論文 - 川上 昭太郎
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研削式精米の離散要素シミュレーション
鈴木基勝,坂口栄一郎,川上昭太郎,福森 武,松島秀昭,新畑茂基
農業機械学会誌68 68 ( 2 ) 2006年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
研削式精米技術開発への離散要素シミュレーションの適用を試みた。その第一歩として,米粒物性変化の小さい精米初期を対象に2次元円要素シミュレーションモデルを開発した。小型試験用精米機を用いて,精米中の米粒運動を観察し,玄米質量減少率を求めた。実験と同スケールの本モデルは精米中の粒子運動の特徴を再現した。計算より得られた粒子-ロール間せん断力は精白作用に支配的で,その積算値は玄米質量減少率と良い相関を示した。粒子と研削ロール間の摩擦係数を変えた計算結果は,実験によるロール粒度が精米状態におよぼす影響を予測できた。研削ロール回転数が精米状態に及ぼす影響についても,本モデルによって予測可能であった。
63-68 -
Drying Rate Evaluation of The Dehydration Process of Chili Pepper Using a Rotary-type Dryer With Continuous and Nondestructive Weighing System 査読あり
Teguh Wikan Widodo, Shotaro KAWAKAMI, Eiichiro SAKAGUCHI, Kouji TAMAKI
Jurnal Enjiniring Pertanian 1 ( 2 ) 18 - 26 2003年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究ではチリペッパーの乾燥工程での質量変化を連続的に非破壊計測システムを使用して測定した。 予備乾燥処理(B)、乾燥ドラムの反転周期(M)、乾燥温度(T)、乾燥速度(V)、および乾燥ドラムの回転速度(R)として、この計測システムにより異なる調整処理の乾燥率の特徴を示すことができた。 その結果、予備乾燥Bをブランチング、停止時刻Mを5,30分、乾燥温度Tを70℃、乾燥速度Vを4m/s、および回転速度Rを4rpmとしたときに最も高い乾燥率を得て乾燥処理が良い製品品質をもたらすことができた。これらを用いて水分の均一性や、色、辛味、再水和容量、水分活性などの乾燥率パターンとチリペッパーの品質の関係を研究することが可能になると考える。
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籾と玄米の揺動選別の離散要素シミュレーション
鈴木基勝,坂口栄一郎,川上昭太郎,玉木浩二
農業機械学会誌 64 ( 3 ) 2002年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
穀物調製加工技術の開発や改良に有用な情報を得ることが可能なシミュレーションモデルの構築を試みた。そのため,楕円要素を用いた離散要素シミュレーションを複雑な数値計算を用いずに開発できる接触点簡易決定楕円要素モデルを用いた。既存の調製加工技術である籾と玄米の揺動選別を対象にして,実機による実験とシミュレーション結果を同一のスケールで比較した。円要素よりも楕円要素を用いた離散要素シミュレーション結果の方が,選別容器の傾斜角の大きさによる選別状態の変化をよく再現した。
94-100 -
Numerical Simulation of the Shaking Separation of Paddy and Brown Rice using the Discrete Element Method
E.Sakaguchi, M.Suzuki, J.F.Favier, S.Kawakami
J.agric.Engng Res.(2001) 79 ( 3 ) 2001年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
籾と玄米の揺動選別現象を対象にして、円要素を用いた2次元離散要素モデルを開発し、同一スケールの実験結果と比較して、そのモデルの妥当性を検討した。底面の選別板窪みは仮想壁モデルで表現した。選別容器中の穀粒の波のような動き及び籾と玄米の選別状態の時間変化は、実験とシミュレーションで良く一致した。本モデルを用いて、選別原理の考察や選別条件の検討が可能であることが示唆された。
307-315 -
Nondestructive Determination of Sugar Content in ‘Danshaku’ Potato(Solanum tuberosum L.)
