論文 - 佐藤 広顕
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ジャガイモの煮崩れに対する内在ポリガラクチュロナーゼの影響について
中村優、内野昌孝、佐藤広顕、高野克己
日本食品科学工学会誌(in press) 2009年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャガイモの煮崩れにおけるPGの影響について解析するために、ペクチン量、硬さおよびPG活性量を測定した。その結果、これらの値は高い相関関係を示し、加えて蒸煮後のジャガイモの煮崩れの度合いは、高比重ほど大きくなることを明らかにした。
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Difference in Enzymatic Degradation of Starch between Potato Tubers with Different Specific Gravities during Steaming Treatment
Hiroaki Sato and Katsumi Takano
Food Preservation Science(in press) 2009年
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
比重の異なる2群(高および低比重)のジャガイモについて、加熱中の品温上昇を測定するとともに、ジャガイモの主要成分であるデンプンの酵素的分解の様相を検討した。その結果、加熱処理中、低比重試料では、内部温度の上昇が比較的緩やかであり、加熱中の酵素失活が比較的長時間抑えられること、また蒸熱過程でジャガイモ中のデンプンが分解していること、さらに、分解産物の増加は、低比重群において顕著なことを明らかとした。
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Isolation and characterization of actinomycetes strains that produce phospholipase D having high transphosphatidylation activity
Yozo Nakazawaa, Masataka Uchinoa, Yoshimasa Saganeb, Hiroaki Sato and Katsumi Takano
Microbiological Research(in press) 2007年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
土壌よりホスファチジル基転移能に優れたホスホリパーゼDを生産する放線菌を分離し、それらの酵素性状について報告した。
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Purification, Characterization and Cloning of Phospholipase D from Peanut Seeds
Yozo Nakazawa,Hiroaki Sato,Masataka Uchino and Katsumi Takano
The Protein Journal.25(3),212-223 2006年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ピーナツ種子よりPhospholipase Dを抽出・精製するとともに、その性状を明らかにした。さらに、本酵素をクローニングして発現させ、一部、アミノ酸配列を比較した。
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ジャガイモの加工特性に及ぼす細胞分離性に関する研究
佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌,31(6) 2005年11月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャガイモの加熱による軟化、煮崩れなど、その加工性に関わるテクスチャ-変化が細胞の分離性に起因するとの推論に立ち、ジャガイモの品種および比重と加工特性の相関を細胞の分離性の視点からの解明を目的に行った結果、品種や比重によって加工特性が異なること。また、細胞壁成分の性状や熱的挙動などがジャガイモの加熱処理時の物性変化や加工性に影響する細胞の分離性に大きく関与することを明らかにし、その一連の研究成果を中心に、ジャガイモの加工特性とそれに関する要因についてまとめた。189-197pp.
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低比重および高比重バレイショにおける細胞壁多糖の組成および熱挙動の比較解析
山崎雅夫、高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌,31(4) 2005年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
比重差によって異なるバレイショの性状を植物細胞の骨格を成す細胞壁成分からアプローチすることを目的に、比重の異なるバレイショからそれぞれ各細胞壁多糖を分画し、その収量と熱挙動を調べ熱処理後のテクスチャーとの相関について検討した結果、比重差によりバレイショの加工特性が異なる要因の一つとして、細胞の骨格を成す細胞壁多糖量およびその組成ならびに熱的挙動が大きく影響することを明らかにした。
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バレイショの加工特性と品種および比重との関係
山崎雅夫、高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌,31(4) 2005年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
我が国で生産されるバレイショの主要な2品種において、生鮮時ならびに蒸熱処理後におけるテクスチャーの相違を検討した結果、生鮮時・蒸熱時両品種でそれぞれ比重と各テクスチャー値間には一次回帰式が得られた。同一比重ではいずれもメークインが硬く、結着力が強く、粘弾性に富んだ崩れ難いテクスチャーを示した。
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Characterization of Toxin Complex Produced by a Unique Strain of Clostridium botulinum Serotype D 4947.
