講演・口頭発表等 - 小栗 秀
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トマト固定品種を用いた二種のイソレクチンの性質の解析
小栗 秀、八十 悠樹、石原 彰子、坂本 光
日本農芸化学会2024年度大会 2024年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2024年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京(東京農業大学世田谷キャンパス) 国名:日本国
【目的】レクチンは糖または糖鎖に結合するタンパク質である。トマト果実房室組織には4個の糖結合ドメイン(CBD)で構成されるキチン結合性レクチン(TL-F)が含まれる。一方で3個のCBDで構成され、アミノ酸レベルでTL-Fと87%の配列の一致を示すイソレクチンTL-Lをトマトにおいて同定している。TL-Lは傷害とメチルジャスモン酸処理により小葉において発現が誘導される性質においてTL-Fと異なっている。これまでの研究から栽培トマト品種間で、TL-F遺伝子(F遺伝子)とTL-L遺伝子(L遺伝子)の分布が異なることがわかってきた。本研究では、レクチン遺伝子型についてそれぞれのホモ2品種を選び、レクチン活性を比較し、両品種の交配による自殖F2世代の遺伝様式を調べた。【方法】NBRPから分与された固定栽培種7品種を材料とした。レクチンの遺伝子型はゲノムPCRにより判定した。【結果】(1)トマト(2n = 24)固定7品種のうち5品種はレクチン遺伝子型においてF/Fであり、2品種がL/Lであった。ヘテロ型は検出されなかった。(2)品種マイクロトム(MT;遺伝子型F/F)と、マネーメーカー(MM;遺伝子型L/L)のレクチン活性を比較した。MT果実においてレクチン活性は緑熟期以降に上昇し、開花後40日で水平に達した。MMでは開花10日の未熟果で比活性はピークに達し以降は低下した。MT小葉は傷害処理の有無にかかわらずレクチン活性が検出されなかったが、MM小葉のレクチン活性は傷害処理24時間後に健常時の8倍に上昇した。(3) MTとMMの交配により得られたF1(F/L)の自殖F2世代133個体の遺伝子型は分離の法則に従いF/L、F/F、L/Lに分離した。全ゲノム解読された品種Heinz1706はF/Fであり、TL-F遺伝子は3番染色体の遺伝子座Solyc03g116200に座乗する。以上の結果からTL-FとTL-L遺伝子は対立遺伝子の関係にあると考えられた。
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ホップ(Humulus lupulus L.)ルプリンに発現する LTP1 の同定と機能
八十 悠樹、小栗 秀、坂本 光
日本農芸化学会2024年度大会 2024年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2024年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京(東京農業大学世田谷キャンパス) 国名:日本国
【目的】分泌腺毛(Glandular trichome: GT)は揮発性成分等の二次代謝産物を生産・蓄積する植物表皮の一形態である。産物はGT内のクチクラ層と細胞壁に囲まれた細胞外領域に貯蔵され、その細胞外輸送に脂質結合能を有すタンパク質Lipid transfer protein (LTP)が関与すると考えられている。ビールに芳香をもたらすビールホップ(Humulus lupulus L.)の精油成分は、球果苞葉のGTであるルプリンで生産される。ルプリンにおける精油成分の蓄積解明の一助としてホップLTPの性質について調べた。【結果】(1) ルプリンのRNAseqを実施し、既知のnon-specific LTP1遺伝子と配列の類似性を示す複数の塩基配列情報を得た。(2) 推定アミノ酸配列情報をもとに作製した抗ペプチド抗体との交差反応性を指標にルプリン抽出液からLTP分子種を精製し、N末端アミノ酸配列との一致から3種類のホップLTPアイソフォームを同定した (HlLTP1.1~1.3)。アイソフォームの主要成分であるHlLTP1.1は、ルプリン基部の分泌細胞の細胞壁に局在した。(3) 組換HlLTP1.1はモノ- セスキテルペン結合活性を示した。また、異なるホップ品種間においてHlLTP1.1遺伝子の発現量は精油成分量と正に相関した。以上の結果から、ホップルプリンにおける精油成分の輸送と蓄積にLTPが関与することが示唆された。
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トマト栽培品種と野生品種におけるレクチン分子種の分布と活性の比較 国際会議
小栗 秀, 絵面 香央梨, 岡本 三奈, 佐藤 里杏人, 長澤 将太, 坂本 光
日本農芸化学会2021年度大会 2021年03月
開催年月日: 2021年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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ザゼンソウ植物体のにおい成分の同定 国際会議
坂巻 憲佐、小栗 秀、勝見 優子、大久保 康隆、小林 宗隆
2019年度日本農芸化学会大会 2019年03月
開催年月日: 2019年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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ザゼンソウの花の匂い成分の解明 国際会議
小栗 秀、坂巻 憲佐、神津 直樹、山本 崇勝、坂本 光
2019年度日本農芸化学会大会 2019年03月
開催年月日: 2019年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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トマトに含まれる二種のイソレクチンの異種植物発現 国際会議
小栗 秀、木村繁久、坂本 光
第37回日本糖質学会年会 2018年08月
開催年月日: 2018年08月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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チョウセンアサガオ種子に含まれるイソレクチンの構造 国際会議
小栗 秀、宮崎沙織、中津川友章、田中啓介、坂本 光
第36回日本糖質学会年会 2017年07月
開催年月日: 2017年07月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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ジャガイモの葉と塊茎に発現するレクチン遺伝子の同定と構造の比較 国際会議
齋藤卓也、村上貴広、坂本 光、小栗 秀
第36回日本糖質学会年会 2017年07月
開催年月日: 2017年07月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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ジャガイモレクチンの遺伝子クローニングと遺伝子発現に関する研究
