講演・口頭発表等 - 三浦 大樹
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自閉スペクトラム症関連遺伝子POGZ Y594C変異モデルマウスの認知機能解析 国際共著
瀧ヶ平 亜莉沙, 岡田 大樹, 河野 翔太郎, 福島 穂高, 三浦 大樹, 竹本龍也、中澤 敬信
日本薬学会 第144年会 2024年03月 米持 悦生
開催年月日: 2024年03月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:パシフィコ横浜 国名:日本国
自閉スペクトラム症(Autism spectrum disorder:ASD)は、認知機能の低下や特徴的な社会コミュニケーション、興味の限局などを特徴とする頻度の高い神経発達症である。近年、ASDと関連するde novo変異が多数の遺伝子座から同定され、それらの疾患関連変異と神経発達症との関連性が注目されている。我々は、ASD患者から頻繁にde novo変異が同定されており、ASDとの関連が強く示唆されているPOGZ遺伝子に着目し、患者から同定された変異を導入した複数のPOGZ変異導入マウスを作製し、解析を進めている。本研究では、ASDにおける認知機能障害に関わる分子病態の一端を明らかにすることを目的に、海馬依存性の記憶課題を用いて、POGZ-Y594C変異を導入したPOGZWT/Y594Cマウスの記憶能力を解析し、以下の結果を得た。新奇物体認知記憶試験において、野生型マウスは新奇物体に対する探索時間の割合が有意に高かったのに対して、POGZWT/Y594Cマウスでは同程度であったことから、物体認知記憶に障害があることが示唆された。恐怖条件付け文脈学習試験において、POGZWT/Y594Cマウスは野生型マウスよりもすくみ反応時間の割合が低かったことから、恐怖記憶が減弱している可能性が考えられた。これらの記憶障害は、我々が過去に報告したPOGZ-Q1038R変異を導入したPOGZ WT/Q1038Rマウスにおいても観察されており、今後、双方のPOGZ変異導入マウスの海馬サンプルを用いた詳細な遺伝子発現解析や海馬を起点とする神経回路の操作実験などを実施することで、ASDにおける認知機能障害の分子メカニズムの一端が解明されることが期待される。
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海馬におけるERK活性化を介した恐怖記憶消去機構の解析
吉岡和也, 岡田大樹, 田邊未来, 三浦大樹, 福島穂高, 石川理絵, 喜田聡, 中澤敬信
日本薬学会 第143年会 2023年03月 南 雅文
開催年月日: 2023年03月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:北海道大学
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環境エンリッチメントによる3q29領域欠失導入マウスの精神疾患様行動の回復
秋本祐弥、馬場優志、福島穂高、三浦大樹、橋本均、橋本亮太、中澤敬信
日本薬学会 第143年会 2023年03月 南 雅文
開催年月日: 2023年03月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:北海道大学
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妊娠期の環境エンリッチメントが脳機能に与える影響の分子メカニズム解析
奥山灯、秋本祐弥、福島穂高、三浦大樹、中澤敬信
日本薬学会 第143年会 2023年03月 南 雅文
開催年月日: 2023年03月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:北海道大学
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患者iPS細胞由来分化神経系細胞を用いた2p16.3領域欠失変異の分子病態解析
高田智弘, 河野 翔太郎, 鮎澤有希子, 福島 穂高, 三浦 大樹, 橋本 亮太, 橋本 均, 中澤 敬信
日本薬学会 第143年会 2023年03月 南 雅文
開催年月日: 2023年03月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:北海道大学
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患者iPS細胞由来分化神経系細胞を用いた3q29領域欠失変異の分子病態解析
河野 翔太郎, 高田智弘, 鮎澤有希子, 福島 穂高, 三浦 大樹, 橋本 亮太, 橋本 均, 中澤 敬信
日本薬学会 第143年会 2023年03月 南 雅文
開催年月日: 2023年03月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:北海道大学
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環境エンリッチメントがマウス脳機能に与える影響及びその分子メカニズム
秋本祐弥、奥山灯、福島穂高、三浦大樹、中澤敬信
日本薬学会 第142年会 2022年03月
開催年月日: 2022年03月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
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胎生期の脳発達における 自閉スペクトラム症関連遺伝子産物ANK2の機能解析 国際会議
河野 翔太郎, 馬場 優志, 福島 穂高, 三浦 大樹, 橋本 均, 中澤 敬信
日本薬学会 第142年会 2022年03月
開催年月日: 2022年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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PI3K regulates BMAL1/CLOCK-dependent circadian transcription rhythms 国際会議
Yoshikazu MORISHITA, Daiki MIURA, Satoshi KIDA
The 38th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan 2015年12月
開催年月日: 2015年12月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:神戸
