論文 - 井形 雅代
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原発事故後の福島県産農産物の購買行動の変化と規定要員ー消費者アンケートに基づく分析ー
土田志郎・井形雅代
食農と環境 ( 30 ) 35 - 46 2022年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:実践総合農学会
アンケート調査をもとに、原発事故から5~7年後の福島県農産物に対する消費者の購入意向と購買行動の差異をもたらしている要因等について独立性検定および数量化Ⅱ類を用いた分析を行った。その結果、①消費者の約2割はこれらの期間を経過してもなお福島県産の農産物を購入しないと回答し、②購入の有無に影響しているのは消費者と福島県との関係性が影響していた。③福島県産の農産物を購入しないと回答した消費者であっても、年数の経過とともに購入意向に変化が生じていることが確認された。
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小売業におけるフラワーロス対策の内容解明ー3社の事例分析- 査読あり
田村夢果・ 内山智裕・ 井形雅代
東京農業大学農学集報 67 ( 2 ) 81 - 86 2022年09月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要) 出版者・発行元:東京農業大学
新型コロナウイルス感染症は,花き業界にも多大な影響を与えた。特に2020年3~5月の第1波では,業務用需要が大幅に減少した結果,大量の花が廃棄され,「フラワーロス」と称された。しかし,小売店での売れ残りに伴うロスや,出荷規格から外れたことによるロスなど,花の廃棄の問題は以前から存在している。本論は,小売業者による花の廃棄問題への対策の内容を解明し,コロナ禍における状況変化を明らかにすることを目的とした。そして,花の廃棄対策に積極的に取り組む小売業者3社の事例分析により,以下の2点を明らかにした。①発生を抑制・減量化するために,規格外品の販路の開拓,サブスクリプションサービスやオンラインD2C販売など流通の短縮化,販売数の確定や正確な予測などに取り組んでいる。②対策を行ったうえでも発生するロスを活用して,堆肥化などの新たな製品にリサイクル・アップサイクルしている。また,コロナ禍におけるフラワーロスへの関心の高まりが,広い範囲での花の廃棄削減に効果を発揮していることも明らかにした。
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さらなる研究の成果を期待して
井形 雅代
農村生活研究 65 ( 2 ) 1 - 2 2022年05月
記述言語:日本語 出版者・発行元:日本農村生活学会
DOI: 10.34585/rlsj.65.2_1
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コロナ禍による大学生の農業実習への影響—有限会社矢尾農場での研修を事例として—
井形 雅代, 今井 麻子, 畑中 勝守, 矢尾 卓也
農村生活研究 64 ( 2 ) 41 - 47 2021年08月
記述言語:日本語 出版者・発行元:日本農村生活学会
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統計的検定学習支援用ウェブアプリケーション BuMocの開発 査読あり
朴壽永、新部昭夫、安江紘幸、 井形 雅代、 山田 崇裕
情報処理学会論文誌 61 ( 5 ) 1111 - 1124 2020年05月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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生物多様性保全に配慮した農産物に対する消費者評価に関する研究 -新潟県佐渡市「朱鷺と暮らす郷づくり」認証米を対象としてー 査読あり
宮ノ下智史、井形雅代、新部昭夫
農村研究 ( 128 ) 38 - 45 2019年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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中国中小食品企業における品質コストマネジメント導入の実態と課題 -河北省の企業を事例としてー 査読あり
朱 敬婷、新部昭夫、井形雅代
食農と環境 ( 23 ) 65 - 71 2019年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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周年型施設花き栽培の導入効果と定着条件-福島県でのトルコギキョウ+カンパニュラ栽培を事例として- 査読あり
井形雅代、山田崇裕、土田志郎
農業経営研究 56 ( 2 ) 51 - 56 2018年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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Agricultural outsourcing: A comparison between the Netherlands and Japan
Astrid Hendriksen, Wim Heijman、井形 雅代
APSTRACT,Vol. 2. Numbers 1-2. Applied Studies In Agribuisiness And Commerce 2008年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
コントラクターに農作業を委託する経営がどのようなタイプの経営なのか、オランダと日本の事例について分析したものである。委託する経営のタイプについては、英国の研究があり、これをもとに、農場の規模、複合化の度合い、機械の所有状況、労働力の保有状況その他の要因(文化的要因)について検討した。その結果、オランダにおいては大規模農家の外部委託量は小規模農家より大きいものの、経営単位当たりでは、小規模農家の委託量が大きく、また、労働の節約効果あり、複合化の度合いの大きい農家も委託量の大きいことが確認された。日本のケースにおいてはデータの制約が大きく、規模および複合化については判断はできないが、労働力に関してはその不足を補っていることが確認された。
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生産組織における会計システムの機能と構造-網走市A営農集団の展開過程との関連を焦点をあてて-
大室研治・新沼勝利・井形 雅代
『農村研究』第106号・東京農業大学農業経済学会 2008年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
網走市の営農集団=生産組織の発展過程のなかで、どのような会計システムが採用され、またそれらがどのような機能を有していたのかについて検討した。その結果、第1に、生産組織の会計システムは構成員に対する説明責任を果たす機能を有し、それを充足する構造となっていること、第2に意思決定に必要な物的情報を提供するシステムが組み込まれていること、第3に、農協等の外部主体がシステムの構築・発展に寄与していることが確認された。
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大規模畑作地帯における資源循環型地域営農システムに関する研究
新沼勝利、井形雅代、松田恭子
農業大学農業経済学会『農村研究』第101号pp.55~65 2005年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
循環型社会の法体系および北海道網走市における有機物の市レベル(マクロ)での循環と農家(営農集団・ミクロ)レベルでの有機物循環を現状を分析した。マクロ的にみれば必要量の1/3程度しか賄えていないにもかかわらず、窒素投入量だけをみると施肥基準を上回る可能性があり、資源発掘や資源のコーディネート、情報の蓄積・活用などの重要性を指摘した。
