論文 - 佐藤 広顕
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ジャガイモの煮崩れに対する内在ポリガラクチュロナーゼの影響について
中村優、内野昌孝、佐藤広顕、高野克己
日本食品科学工学会誌(in press) 2009年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャガイモの煮崩れにおけるPGの影響について解析するために、ペクチン量、硬さおよびPG活性量を測定した。その結果、これらの値は高い相関関係を示し、加えて蒸煮後のジャガイモの煮崩れの度合いは、高比重ほど大きくなることを明らかにした。
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Difference in Enzymatic Degradation of Starch between Potato Tubers with Different Specific Gravities during Steaming Treatment
Hiroaki Sato and Katsumi Takano
Food Preservation Science(in press) 2009年
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
比重の異なる2群(高および低比重)のジャガイモについて、加熱中の品温上昇を測定するとともに、ジャガイモの主要成分であるデンプンの酵素的分解の様相を検討した。その結果、加熱処理中、低比重試料では、内部温度の上昇が比較的緩やかであり、加熱中の酵素失活が比較的長時間抑えられること、また蒸熱過程でジャガイモ中のデンプンが分解していること、さらに、分解産物の増加は、低比重群において顕著なことを明らかとした。
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Isolation and characterization of actinomycetes strains that produce phospholipase D having high transphosphatidylation activity
Yozo Nakazawaa, Masataka Uchinoa, Yoshimasa Saganeb, Hiroaki Sato and Katsumi Takano
Microbiological Research(in press) 2007年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
土壌よりホスファチジル基転移能に優れたホスホリパーゼDを生産する放線菌を分離し、それらの酵素性状について報告した。
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Purification, Characterization and Cloning of Phospholipase D from Peanut Seeds
Yozo Nakazawa,Hiroaki Sato,Masataka Uchino and Katsumi Takano
The Protein Journal.25(3),212-223 2006年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ピーナツ種子よりPhospholipase Dを抽出・精製するとともに、その性状を明らかにした。さらに、本酵素をクローニングして発現させ、一部、アミノ酸配列を比較した。
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ジャガイモの加工特性に及ぼす細胞分離性に関する研究
佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌,31(6) 2005年11月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャガイモの加熱による軟化、煮崩れなど、その加工性に関わるテクスチャ-変化が細胞の分離性に起因するとの推論に立ち、ジャガイモの品種および比重と加工特性の相関を細胞の分離性の視点からの解明を目的に行った結果、品種や比重によって加工特性が異なること。また、細胞壁成分の性状や熱的挙動などがジャガイモの加熱処理時の物性変化や加工性に影響する細胞の分離性に大きく関与することを明らかにし、その一連の研究成果を中心に、ジャガイモの加工特性とそれに関する要因についてまとめた。189-197pp.
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低比重および高比重バレイショにおける細胞壁多糖の組成および熱挙動の比較解析
山崎雅夫、高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌,31(4) 2005年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
比重差によって異なるバレイショの性状を植物細胞の骨格を成す細胞壁成分からアプローチすることを目的に、比重の異なるバレイショからそれぞれ各細胞壁多糖を分画し、その収量と熱挙動を調べ熱処理後のテクスチャーとの相関について検討した結果、比重差によりバレイショの加工特性が異なる要因の一つとして、細胞の骨格を成す細胞壁多糖量およびその組成ならびに熱的挙動が大きく影響することを明らかにした。
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バレイショの加工特性と品種および比重との関係
山崎雅夫、高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌,31(4) 2005年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
我が国で生産されるバレイショの主要な2品種において、生鮮時ならびに蒸熱処理後におけるテクスチャーの相違を検討した結果、生鮮時・蒸熱時両品種でそれぞれ比重と各テクスチャー値間には一次回帰式が得られた。同一比重ではいずれもメークインが硬く、結着力が強く、粘弾性に富んだ崩れ難いテクスチャーを示した。
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Characterization of Toxin Complex Produced by a Unique Strain of Clostridium botulinum Serotype D 4947.