Haseagawa,Watanabe,Sato,Sagane,Muto,Suzuki,Yamano,Kouguchi,Takeshi,Kamaguchi,Fujinaga,Oguma,Ohyama、佐藤 広顕
The Protein Journal.23,371-378 2004年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ボツリヌスD型の特異的な株4947株の産生する毒素複合体から新たね神経毒素の分離法の確立、大量調製方およびその生化学的特性に関するタンパク化学的研究
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ジャガイモおよび小麦デンプンのα-アミラーゼ分解性に及ぼす高圧処理の影響
野口智弘、谷口(山田)亜樹子、鈴木敏郎、松本信二、高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌 29(6) 2003年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャガイモおよび小麦デンプンに対するα-アミラーゼの分解性に及ぼす高圧処理の影響について検討した。両デンプン間のα-アミラーゼによる分解性に大きな差異が見られ、ジャガイモデンプンは難分解であった。両デンプンに高圧処理を行い、構造に与える高圧処理の影響を検討した結果、ジャガイモデンプンの構造は、強固であることが示され、このため、分解性が低いと考えられた。
共同研究部分は335-339pp. -
ブナ化したシロサケOncorhynchusketaを用いた魚醤油の製造における各種プロテアーゼ製剤の影響
谷口(山田)亜樹子、三森一司、菊池修平、高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌 29(1) 2003年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ブナ化シロサケの有効利用として、各種プロテアーゼ製剤を用い、良質な魚醤油の開発を目的とし魚醤油を製造し、魚醤油熟成中の成分の経時的変化を調べた。pH、酸度はプロテアーゼA、パパイン添加魚醤で最も変化があった。全窒素、ホルモール窒素はプロテアーゼA、パパイン、アロアーゼ添加魚醤油の順に高かった。製品として出来上がった魚醤油は,プロテアーゼの添加の効果が明らかに認められ、耐塩性のプロテアーゼA添加魚醤油は、アミノ化率が最も高く約62%であった。
共同研究部分は17-23pp. -
ヤマイモの粘性糖タンパク質の性状ならびにポリペプチド鎖の構造
津久井学、永島俊夫、渡部俊弘、高野克己、小嶋秩夫、佐藤 広顕
日本食品科学工学会誌 48(8) 2001年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ヤマイモ粘質物における粘性の相違に関わる要因を解明するため、3種類のヤマイモ(ツクネイモ、イチョウイモ、ナガイモ)を用い、粘質物を構成する粘性糖タンパク質の性状およびこれを形成するポリペプチドのN末端アミノ酸配列分析および限定酵素分解によるペプチドマッピングを行った。その結果、粘性糖タンパク質の構成比や構造は種類によって相違が認められ、そのN末端アミノ酸配列にも一部違いが見られた。
共同研究部分は578-585pp. -
比重の異なるバレイショから調製したデンプンの性状
佐藤広顕、高野克己
日本食品科学工学会誌 48(7) 2001年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
比重の異なるバレイショから主要成分であるデンプンを分離・精製し、その性状を比較・検討した。デンプンの物理的性状は、各デンプンの平均粒径、糊化開始温度ならびにアミログラフィーによる各粘度特性値などに差異がみられた。またアミロースおよびアミロペクチンの性状は、ともにアミロース含量は約22%で分子量は100万以上であった。アミロペクチンの分岐は、高比重試料の方が長鎖の比率が大きかった。
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The Mechanism of Development of Viscosity in Yam (Dioscorea opposita Thunb) Mannan
永島俊夫、津久井学、佐藤広顕、高野克己、小嶋秩夫
Food Preservation Science,27(4),231-234 2001年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
3種類のヤマイモ(ツクネイモ、イチョウイモ、ナガイモ)を用い、粘質物の構成成分であるマンナンの粘性発現機序を明らかにした。マンナン(分子量20,000)は主に疎水性相互作用により、分子量200万以上の会合体を形成し、粘度を発現することを明らかにした。
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Starch Gelatinization Kinetics in Cold-Stored 'Danshaku' Potato Tubers (Solanum tuberosum L.)
