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助教 |
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今井 祥子 (イマイ ショウコ) IMAI Shoko 助教 |
所属学協会 【 表示 / 非表示 】
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和食文化学会
2024年09月 - 現在
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日本地理学会
2020年03月 - 現在
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公益財団法人トランスコスモス財団
2016年06月 - 現在
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アメリカ学会
2009年04月 - 現在
論文 【 表示 / 非表示 】
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高級日本食レストランNobuのネットワーク形成と真正性の構築 査読あり
今井祥子
農学集報 67 ( 3 ) 100 - 110 2022年12月
担当区分:筆頭著者, 最終著者, 責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:東京農業大学
加速するグローバル化のもと,アメリカ合衆国をはじめとする世界の大都市を中心に,日本食レストランは増加し続けてきた。その過程を明らかにするため,本稿では,1980 年代後半,ロザンゼルスにおいてセレブリティたちの間で人気を博し,その後ニューヨークに進出して成功し,日本食ブームの加速化に貢献した日本人シェフ松久信幸氏と彼のNobu(ノブ)という高級レストランに注目した。松久氏のレストランは,海外での日本食の受容の過程を理解するために重要な事例であり,次の2 点が特徴的である。第一に,南北アメリカでの就労経験をもとに「ノブスタイル」というハイブリッドな日本食を確立させたこと,第二に,世界都市と呼ばれる場所を中心に店を開店したことである。松久氏は各店舗を結節点とした食のネットワークを作り上げ,独自の料理形式を確立し,日本食ビジネスを成功に導いた。続いて,主要な3 拠点(ロサンゼルス,ニューヨーク,東京)に所在する店舗を取り上げ,各店舗の特徴と松久氏が依拠する真正性(オーセンティシティ)について検討した。ノブの真正性は,従来の日本食レストランにおいて重要であった,日本という起源の土地と受容側の2 拠点の関係上に成立する概念に限定されない。ノブの成功を支えるのは,食のネットワーク空間における,日本食文化の担い手(エージェント)としてのシェフ自身の行動,店のスタッフや顧客,食材,情報等の絶え間ない移動と流通に支えられた,人間やそれ以外のあらゆる生物や要素を巻き込んだ「エージェント由来の真正性」なのである。
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シンポジウム筆録 外国語による総合系科目(F科目)の成果と課題 招待あり
大学教育研究フォーラム 29 29 - 50 2024年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要) 出版者・発行元:立教大学
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L2リスニング及びL2リーディングにおける日本人農学系学生のメタ認知ストラテジー使用 査読あり
廣瀬浩二、今井祥子
農学集報 68 ( 3 ) 2023年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:東京農業大学
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食べること食べること/食べられること——マーガレット・アトウッド「わんぱくグリゼルダ」の二重性 査読あり
坪野圭介、今井祥子
和洋女子大学英文学会誌 58 77 - 87 2023年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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長野県産リンゴ果実における抗酸化能の品種間差異と収穫日および貯蔵による変化 査読あり
吉田実花、梅島芙美、今井祥子、馬場正、山口正己
農学集報 67 ( 4 ) 154 - 159 2023年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:東京農業大学
書籍等出版物 【 表示 / 非表示 】
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Globalization, Food and Social Identities in the Asia Pacific Region 国際共著
Shoko Imai( 担当: 分担執筆 , 範囲: “Nobu and After: Westernized Japanese Food and Globalization.” )
Sophia University Institute of Comparative Culture 2021年02月
総ページ数:287 担当ページ:271-286 記述言語:英語 著書種別:学術書
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The Globalization of Asian Cuisines: Transnational Networks and Culinary Contact Zones
編者:James Farrer,分担執筆:James Farrer, Krishnendu Ray, Jean Duruz, Shoko Imai, David L. Wank, Keiichi Sawaguchi, Eric C. Rath, Stephanie Assmann and Sidney C. H. Cheung ( 担当: 単著 , 範囲: 担当章:“Umami Abroad: Taste, Authenticity, and the Global Urban Network” )
Palgrave Macmillan 2015年08月
総ページ数:239 担当ページ:57-78 記述言語:英語 著書種別:学術書
本稿では現在の世界の日本食人気について、第5の基本味である「うま味」に注目した。まず池田菊苗博士によるうま味の発見についてふれ、世界中にうま味を含む食品が存在する普遍性に言及した。その上で、シェフ間の交流から構成された料理界ネットワーク上にみられる、うま味の重要な役割について、日本料理本を参照しながら検討した。結論として、うま味が日本食文化全体のオーセンティシティを左右する重要な役割を担っていることを指摘した。
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学問から「いま」を見通す―ヴィーガニズムから生成AIまで
坪野圭介・今井祥子( 担当: 共著 , 範囲: コロナ禍、ヴィーガニズム、異星人―マーガレット・アトウッド「わんぱくグリゼルダ」における食の問題)
春風社 2025年03月
総ページ数:366 担当ページ:15-29 記述言語:日本語 著書種別:学術書