Haseagawa,Watanabe,Sato,Sagane,Muto,Suzuki,Yamano,Kouguchi,Takeshi,Kamaguchi,Fujinaga,Oguma,Ohyama、佐藤 広顕
The Protein Journal.23,371-378 2004年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ボツリヌスD型の特異的な株4947株の産生する毒素複合体から新たね神経毒素の分離法の確立、大量調製方およびその生化学的特性に関するタンパク化学的研究
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ジャガイモおよび小麦デンプンのα-アミラーゼ分解性に及ぼす高圧処理の影響
野口智弘、谷口(山田)亜樹子、鈴木敏郎、松本信二、高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌 29(6) 2003年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャガイモおよび小麦デンプンに対するα-アミラーゼの分解性に及ぼす高圧処理の影響について検討した。両デンプン間のα-アミラーゼによる分解性に大きな差異が見られ、ジャガイモデンプンは難分解であった。両デンプンに高圧処理を行い、構造に与える高圧処理の影響を検討した結果、ジャガイモデンプンの構造は、強固であることが示され、このため、分解性が低いと考えられた。
共同研究部分は335-339pp. -
ブナ化したシロサケOncorhynchusketaを用いた魚醤油の製造における各種プロテアーゼ製剤の影響
谷口(山田)亜樹子、三森一司、菊池修平、高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌 29(1) 2003年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ブナ化シロサケの有効利用として、各種プロテアーゼ製剤を用い、良質な魚醤油の開発を目的とし魚醤油を製造し、魚醤油熟成中の成分の経時的変化を調べた。pH、酸度はプロテアーゼA、パパイン添加魚醤で最も変化があった。全窒素、ホルモール窒素はプロテアーゼA、パパイン、アロアーゼ添加魚醤油の順に高かった。製品として出来上がった魚醤油は,プロテアーゼの添加の効果が明らかに認められ、耐塩性のプロテアーゼA添加魚醤油は、アミノ化率が最も高く約62%であった。
共同研究部分は17-23pp. -
ヤマイモの粘性糖タンパク質の性状ならびにポリペプチド鎖の構造
津久井学、永島俊夫、渡部俊弘、高野克己、小嶋秩夫、佐藤 広顕
日本食品科学工学会誌 48(8) 2001年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ヤマイモ粘質物における粘性の相違に関わる要因を解明するため、3種類のヤマイモ(ツクネイモ、イチョウイモ、ナガイモ)を用い、粘質物を構成する粘性糖タンパク質の性状およびこれを形成するポリペプチドのN末端アミノ酸配列分析および限定酵素分解によるペプチドマッピングを行った。その結果、粘性糖タンパク質の構成比や構造は種類によって相違が認められ、そのN末端アミノ酸配列にも一部違いが見られた。
共同研究部分は578-585pp. -
比重の異なるバレイショから調製したデンプンの性状
佐藤広顕、高野克己
日本食品科学工学会誌 48(7) 2001年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
比重の異なるバレイショから主要成分であるデンプンを分離・精製し、その性状を比較・検討した。デンプンの物理的性状は、各デンプンの平均粒径、糊化開始温度ならびにアミログラフィーによる各粘度特性値などに差異がみられた。またアミロースおよびアミロペクチンの性状は、ともにアミロース含量は約22%で分子量は100万以上であった。アミロペクチンの分岐は、高比重試料の方が長鎖の比率が大きかった。
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The Mechanism of Development of Viscosity in Yam (Dioscorea opposita Thunb) Mannan
永島俊夫、津久井学、佐藤広顕、高野克己、小嶋秩夫
Food Preservation Science,27(4),231-234 2001年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
3種類のヤマイモ(ツクネイモ、イチョウイモ、ナガイモ)を用い、粘質物の構成成分であるマンナンの粘性発現機序を明らかにした。マンナン(分子量20,000)は主に疎水性相互作用により、分子量200万以上の会合体を形成し、粘度を発現することを明らかにした。
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Starch Gelatinization Kinetics in Cold-Stored 'Danshaku' Potato Tubers (Solanum tuberosum L.)
