (CS), heat-moisture-treated CS (HCS), high-amylose CS (HA), or heat-moisture-treated HA (HHA) for 21 days. The results showed that the serum and hepatic level of total cholesterol, LDL-cholesterol, and triglyceride in rats of the HHA group and their arteriosclerosis index were significantly higher, suggesting that HHA increases the risk of arteriosclerosis under a high-cholesterol dietary condition. No significant between-group differences were noted in the levels of plasma mevalonic acid and hepatic HMG-CoA reductase mRNA, whereas fecal cholesterol excretion was significantly higher in the HHA group, indicating that the elevation of the serum and liver cholesterol levels was not due to the promotion of liver cholesterol synthesis and cholesterol absorption in the intestine.
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Serum cholesterol-decreaseing effect of heat-moisture-treated high-amylose cornstarch in cholesterol-loaded rats.
Udagawa, Kitaoka, Sakamoto, Hattori, Oishi, Arai, Takita
Bioscience, Biotechnology, Biochemistry 2008年03月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ヒトが摂取する量のコレステロールを、レジスタントスターチとともにラットに与えたところ、血中コレステロール濃度は低下した。本原因は、肝臓への取り込み促進によるものであると考えられた。
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Increase in serum and liver levels of cholesterol in rats fed high-cholesterol diets containing different amounts of heat-moisture-treated high-amylose cornstarch.
宇田川陽秀,北岡千佳、坂本達昭、服部一夫,大石祐一,滝田聖親
ITE Letters on Batteries, New Technologies & Medicine 2007年11月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
湿熱処理ハイアミロースコーンスターチ(HHA)摂食の、高コレステロール食での血清および肝臓コレステロール上昇作用機構を解明すべく、HHA濃度を5~15%にて3週間摂食させた。その結果、10および15%HHA含有のエサ摂食によって、血清および肝臓コレステロール値の上昇が認められた。
その原因として、胆汁酸吸収の促進に関連するものであることが考えられた。 -
大豆たん白質の皮脂セラミド,スフィンゴシンおよびその合成酵素への影響の分子レベルでの解析
大石 祐一
大豆たん白質研究 2007年11月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
大豆たん白質の食餌によって,ラットの皮膚におけるセラミドおよびその鍵酵素であるserine palmitoyl transferase (SPT)のmRNA量がどのような影響を受けるのかについて検討した。その結果,1週間の摂食により、角層セラミド量は変化しなかったが、SPTのmRNA量は,大豆ペプチド摂食で顕著に減少した。また、皮膚コレステロールの制御酵素であるHMG CoA reductaseのmRNA量はSPTとは異なった傾向を示し,セラミドとコレステロールの生合成は異なった制御を受けていると考えられた。
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Heat-Moisture treated high-amylose cornstarch facilitates the increase of serum and liver cholesterol concentrations in rats fed a high-cholesterol diet.
宇田川陽秀,北岡千佳、坂本達昭、服部一夫,大石祐一,滝田聖親
ITE Letters on Batteries, New Technologies & Medicine 2007年08月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
レジスタントスターチは通常食において、血清コレステロールを下げるといわれている。そこで、高コレステロール食での効果を検討した。その結果、血清および肝臓コレステロールを上昇させる効果があった。
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Differing effects of water-soluble and fat-soluble extracts from Japanese radish (Raphanus sativus) sprouts on carbohydrate and lipid metabolism in normal and streptozotocin-induced diabetic rats.
H. Taniguchi, R. Muroi, Y. Uda, K. Kobayashi-Hattori, Y. Oishi, and T. Takita
J. Nutr. Sci. Vitaminol. 53 2007年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
カイワレ大根の脂溶性抽出物には、正常ラットへの投与によって、インスリン分泌を抑制し、脂質代謝を改善する効果があった。一方、水溶性抽出物は、ストレプトゾトシン処理ラットへの投与によって、血糖レベルを低下させ、さらにグリコアルブミンとフルクトサミンレベルも低下させた。
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Molecular Basis of the Alteration in Skin-hyaluronan Metabolism in Response to in vivo Dexamethasone Treatment: Effects on the Amount of Hyaluronan, rhas1 mRNA, rhas2 mRNA, & rhas3 mRNA.
Yuichi Oishi, Kazuo Kobayashi-Hattori, Toshichika Takita, and Tadashi Noguchi
ITE Letters on Batteries, New Technologies & Medicine 8 2007年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
グルココルチコイド(GC)投与による皮膚への影響を分子レベルで明らかにするために、7日間毎日デキサメタゾン(DEX,1mg/kg体重)投与した。ラット背部皮膚のヒアルロナン(HA)量およびその合成酵素(rhas2,および3)mRNA量、皮膚HA量は顕著に減少した。
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Cadmium Cation Increases the Production and mRNA Levels of Insulin-Like Growth Factor-Binding Protein-1 in HepG2.