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学問から「いま」を見通す―ヴィーガニズムから生成AIまで
今井祥子( 担当: 単著 , 範囲: ハイブリッドジャパニーズ―ノブレストランの料理とデザイン)
春風社 2025年03月
総ページ数:366 担当ページ:31-51 記述言語:日本語 著書種別:学術書
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アジア系アメリカを知るための53章 国際共著
今井祥子( 担当: 分担執筆 , 範囲: 第38章「アジア系とフード」)
明石書店 2024年10月
総ページ数:342 担当ページ:231-235 記述言語:日本語 著書種別:教科書・概説・概論
MISC 【 表示 / 非表示 】
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時代精神としての寿司:食文化浸透のあるかたち 報告
今井祥子
東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム 多文化共生・統合人間学プログラム 1 - 2 2014年03月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)
東京大学大学院多文化共生・統合人間学プログラムが主催して行ったベルリン自由大学キルシュネライト教授のドイツにおける寿司文化の受容に関する講演会の報告書を執筆した。(pp.1-2), オンライン,2000字
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蔵書全文デジタル化の先に見える図書館の未来:スタンフォード大学図書館長Michael A. Keller氏講演録2
今井祥子
「WEBマガジン[KAZE]風」 1 - 17 2010年12月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要) 出版者・発行元:連想出版
国立情報学研究所の主催で開催されたスタンフォード大学図書館長のマイケル・ケラー氏の英語による講演会を日本語に翻訳し、講演録および報告書としてまとめた。(pp.1-17), オンライン,16000字
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モノが語る歴史—ウルリック教授セミナー参加記
今井祥子
アメリカ太平洋地域研究センターCPAS Newsletter 10 ( 1 ) 9 - 10 2009年10月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)
CPASで実施されたハーヴァード大学歴史学部ウルリック教授の講演会をまとめたもの。ウルリック氏は「モノが語る歴史」として実際に対象となるいくつかのモノを会場に持ち込み、協同学習の手法を取り入れた実践的な講演会を行った。(pp. 9-10)
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サルディヴァール氏巻頭寄稿文
今井祥子
アメリカ太平洋地域研究センターCPAS Newsletter 4 ( 1 ) 2 2003年10月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)
アメリカ太平洋地域研究センター(CPAS)のニュースレターに寄せられたサルディヴァール教授の論文を短く簡潔に和訳し、報告書としてまとめた。(p2)
講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示 】
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"New Directions in Japanese Food Studies." 国際会議
Shoko Imai (discussant)
AAS 2024 Anual Conference 2024年03月 Association for Asian Studies
開催年月日: 2024年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:Seattle 国名:アメリカ合衆国
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「アメリカ合衆国における日本食の受容とその真正性 −レストランNobuの事例を中心に」 国際会議
今井祥子
第53回アメリカ学会年次大会 2019年06月
開催年月日: 2019年06月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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“Chef Nobu's Innovative Japanese Cuisine: Globalization and Agent-based Authenticity" 国際会議
Shoko Imai
High Cuisine, a Tention between Discourse and Practice 2018年09月
開催年月日: 2018年09月 - 2018年10月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京大学
パリ大学と東京大学の共同研究プロジェクトで食をテーマにしたシンポジウムが東京大学とパリ大学でそれぞれ開催された。日本食が高級な食文化としてグローバル化されていく際の真正性の評価について、松久信幸氏のレストランの事例を取り上げて説明した。
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“Japanese Culinary Politics: Taste, Nutrition, Status, and Safety in Globalizing Japan” 国際会議
22nd Annual Asian Studies Conference Japan 2018年07月
開催年月日: 2018年07月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:国際基督教大学
Japanese Culinary Politics: Taste, Nutrition, Status, and Safety in Globalizing Japanというタイトルのもと、日本食文化および日本料理店のグローバル化、食育運動、震災後の食物の安全性、日本産ワインのグローバル化についての研究発表を含むパネルのディスカッサントを努めた。
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「セレブリティシェフ松久信幸氏(ノブ)のオーセンティシティとその受容:アメリカと世界都市の事例から」 国際会議
今井祥子
科学研究費助成事業(基盤研究(C))研究プロジェクト「移民の習い事・教え事の継承・活用・変容の基礎研究—方法論的ナショナリズムの相対化」(16K0211)研究会(第5回) 2017年12月
開催年月日: 2017年12月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京大学
博士論文の内容から、特に松久信幸氏のオーセンティシティの創造とそのアメリカ合衆国市民による受容についての研究を取り上げて1時間あまりで発表を行った。移民の文化の継承や変容の問題意識のなかで、食文化は重要なテーマの一つであり、また、そのような問題を扱う上での方法論としてのナショナリズムのあり方を再検討することが出来た。