研究室住所 |
東京都世田谷区桜丘1-1-1 |
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亀山 慶晃 (カメヤマ ヨシアキ) KAMEYAMA Yoshiaki 教授 |
出身大学院 【 表示 / 非表示 】
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1997年04月-1999年03月
広島大学 生物圏科学研究科 環境計画科学専攻 博士前期課程 修了
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1999年04月-2002年03月
広島大学 国際協力研究科 開発科学専攻 博士課程 修了
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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2008年04月-2012年09月
東京農業大学 地域環境科学部 教養分野 植物生態学研究室 助教
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2012年10月-2016年03月
東京農業大学 地域環境科学部 教養分野 植物生態学研究室 准教授
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2016年04月-2017年03月
東京農業大学 地域環境科学部 教養分野 植物生態学研究室 教授
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2017年04月-継続中
東京農業大学 地域環境科学部 地域創成科学科 保全生態学研究室 教授
所属学会・委員会 等 【 表示 / 非表示 】
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1997年01月-継続中
日本生態学会
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1997年01月-継続中
種生物学会
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1997年01月-継続中
日本植物学会
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2011年03月-継続中
アメリカ植物学会
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2011年01月-2015年12月
日本造園学会
論文 【 表示 / 非表示 】
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Shibata A, Kameyama Y, Kudo G
Plant Systematics and Evolution 307 55 2021年08月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
雌性両全性異株から雌雄異株への進化過程を明らかにするため、形態的雌性両全性異株のナニワズを対象に、全国レベルでの繁殖様式、花形態、遺伝的組成の調査を実施した。その結果、ナニワズは雌雄異株への進化の途上ではなく、ごくわずかな種子生産をする両性株が安定的に維持されていることが明らかとなった。自動自家受粉による繁殖保証は、集団の創始者として、両性株に有利に作用している可能性が考えられた。
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タマノカンアオイの生育・開花に及ぼすアズマネザサの刈り取りの影響
中島宏昭, 久野直人, 増田楓, 平野友佳鈴, 亀山 慶晃, 鈴木貢次郎.
ランドスケープ研究 84:687-692 2021年05月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
多摩丘陵周辺の固有種であるタマノカンアオイの保全対策を検討するため、アズマネササが繁茂した二次林床下(無刈り取り区)とアズマネザサの刈り取りを行っている林床下(刈り取り区)において、刈り取り後5年目から8年目までの継続調査を実施した。その結果、両区画間で生育パッチ数に大きな差異は認められなかったが、刈り取り区ではパッチあたりの葉数や花数が多く、その増加率も高いことが示された。アズマネザサの刈り取りはタマノカンアオイの種子生産数を増加させ、個体群の保全に寄与するものと考えられる。
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Moriwaki H, Takyu M, Kameyama Y*
Nordic Journal of Botany 38 e02632 2020年05月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
群集レベルでの植物-訪花昆虫の相互作用と、特定の植物の繁殖成功度との関係には不明な点が多い。本研究では、異型花柱性の高山植物(ユキワリソウ)に着目し、群集レベルでの植物-訪花昆虫の相互作用は季節とともに増加するが、開花後期のユキワリソウは強い花粉制限に晒されていることを明らかにした。その背景として、訪花昆虫との形態的な不一致(口吻長の重要性)と、同時に開花する他の植物種とのポリネータを巡る競争が重要な役割を果たしていることが示唆された。
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Isagi Y, Makino T, Hamabata T, Cao P-L, Narita S, Komaki Y, Kurita K, Naiki A, Kameyama Y, Kondo T, Shibabayashi M