Kevine F YAPTENCO,鈴木敏郎,佐藤広顕,高野克己,川上昭太郎,小嶋秩夫
東京農業大学農学集報 44 ( 4 ) 2000年03月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
男爵ジャガイモ中の糖量を近赤外分光法を用いて非破壊測定を行うことについて検討した。2℃と4℃で4週間貯蔵した試料について測定を行った結果、PLS回帰分析により2次微分スペクトルとグルコース,フラクトースの間に相関が見られた。
284-294 -
Effect of Filling Method on Lateral Pressure Distributions in Vertical Wall of Model Grain Silo
Nursigit Bintoro,坂口栄一郎,川上昭太郎,藍房和
東京農業大学農学集報 44 ( 4 ) 2000年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
穀粒充填方法を3段階,壁面粗さを2段階変化させ、四角形モデルサイロの垂直側壁に作用する静的及び動的圧力分布を測定した。側圧分布を測定結果と5つの予測式で比較した結果、サイロ中のかさ密度が大きくなる充填方法ほど圧力が大きくなり、その傾向は、壁面粗さには関係なかった。理論式による壁圧の予測精度は、充填方法と壁面粗さに影響を受けた。
302-314 -
ホロホロチョウの卵の特徴
小川 博,桑山岳人,上原万里子,川上昭太郎,坂口栄一郎,田中克英
日本家禽学会誌 37 ( 1 ) 2000年01月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ホロホロチョウ卵の形質を明らかにするため卵形、卵重、卵殻性状等の測定を行い白色レグホーンの卵と比較を行った。その結果、形は鶏卵より若干球形に近く卵形係数が0.77と鶏卵標準形の値よりも大であった。卵殻の厚さは、同週齢の鶏卵の1.3倍と厚く、加圧に対しては同じく鶏卵の約2.2~2.6倍と強靭であった。
40-42 -
Effect of Filling Rate on Lateral Pressure Distribution in Flat Bottomed Model Grain Silo
Nursigit Bintoro,坂口栄一郎,川上昭太郎,藍房和
東京農業大学農学集報 44 ( 3 ) 1999年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
平底モデルサイロの側壁に作用する静的及び動的圧力を穀粒充填速度を変えて測定した。側圧分布を測定結果と5つの予測式で比較した結果、静的状態は動的状態よりも予測精度が高く、その精度は充填速度の影響を受けた。
132-143 -
果汁の比容積、蒸気圧および蒸発エンタルピに及ぼす温度と濃度の影響
田川彰男,村松良樹,田中親紀,川上昭太郎,境 博成
日本食品科学工学会誌 45 ( 12 ) 1998年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
2種類の果汁の密度と蒸気圧を数段階の温度、濃度条件下で測定し、比容積と蒸気圧に及ぼす温度と濃度の影響を調べた。これらの結果を利用して、果汁の蒸発エンタルピを推算するとともに、実験式を開発した。
748-751 -
離散要素法による穀粒排出現象のシミュレーション 要素の形状が流動状態に及ぼす影響
坂口栄一郎,川上昭太郎,田村聡,飛田布美子
農業機械学会誌 58 ( 4 ) 1996年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
穀物調製加工操作での流動現象を離散要素法で予測するため、平底容器のスリットからの白米排出現象を対象にし、穀粒の流れの特徴を表現できるパラメータについて考察した。円要素に転がり摩擦を考慮したことと、ペア要素によるシミュレーションは、実験による自由表面の位置の時間変化との定量的一致に有効であった。また、楕円要素によって白米流動中の配向性が表現できる。
9-17 -
メロンのネットパターン
川上昭太郎,坂口栄一郎,梅田重夫
農業機械学会誌 58 ( 1 ) 1996年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ネットの特性を明らかにするために、ネットに囲まれた個々の果皮部の面積,ネットの幅を測定し、ネットのパターンの特徴について検討した。その結果、ネットに囲まれた個々の果皮部の平均面積やネットの平均幅などは産出年等によって異なるが、ネット交点の分布には、ある規則があること、またネット交点と交点を結ぶパス数との関係から見ると、ネットの疎密に関わらず、ネットパターンは格子型に近いことが明らかとなった。
17-32 -
メロンの表面色と品質
川上昭太郎,早川千吉郎,梅田重夫,坂口栄一郎
農業機械学会誌 56 ( 30 ) 1994年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
メロンの生産地では収穫後の表面色やネットの状態を目視により等級選別を行っている。本研究ではこれを計量化するために、同一産地・収穫日の試料を用い表面色を中心とし、BRIX糖度,貯蔵中の二酸化炭素及びエチレン生成料と食味官能検査を取り上げ、表面色と他の要因の関係について考察した。その結果、非破壊的測定による表面色の変化によって、追熟の進む程度や甘さ等を推定することの可能性が見出せた。
117-122