論文 - 杉原 たまえ
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移動販売とコミュニティナースの活動—農村地域の買い物弱者と社会的孤立—
佐藤 豊彦, 坂本 朋子, 杉原 たまえ, 小坂田 稔
農村生活研究 66 ( 2 ) 24 - 30 2023年06月
記述言語:日本語 出版者・発行元:日本農村生活学会
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味覚センサー及び官能評価によるブレッドフルーツの味の特性
羽石 悠里, 古庄 律, 山内 淳, 小暮 更紗, 石田 裕, 田島 淳, 豊原 秀和, 野口 智弘, 岩本 純明, 杉原 たまえ, 谷岡 由梨
日本調理科学会大会研究発表要旨集 32 ( 0 ) 19 2021年
記述言語:日本語 出版者・発行元:日本調理科学会
<p>【目的】ブレッドフルーツ(BF)は主に熱帯地域で栽培されている澱粉を主成分とする伝統的な食料資源であるが、限られた収穫期や生BFの保存性の低さから、多くが廃棄されている。この課題解決には、BFの新規利用性や味の特性を明らかにすることが重要である。また、本課題の解明は、将来の世界的な食料危機に備え、主食候補の一助になりうると考える。一般に生の食物を乾燥し粉にすると保存性が高まるが、BF粉末やBF粉末を用いた料理の特性に関して不明な点が多い。そこで、小麦粉と比較することでBF粉末の味の特性を明らかにすることを目的とした。</p><p>【方法】試料はBF果実の皮と芯を除き粉末にした生BF、生BFを蒸した後粉末にした蒸BF及び市販小麦粉を使用した。味の特性評価には味覚センサー(TS−5000Z)を使用し、官能評価は各試料のトルティーヤを調製し、嗜好型及び分析型で評価を行った。少糖類はゲル浸透クロマトグラフィーを用いて測定した。苦味は総ポリフェノール(TP)含有量を測定し、味覚センサーと官能評価との相関性を評価した。</p><p>【結果・考察】味覚センサーで分析した結果、苦味の後味と塩味が生及び蒸BFで有意に高かった。分析型官能評価において、苦味は3つの試料間で有意差が見られ、BFは苦味が強いことが明らかとなった。嗜好型官能評価では蒸BFの香りが小麦粉に比べ有意に好まれた。生及び蒸BFにはスクロース及びTPが多く含まれ、TP含有量と味覚センサーによる苦味の後味には非常に強い相関性がみられた。以上の結果より、BFは苦味や塩味に特徴があり、スクロース含有量が高いことから、調理の際、調味料を減らし、健康的な食材としての利用価値が高まることが明らかとなった。</p>
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ブレッドフルーツ(Artocarpus altilis)果実の加工食品への応用 招待あり
野口智弘・田島淳・石田裕・豊原秀和・岩本純明・高野克己・杉原たまえ
76回農業食料工学会年次大会招待講演要旨 2017年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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各種ブレッドフルーツ(Artocarpus altilis)果実粉末の小麦粉加工品への応用
野口智弘・田島淳・石田裕・豊原秀和・岩本純明・杉原たまえ・高野克己
日本食品科学工学会大会講演集 2016年
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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地域資源を活かした島嶼地域の農村振興 招待あり
杉原たまえ
『実践総合農学』第16巻 16 2015年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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Potential of Breadfruit Reconsidered-A Case Study in Tonga 招待あり
N. Iwamoto, T. Sugihara, H. Toyohara, Y. Ishida, K. Tajima, T. Noguchi, S. Patolo and M. Nishi
International Congress on Breadfruit 2015年
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
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各種ブレッドフルーツ(Artocarpus altilis)果実の果肉乾燥粉末の性状比較
野口智弘・田島淳・石田裕・豊原秀和・岩本純明・杉原たまえ・高野克己
日本食品科学工学会大会講演集 2015年
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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ブレッドフルーツ(Artocarpus altilis)果実の乾燥粉末化および加工食品への応用 査読あり
野口智弘・田島淳・豊原秀和・岩本純明・杉原たまえ・石田裕
日本食品保蔵科学会大会講演要旨集 2015年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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南太平洋島嶼国における在来植物資源の新規利用開発とソーシャルビジネスの展開