Kevin F.YAPTENCO,Hiroaki SATO,Tomohiro NOGUCHI,Toshiro SUZUKI,Katsumi TAKANO and Tsuneo T.KOZIMA
Food Preservation Science,26(6),315-321 2000年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
低温貯蔵された男爵薯のデンプン糊化キネティックスについて検討したところ、貯蔵ジャガイモの非結晶質の膨潤とブレイクポイント温度の低下により活性化エネルギーの減少と構造の不安定化がみられ、貯蔵時間の増加と共にデンプン表面に凹凸観察された。
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Amylase and Invertase Activity and Substrate Affinity in 'Danshaku' Potato Tubers (Solanum tuberosome L.) During Cold Storage
佐藤 広顕
Food Preservation Science,26(5),281-287 2000年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
低温貯蔵した男爵薯の酵素活性と糖蓄積の関係について検討したところ、貯蔵温度により糖蓄積には有意な差異が認められ、さらに低温貯蔵中の糖量の増加にはβ-アミラ-ゼとインベルタ-ゼが主要な役割を演じていることが明らかとなった。
Yousuke MURATA,Tomohiro NOGUCHI,Kevin F.YAPTENCO,Hiroaki SATO,Shinji MATSUMOTO,Katsumi TAKANO and Toshiro SUZUKI -
Property Changes Potato Tubers (Solanum tuberosome L.) During Cold Storage at 0 and 10℃
佐藤 広顕
Food Preservation Science,26(3),153-16 2000年06月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャガイモを0および10℃に貯蔵し、貯蔵中の物理的・生化学的変化について検討した。糖の蓄積は0℃で著しく10℃では僅かであった。0℃貯蔵では発芽は大きく抑制され、またリン脂質の二重結合インデックスも上昇し、細胞の低温耐性が増大したことが示唆された。
Yousuke MURATA, Kevin F.YAPTENCO, Toshiro SUZUKI,Hiroaki SATO, Shinji MATSUMOTO and Katsumi TAKANO -
Sugar Accumuiation as a Mechanisim for Freezing Tolerance in Cold-Stored 'Danshaku' Potato Tubers(Solanum tuberosum L.)
Kevin F.YAPTENCO, Hiroaki SATO, Toshiro SUZUKI,Katsumi TAKANO and Tsuneo T. KAZIMA
Food Preservation Science,26(2),103-107 2000年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
示差走査熱量計(DSC)を用い、0および10℃に貯蔵したジャガイモの凍結融解の挙動を調べたところ、糖が著しく蓄積した試料(0℃貯蔵)では、融解開始点が低下したが、糖濃度の低い試料(10℃貯蔵)では貯蔵前と変化はなかった。ジャガイモの低温貯蔵による糖蓄積によって、低温耐性が増大し、従来低温障害と考えられていた低温貯蔵による糖の蓄積が、凍結から生体を防御するための反応であることを明らかにした。
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Nondestructive Determination of Sugar Content in Danshaku Potato(Solanum tuberosom L.) by Near Infrared Spectroscopy
Kevin F.YAPTENCO,Toshiro SUZUKI,Shotaro KAWAKAMI, Hiroaki SATO,Katsumi TAKANO and Tsuneo T. KAZIMA
Journal of Agricultural Science,TokyoNogyo Daigaku,44(4),284-294 2000年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
ジャガイモは貯蔵中にデンプンが分解され、これによ
って還元糖のグルコース、フラクトースが増加する。還元糖量の高いジャガイモでポテトチップやフレンチフライを製造すると褐変することから、ジャガイモの還元糖含量を測定し、その品質を判別することが必要である。本論文では、近赤外線分光器にて迅速にジャガイモの還元糖を精度良く検出することを明らかにした。 -
比重の異なるバレイショの蒸熱による物性およびペクチンの性状変化の比較
高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌 26(1) 2000年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
比重の異なるジャガイモの加工特性を解明するため、細胞間結着物質であるペクチンについてジャガイモの蒸煮時における溶解性ならびに分子量変化を検討した結果、低比重ジャガイモは高比重ジャガイモに比べ蒸煮によるペクチンの水溶化率が小さく、冷却による不溶化も大きかった。また蒸煮にでは低分子量のペクチンが増加したが、その比率は高比重ジャガイモの方が大きく、冷却による高分子量ペクチンが増加したが、その傾向は低比重ジャガイモの方が大きかった。
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Purification and characterization of phospholipase D from cabbage leaves
佐藤広顕、渡部俊弘、相根義昌、中澤洋三、高野克己
Food Science and Technology Research,6(1),29-33 2000年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