Yuichi Oishi, Motoko Ohnishi, Kazuo Kobayashi-Hattori, Toshichika Takita, and Tadashi Noguchi
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 71 2007年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
2価の陽イオンで、毒物として知られているカドミウムイオンは、HepG2細胞において、0.1~3μMでインスリン様成長因子結合タンパク質-1(IGFBP-1)の産生およびそのmRNA量を増加させた。さらに、カドミウムイオンは特異的にIGFBP-1mRNA量を増加させ、さらにIGFBP-1産生を増加させることがわかった。
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Inhibition of Increases in Blood Glucose and Serum Nuetral Fat by Momordica charantia Saponin Fraction.
Oishi, Sakamoto, Udagawa, Taniguchi, Kobayashi-Hattori, Ozawa, Takita, T.
Bioscience, Biotechnology, and Biochmistry 71 2007年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
苦瓜中のサポニンに着目し、血糖と血清中性脂肪濃度への影響を検討した。苦瓜熱風乾燥粉末からブタノール可溶画分として抽出したサポニン画分の二糖類分解酵素と膵リパーゼに対する阻害活性試験およびin vivoでの糖質ならびに脂質負荷試験を行った。その結果、サポニン画分は二糖類分解酵素の活性を阻害し、ショ糖負荷後の血糖上昇を抑制した。同画分は膵リパーゼ活性を顕著に阻害し、コーン油負荷後の血清中性脂肪の上昇も抑制した。以上より、苦瓜の抗糖尿病効果に関する主な成分はブタノール画分に存在し、サポニンであることが示唆された。また、この効果は二糖類分解酵素と膵リパーゼに対する阻害が大きく影響していると考えられた。
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Regulation of the body fat percentage in developmental-stage rats by methylxanthine derivatives in a high-fat diet.
H Inoue, K Kobayashi-Hattori, Y Horiuchi, Y Oishi, S Arai, and T Takita
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 70 2006年05月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
メチルキサンチン誘導体であるカフェインをSDラットに12週間、高脂肪食とともに供したところ、体重、血中コレステロール、中性脂質を減少させた。本結果は、カフェイン摂取が動脈硬化症の防止になることを示唆した。
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Effect of Jpanese Radish (Raphanus sativus) Sprout (Kaiware-daikon) on Carbohydrate and Lipid Metabolisms in Normal and Streptozotocin-induced Diabetic Rats.
谷口浩伸,服部一夫,天明千恵,亀井智子,宇田 康,杉田(小西)良子,大石祐一,滝田聖親
Phytotherapy Research 20 2006年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
論文総ページ数 5ページ
かいわれ大根を正常および糖尿病ラットに投与した。正常ラットでは,コレステロール,トリグリセリド,リン脂質,血糖値,インスリン濃度等が減少した。一方糖尿病ラットでは,血中フルクトサミン, 糖,インスリン濃度を下げたが,血中脂質への影響はなかった。
共同研究につき本人の担当部分抽出不可能 -
食餌大豆たん白質摂食のラット皮膚プロテオグリカンに与える影響の分子レベルでの解析
大石 祐一
大豆たん白質研究 8 2005年11月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
大豆たん白質の食餌によって,ラットの皮膚におけるヒアルロン酸,プロテオグリカンといったグリコサミノグリカンがどのような影響を受けるのかについて検討した。その結果,大豆ペプチド食に含まれる大豆不溶性ペプチドは,プロテオグリカンの糖鎖mRNA量を多くする作用がある可能性があった。また,プロテオグリカンの代謝制御は,コアたん白質とヒアルロン酸合成酵素を含めた糖鎖関連酵素では異なっていると考えられた。
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N-Methylethanolamine attenuates cardiac fibrosis and improves diastolic function: inhibition of phospholipase D as a possible mechanism.