Circadian transcription rhythms mediated by BMAL1/CLOCK plays essential roles in behavioral and physiological circadian rhythms. Abundant studies have shown that BMAL1/CLOCK-mediated transcription rhythms are generated through positive and negative feedback loops. However, roles and functions of intracellular signal transduction pathways for regulation of BMAL1/CLOCK-mediated circadian transcription rhythms are still unclear. To understand this, we have tried to identify intracellular signal transduction pathways that play regulatory roles in BMAL1/CLOCK-mediated transcription. We found that pharmacological inhibition of PI3K dose-dependently impaired circadian expression pattern of Dbp mRNA, a BMAL1/CLOCK-target genes. Knockdown of PI3K catalytic subunit p110β, but not p110α, significantly decreased Dbp mRNA levels. Moreover, the pharmacological inhibition of PI3K blocked the promoter activity of Dbp gene. ChIP analysis showed that the inhibition of PI3K decreased in the recruitment of BMAL1/CLOCK to E-box of Dbp gene. We also found that the inhibition of PI3K blocked hetero-dimerization of BMAL1 with CLOCK. These results suggest that PI3K regulates binding of BMAL1/CLOCK to E-box elements by targeting dimerization of BMAL1 and CLOCK.
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PI3K regulates BMAL1/CLOCK-mediated circadian transcription rhythms 国際会議
Yoshikazu MORISHITA, Daiki MIURA, Satoshi KIDA
Biological Oscillators: Design, Mechanism, Function, EMBO | EMBL 2015 Symposia 2015年11月
開催年月日: 2015年11月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:EMBL Heidelberg, Germany
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PI3K によるBMAL1/CLOCKを介する時計遺伝子群の発現制御
森下良一、三浦大樹、喜田聡
題38回日本神経科学大会 2015年07月
開催年月日: 2015年07月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:神戸
Circadian transcription rhythms mediated by BMAL1/CLOCK play essential roles in behavioral and physiological circadian rhythms. Abundant studies have shown that BMAL1/CLOCK-mediated transcription rhythms are generated through positive and negative feedback loops. However, roles and functions of intracellular signal transduction pathways for regulation of BMAL1/CLOCK-mediated circadian transcription rhythms are still unclear. To understand this, we have tried to identify intracellular signal transduction pathways that play regulatory roles in BMAL1/CLOCK-mediated transcription. We examined effects of various selective inhibitors of intracellular signal transduction pathways on BMAL1/CLOCK-mediated circadian transcription rhythms in NIH3T3 cells. Cells were treated with 50% horse serum for 2hrs (serum shock) to induce circadian transcription rhythms, and then examined expression rhythms of BMAL1/CLOCK-target genes. We found that pharmacological inhibition of phosphoinositide 3-kinase (PI3K) significantly modulated circadian oscillation of mRNA levels for several BMAL1/CLOCK-targeted clock genes. Importantly, the inhibition of PI3K strongly decreased expression levels of Dbp mRNA. Consistently, luciferase reporter assay revealed that the inhibition of PI3K also decreased the activity of Dbp promoter. Moreover, knockdown of PI3K catalytic subunit p110β, but not p110α, using shRNA significantly decreased expression levels of Dbp mRNA. We have further examined mechanisms by which how BMAL1/CLOCK-mediated transcription was modulated by PI3K. Our results using ChIP assay suggested that the inhibition of PI3K blocks binding of BMAL1/CLOCK to E-box sequence. Taken together, we showed that PI3K plays modulatory roles in BMAL1/CLOCK-mediated transcription rhythms.
