論文 - 上地 由朗
-
PVAフラットヤーンを使用したべたがけ資材の冬季における微気象性 査読あり
五十嵐大造,木下茉実,鈴木将之,吉田綾子,上地由朗
日本農業気象学会 65 ( 1 ) 61 - 67 2009年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
べたがけ資材としてPVA割繊維不織布に対してPVAフラットヤーンの保温性について検討した結果,VAフラットヤーン織物の空隙率がPVA割繊維不織布の空隙率よりも高くても,同党の保温性が得られることが明となり,PVAフラットヤーンを使用することにより,空隙率が高く,保温性の高い資材を開発できる可能性があることが示された.
-
窒素施肥管理の違いが水稲の節間伸長に及ぼす影響 査読あり
上地 由朗
日本農業教育学会誌 38 ( 1 ) 1 - 9 2007年05月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
水稲の窒素施肥管理の違いが節間伸長に及ぼす影響を明らかにするため,器官長の測定を行い,節間長と窒素施肥との関係を品種間差を含めて検討した結果,日本晴,コシヒカリともに追肥窒素は伸長開始前1週間の施用が穂や葉身を長くさせるが,節間についてはその伸長開始前2~3週間前の窒素追肥が長くさせることがを明らかにした.
-
水稲のポット栽培における地下浸透および表面流出による窒素流出量の測定 査読あり
上地由朗
日本作物学会紀事 75 ( 2 ) 210 - 216 2006年06月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
生産性が高く低環境負荷的な窒素施肥管理技術に資する窒素動態の簡易モデルを構築する基礎資料を得るため,窒素施肥管理法が異なるイネをポット栽培し,窒素収支の中身を検討した.その結果,移植時の窒素流出のほとんどは地力窒素であり,施肥窒素の流出量は少なく施肥量の5%程度であることがわかった.
-
水稲の下位節間長に及ぼす窒素と稈基部光環境の影響 査読あり
上地由朗,林茂一,堀江武
日本作物学会記事 62 ( 2 ) 164 - 171 1993年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
水稲日本晴を用いて圃場試験における上位葉身長と下位節間長を調査した結果、従来認められていた同時伸長性がなかったので、その変異の要因を解析した。下位3節間長は下位節間伸長期における葉面積指数との間には正の相関関係が認められ、群落内日射量との間には負の相関関係が認められた。また、ポット試験においても、稈基部を遮光することにより下位節間は伸長した。したがって、下位節間伸長は下位節間伸長期における群落内光環境に影響を受けることがわかった。
-
水稲における土壌―作物系の窒素の動態と収量形成過程の関係 (2)施肥法の違いが個体群の幾何学的構造に及ぼす影響 査読あり
上地由朗,林茂一
東京農業大学農学集 37 ( 3 ) 231 - 238 1993年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
水稲日本晴を供試し、後期重点追肥型施肥法とV字型施肥法を試験区として、個体群の幾何学的構造が日射量の捕捉や乾物生産過程にどのような影響を及ぼすかを調査した。葉面積の空間分布は施肥法により異なり、V字型 試験区における出穂期以降の葉身平均傾斜角は後期重点追肥型試験区のそれよりも大きくなること、出穂期以降 の吸光係数がV字型試験区で小さく、日射エネルギーの捕捉に有利であることがわかった。しかしながら、登熟前期でのCGRは後期重点追肥型試験区で高く、乾物生産過程には種々の要因が関与していることが示された。
-
水稲における土壌―作物系の窒素の動態と収量形成過程の関係 (3)施肥法の異なる水稲における一穂穎花数と登熟歩合の穂間変異 査読あり
上地由朗,林茂一
東京農業大学農学集報 37 ( 3 ) 239 - 245 1993年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
水稲日本晴を供試し、施肥法(基肥型、後期重点追肥型およびV字型)や施肥量が一穂穎花数、登熟歩合の穂間変異や収量に及ぼす影響を調べた。基肥型およびV字型試験区では、収量に最も関係しているのは単位面積あたりの穎花数であったが、後期重点追肥型試験区では登熟歩合も大きく関わっていた。また、基肥型試験区では、施肥量が増えると一穂穎花数の分布が変動して単位面積あたりの穎花数が高まったが、V字型試験区では単位面積あたりの穎花数に影響を及ぼしたのは穂数であり、一穂穎花数および登熟歩合の分布の変動が少なかった。
-
登熟期の水稲葉からのアンモニア態窒素揮散速度の測定 査読あり
上地由朗,堀江武
日本作物学会記事 58 ( 1 ) 140 - 142 1989年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
圃場における窒素の収支・動態の実態を解明するために水稲日本晴を用いて、登熟期間における葉面からのアン モニア揮散速度をチェンバー法により測定し、それと環境条件との関係を調べた。その結果、アンモニア揮散速 度は出穂後日数がすすむにつれて増大し、日射および気温への依存性が高く、蒸散速度との間には密接な関係が認められた。その関係を用いて圃場条件下における登熟期の水稲葉からのアンモニア揮散量の推算を行ったところ、約160g/10aと見積もられた。
-
水稲における土壌-作物系の窒素の動態と収量形成過程の関係 ―施肥法の違いに基づく窒素吸収パターンの差異が生育・収量に及ぼす影響― 査読あり
上地由朗,堀江武
東京農業大学農学集報 33 ( 2 ) 171 - 180 1988年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
水稲日本晴を供試し、典型的に施肥法が異なる試験区を設けて窒素吸収パターンの差異が生育・収量に及ぼす影響を調べた結果、単位面積あたりの穎花数は穂首分化期以降の葉身窒素保有量との間には正の相関関係が、登熟歩合との間には負の相関関係が認められた。収量は登熟歩合よりも穎花数に影響されやすく、茎葉から子実へ再転流する窒素が多く、登熟期間を通じて葉身窒素濃度と水ポテンシアルが高く推移する場合が多収となることが明らかになった。
-
水稲地上部からの窒素損失に関する基礎的研究(修士論文)
上地 由朗
京都大学 1986年03月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
水稲における窒素の収支・動態を解明するため、水稲地上部から葉面揮散によって損失する窒素量を測定し、それと環境条件との関係も検討した。水耕栽培による窒素収支法、チェンバー法ともに、相当量の窒素損失が認められた。また、エイジがすすむと窒素損失も多くなること、光と温度の影響を受けやすいことが認められ、光呼吸や光合成に関連している可能性が高いと推察できた。