Kevin F.YAPTENCO,Hiroaki SATO,Tomohiro NOGUCHI,Toshiro SUZUKI,Katsumi TAKANO and Tsuneo T.KOZIMA
Food Preservation Science,26(6),315-321 2000年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
低温貯蔵された男爵薯のデンプン糊化キネティックスについて検討したところ、貯蔵ジャガイモの非結晶質の膨潤とブレイクポイント温度の低下により活性化エネルギーの減少と構造の不安定化がみられ、貯蔵時間の増加と共にデンプン表面に凹凸観察された。
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Amylase and Invertase Activity and Substrate Affinity in 'Danshaku' Potato Tubers (Solanum tuberosome L.) During Cold Storage
佐藤 広顕
Food Preservation Science,26(5),281-287 2000年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
低温貯蔵した男爵薯の酵素活性と糖蓄積の関係について検討したところ、貯蔵温度により糖蓄積には有意な差異が認められ、さらに低温貯蔵中の糖量の増加にはβ-アミラ-ゼとインベルタ-ゼが主要な役割を演じていることが明らかとなった。
Yousuke MURATA,Tomohiro NOGUCHI,Kevin F.YAPTENCO,Hiroaki SATO,Shinji MATSUMOTO,Katsumi TAKANO and Toshiro SUZUKI -
Property Changes Potato Tubers (Solanum tuberosome L.) During Cold Storage at 0 and 10℃
佐藤 広顕
Food Preservation Science,26(3),153-16 2000年06月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ジャガイモを0および10℃に貯蔵し、貯蔵中の物理的・生化学的変化について検討した。糖の蓄積は0℃で著しく10℃では僅かであった。0℃貯蔵では発芽は大きく抑制され、またリン脂質の二重結合インデックスも上昇し、細胞の低温耐性が増大したことが示唆された。
Yousuke MURATA, Kevin F.YAPTENCO, Toshiro SUZUKI,Hiroaki SATO, Shinji MATSUMOTO and Katsumi TAKANO -
Sugar Accumuiation as a Mechanisim for Freezing Tolerance in Cold-Stored 'Danshaku' Potato Tubers(Solanum tuberosum L.)
Kevin F.YAPTENCO, Hiroaki SATO, Toshiro SUZUKI,Katsumi TAKANO and Tsuneo T. KAZIMA
Food Preservation Science,26(2),103-107 2000年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
示差走査熱量計(DSC)を用い、0および10℃に貯蔵したジャガイモの凍結融解の挙動を調べたところ、糖が著しく蓄積した試料(0℃貯蔵)では、融解開始点が低下したが、糖濃度の低い試料(10℃貯蔵)では貯蔵前と変化はなかった。ジャガイモの低温貯蔵による糖蓄積によって、低温耐性が増大し、従来低温障害と考えられていた低温貯蔵による糖の蓄積が、凍結から生体を防御するための反応であることを明らかにした。
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Nondestructive Determination of Sugar Content in Danshaku Potato(Solanum tuberosom L.) by Near Infrared Spectroscopy
Kevin F.YAPTENCO,Toshiro SUZUKI,Shotaro KAWAKAMI, Hiroaki SATO,Katsumi TAKANO and Tsuneo T. KAZIMA
Journal of Agricultural Science,TokyoNogyo Daigaku,44(4),284-294 2000年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
ジャガイモは貯蔵中にデンプンが分解され、これによ
って還元糖のグルコース、フラクトースが増加する。還元糖量の高いジャガイモでポテトチップやフレンチフライを製造すると褐変することから、ジャガイモの還元糖含量を測定し、その品質を判別することが必要である。本論文では、近赤外線分光器にて迅速にジャガイモの還元糖を精度良く検出することを明らかにした。 -
比重の異なるバレイショの蒸熱による物性およびペクチンの性状変化の比較
高野克己、佐藤 広顕
日本食品保蔵科学会誌 26(1) 2000年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
比重の異なるジャガイモの加工特性を解明するため、細胞間結着物質であるペクチンについてジャガイモの蒸煮時における溶解性ならびに分子量変化を検討した結果、低比重ジャガイモは高比重ジャガイモに比べ蒸煮によるペクチンの水溶化率が小さく、冷却による不溶化も大きかった。また蒸煮にでは低分子量のペクチンが増加したが、その比率は高比重ジャガイモの方が大きく、冷却による高分子量ペクチンが増加したが、その傾向は低比重ジャガイモの方が大きかった。
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Purification and characterization of phospholipase D from cabbage leaves
佐藤広顕、渡部俊弘、相根義昌、中澤洋三、高野克己
Food Science and Technology Research,6(1),29-33 2000年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
キャベツよりホスホリパーゼDを精製しその性状を検討した。分子量はSDS-PAGEおよびゲル濾過法でそれぞれ73および87kDaで、ホスファチジルコリンからホスファチジルグリセロールへの高いホスファチジル転移能を示した。本酵素はホスファチジルグリセロールに比べホスファチジルコリンに対し5倍の分解作用を示した。N末端アミノ酸配列では2種の配列が検出され熟成過程のプロセシングの違いによるものと考えられた。