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武生 雅明 (タキユウ マサアキ) TAKYU Masaaki 教授 |
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 講師
2003年04月 - 2009年09月
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東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 准教授
2009年10月 - 2013年03月
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東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授
2013年04月 - 2017年03月
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東京農業大学 地域環境科学部 地域創成科学科 教授
2017年04月 - 現在
論文 【 表示 / 非表示 】
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北アルプス後立山連峰北部における広葉草原の種組成と成立要因 査読あり
石田祐子, 松江大輔, 井上亮平, 小松(谷津倉)勇太, 武生雅明, 中村幸人
植生学会誌 39 ( 1 ) 15 - 29 2022年
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:植生学会
<p>1. 北アルプス後立山連峰北部において,亜高山性広葉草原(シナノキンバイ-ミヤマキンポウゲオーダー)の種組成と立地環境について明らかにし,本地域の植生の特性について検討した.</p><p>2. 調査の結果,本地域の広葉草原には下記の7群集1群落3亜群集が確認された.</p><p>ダケカンバ-ミヤマキンポウゲクラス</p><p>Betulo ermanii-Ranunculetea acris japonici Ohba 1968</p><p> シナノキンバイ-ミヤマキンポウゲオーダー</p><p> Trollio-Ranunculetalia acris japonici Ohba 1973</p><p> シナノキンバイ-ミヤマキンポウゲ群団</p><p> Trollio-Ranunculion acris japonici Ohba 1969</p><p> アシボソスゲ-イワオウギ群集</p><p> Carici brevisquamae-Hedysaretum vicioidis Ohba 1974</p><p> クロトウヒレン-ミヤマシシウド群集</p><p> Saussureo-Angelicetum matsumurae Ohba1967</p><p> 典型亜群集</p><p> typicum</p><p> ヒトツバヨモギ亜群集(新)</p><p> artemisietosum sub ass. nov.</p><p> コバイケイソウ亜群集(新)</p><p> veratrietosum sub ass. nov.</p><p> ユキクラトウウチソウ-オオヒゲガリヤス群集</p><p> Sanguisorbo kishinamii-Calamagrostietum longearistatae Ohba 1974</p><p> ハクサンボウフウ-モミジカラマツ群集</p><p> Peucedano multivittatae-Trautvetterietum japonicae Ohba 1974</p><p> オニアザミ群落</p><p> Cirsium nipponense community</p><p> カライトソウ-オオヒゲガリヤス群集</p><p> Sanguisorbo hakusanensis-Calamagrostietum longearistatae Ohba 1974</p><p> オオヒゲナガカリヤスモドキ群集</p><p> Miscanthetum intermedius Ohba et al. 1978</p><p> ミヤマイ群集</p><p> Juncetum beringensis Miyawaki, Ohba et Okuda 1969</p><p>3. 本調査地では標高と地形(斜面型や斜面傾斜),地質に応じた7群集1群落3亜群集が分布していることが確認された.</p><p>4. 森林限界より上部では,クロトウヒレン-ミヤマシシウド群集がもっとも広い分布域を有し,蛇紋岩植生のユキクラトウウチソウ-オオヒゲガリヤス群集もこの標高域に成立し,稜線附近にはアシボソスゲ-イワオウギ群集が成立する.森林限界以下の等斉斜面から凸型斜面にはカライトソウ-オオヒゲガリヤス群集,オニアザミ群落が,凹型斜面には,オオヒゲナガカリヤスモドキ群集が成立する.ハクサンボウフウ-モミジカラマツ群集とミヤマイ群集は森林限界の上下にわたる広範な範囲で等斉斜面から凹型斜面に成立していた.</p><p>5. 森林限界以上に成立する群集・群落のうち,アシボソスゲ-イワオウギ群集では周北極要素が多く,その他の植生単位では太平洋要素が多かった.森林限界より下に成立する群集・群落は低山要素,もしくは清水(1983)の高山植物に該当しない低標高域の種が多かった.</p><p>6. 広葉草原の分布要素に標高や地形に応じた違いが認められた.このことは,広葉草原が亜高山帯の雪崩斜面を本拠地としながら,多雪環境に応じて上は高山帯,下は山地帯上部にまでその分布域を広げていること,そして,広葉草原の成立要因を議論する際に,気候変動に伴う植生変遷を考慮すべきであることを示唆している.</p>
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北アルプス後立山連峰北部における高山荒原の種組成と環境要因 査読あり
石田 祐子, 武生 雅明, 中村 幸人
生態環境研究 27 ( 1 ) 11 - 25 2021年06月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:公益財団法人 地球環境戦略研究機関 国際生態学センター
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北アルプス後立山連峰北部における高山荒原の種組成と環境要因 査読あり
石田祐子, 武生雅明, 中村幸人
生態環境研究 27 ( 1 ) 11 - 25 2021年06月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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分布北限域西表島のマヤプシキにおける訪花動物種と訪花時間帯の季節変化 査読あり