杉原たまえ・岩本純明・田島淳・野口智弘・石田裕・Peter Mataira・豊原秀和
東京農業大学総合研究所紀要 2015年
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
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トンガ王国における食生活の変容と伝統的食料資源を活用した生活改善の可能性
杉原たまえ・豊原秀和・石田裕・田島淳・野口智弘・岩本純明・Soane Patolo・Minoru Nishi
日本農村生活学会大会報告要旨 2015年
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
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共著:宮古島の「かふつ」における生存資源の栽培と利用 査読あり
杉原たまえ 新里孝吉司
東京農業大学農学集報 55 ( 3 ) 227 - 233 2010年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
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サモアにおける海外への労働力移動と伝統的農村社会
飯森文平 SeumanuGauna Wong 杉原 たまえ
東京農業大学農業経済学会 2010年09月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
サモアの伝統的農村社会の構造と労働力移動および移民からの送金の実態を明らかにした。
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南西諸島の在来生物資源の商品化の過程と諸問題 ― 沖縄県国頭郡大宜味村におけるシークヮーサーを事例として―
杉原 たまえ
日本農村生活学会『農村生活研究』 53 ( 2 ) 2010年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
「シークヮーサー」という沖縄における生物資源の商品化の過程と問題について調査に基づき取りまとめた。
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沖縄県名護市辺野古における米軍基地建設反対活動者の語り
杉原 たまえ
『村落社会研究』日本村落社会研究学会 2009年10月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
沖縄県名護市辺野古の海への米軍基地移設をめぐって、10年間以上にわたり建設反対活動を続けている地元住民たちがいる。彼らの活動の動機や経緯に関する「語り」についてまとめた。
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ベトナムにおけるVAC システムの普及上の課題―メコンデルタの事例から―
Tran Anh QUOC、杉原 たまえ
日本農業普及学会 2009年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
調査結果から、VACシステムの現状を把握した上で、VACシステムの有効性・有用性について整理し、VACシステム導入・普及の制限要因についての問題整理をおこなった。
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沖縄の生物資源開発と島嶼型資源管理―「生物多様性社会単位」の再構築―
杉原 たまえ
日本国際地域開発学会 2008年07月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
在来的に利用されてきた沖縄の固有・在来の生物資源の現代的有用性、沖縄生物資源の開発戦略の功罪および生物多様性に基づく南西諸島の社会単位としての「伝統的生物多様性社会単位」仮説を提起した。
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メコンデルタにおける伝統的農村手工業および農産加工の展開
共著者:杉原たまえ Tran Anh Quoc 廣瀬典史 鈴木俊
東京農業大学『農学集報』第53号 第1号 2008年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
メコンデルタの農村では、かつての稲作労働に代わって、伝統的農村手工業および農産加工が過剰労働力を吸収している。その吸収力は稲単作の17倍に相当する。伝統的農産手工業や農産加工は、ライスペーパーやビーフンなどの食品加工と、海老取りカゴやゴザ・金属加工などの伝統工芸品加工に分別できる。原材料の調達先からみると、食品加工は資源内給型であり、伝統工芸品は資源外給型といえる。また、伝統的農村手工業および農産加工の需要は、洪水や仏教行事に規定される季節性を有している。本研究の調査地カントー省O Mon区Thoi Long社(町)では、近年行政主導型で農産加工の組織化が進められている。海老取りカゴ製造農家を組織化した事例から、組織化の有利性と問題点を分析した。
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南西諸島の自生植物資源の有用性と特産化の可能性 - 伊江島におけるマーナ(和名:ハマカブラ)の成分特性と評価-(共著)
共著者:杉原たまえ 石田裕 三津浜三栄子 鈴野弘子 豊原秀和