キャベツよりホスホリパーゼDを精製しその性状を検討した。分子量はSDS-PAGEおよびゲル濾過法でそれぞれ73および87kDaで、ホスファチジルコリンからホスファチジルグリセロールへの高いホスファチジル転移能を示した。本酵素はホスファチジルグリセロールに比べホスファチジルコリンに対し5倍の分解作用を示した。N末端アミノ酸配列では2種の配列が検出され熟成過程のプロセシングの違いによるものと考えられた。
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ヤマイモ(Discorea opposita Thunb.)の「とろろ」と粘性特性ならびに各種処理が粘性に及ぼす影響
永島俊夫、津久井学、小嶋秩夫、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌 26(1) 2000年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
3種類のヤマイモから「とろろ」および粘質溶液を調製し、その性状、主に粘性特性とその変化ならびに各種処理が粘質物に及ぼす影響について比較検討した結果、「とろろ」および粘質物は擬塑性流体を示した。また両者の粘度およびフローカーブは、同一濃度においても3種のヤマイモには差異がみられた。またpH、塩化ナトリウムの添加および加熱処理により粘質物の粘度は変化し、これらの変化に対し糖タンパク質の溶解性や構造変化が影響していることが示唆された。
共同研究部分は3-9pp. -
ヤマイモ(Discorea opposita Thunb.)粘質物中の糖タンパク質の電気泳動的解析
津久井学、佐藤広顕、小嶋秩夫
日本食品保蔵科学会誌 25(6) 1999年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
「とろろ」の粘性が異なる3種類のヤマイモより粘質物を抽出・分離し、その成分組成ならびにタンパク質の性状を電気泳動にて検討した結果、粘質物量は粘度の高い種類ほど多かった。その主体はタンパク質で、低粘度のヤマイモでは糖の比率が約40%と高かった。またタンパク質は主に分子量28kDa、pI5.0の糖タンパク質が数分子~十数分子会合して存在すること、また各種電気泳動のパターンが種類によって異なり、特にナガイモの泳動パターンが異なることを明らかにした。
共同研究部分は283-286pp. -
多糖分解物添加カラギーナンゲルの性状について
永島俊夫、大和谷和彦、小嶋秩夫、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌 25(6) 1999年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
多糖分解物(分枝デキストリン、グアーガム分解物、キシログルカン分解物)の水溶液を調製し、各温度における粘度を測定するとともに、カラギーナンゲルに多糖分解物を添加し、ゲルの性状を調べ、その有効性について検討した。その結果、多糖分解物はカラギーナンゲルに作用し、ゲル組織を強固にし、保水性を付与し安定化することが明らかとなった。
共同研究部分は309-313pp. -
Transphosphatidylation capacity of Phospholipase D from cabbage (Brassica oleracea L. var. capitata L.)leaves and Streptomyces chromofuscus
渡部俊弘、佐藤広顕、中澤洋三、相根義昌、小嶋秩夫、高野克己
Food Preservation Science,25(5),229-237 1999年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
起源の異なるPhospholipase D(PLD)のホスファチジル基転移能を比較し、さらにその電気泳動法による解析を行うとともに全アミノ酸配列を比較・検討した。その結果、Streptomyces chromofuscus PLDに比べキャベツPLDの方がホスファチジル基転移能が高く、その要因としてホスファチジルアルコール合成酵素に関与するHxKxxxxDモチーフの有無が影響していることが示唆された。
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Primary structure of phospholi pase D purified from cabbage leaves
渡部俊弘、佐藤広顕、相根義昌、中澤洋三、高野克 己
Japanese Journal of Electrophoresis,43(3)159-164 1999年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
三品種のキャベツからホスホリパーゼD(PLD)を精製した結果、それぞれの精製PLDはnondenaturing PAG Eで67kDa、SDS-PAGEで87kDaの単一タンパク質バンドを示すとともに、リシルエンドペプチダーゼまたはV8プロテアーゼにより限定分解された各精製PLDは、同様のペプチドマップを示した。精製PLDおよびその分解ペプチド断片のN末端アミノ酸配列から、本PLDは塩基配列分析により示唆されているD1、D2と名付けられた2つのアイソザイムのうちのD2であることを明らかにした。
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ヤマイモの粘質物および多糖画分の性状
津久井学、永島俊夫、小嶋秩夫、谷村和八郎、佐藤 広顕
日本食品科学工学会誌 46(9) 1999年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
3種類のヤマイモから粘質物を分離しその性状を調べた結果、とろろおよび粘質物を抽出した粘性水溶液ともにツクネイモ、イチョウイモ、ナガイモの順に高い粘度を示した。粘質物の構成成分は、多糖と糖タンパク質で多糖は、マンノースから成る分子量約18,000のマンナンであった。またβ1→4結合の単位鎖長はツクネイモ17、イチョウイモ14、ナガイモ9を示し、この単位構造中にはマンノース残基のひとつにC-3分岐が存在し高粘度の種類ほどその平均単位鎖長が大きかった。
共同研究部分は575-580pp. -
Low-Temperature Sweetening and Membrane Degradation in Potato Tubers(Solanum tuberosum L.)