Plant Species Biology 35 166 - 174 2020年04月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
マイクロサテライト遺伝解析とトランスクリプトーム解析により、小笠原に生育するムニンツツジの遺伝的多様性が著しく低く、有害変異が蓄積していることを明らかにした。その原因について考察するとともに、適切な保全策を提案した。
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Kameyama Y, Nakajima H
Journal of Forest Research 23 ( 3 ) 190 - 194 2018年06月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
クスノキの種子発芽と実生定着のための環境条件について調査をおこなった。その結果、クスノキの種子は落葉広葉樹二次林の林床でも発芽するが、アズマネザサの繁茂は発芽した実生の定着を妨げ、更新には定期的な刈り取りとギャップの存在が不可欠であることが示唆された。
著書 【 表示 / 非表示 】
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「中尾佐助照葉樹林文化論」の展開-多角的視座からの位置づけ
鈴木貢次郎, 亀山慶晃, 李 景秀 (担当: 共著 , 担当範囲: 442-460 「中国福建省のクスノキの巨木」 )
山口裕文, 金子 務, 大形 徹, 大野朋子(編), 北海道大学出版会, 全694頁 2016年06月
中国福建省に生育するクスノキの巨木を調査し、照葉樹林文化との関係を考察した。
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はかる つくる えがく・そだてる 緑の地域を育む~地域環境科学が分かる本
亀山慶晃 (担当: 共著 , 担当範囲: 39 「里山環境と林床植物-実践的・科学的な保全のために調査する-」 )
東京農業大学地域環境科学部教員一同(編著), 東京農業大学出版会, 全96頁 2015年07月 ISBN: 978-4-88694-450-4
里山の環境と林床植物について、高校生向けに紹介した。
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新版地域環境科学概論
亀山慶晃 (担当: 共著 , 担当範囲: 119-124 「生態系(エコシステム)」 )
東京農業大学地域環境科学部(編), 理工図書, 全278頁 2014年04月 ISBN: 978-4-8446-0825-7
生態系の概念について、学部生向けに紹介した。
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造園用語辞典(第三版)
金子忠一, 濱野周泰, 鈴木 誠ほか (担当: 共著 , 担当範囲: 新規用語の追加 )
東京農業大学造園科学科(編), 彰国社, 全627頁 2011年04月
「造園用語辞典」は造園に関する用語約2800語を収録した辞典である。第三版の出版に当たり、収録済みの用語をチェックし、DNAや染色体、遺伝資源、遺伝子汚染など12の用語を追加した。
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「造園力」で地球を庭に
東京農業大学造園科学科教員及び関係者、亀山慶晃 (担当: 共著 , 担当範囲: 103-104 「造園と遺伝子」 )
東京農業大学造園科学科(編), 東京農業大学出版会, 全201頁 2009年04月
造園における遺伝子の役割について、一般向けに紹介した。
総説・解説記事 他 【 表示 / 非表示 】
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美幌町ナニワズ自生地の個体群構造
工藤 岳, 亀山慶晃, 城坂(平林)結実
美幌博物館研究報告 ( 美幌博物館 ) 22 1 - 6 2015年03月
総説・解説(その他) 共著
北海道美幌町に隔離分布する雌性両全性低木ナニワズ個体群の構造、繁殖活性、遺伝構造を調べ、同個体群が鳥による長距離散布とクローン成長によって形成、維持されていることを明らかにした。
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東広島市の水草
石橋 昇, 下田路子, 井鷺裕司, 亀山慶晃, 渡邉園子, 斎藤隆登, 亀山順子
東広島市文化財基礎調査報告 ( 東広島市教育委員会 ) 8 1 - 108 2011年03月
総説・解説(その他) 共著
広島県東広島市内のため池を網羅的に調査し、確認された水草の分布、生態、生育環境などを一般向けにまとめた。
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津田吉晃, 木村恵, 井上みずき, 内山憲太郎, 三嶋賢太郎, 富田基史, 吉田貴徳, 兼子伸吾, 三村真紀子, 亀山慶晃
林木の育種 ( 林木育種協会 ) 231 26 - 28 2009年04月
総説・解説(その他) 共著
森林遺伝学に関する技術および手法への理解を深めるため、第一回森林遺伝学関連若手勉強会が開催された。その概要をまとめたのが本報である。
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ミツガシワ(Menyanthes trifoliata)の性的二型
亀山慶晃, 白川勝信
島根県立三瓶自然館研究報告 ( 島根県立三瓶自然館・(財)しまね自然と環境財団 ) 7 121 - 124 2009年03月
総説・解説(その他) 共著
ミツガシワの異型花柱性に着目し、分布中心の北海道と分布西限の島根県において比較調査をおこなった。短花柱型は結実しないという従来の図鑑の記載が誤っていることや、花型と地域によって資源配分が変化している可能性を明らかにした。
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2002年北海道食虫植物調査報告