小林綾己・駒田夏生・中村幸人・武生雅明
東京農業大学農学集報 65 ( 2 ) 57 - 64 2020年09月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
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Temporal variations in the linkages between plants and flower visitors and the pollination success of Primula modesta along the snowmelt gradient 査読あり
Hiroki Moriwaki, Masaaki Takyu and Yoshiaki Kameyama
NORDIC JOURNAL OF BOTANY 38 ( 5 ) e02632 2020年05月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
DOI: 10.1111/njb.02632
書籍等出版物 【 表示 / 非表示 】
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関岡 東生 , 市川 隆, 今井 伸夫, 上原 巌 , 江口 文陽 , 大林 宏也, 武生 雅明, 橘 隆一, 田中 恵, 辻井 寛, 堀内 正樹, 前川 洋平, 宮澤 紀子, 本橋 慶一, 桃井 尊央, 矢部 和弘, 山崎 晃司, 吉野 聡( 担当: 分担執筆)
家の光協会 2023年 ( ISBN:9784259518752 )
記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書
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図解知識ゼロからの林業入門
武生雅明(関岡東生監修)( 担当: 共著 , 範囲: 第2章9, 題名「樹木とは何か?」、樹木の定義について解説した。)
家の光協会 2016年11月 ( ISBN:978-4-259-51863-9 )
総ページ数:189 担当ページ:54-55 記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書
林業技術の解説書
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新版地域環境科学概論
武生雅明(東京農業大学地域環境科学部編)( 担当: 共著 , 範囲: 4.1 題名「地域を捉える科学」)
理工図書 2014年04月 ( ISBN:978-4-8446-0825-7 )
総ページ数:278 担当ページ:165-172 記述言語:日本語 著書種別:教科書・概説・概論
地域環境科学の学問体系と方向性について記した地域環境科学概論の教科書
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平成25年屋久島世界遺産地域における森林動態モニタリング調査業務報告書
武生雅明・相澤南美(日本自然保護協会編)( 担当: 共著 , 範囲: 題名「スギ林における30年間の動態」、スギ自然林での30年間の森林動態についての調査報告を行った。)
環境省九州地方環境事務所 2014年03月
総ページ数:94 担当ページ:21-34 記述言語:日本語 著書種別:調査報告書
屋久島の原生自然環境保全地域における30年間の生態系モニタリング調査報告書
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Co-benefits of sustainable forestry
Takyu M., Matsubayaashi H., Wakamatsu N., Nakazono E., Lagan P., Kitayama K. (Kanehiro Kitayama ed.)( 担当: 共著 , 範囲: 6章、題名「Guidelines for establishing conservation areas in sustainable forest management: Developing models to understand habitat suitability for orangutans」, 特に大型哺乳類(オランウータン)の保護区域策定手法について研究した成果を解説した。)
Springer 2013年01月 ( ISBN:978-4-431-54140-0 )
総ページ数:161 担当ページ:113-128 記述言語:英語 著書種別:学術書
熱帯生産林において、持続可能な林業経営を成立させつつ生物多様性を保全する方法について研究した成果を解説した。
MISC 【 表示 / 非表示 】
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自然再生における農の役割と課題. 招待あり
武生雅明
グリーンエージ 530 6 - 9 2018年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
その他教育活動及び特記事項 【 表示 / 非表示 】
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大学講義のためのプレゼン教材 生物多様性の未来に向けて
2007年12月
生物多様性に関する理論、現状、保全策について講義するためのプレゼンテーション教材を開発し、CD-ROM版を発行した(発行 総合地球環境学研究所)
社会貢献活動 【 表示 / 非表示 】
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神奈川県自然環境審議会委員
2017年06月 - 現在
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小谷村総合戦略審議会委員
2016年12月 - 現在
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神奈川県森林審議会委員
2013年06月 - 現在
神奈川県の森林行政について審議する
研究の魅力 【 表示 / 非表示 】
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地域の環境を保全するには、その地域の生態系を知ることが大切です。保全生態学研究室では地道なフィールドワークにより生物の生き様を調べ、生態系の仕組みを解明していくことを目指しています。