東京農業大学『農学集報』 52 ( 4 ) 2008年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
沖縄県伊江島における在来的な自生植物資源の有用性について、資源の社会的位置づけや栄養分析などから、特産化の可能性について分析した。
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南西諸島における固有・在来生物資源の有用性と持続的地域開発
杉原 たまえ
国際開発学会 第18回全国大会報告論文集 2007年11月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
南西諸島の固有・在来資源による地域開発の現状と課題について論じた。
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A CASE STRUDY ON HYBRID RICE PRODUCTION IN THE RED RIVER DLTA IN VIETNAM
共著者:Kaihei KOSHIO,Hirishi Hosoda,Hee-ock Boo,Takeshi Inoue,Tamae Sugihara,LE Van,Du Vinh Hoa
Journal of ISSAAS The International Society for Southeast Asisan Agricultural Sciences 2005年06月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
ベトナムにおいて約15%を占めるハイブリッドライス生産の現状と課題を分析した。
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「Variation of VAC Systems and Characteristics of Home Gardens Observed in Northern Part of Vietnam」
Kaihei Koshio,Hiroshi Hosoda,Hee-ock Boo,Takeshi Inoue,Tamae Sugihara,Le Van Lanh and Du Vinh Hoa
Journal of ISSAAS 2004年09月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ヴェトナム北部地域の5つの農家を調査し、VACシステムのパターンとその特徴について記述した。
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社会的不利状況にある人々による農村開発に関する研究-韓国の定着村を事例として-
共著者:杉原たまえ 周藤明子
村落社会研究 第10巻 第2号 日本村落社会研究学会 2004年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
農業・農村開発に際し、開発と「障害」の問題はまずもって取り組まれるべきものであろう。しかし、機能的な障害のみならず、差別という社会的不利状況が開発の主体であるべき彼らを遠ざけてきた。労働の主体としての成長と同時に社会的不利状況を脱却しつつあるハンセン病回復者と農村開発をめぐるありかたについて、韓国の定着村の実態調査から考察した。
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アセロラ生産の6次産業化による地域振興-沖縄県国頭郡本部町の事例から-
杉原 たまえ
農村生活研究 第46巻 第2号 日本農村生活学会 2002年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
近年、農業が単なる原料供給者ではなく、むしろ一次産業に食品加工や食品産業を取り込んだ6次産業的な地域振興のあり方が、政策提案などされている。沖縄のアセロラ生産を事例に、6次産業的な地域振興の過程について分析をおこなった。
pp.31-38 -
韓国におけるハンセン病患者・回復者による「定着村」の成立過程
共著者:杉原たまえ 周藤明子
『村落社会研究』 第8巻 第2号 日本村落社会研究学会 2002年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
韓国におけるハンセン病患者・回復者による定着村の歴史的成立過程を、ハンセン病政策・関係諸機関の支援の変遷から分析し、定着村の現況を各関係機関と農村調査から明らかにした。
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南島における祭祀慣行の二面性―対概念の再構築―
杉原 たまえ
農業史研究 第33号 農業史研究会 1999年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
いわゆる「ルース」な社会構造について、祭祀構造や家族制、地割制などからいかに「タイト」に再生されるのかを論じた。
pp.1-8 -
Uターン青年の担い手形成過程における「受容」と「拒絶」―沖縄県久高島を事例として―
杉原 たまえ
総合農学 第44巻 第1号 総合農学会 1996年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
今なお土地の共有制の残る沖縄県久高島におけるUターン青年の担い手に形成過程を、土地改良運動を通じて解明した。
pp.25-36 -
「ケニア農村社会の『移動性(モビリティー)』に関する一考察」
杉原 たまえ