笈田一子, 亀山慶晃, 植松 茂, 外山雅寛, 小宮定志
食虫植物研究会会誌 ( 食虫植物研究会 ) 54 ( 1 ) 22 - 24 2003年01月
総説・解説(その他) 共著
北海道におけるタヌキモ類の分布調査をおこない、その結果を報告した。
学術関係受賞 【 表示 / 非表示 】
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第5回種生物学会片岡奨励賞
2011年12月10日 種生物学会
受賞者: 亀山慶晃 -
岡本賞:「Seedling Establishment and Gene Flow in Local Populations of Rhododendron metternichii var. hondoense」
1999年03月 広島大学総合科学部生物圏科学研究科
受賞者: 亀山慶晃
科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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水田に生育する在来植物の消失要因-繁殖干渉という視点から-
基盤研究(C)
研究期間: 2020年04月 - 2024年03月
近年、水田に生育する在来植物が全国的に減少し、近縁な外来植物に置き換わっている可能性が示唆されている。本研究では、畦畔をはじめとする周辺域への外来植物の侵入が、田面に生育している在来植物への繁殖干渉を引き起こし、受粉から発芽、生育に至るあらゆる過程で繁殖成功度を低下させている可能性について、生態遺伝学的な視点から検証をおこなっている。
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ハナバチ送粉系の生態系機能の解明:植物群集の開花構造と形質進化
基盤研究(A)
研究期間: 2015年04月 - 2019年03月
自然生態系におけるハナバチ送粉系の生態系機能を明らかにするため、日本の山岳生態系をリファレンスとして、マルハナバチへの送粉依存度が高いモンゴル高原と、ハエ類への依存度が高い台湾高山帯を比較することにより、(1) 社会性ハナバチの生態学的重要性、(2) ハエ類送粉系との送粉効率の違い、(3) 植物の送粉成功や繁殖システム、形質進化への淘汰圧、に関する研究をおこなった。
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都市に多く植栽されてきたサクラ雑種の親種鑑定
基盤研究(C)
研究期間: 2013年04月 - 2016年03月
サクラには非常に多くの品種が存在しており、地域の重要な観光資源となっている。しかし、それらの品種がどのように作出(発見)され、維持されてきたのかは、ほとんど明らかになっていない。本研究では、多様な品種の系統関係を解明し、分類学的な整理を試みた。
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有用樹木の利用・分散プロセスが、在来集団に及ぼす生態遺伝学的影響
若手研究(B)
研究期間: 2012年04月 - 2016年03月
外来生物が在来生物に及ぼす影響については、様々な方面から研究が進められている。本研究では、他の「地域」から持ち込まれる同一種に着目し、(1)樹木集団の遺伝的組成が変化していく過程、(2)その系統地理学、生態遺伝学、社会学的な背景、(3)遺伝的攪乱が樹木集団にもたらす影響、について調査・研究をおこなった。
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外来樹木の逸出による在来種への生態遺伝学的影響
若手研究(B)
研究期間: 2009年04月 - 2012年03月
外来生物の逸出は様々な過程を通じて在来生物に多大な影響を及ぼしている。例えば、外来種と在来種の間で種間交雑が生じた場合、形成された種間雑種が多様な環境に侵入、定着することによって、更に多くの影響を引き起こすと予測される。本研究では、外来樹木の逸出による生態系への影響を分子生態学的視点から評価することを目的として、複数の樹木を対象に、遺伝マーカーの開発、交配親和性の評価、雑種の推定、系統関係の解明をおこなった。
その他競争的資金獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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小田急線沿線にある里山の植物とその活用に関する研究
提供機関: 民間財団等 (財)小田急財団・研究助成
研究期間: 2013年04月 - 2014年03月
小田急線沿線の里山管理、地域への開放、生態調査を実施することにより、「かわさき多摩丘陵グリーン・コンソーシアム」(川崎市と東京農業大学地域環境科学部、玉川大学農学部、明治大学農学部の連携事業)の更なる発展を試みた。
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カワヅザクラ及びアタミザクラの起源と遺伝的多様性
提供機関: 民間財団等 (財)新技術開発財団・植物研究助成
研究期間: 2012年04月 - 2013年03月
早咲き性のサクラ(カワヅザクラ、アタミザクラ)の起源と遺伝的多様性を明らかするため、人為的な交配実験とAFLP遺伝分析を実施した。本研究によって、カワヅザクラはカンヒザクラとオオシマザクラの雑種第一代、アタミザクラはカンヒザクラとヤマザクラの雑種第一代であり、いずれの分類群も単一もしくはごく少数のクローンからなることが示された。
受託研究受入実績 【 表示 / 非表示 】
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水生植物の遺伝分析と遺伝的多様性の評価
提供機関: 琵琶湖研究所 一般受託研究
研究期間: 2001年04月 - 2002年03月