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PI3KはBMAL1/CLOCKを介する転写制御を正に調節する
森下良一、三浦大樹、喜田 聡
日本農芸化学会2015年度大会 2015年03月
開催年月日: 2015年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:岡山
PI3K活性阻害によりCLOCK/BMAL1のEbox配列へのリクルートが阻害されることが示されたため、その原因を解析した。CLOCKとBMAL1は二量体を形成することでEbox配列への結合が可能になることから、CLOCKとBMAL1の二量体形成に対するPI3K活性阻害の影響を、共免疫沈降解析により検討した。その結果、PI3K阻害によりCLOCKと共沈降するBMAL1量が減少した。以上の結果から、PI3KはCLOCK/BMAL1の二量体化を調節することによりCLOCK/BMAL1を介した転写を制御していることが示唆された。
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PI3K regulates circadian gene expression mediated by BMAL1/CLOCK
Yoshikazu MORISHITA, Daiki MIURA, Satoshi KIDA
The 37th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan 2014年11月
開催年月日: 2014年11月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:横浜
NIH3T3細胞においてPI3K活性の薬理学的阻害は、時計遺伝子Dbpのプロモーター活性を顕著に低下させることが観察された。そこで、Dbp遺伝子のEbox配列へのCLOCK/BMAL1のリクルートに対するPI3K阻害剤の影響をChIP解析にて検討した。その結果、PI3K阻害剤により、Ebox配列におけるCLOCKおよびBMAL1の存在量が有意に減少した。したがって、PI3Kは、CLOCK/BMAL1のEbox配列へのリクルートに影響していることが考えられた。
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BMAL1/CLOCKによる時計遺伝子群の発現制御に対するPI3Kの役割
森下良一、三浦大樹、喜田 聡
第37回日本神経科学大会 2014年09月
開催年月日: 2014年09月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:横浜
NIH3T3細胞においてPI3K活性の薬理学的阻害は、時計遺伝子Dbp mRNA発現レベルを顕著に低下させることが観察された。そこで、Dbp遺伝子のプロモーター活性に対するPI3K阻害剤の影響の解析を行った。Dbp遺伝子プロモーターを用いたレポーター解析を行った結果、PI3K阻害はDbp遺伝子のプロモーター活性を顕著に低下させた。したがって、PI3KがCLOCK/BMAL1を介したDbp遺伝子の転写活性化に必要であることが示唆された。
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NIH3T3細胞においてサーカディアン転写リズムを制御する細胞内情報伝達経路の同定
森下良一、三浦大樹、喜田 聡
第36回日本神経科学大会 2013年06月
開催年月日: 2013年06月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:京都
サーカディアン転写リズムを制御する細胞内情報伝達経路の同定を試みた。これまでに、PI3K活性の薬理学的阻害が、時計遺伝子Dbp mRNA発現レベルを顕著に低下させることが観察された。そこで、PI3KがCLOCK/BMAL1を介した転写機構に関係しているか検討するため、GAL4DNA結合ドメインを融合したCLOCKとBMAL1を作製し、NIH3T3細胞を用いてルシフェラーゼ解析を行った。その結果、CLOCKあるいはBMAL1の共発現はそれぞれ、GAL4-BMAL1あるいはGAL4-CLOCKによる転写活性化を増強させ、PI3K阻害剤はこれらの増強を阻害することが観察された。
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CLOCK/BMAL1-mediated transcription in NIH3T3 cell 国際会議
Yoshikazu MORISHITA, Daiki MIURA, Satoshi KIDA
The 6th Molecular Cellular Cognition Society (MCCS)-Asia Conference 2013年06月
開催年月日: 2013年06月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:京都