山本一弘,高橋慶人,真野敏明, 坂田 泰彦,大石祐一,堀 正二,三輪岳志,井上紳太郎,増山 理
European Heart Journal 25 ( 14 ) 2004年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
論文総ページ数 9ページ
心室細動は,ホスホリパーゼDを活性化させ,心臓の繊維化を引き起こす。この疾病の治療薬としてN-メチルエタノールアミンを見出し,本作用がホスホリパーゼDの活性を阻害し,コラーゲンの蓄積による心臓の繊維化を抑制することを見出した。
共同研究につき本人の担当部分抽出不可能 -
タンパク質栄養のラット皮膚におけるヒアルロナン合成酵素への影響
大石祐一,野口忠,加藤久典
必須アミノ酸研究 166 2004年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
論文総ページ数 5ページ
アミノ酸バランスの悪い食餌および無タンパク質の食餌によって,ラット皮膚ヒアルロン酸量は顕著に減少した。この減少は,ヒアルロン酸合成酵素mRNA量の減少によるものであると考えられた。また,このmRNA量への食餌の影響は1日という迅速なものであった。
共同研究につき本人の担当部分抽出不可能 -
タンパク質栄養のラット皮膚コラーゲンおよびヒアルロン酸に与える影響
大石祐一,奥地玲奈
中部大学生物機能開発研究所紀要 4 2004年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
論文総ページ数 6ページ
アミノ酸バランスの悪い食餌および無タンパク質の食餌によって,I型およびIII型トロポコラーゲン量は顕著に減少する。これは,1日の摂食という短い期間でも起こることから,タンパク質栄養は皮膚コラーゲン代謝に迅速に,大きく影響することがわかった。
共同研究につき本人の担当部分抽出不可能 -
Dietary Protein As a Potent Regulator of the Hyaluronan Synthase Gene in Rat Skin.
大石祐一,加藤久典,野口忠
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 66 ( 4 ) 2003年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
論文総ページ数 7ページ
食餌タンパク質の欠乏が,皮膚中のヒアルロナン代謝に与える影響について,7日間無タンパク質食および12%グルテン食を摂取させたラットの背面皮膚を用いて分子レベルで12%カゼイン食を摂取させたラットと比較して解析したところ,無タンパク質食および12%グルテン食摂取によって,ヒアルロナン合成酵素2および3のmRNAレベルが顕著に減少し,このことが皮膚ヒアルロナン量の減少に影響を与えると考えられた。
共同研究につき本人の担当部分抽出不可能 -
栄養と内分泌因子による皮膚中コラーゲンおよびヒアルロナンの代謝制御機構の解析
大石 祐一
東京大学大学院 2003年02月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
論文総ページ数 128ページ
皮膚の機能維持には,コラーゲンとヒアルロナン(ヒアルロン酸とも言われる)が特に重要である。本研究によって,タンパク質栄養状態,またグルココルチコイド投与によって,ラット皮膚のコラーゲン代謝,特にIII型コラーゲンの遺伝子が強い影響を受けることがわかった。また,ヒアルロナンの合成にも影響を与え,その原因としてヒアルロナン合成酵素遺伝子の活性が関わっていることを初めて明らかにした。 -
Molecular basis of the alteration in skin-collagen metabolism in response to in vivo dexamethasone treatment: Effects on syntheses of collagen type I and III, collagenase, and TIMPs.
大石祐一,傅正偉,大貫禎成,加藤久典,野口忠
British Journal ofDermatology 147 ( 5 ) 2002年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
論文総ページ数 10ページ
グルココルチコイド(GC)は皮膚疾患や自己免疫疾患治療に使用されるが,その副作用も大きい。GCの1つデキサメタゾンを8日間投与したところ,ラットI,およびIII型コラーゲンmRNA量の減少が顕著だった。本結果から,GCはコラーゲン代謝に影響を及ぼし,創傷治癒の遅延等をもたらすことが示唆された。
共同研究につき本人の担当部分抽出不可能 -
タンパク質栄養がラット皮膚コラーゲン代謝に及ぼす影響
大石祐一,加藤久典
必須アミノ酸研究 161 2002年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
論文総ページ数 7ページ
アミノ酸バランスの悪い食餌,無タンパク質の食餌を給餌することにより,皮膚のトロポコラーゲン量の減少,mRNA量の顕著な減少が認められた。同-様にコラーゲンの分解系でも減少が認められ,コラーゲン代謝全体が大きな影響を受けることが明らかとなった。これらのことは,グルココルチコイド投与によっても認められた。
共同研究につき本人の担当部分抽出不可能 -
皮膚におけるコラーゲン代謝に関わる分子
大石 祐一
中部大学応用生物学部紀要 1 2002年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
総ページ数 8ページ
コラーゲンは体内で最も多く存在するタンパク質である。その代謝は合成とコラゲナーゼなどのマトリックス金属プロテアーゼおよびその阻害物質TIMPのバランスによって成り立っている。これらの分子は,タンパク質栄養の量と質の影響を大きく受けることを明らかにした。