Kevin F.YAPTENCO, Hiroaki SATO, Toshiro SUZUKI, Katsumi TAKANO and Tsuneo T. KAZIMA
Journal of Agricultu ral Science, Tokyo Nogyo Daigaku 44(2),96-113 1999年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
ジャガイモの低温貯蔵中における糖類の蓄積について、その機序ならびに低温ストレスとの関係について検討すると共に、糖類蓄積の防止に有効な処理方法についても論述している。
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キャベツ起源ホスホリパーゼDの精製と一次構造
渡部俊弘、相根義昌、佐藤 広顕
生物物理化学 43(1) 1999年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
キャベツからホスホリパーゼDを分離・精製し、その一次構造について検討した。本精製酵素のN末端アミノ酸分析の結果、本酵素はN末端の開始位置が僅かに異なる数種のタンパク質が混在することを明らかにした。さらに制限酵素によって限定分解されたその断片は他起源のホスホリパーゼDのアミノ酸配列と比較した結果、高い相同性を示した。
共同研究部分は31-38pp. -
比重の異なるバレイショの物性に及ぼすペクチン質の影響
高野克己、小嶋秩夫、谷村和八郎、鴨居郁三、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌 24(6) 1998年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
比重差によって異なるバレイショの物性の相違を明らかにすることを目的に、バレイショ中の細胞結着物質であるペクチン質について検討した。その結果、比重の相違によりぺクチン質の含有量やその構成比、またその吸熱特性やAIS中の結合性CaおよびMg量に相違があり、比重差によって異なる物性の相違と高い相関のあることが明らかとなった。
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Analysys of Molecular Structure Streptomyces chromofuscus-derived Phospholipase D
佐藤広顕、吉金恵理子、渡部俊弘、高野克己、永島俊夫、小嶋秩夫
Food Preservation Science,24(5),309-314 1998年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
Phospholipase Dの作用性と構造との相関を明らかにするためStreptomyces chromofuscus起源Phospholipase Dを用いて検討した結果、Streptomyces chromof uscus起源Phospholipase Dは、約57kDaの他にそのC末端から一部のpeptideが欠落した約40kDaの2種類のPhospho lipase Dからなることを明らかにした。
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モチパーボイルドライスの品質に対する貯蔵条件の影響
山崎雅夫、高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌 23(5) 1997年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャポニカ種モチ玄米より調製したモチパーボイルドライスの貯蔵試験を行い、貯蔵温度、包材、脱酸素剤添加が、脂質の変化およびその米飯のテクスチャー、糊化度に及ぼす影響について、精白米を対照として検討を行った。その結果、モチパーボイルドライス、精白米共に37 ℃貯蔵に比べ、4℃貯蔵では水分、脂肪および米飯のテクスチャーの変化は小さく、低温保蔵が有効であった。
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数種の食用作物中の天然毒-ポリフェノール類、リモネン、アリルイソチオシアナート-の含有量
山本出、高野克己、鴨居郁三、宮本徹、佐藤 広顕
東京農業大学農学集報 41(4) 1997年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、ウンシュウミカン中に存在する天然毒素の分析を行った。その結果、天然毒素の含有量は感受性品種に比べ抵抗性品種が高い値を示した。また有機栽培による残留農薬の低減を行っても天然毒素量の減少は認められなかった。
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パーボイルドライスの品質に対する貯蔵条件の影響
山崎雅夫、高野克己、永島俊夫、馬場俊郎 、鴨居郁三、佐藤 広顕