琵琶湖に生育する水生植物を対象に遺伝分析をおこない、遺伝的多様性の評価と保全策の提案をおこなった。
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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タマノカンアオイの生育・開花に及ぼす アズマネザサの刈り取りの影響
中島宏昭, 久野直人, 増田楓, 平野友佳鈴, 亀山慶晃, 鈴木貢次郎
日本造園学会全国大会(於仙台, オンライン) 2021年05月 - 2021年05月
関東地方の放棄二次林において、アズマネザサの刈り取り後5年目から8年目まで、タマノカンアオイの個体群動態を調査した。その結果、刈り取り区ではパッチあたりの葉数や花数が多く、その増加率も高いことが示された。
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高山生態系における送粉ネットワークの季節変動と植物の繁殖成功度
大室諒太, 武生雅明, 亀山慶晃
第67回日本生態学会大会(於名古屋) 2020年03月 - 2020年03月
亜高山帯の蛇紋岩地における送粉と植物の繁殖成功度に着目し、(1)ポリネータ組成とその季節変動、(2)ポリネータの訪花活性の変化が植物の繁殖成功度に与える影響について検討した。
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マイクロサテライトも「読む」時代:アンプリコン解析による高効率ジェノタイピング
甲山哲生, 亀山慶晃, 雨谷教弘, 工藤岳
第67回日本生態学会大会(於名古屋) 2020年03月 - 2020年03月
次世代シーケンサーを用いたマイクロサテライトジェノタイピング手法に関して、高効率化と低コスト化を実現するとともに、独自のソフトウェアを開発した。
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八方尾根における一年草ミヤマコゴメグサの開花フェノロジーと繁殖成功度
大室諒太, 武生雅明, 亀山慶晃
信州生態研究会(於長野) 2018年12月 - 2018年12月
ミヤマコゴメグサの開花フェノロジー、昆虫の訪花頻度、繁殖様式、種子生産量、個体数密度を調査し、集団の維持機構について議論した。
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SSR marker development and population genetic analysis of Sagittaria trifolia in Japan
Kawakita H, Kameyama Y
The 2nd International Academic Conference on the Formation Mechanism of Plant Diversity and Conservation of Endangered Plants in East Asia (Kyoto, Japan) 2018年11月 - 2018年11月
水田雑草のオモダカを対象として、SSRマーカーの開発と系統地理的な解析を行い、集団の起源と維持機構について考察した。
座談会等 【 表示 / 非表示 】
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牧野植物同好会(室内会)
亀山慶晃
東京 2014年01月 - 2014年01月
植物における種間交雑とその結果について、生態的・遺伝的観点から講演をおこなった。
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緑と水の市民カレッジ(サテライト講座)
亀山慶晃
東京 2012年01月 - 2012年01月
緑と水に関する市民講座の一環として、DNAの特徴や解析技術を概説し、植物の進化・生態学的研究について紹介した。
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第一回森林遺伝学関連若手勉強会
津田吉晃, 木村恵(以上2名、オーガナイザー), 井上みずき, 内山憲太郎, 三嶋賢太郎(以上3名、運営スタッフ), 富田基史, 吉田貴徳, 兼子伸吾, 三村真紀子, 亀山慶晃(以上5名、招待講演者)ほか、参加者多数
千葉 2008年10月 - 2008年10月
森林遺伝学に関する技術および手法への理解を深めるため、森林遺伝学関連の若手勉強会が開催された。
学会・委員会等活動 【 表示 / 非表示 】
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2010年10月-2011年09月
日本学術会議・環境学委員会都市と自然環境分科会・自然的歴史的緑地調査小委員会 委員
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2011年01月-2014年12月
Population Ecology 編集委員 Handling Editor
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2011年06月-2014年03月
第二次明治神宮境内総合調査委員会・植生調査小委員会 委員
学外の社会活動 【 表示 / 非表示 】
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国指定天然記念物「鰐浦ヒトツバタゴ自生地」保存管理策定委員会、実態調査委員
1997年04月-1998年03月 -
東広島市文化財基礎調査会、水生植物部会・調査員
2000年04月-2002年03月 -
琵琶湖研究所委託研究「水生植物の遺伝分析と遺伝的多様性の評価」、植物遺伝学研究会・研究員
2001年04月-2003年03月 -
環境省・地球環境研究総合推進費「生物間相互作用に着目した高山・亜高山生態系の脆弱性評価システムの構築に関する研究」、北海道大学・学術研究員
2005年04月-2008年03月