村上高広,寺田有里,村松拓伸,坂本 光,吉田穂積,小栗 秀
平成26年度日本農芸化学会北海道・東北合同支部大会(於 北海道大学) 2014年09月
開催年月日: 2014年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
ジャガイモ植物体のレクチンの分布を調べ、葉に含まれるレクチンの遺伝子クローニングを行い、遺伝子発現を調べた。
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チョウセンアサガオレクチンの遺伝子クローニングと異種植物における組換DSAの発現
小栗 秀, 田中 香, 西本圭佑, 村上高弘, 坂本 光
第32回日本糖質学会年会 2013年08月 日本糖質学会
開催年月日: 2013年08月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:大阪 国際交流センター
チョウセンアサガオレクチンの遺伝子クローニングと異種植物における組換DSAの発現
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Molecular cloning and functional expression of the lectin from Datura stramonium seeds. 国際会議
Suguru Oguri, Kaori Tanaka, Nishimoto Keisuke, Takahiro Murakami, Hikaru Sakamoto
22nd International symposium on glycoconjugate (Glyco22) 2013年06月 The International Glycoconjugate Organization
開催年月日: 2013年06月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:中国・大連
Molecular cloning and functional expression of the lectin from Datura stramonium seeds.
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トマト植物体におけるレクチン遺伝子の発現部位と発現応答の解析
原 梨紗,坂本 光,小栗 秀
日本農芸化学会2013年度大会 2013年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2013年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東北大学
トマト植物体におけるレクチンの役割解明を目的に、TL-F遺伝子の組織特異的発現部位を解析し、両イソレクチン遺伝子の発現応答の違いを比較した。
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エゾニワトコ果実レクチンの性質と構造
綿 文禎, 坂本光,舘野浩章,平林淳,小栗 秀
日本農芸化学会2012年度大会 2012年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2012年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:京都女子大学
エゾニワトコ果実レクチンの性質と構造
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トマト植物体における2種のイソレクチン遺伝子の発現
浅野修好, 原梨紗,坂本光,江面浩,小栗 秀
日本農芸化学会2012年度大会 2012年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2012年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:京都女子大学
トマト植物体における2種のイソレクチン遺伝子の発現について発表した。
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チョウセンアサガオ種子に含まれるレクチンの一次構造
西本圭佑,坂本光,仲下英雄,小栗 秀
日本農芸化学会2012年度大会 2012年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2012年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:京都女子大学
チョウセンアサガオ種子に含まれるレクチンの一次構造について報告した。
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ツバキキンカクチャワンタケ子実体レクチンの遺伝子クローニング
小川 秀,綿 文禎,田崎裕二,小栗 秀
第30回日本糖質学会年会 2011年07月 日本糖質学会
開催年月日: 2011年07月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:長岡市
ツバキキンカクチャワンタケ子実体レクチンの遺伝子クローニング
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ザゼンソウレクチンの糖鎖特異性の解析
小栗 秀,藤澤健人,舘野浩章,平林 淳,坂本 光
第30回日本糖質学会年会 2011年07月 日本糖質学会
開催年月日: 2011年07月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:長岡市
ザゼンソウレクチンの糖鎖特異性の解析
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ザゼンソウレクチンの構造と糖特異性
藤澤健人,大田黒広明,坂本光,舘野浩章,平林淳,小栗 秀
日本農芸化学会2011年度大会 2011年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2011年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:京都女子大学
ザゼンソウレクチンの構造と糖特異性
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エゾニワトコ果実に含まれるレクチンの精製と性質
綿 文禎,坂本光,鈴木悌司,林 茂樹,脇田陽一,小栗 秀
日本農芸化学会2011年度大会 2011年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2011年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:京都女子大学
エゾニワトコ果実に含まれるレクチンの精製と性質
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チョウセンアサガオレクチンのcDNAクローニング
西本圭佑,坂本 光,小栗 秀
日本農芸化学会2011年度大会 2011年03月 日本農芸化学会
開催年月日: 2011年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:京都女子大学
チョウセンアサガオレクチンのcDNAクローニング