『家族と地域社会』比較家族史学会 1996年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
途上国一般の農民と同様、ケニアの農民もその特質として就業・居住の移動性 (モビリティー)の高さがあげられる。非定住性、非定着性、農地執着性の低さなど移動性(モビリティー)の高さの解明を、家族制農業における女性の存在からアプローチした。
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沖縄における土地相続・利用調整の慣行特質ー今帰仁村崎山集落の家族制農業の推転過程-転換期農村の主体形成
杉原 たまえ
村落社会研究27 村落社会研究会、農山漁村文化協会 1991年10月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
村落社会研究会編 沖縄において、一方での位牌の単独相続の原理と、他方での分割相続の原理が商品経済の展開とともに一定のギャップを生み出してくるが、地割制度期以来の土地利用面での「預け預かり」慣行が、明治後期の土地私有化以降も段階的な変容をとげながら、両者のギャップを調整する役割を果たしてきており、結果として商品生産の進展のテコとして作用していることに注目した。
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地域経済開発における家族制農業の推転過程―「慣習」と「経済」に関する試論的研究―(博士論文)
杉原 たまえ
千葉大学総合大学院自然科学研究科 1991年03月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
地域経済開発に関する諸理論の検討と、ケニア・沖縄を事例とした地域開発に関する試論を提示した。
全頁数:194p. -
花卉に関する消費者の意向調査ー横浜市でのアンケート調査を中心にー
杉原 たまえ
総合農学 第37巻 2号 総合農学学会 1990年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
近年わが国の花卉産業の発展は著しく、一兆円産業といわれるほどに成長した。しかし、その消費動向についての調査・研究は進んでいない。そこで、本稿では、年間を通じて花消費量の多い世帯を対象としたアンケート調査をもとに、花卉についての消費動向を、一般消費世帯を中心に東京中央卸売市場が昭和63年に実施した調査結果と比較・検討しながらとりまとめた。
pp.20-25 -
沖縄における相続慣行の変容
杉原 たまえ
総合農学 第37巻 2号 総合農学学会 1990年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
問題を家族制度としての相続問題に限って、従来の沖縄での相続慣行が、商品経済の発展とともに変容の兆しが現れていることを仲里村における調査事例をもとに検討した。
pp.26-34 -
沖縄における家族制農業の推転過程
杉原 たまえ
農業問題研究 第30号 農業問題研究会 1990年02月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
家族制農業の歴史的・理論的な変質・推転の具体的把握を課題とし、日本農業の中にあって、沖縄農業という歴史的に特異な位置にあった沖縄を捉えてその歴史と現実に即した「中間仮説」「分析枠組」を構築することを試みた。具体的には、内生的発展に相俟って労働力編成、また相続慣行などの家族制度の推転過程の解明である。
pp.29-38 -
ケニア農業発展における中農層と技術浸透
共著者:杉原たまえ 磯邊俊彦
千葉大学園芸学部学術報告 第42号 1989年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
植民地化において、ケニア農民は土地略奪及び低賃金での労働収奪を強制されながらも、その矛盾を止揚する主体を自らの内に生み出した。そこでは共同体的諸慣行の一掃こそが近代的農業の発展の鍵だとする理論とは異なり、むしろその「慣行」が経済再生産構造に有効に働いていることを指摘した。
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「ケニアの小農発展における中農の果たした役割ー途上国発展論のための一試論ー(修士論文)」
杉原 たまえ
千葉大学大学院園芸学研究科 1986年03月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
宗主国による植民地支配それ自体は農業の正常な発展のうえで、肯定されるべきものではないが、その存在を歴史的所与とした場合、植民地支配下の矛盾構造の中から中農層が創出されたことに関わって、新たな農法が展開されていったのであり、その積極面を評価した。つまりケニアの家族共同体が資本制部門によって温存・利用されながらも再編されるという共同体をベースとした周辺部での内生的発展が、入植中農層の創設によって、ケニア農業の一般中農および小農発展へと展開したその軌跡を論証した。
全頁数:155p. -
梨作経営の品種更新からみた収益・労働面における有利性の研究
共著者:杉原たまえ 山田稔
総合農学 第33巻 第1号 総合農学学会 1985年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
千葉県における梨作の歴史は古いが、生産性の低下した老木園の割合も多く、県下では5割近い農家が、改植計画をもっている。そこで一農家を事例とし、新品種の更新に際し、経営的有利性について、品種別の粗収益・生産割合や期別出荷割合・平均単価・収穫労働配分の分析に基づき、収益および労働面からの検討を行った。