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北海道大規模畑作地帯における環境保全型農業の展開-津別町の有機、減農薬・減化学肥料タマネギ生産を事例として
新沼勝利、井形 雅代
農業大学農業経済学会『農村研究』第99号pp.82~90 2004年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道道東の大規模畑作地帯に位置する津別町における有機・減農薬・減化学肥料タマネギ生産の取組み事例について、主として技術体系と経済性について検討した。北海道畑作の平均面積の約2分の1耕地面積で平均畑作経営を凌ぐ所得をあげているのは、単位面積当たり高収益を実現できる有機、減農薬、減化学肥料と いう高付加価値栽培の導入によることを明らかにした。
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Resent Conditiom and of The Organic Agricultural Products Authentication System in Thailand
Saetang Chaleomchai, Katsutoshi Niinuma, Kazuhisa Goto,Toshiro Matsuda, Rangsan Pitipunya)、井形 雅代
The Internationl Sosiety for Southeast Asian Agricltual Science Journal of ISSAAS Vol.9 Num.3 pp.163~178 2003年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
タイの有機農産物および有機農産物認証制度に関する研究。タイでは近年急速に有機農産物にタイする関心が高まっているが、多くのNGOが有機農業を推進してきた関係から複数の認証制度が併存している。また消費者も認証制度がわかりにくくあまり信用できないとし、農家も認証にかかる費用を負担しなければならないなど問題点も多くあることが分かった。
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A Business Model of Pgogressive Organic Farming Management -The Case of NAGASAKI-NANBU Production Cooperative Corporation
Kazuhisa Goto, Katsutoshi Niinuma, Toshiro Matsuda、井形 雅代
The Internationl Sosiety for Southeast Asian Agricltual Science Journal of ISSAAS Vol.9 Num.3 pp.163~178 2003年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ながさき南部生産組合を事例に有機農業のビジネス展開について分析。組合が生産者および消費者と契約することによって、生産者には所得を、消費者には数量を保証し、3段階の認証制度を活用することによって、有利な交渉を行い、継続的な有機農業ビジネスを展開していることがわかった。
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オホーツク地域における地域農業の展開と地域経済複合化への課題
新沼勝利、井形 雅代
東京農業大学『東京農業大学農学集報』第45巻第4号pp.91~99 2001年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
北海道オホーツク地域をとりあげ、農業内部の課題と地域社会・経済全体の課題をともに解決しうる地域経済の複合化について論じた。また、加工・販売に展開している事例をあげ、その具体的効果について言及した。
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ファーム・コントラクターの展開過程に関する研究(3)-コントラクターの成立条件と課題
新沼勝利、井形 雅代
東京農業大学農業経済学会『農村研究』第91号pp.90~100 2000年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道で実際にファームコントラクター事業を行っている湧別農協、芭露農協、厚沢部町農業公社、三星アグリサポートの例について分析した。その結果、委託側にも受託側にも利益をもたらすコントラクター事業が成立するためには需要が一定量に達しなければならないが、委託料が安定せず、現在継続的に事業展開しているのは、農協や第3セクターなどある程度赤字を許容できる経営体にとどまっていることが確認された。
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ファーム・コントラクターの展開過程に関する研究(2)-北海道におけるファーム・コントラクターの展開
新沼勝利、井形 雅代
東京農業大学農業経済学会『農村研究』第90号pp.37~50 2000年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道のファームコントラクターの実態と推進事業について分析。酪農地帯などで、今後ファームコントラクターの役割が重要になること考えられ、ホクレンでも積極的に展開しようとしていること、また、従来の生産組織とどのように棲み分け、それぞれの長所を発揮するかが重要である点を指摘した。
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Directions and Prospects for Entrepreneurial Develpment of Family farming in Japan
Akimi FUJIMOTO、井形 雅代
The Internationl Sosiety for Southeast Asian Agricltual Science Journal of ISSAAS vol.5 num.1-2 pp.156~174 1999年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
わが国の農業政策の展開と農業経営の企業化について論じた。特に近年の経営政策は、大規模な個別経営体や組織経営体、また法人化など企業的な展開を育成しようとしており、加工・流通まで含めた個別経営からの展開について事例を用いて考察した。日本の事例から東南アジア諸国への提言も述べた。
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ファーム・コントラクターの展開過程に関する研究(1)-ファーム・コントラクターに関する予備的考察
新沼勝利、井形 雅代
東京農業大学農業経済学会『農村研究』第89号pp.48~60 1999年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ファームコントラクターに関連し、近年の農業サービス事業体の動向について分析と欧米のファームコントラクターなどと比較しつつ、我が国のファームコントラクターの定義や位置づけを行った。
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畑作営農集団における農家女性の生産と生活の現状と意識 査読あり
井形 雅代
農村生活研究 43 ( 4 ) 1999年09月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道オホーツク網走農協女性部員に実施したアンケート調査をもとに、農業労働と家事負担に関する分析を行った。その結果、1)機械化農業が発達しながらも女性の労働負担は少なくはない、2)家事負担が大きいと感じており実際の家事労働時間も長い、3)経営に参画する女性は多くなくこれからも参画するという意欲は少ない等の実態が確認された。