日本食品低温保蔵学会誌 18(4) 1992年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャポニカ種玄米より調製したパーボイルドライスの貯蔵試験を行い、貯蔵温度、包材、脱酸素剤添加が脂質の変化およびその米飯のテクスチャー、糊化度に及ぼす影響について精白米を対照として検討を行った。その結果、パーボイルドライス、精白米共に37℃貯蔵に比べ 、4℃貯蔵では水分、脂肪および米飯のテクスチャーの変化は小さく、低温保蔵が有効であった。
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比重の異なるバレイショより調製したマッシュ試料の物理的性状について
高野克己、光浦暢洋、谷村和八郎、鴨居郁三、佐藤 広顕
日本食品工業学会誌 38(12) 1991年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
比重の異なるバレイショにおける加工特性の差異の要因を知るため、各々の細胞分離性ならびにマッシュ処理試料の物理的性状について検討した結果、比重差によりペクチンの溶解性に差がみられ、細胞の分離性にも違いが認められた。またマッシュ試料でも処理温度の違いにより、細胞の損傷度合いが異なり、溶出デン プン量や水溶性ペクチン量に差異がみられた。さらに比重差によって分離細胞の熱挙動にも違いがあった。
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比重の異なるバレイショの物性について
高野克己、光浦暢洋、谷村和八郎、鴨居郁三、佐藤 広顕
日本食品工業学会誌 38(12) 1991年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
バレイショの加工特性と品種および比重との関係について基礎的知見を得るため、比重の異なるバレイショの生鮮時および蒸熱時の物性を測定すると共に、蒸熱後の品温低下に伴う物性変化について検討を行った。その結果 、バレイショは比重差によって生鮮時の物性が異なるだけでなく、蒸熱による物性変化並びに蒸熱後の品温低下による物性変化においても比重差によってその変化の割合が異なることを明らかにした。
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ハトムギ種実の脂質について
高野克己、小原哲二郎、佐藤 広顕
日本食品低温保蔵学会誌 17(3) 1991年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ハトムギ種実中の脂質の性状について検討を行った。 その結果、ハトムギ種実には約9.4%の脂質が含まれ、そのケン化価およびヨウ素価は各々180.2および94.6を示し、C18系列脂肪酸を主体とする半乾性油に近い不乾性油であった。中性脂質、糖脂質、リン脂質の割合は各々99.1%、0.2%、0.7%で、主要構成脂肪酸はオレイン酸、リノール酸およびパルミチン酸であり、特にオレイン酸は全脂肪酸の約50%を占めていた。
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馬鈴薯加工における物性変化とその要因に関する基礎的研究
佐藤 広顕
東京農業大学 1989年03月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
本研究では食品産業界で強く要望されている馬鈴薯の加工特性解明のため馬鈴薯の比重差と蒸煮後の物性との相関並びに蒸煮後の品温低下に伴う物性変化についてその詳細を明らかにすると共に、さらにその物性変化の要因について検討した。そして比重差による物性の相違を明らかにすると共に物性差異の生じる要因として細胞結着物質のペクチン並びに細胞壁成分のヘミセルロースおよびセルロースの関与を明らかにした。
博士学位論文 -
パーボイルドライスに関する研究~炊飯特性並びにピラフ用飯米としての利用について
佐藤康人、高野克己、永島俊夫、鈴木敬彦、馬場俊郎、鴨居郁三、佐藤 広顕
日本食品低温保蔵学会誌 14(4) 1988年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャポニカ種玄米より調製したパーボイルドライスの炊飯特性を明らかにすると共にそのピラフ向き炊飯条件を検討した。その結果パーボイルドライスはα化米炊飯法を用いることにより凝集性は劣るものの硬さは炊飯白米と同様の値を得ることが明らかとなった。また市販ピラフから求めた良好なピラフの物性値と比較した結果、加水量12.4~14.2mlで炊飯することによりピラフ用飯米として高い評価を得ることが判明した。
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「マッシュポテトの物性に関する研究」
佐藤 広顕
東京農業大学 1986年03月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(その他)
良質なマッシュポテトの安定供給のため、生産現場で問題にされている原料ジャガイモの品質(比重)および製造工程におけるマッシュ時の品温の影響についての理論的な解明を試みた。その結果、ジャガイモは生鮮時並びに蒸煮時共に比重の相違によって物性が異なることを明らかにした。一方、比重差によって物性差異の生じる要因として細胞結着物質であるペクチンの関与を明らかにした。修士学位論文