CLOCK/BMAL1によるサーカディアン転写リズムを制御する細胞内情報伝達経路の同定を試みた。これまでに、PI3K活性の薬理学的阻害が、時計遺伝子Dbp mRNA発現レベルを顕著に低下させることが観察された。そこで、RNAi法によりNIH3T3細胞内でPI3Kの触媒サブユニットであるp110αあるいはβをノックダウンして、Dbp mRNA発現レベルの測定を行った。その結果、p110βのノックダウンのみがDbp mRNA発現レベルを低下させたため、p110βがDbp遺伝子発現制御に関与していることが示唆された。
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NIH3T3細胞においてサーカディアン転写リズムを制御する細胞内情報伝達経路の同定
森下良一、三浦大樹、喜田 聡
日本農芸化学会2013年度大会 2013年04月
開催年月日: 2013年04月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:仙台
転写調節因子CLOCK/BMAL1による転写リズム制御機構解明を目的として、サーカディアン転写リズムを制御する細胞内情報伝達経路の同定を試みた。これまでに、PI3K活性の薬理学的阻害が、時計遺伝子Dbp mRNA発現レベルを顕著に低下させることが観察された。そこで、PI3Kシグナル伝達経路の下流に存在するAktのリン酸化レベルをウェスタンブロット法により解析した。その結果、NIH3T3細胞において血清ショック後にDbp mRNA発現量が増加するタイムポイントにおいて、PI3K阻害剤によるAktのリン酸化の消失とDbp mRNA発現レベルの低下が観察された。
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Analyses of intracellular Signal Transduction Pathways Regulation Circadian Rhythms of CLOCK/BMAL1-mediated Transcription in NIH3T3 Cell
Yoshikazu MORISHITA, Daiki MIURA, Satoshi KIDA
The 35th Annual Meeting of the Molecular Biology Society of Japan 2012年12月
開催年月日: 2012年12月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:福岡
CLOCK/BMAL1を介した転写リズム制御機構解明を目的として、サーカディアン転写リズムを制御する細胞内情報伝達経路の同定を試みた。NIH3T3細胞に血清ショック処理を行い、サーカディアン転写リズムを同調させた。この実験系を利用し、CLOCK/BMAL1標的遺伝子群のmRNA発現レベルに対する情報伝達因子群の選択的阻害剤添加の影響を、定量的RT-PCR法により解析した。その結果、PI3K活性の薬理学的阻害が、時計遺伝子Dbp mRNA発現レベルを顕著に低下させることが観察された。
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Anti-cancer activity of lignans against hepatoma cells in vitro and in vivo 国際会議
Yagasaki Kazumi, Daiki Miura, Niina M. Saarinen,Yutaka Miura and Risto Santti
The 19th Annual and International Meeting The Japanese Association for Animal Cell Technology 2006年09月
開催年月日: 2006年09月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:京都
癌細胞の浸潤促進には、活性酸素種が関与していることが考えられる。そこで、化学構造から抗酸化作用が予想されるリグナン成分(HMR)およびその代謝産物(ENL)の肝癌細胞浸潤抑制機構の解析を行った。その結果、HMRとENLは肝癌細胞内の過酸化レベルを低下させることを明らかにした。また、担癌モデル動物に対するHMRとENL摂取の効果を解析した結果、癌の増殖・転移に対して、抑制傾向を示すことが示唆され、さらに脂質代謝異常の改善効果も観察された。
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肝癌細胞の増殖に対するリグナン体内代謝物の作用解析 国際会議
三浦 大樹、SAARINEN, Niina、三浦 豊、SANTTI, Risto、矢ヶ崎 一三
日本農芸化学会2006年度大会発表要旨集(於京都女子大学) 2006年03月
開催年月日: 2006年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
肝癌細胞の増殖に対するリグナン体内代謝物の作用解析